シオン 紫苑

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae シオン属

別 名 オニノシコグサ、ジュウゴヤソウ
中国名 紫菀 zi wan
英 名 Tatarian aster
学 名 Aster tataricus L.f.
シオンの花
シオンの総苞
シオン葉
シオン茎
キオン
キオン花序
花 期 8~10月
高 さ 100~200㎝
生活型 多年草
生育場所 花畑、草地、道端
分 布 在来種  本州(中国地方以西)、九州、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア
撮 影 美ケ原高原林道  09.8.21
日本にも自生のものがあるが、栽培種は朝鮮や中国から渡来したものである。昔から観賞用によく栽培され、ときに逸出する。
 茎は直立する。葉は互生し、長楕円形、先が尖り、縁にまばらに鋸歯がある。茎頂に直径約2.5㎝の頭花を散房状に多数つける。舌状花は紫色。冠毛は長い。2n=54
 チョウセンシオンは草丈が低く、葉が厚い。花が直径4~6㎝と大きく、夏に咲く。冠毛は無い。

シオン(アスター)属

  family Asteraceae - subfamily Asteroideae - tribe Anthemideae - subtribe Leucantheminae - genus Aster

 多年草、まれに1年草、2年草、亜低木、低木、普通、根茎があり、ときにやや木質。茎は直立し、ときに傾伏~斜上~平伏。葉は互生、まれに、対生、葉柄は無又は有。葉身は倒卵形~楕円状卵形~卵形~披針形、縁は全縁、鋸歯縁又は粗い歯状、ときに羽状中裂。頭花は単生又は散房花序ときに円錐花序の合成花序(synflorescence)につき、放射状頭花(radiate)、まれに円盤型頭花(discoid)。総苞は半球形、鐘形又は倒円錐形。総苞片は2~5列、覆瓦状又は等長、線状披針形、草質又は膜質、縁は薄膜質(少なくとも内総苞片は)、先はときに紫色を帯びる。花托は平ら又は凸面~円錐形、ハチの巣状、ときに引き裂かれ、パレアは無い。周辺小花は雌性、稔性まれに不稔性、1~2列、まれに欠き、白色、ピンク色、紫色又は青色、先は不明瞭な2又は3個の歯がある。中心小花は多数、両性、稔性、黄色又は紫褐色、拡大部は鐘形、5裂。裂片は等長又は不等長(1列片が深く、花冠が左右相称)。葯の基部は鈍形。花柱の枝の先端は披針形又は三角形。痩果は長円形、倒卵形、又は倒披針形、扁平又は類凸面、まれに3又は4角(かど)があり、縁は2(~6)うねがあり、無毛又は剛毛があり、腺は無又は有。冠毛は1~4列につき、宿存まれに早落ときに欠き、白色、帯褐色、又は帯赤色。外側の列は短く、細く、剛毛又は鱗片。内側の列は多数、類等長、芒状の剛毛(barbellate bristle)又は小芒状の剛毛(barbellulate bristle)、先は鋭形。最内列はときに棍棒形、ときに離生の単剛毛又は鱗片、又は合着した鱗片で内側の剛毛が無い。ときに周辺小花の冠毛が無く、中心小花の冠毛がある。 x = 9.。
 世界に約180種があり、北アメリカ、ユーラシアに分布する。中国には約120種がある。
 シオン属は、かつてユーラシア大陸と北アメリカ大陸に自生している種(約600種)が含まれていたが、形態学的研究やDNA解析による分子系統学の研究により、属が分割され、北アメリカに自生する種は、1種(Aster alpinus)を除いて他の属に移行された。このため、シオンと呼ばれる多くの園芸植物の中で、シオン属でない品種が多数ある。

シオン(アスター)属の主な種と園芸品種

1 Aster ageratoides Turcz. シロヨメナ 広義
  synonym Aster trinervius subsp. ageratoides (Turczaninow) Grierson [Flora of China]
  synonym  Aster trifoliatus subsp. ageratoides
 日本、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、タイ原産。中国名は三脉紫菀 san mai zi wan 。
 茎は直立、高さ40~100㎝、細く、又は太く、分枝し、剛毛がある。葉は紙質(質が薄く、ときにやや厚い)。葉身は広卵形、卵形、楕円形、又は長円状披針形、下面には微軟毛があり、脈には剛毛があり、下面は剛毛があり、剛毛があり、しばしば、腺があるか、または両面とも微綿毛があり、基部に3脈があり(三行脈 triplinerved)、基部は漸線形。総苞は直径4~10㎜。総苞片は先が緑色又は紫褐色。周辺小花は紫色~帯赤色~白色。
品種)  'Ashvi' , 'Asran' , 'Blaukuppel' , 'Ezo Murasaki' , 'Harry Smith' , 'Little Theo' , 'Pink Profusion' , 'Stardust' , 'Starshine' (PBR)

1-1 Aster ageratoides Turcz. var. ageratoides シロヨメナ (ヤマシロギク)
   Aster ageratoides Turcz. var. ageratoides  チョウセンノコンギク 狭義
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. robustus (Koidz.) Makino et Nemoto
  synonym Aster ageratoides Turcz. subsp. leiophyllus (Franch. et Sav.) Kitam.
  synonym Aster ageratoides Turcz. subsp. megalocephalus Kitam.
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. harae (Makino) Kitam. f. stenophyllus (Kitam.) Ohwi
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. harae (Makino) Kitam. f. leucanthus Honda 
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. leiophyllus (Franch. et Sav.) Y.Ling
 日本、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー原産。中国名は三脉紫菀 san mai zi wan
 多年草。高さ30~100㎝。茎は直立~やや斜上し、やや紫色を帯び、下部はほぼ無毛。葉は長さ5~15㎝、幅2~5㎝、先が尖り、長楕円状披針形、3脈が目立ち、下部の葉では粗い鋸歯がある。葉に毛がほとんどないため、葉裏の脈が目立ち、ざらつかない。基部はくさび形で、根元に近いところでくびれてやや翼状になり、柄はほとんどない。花柄は長さ0.5~3㎝。花は普通、白色で、直径1.5~2㎝と小型。総苞は長さ約4㎜、筒形~球形。総苞片は3列。果実は長さ2~3㎜、冠毛の長さ3~4㎜。2n=18,(45),54。花期は(8)9~11月。
 分類が難しく、学名には諸説ある。Aster ageratoidesは中国、台湾、朝鮮にも分布する。花が紫色を帯び、日本のシロヨメナとはやや異なるところもある。日本のシロヨメナでも、四国には紫色を帯びるものが多い。
1-1-1 Aster ageratoides Turcz. var. ageratoides f. purpurascens Kitam.  サガミギク
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. harae (Makino) Kitam.
1-2 Aster ageratoides Turcz. var. ageratoides f. ovalifolius (Kitam.) Ohwi  タマバシロヨメナ
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. ovalifolius Kitam.[Flora of North America]
 日本に分布。
1-3 Aster ageratoides Turcz. var. intermedius (Soejima) Mot.Ito et Soejima  ケシロヨメナ
 日本に分布。
1-4 Aster ageratoides Turcz. var. oligocephalus (Nakai ex H.Hara) Nor.Tanaka  キントキシロヨメナ
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. sawadanus Kitam. [Flora of North America]
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. harae (Makino) Kitam. f. sawadanus (Kitam.) Ohwi 
 日本に分布。

1-5 Aster ageratoides Turcz. var. tenuifolius Kitam.  ナガバシロヨメナ
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. harae (Makino) Kitam. f. tenuifolius (Kitam.) Ohwi 
 日本に分布。
1-6 Aster ageratoides x A. iinumae  シロヨメナ×ユウガギク
1-7 Aster ageratoides x A. microcephalus var. ovatus  ノコンシロヨメナ

2 Aster alpinus Linnaeus イワアズマギク(タイリクアズマギク , ミヤマノギク)
 中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、コーカサス、西アジア、ヨーロッパ、北アメリカ原産。英名はalpine aster , blue alpine daisy 。中国名は高山紫菀 gao shan zi wan 。
 シオン属中で北アメリカに自生するのはこのイワアズマギク1種だけである。
 多年草、高さ10~35㎝、叢生。根茎は丈夫。茎は直立、1本、まばら~密に絨毛があり、まばら~密に微細な腺毛がある。葉は根生葉と茎葉、ロゼットは花時に枯れて落ちる(marcescent)。茎葉は上部でかなり小さくなり、まばら~中程度に絨毛があり、ときに、まばらに微細な腺毛があり、3脈があり、主脈は±目立つ。根生葉はロゼットを作り、葉柄があり、倒卵形~へら形。下部の茎葉は葉柄に翼があり、ときに細く、長さ11㎝以下。葉身は線状長円形、長さ1~10㎝×幅0.4~1.5㎝、基部は漸尖形、縁は全縁、ときに波打ち、先は円形。中間の茎葉は無柄、長円状披針形~線形、基部は漸線形。頭花は単生、頂生、直径3~3.5(~5.5)㎝。苞は線形~線状披針形、1脈がある。総苞は半球形、長さ1.5~2㎝×幅0.6~1㎝。総苞片は2~3列、等長又は類等長、まれに不等長、披針形~長円形~倒披針形、長さ7~10㎜×幅1.5~2.2㎜、内側にまばらに絨毛~密に羊毛状状毛があり(クロス壁はときに紫色~黒色)、ときに小さな柄のある腺があり、縁にはまばら~密に縁毛があり、先は円形~鈍形~鋭形~尖鋭形。外総苞片は葉状又は基部がときに硬くなる。内総苞片は上部が葉状、縁は帯白色、ときに紫赤色。周辺小花は26~60個、紫色~青色~帯赤色、筒部は無毛、ときにまばらに、接合付近に小さな柄のある腺があり、小舌がある。小舌は10~15㎜ × 幅2~2.5㎜、 無毛、腺は無い。中心小花は黄色、長さ5.5~8.5㎜、拡大部は漏斗形、長さ4.5~6.5㎜、下部にまばらに毛があり、まばらに柄のある腺がある。裂片は広がり、等長、狭三角形、長さ1~1.5㎜。痩果は倒卵形、扁平、長さ約3㎜、2~4うねがあり、中程度~密に剛毛があり、上部にはまばら~中程度に小さな柄のある腺がある。冠毛は4列、白色、全体に芒状(barbellate)、最外列は剛毛、少数、細く、長さ0.5~1.8㎜。外側の列の剛毛は細く、長さ3~4㎜。内側の剛毛は長さ5~5.5㎜、鋭形。最内側の剛毛は長さ6.5~7㎜、弱い棍棒形。花期は6~6月。果期は7~9月。 2n = 18, 27, 35+1 fragm., 36, 37
品種)  'Antje' , 'Aa 100101' (PBR) , 'Aa 100102' (PBR) , 'Aa 100103' (PBR) , 'Beechwood' , Dark Beauty , 'Dunkle Schone' , 'Goliath' , 'Happy End' , 'Marchenland' (d) , 'Pinkie' , 'Roseus' , 'Roseus' , 'Trimix' , 'White Beauty' , 'Wolfii'
2-1 Aster alpinus var. diversisquamus Y. Ling
 中国原産。中国名は异苞高山紫菀 yi bao gao shan zi wan
2-2 Aster alpinus var. fallax (Tamamschjan) Y. Ling
 中国、ロシア原産。中国名は伪形高山紫菀 wei xing gao shan zi wan
2-3 Aster alpinus var. serpentimontanus (Tamamschjan) Y. Ling
 中国、モンゴル、ロシア、タジキスタン原産。中国名は蛇岩高山紫菀 she yan gao shan zi wan
2-4 Aster alpinus L. var. vierhapperi (Onno) Cronquist タイリクアズマギク
 中国、ロシア、北アメリカに分布。中国名は空秆高山紫菀 kong gan gao shan zi wan

3 Aster altaicus Willd.  アルタイノギク
  synonym Aster altaicus Willd. var. uchiyamae Kitam.
  synonym Aster altaicus Willd. var. taitoensis Kitam.
 朝鮮、中国、台湾、モンゴル、ロシア、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、イラン原産。中国名は阿尔泰狗娃花 a er tai gou wa hua 。
別名はステップノギク,タイトウヤマジノギク, オオステップノギク

4 Aster amellus L. イタリアンアスター
 ヨーロッパ、西アジア、中央アジア、コーカサス、ロシア原産。英名はEuropean Michaelmas daisy , Italian aster , Italian starwort 。イタリア名はAstro di Virgilio
 多年草、高さ20~60㎝、斜めの根茎をもつ。茎は直立、円筒形、先で分枝。葉は3脈がある。根生葉は葉柄が長さ2~3㎝、葉身は卵状楕円形、長さ25~30㎜。茎葉は次第に狭くなる。頭花は散房花序にまばらに2~6個つき、直径30~40㎜。花序柄は長さ5~10㎜。総苞片は不等長。外総苞片は卵形、先が円形で多少、反曲。周辺小花はバイオレット色~ライラック・ブルー色。中心小花は黄色。痩果は長さ2~3㎜、冠毛は白色、長さ4~5㎜。花期は7~10月。2n=18,36,54
品種) 'Advance' , 'Bessie Chapman' , 'Blue King' , 'Breslau' , 'Brilliant' , 'Butzemann' , 'Cassubicus' , 'Danzig' , 'Doktor Otto Petschek' , Empress , 'Forncett Flourish' , 'Framfieldii' , 'Glucksfund' , 'Goliath' , 'Grunder' , 'Jacqueline Genebrier' , 'Joseph Lakin' , 'Jubilee , 'King George' , 'Kobold' , 'Lac de Geneve' , 'Lady Hindlip' , 'Louise' , 'Madame E. Besnard' , 'Mira' , 'Moerheim Gem' , 'Mrs Perry' , 'Mrs Ralph Woods' , 'Nocturne' , 'Oktoberkind' , 'Peach Blossom' , 'Pink Pearl' , Pink Zenith , 'Praecox Junifreude' , 'Preziosa' , 'Rosa Erfullung' , 'Rotfeuer' , 'Rubellus' , 'Rudolph Goethe' , 'Schone von Ronsdorf' , 'September Glow' , 'Silbersee' , 'Sonora' , 'Sternkugel' , 'Superbus' , 'Ultramarine' , 'Vanity' , 'Veilchenkonigin' , 'Viola' , Violet Queen , 'Wells' Favourite' , 'Weltfriede' , 'Wienholzii' ,

5 Aster arenarius (Kitam.) Nemoto  ハマベノギク 浜辺野菊
 日本(本州中部地方以西、九州北部)、中国原産。中国名は普陀狗娃花 pu tuo gou wa hua .。海岸に生える。
 2年草又は多年草、高さ15~70㎝、直根は木質。茎は傾伏又は斜上、基部から分枝し、疎~中位に剛毛があるか又はほぼ無毛。根生葉は葉柄が長さ1.5~3㎝、葉身はへら形、長さ3~6㎝×幅1~1.5㎝、質が厚く、ほぼ無毛又は疎らに絨毛があり、基部は楔形~漸尖形、縁は全縁、ときに、間隔の開いた鋸歯あり、ざらつく縁毛があり、先は円形~鋭形。根生葉と下部の茎葉は花時までに枯れる。中間と上部の葉は倒披針状長円形、長さ1~2.5㎝×幅0.2~0.6㎝、無毛又はときにまばらに剛毛があり、基部は漸尖形、縁はざらつく縁毛があり、先は円形~鋭形。頭花は枝先に単生、直径25~30㎜、花序柄は先が膨れる。苞は葉状、頭花を取り囲む。総苞は皿形、直径1.2~1.5㎝。総苞片は2列、披針形長さ7~8㎜×幅 1~1.5㎜、まばらにざらつき又は無毛、縁はざらつく縁毛があり、先は尖鋭形。周辺小花は帯青色又は帯白色、筒部は長さ約1.5㎜、舌部は線状長円形、約長さ1.2㎝×幅0.25㎝。中心小花は黄色、長さ4~5㎜、筒部は長さ1.3~1.5㎜、拡大部は漏斗形、大きく、基部にまばらに毛がある。裂片は不等長、三角形、長さ約0.7㎜。痩果は黄褐色、倒卵形、扁平、長さ2.5~3㎜、ごうもうがあり、2~3本のうねがある。周辺小花の冠毛は1列、くすんだ色で、基部が合着した鱗片であり、長さ約1㎜。中心小hなの冠毛は帯褐色、多数の堅い剛毛であり、長さ3~4.2㎜。
5-1 Aster arenarius (Kitam.) Nemoto x A. spathulifolius Maxim.  ダルマハマベノギク 

6 Aster asagrayi Makino  イソノギク 磯野菊.
  synonym Aster asa-grayi Makino
 日本(奄美大島、沖縄)、中国原産。中国名は华南狗娃花 hua nan gou wa hua 。
 多年草、高さ15~35㎝、直根がある。茎は斜上又は傾伏、少数、上部で分枝し、不稔のシュートは短く、疎~中位に剛毛があるか、又はほぼ無毛、ときに小さな短柄のある腺がある。葉は無柄、無毛又は上面の脈にまばらに剛毛があり、腺は無く、全縁、剛毛の縁毛があり、下面の中脈は少し明瞭。下部の茎葉は花時までに枯れる。茎中間の葉は狭披針形~倒披針形~へら状長円形、長さ1.5~2.5㎝× 幅0.15~0.4㎝, 基部は次第に漸尖し、先は円形。上部の葉は小さく、総苞片に似ていて、まばらにざらつく。不稔の茎の葉はへら形、長さ1~1.5㎝×幅 0.3~0.4㎝。頭花は枝先に単生又はときに散房花序状の合成花序につき、直径2~2.5㎝。総苞は半球形、直径約0.8~1.2㎝。総苞片は緑色、2列、等長又は外総苞片が短く、披針形~線状披針形、長さ4~5㎜×幅0.5~0.7㎜、外面はざらつき、縁は草質又は狭い(まれに広い)薄膜質、微細不整歯があり、ざらつく縁毛があり、先は尖鋭形。周辺小花は1列、15~20個つき、白色又はピンク色、筒部は長さ2~2.5㎜、まばらに毛がある。.弁部は長さ8~10.1㎜×幅0.8~1.2㎜。中心小花は黄色、長さ3.3~4㎜、筒部は1~1.7㎜、まばらに毛があり、拡大部は鐘形、裂片は不等長、1個は深く、長さ0.7~1.2㎜、有毛。 痩果は帯褐色、倒卵形、扁平、長さ2~2.7㎜、ざらつき、先に腺があり、2うねがある、冠毛は約2列、帯赤色又は赤褐色、不等長の剛毛、長さ2.5~3.3㎜、鋭形。花期と果期は7~9月。2n = 18。
6-1 Aster asagrayi Makino var. walkeri Kitam.  ヨナクニイソノギク

7 Aster auriculatus Franch.
 中国、タイ原産。中国名は耳叶紫菀 er ye zi wan
8 Aster baccharoides (Benth.) Steetz
 中国原産。中国名は白舌紫菀 bai she zi wan
9 Aster barbatus (DC.) Harv.
 南アフリカ原産。
10 Aster barbellatus Grierson
 中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は髯毛紫菀 ran mao zi wan

11 Aster batangensis Bureau & Franch.
 中国原産。中国名は巴塘紫菀 ba tang zi wan
11-1 Aster batangensis Bureau & Franch. var. batangensis
 中国名は巴塘紫菀 ba tang zi wan
11-2 Aster batangensis Bureau & Franch. var. staticifolius (Franch.) Y. Ling
 中国名は匙叶巴塘紫菀 shi ye ba tang zi wan

12 Aster brachytrichus Franchet
 中国、ミャンマー原産。中国名は短毛紫菀 duan mao zi wan

13 Aster brevis Handel-Mazzetti
 中国原産。中国名は短茎紫菀 duan jing zi wan

14 Aster chingshuiensis Y.C.Liu et C.H.Ou  セイスイヨメナ
 台湾原産。中国名は清水马兰 qing shui ma lan

15 Aster diplostephioides (Candolle) Bentham ex C. B. Clarke
 中国、インド、ブータン、ネパール、パキスタン原産。中国名は重冠紫菀 chong guan zi wan

16 Aster dimorphophyllus Franch. et Sav  タテヤマギク 立山菊
 日本(山梨県、静岡県、神奈川県)原産。富士山周辺の山地に生え、和名は山中湖の南方にある立山に由来する。
 夏緑の多年草。高さ30~60㎝。茎は細く、屈曲し、上部でわずかに分枝する。葉は互生し、葉柄は長いものは長さ3~4.5㎝。葉身は三角状心形、長さ3~3.5㎝、縁は粗い鈍鋸歯縁、ときに深裂し、変異がある。頭花は頂生の散房花序にまばらに数個つく。総苞は短い筒形。総苞片は3列、不等長。外総苞片は披針形、先が尖る。周辺小花は白色、舌状、5~8個程度つく。中心小花は黄色の管状花。痩果は長さ約3.5㎜。冠毛は細く、不揃い、長さ4~6㎜。花期は8~10月。
葉は心形で縁には粗い鈍鋸歯が下部の葉は長い柄があり切れ込みの深いものなどもある。葉の切れ
16-1 Aster dimorphophyllus Franch. et Sav. f. roseus Hayash モモイロタテヤマギク
16-2 Aster dimorphophyllus var. divisus モミジバタテヤマギク
 葉が深裂するもの。

17 Aster farreri W. W. Smith & Jeffrey
 中国原産。中国名は狭苞紫菀 xia bao zi wan
品種) 'Blue Moon'

18 Aster flaccidus Bunge
 中国、モンゴル、ロシア、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、イラン原産。中国名は萎软紫菀 wei ruan zi wan
18-1 Aster flaccidus subsp. flaccidus
 中国、モンゴル、ロシア、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、イラン原産。中国名は萎软紫菀 wei ruan zi wan
18-2 Aster flaccidus subsp. glandulosus (Keissler) Onno,
 中国、インド原産。中国名は腺毛萎软紫菀 xian mao wei ruan zi wan

19 Aster formosanus Hayata タイワンシラヤマギク
 中国、台湾原産。中国名は台岩紫菀 tai yan zi wan

20 Aster fuscescens Bureau & Franchet
 中国、ミャンマー原産。中国名は 褐毛紫菀 he mao zi wan
20-1 Aster fuscescens var. fuscescens
 中国、ミャンマー原産。中国名は 褐毛紫菀 he mao zi wan
20-2 Aster fuscescens var. oblongifolius Grierson
 中国、ミャンマー原産。中国名は长圆叶褐毛紫菀 chang yuan ye he mao zi wan
20-3 Aster fuscescens var. scaberoides C. C. Chang
 中国原産。中国名は少毛褐毛紫菀 shao mao he mao zi wan

21 Aster glehnii F.Schmidt ゴマナ 広義
品種) 'Aglenii'
21-1 Aster glehnii F.Schmidt var. glehnii エゾゴマナ 蝦夷胡麻菜
 北海道、本州(東北北部、丹後半島)、ロシア(サハリン)、千島列島に分布する。低地~山地のやや湿った草地や林縁などに生える。ゴマナより全体に大きく、毛が多く、総苞が大きい。
 多年草、高さ100~170(200)㎝。 根茎は太く、横に這う。茎は直立、上部で分枝し、茎や葉に細かい毛があり、ざらつく。 葉は互生し、無柄~短柄、長さ13~19㎝、長楕円形、基部は楔形、縁に低い鋸歯があり、先は尖鋭形。葉の両面に細毛があり、裏面には 腺点がある。枝先の散房状花序に、頭花を多数つける。頭花は直径1.5~2㎝。総苞は長さ4~5㎜、白色の毛が密生する。総苞片は2~3列、線形、先が尖る。周辺小花は舌状、白色。 中心小花は筒状、黄色。花期は8~9月。 2n = 18。
21-2 Aster glehnii F.Schmidt var. hondoensis Kitam.  ゴマナ 胡麻菜
 日本(本州、北海道)、サハリン原産。
 多年草、高さ100~150㎝。茎や葉に細かい毛があり、ざらつく。葉は互生し、無柄、長さ13~19㎝×幅4~6㎝、先が尖り、基部は楔形の長楕円形、縁に鋸歯がある。葉脈が深く、ゴマの葉に似ているのが特徴である。大きな散房状の花序になり、直径約15㎜の小さな頭花を多数つける。総苞は長さ3~3.5㎜、毛が多い。舌状花は雌性、白色で多数。筒状花は両性、黄色。舌状花、筒状花ともに冠毛がある。痩果は長さ約2.5㎜、長楕円形。冠毛は白色。花期は8~10月。果期は9~11月。 2n = 18

22 Aster heterolepis Handel-Mazzetti
 中国原産。中国名は异苞紫菀 yi bao zi wan
23 Aster himalaicus C. B. Clarke
 中国、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー原産。中国名は须弥紫菀 xu mi zi wan

24 Aster hispidus Thunb. ヤマジノギク 広義
 日本(本州中部以西、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア原産。中国名は狗娃花 gou wa hua 。
 1年草又は2年草、高さ30~50(~150)㎝、直根は垂直に伸び、紡錘形。茎は1本、ときに束生する。枝は剛毛や粗毛があり、下部が無毛になる。葉は質が薄く、まばらに剛毛があるか、又は無毛、縁毛があり、中脈や二次脈は明瞭。根生葉と下部の茎葉は花時までに枯れ、長い葉柄がある。葉身は倒卵形、長さ 4~13㎝×幅0.5~1.5㎝、漸尖形、縁は全縁又は間隔の開いた鋸歯があり、先は鈍形~円形。茎中間の葉は長円状披針形~線形、長さ3~7㎝×幅0.3~1.5㎝、縁はしばしば全縁。上部の葉は小さく、線形。頭花は広い散房花序の合成花序(corymbiform synflorescences)につき、放射状頭花( radiate)、直径3~5㎝、花序柄は長い。総苞は長さ7-8㎜×幅10~20㎜。総苞片は2列、ほぼ等長、外面には剛毛があり、しばしば腺がある。外総苞片は線状披針形、幅約1㎜、葉状。内総苞片は菱状披針形、縁は薄膜質、剛毛がある。周辺小花は約30個、帯赤色又は白色、筒部は長さ約2㎜、舌部は線状長円形、長さ12~20㎜×幅2.5~4㎜。中心小花は長さ5~7㎜、筒部は長さ1.5~2㎜、裂片は不等長、長さ1~1.5㎜。痩果は倒卵形、扁平、長さ2.5~3㎜×幅約1.5㎜、剛毛があり、縁に細かい2うねがある。周辺小花の冠毛は王冠状の鱗片、長さ約0.5㎜。中心小花の冠毛は白色、後に赤色を帯び、花冠とほぼ同長の剛毛。花期は7~9月。果期は8~10月。
24-1 Aster hispidus Thunb. var. hispidus  ヤマジノギク 山路野菊 (アレノノギク)
  synonym Heteropappus decipiens Maxim.
24-2 Aster hispidus Maxim. var. koidzumianus (Kitam.) Okuyama  ブゼンノギク
24-3 Aster hispidus Thunb. f. albidiflorus (Akasawa) Yonek.  シロバナアレノノギク
24-4 Aster hispidus Thunb. var. insularis (Makino) Okuyama  ソナレノギク
24-5 Aster hispidus Thunb. var. leptocladus (Makino) Okuyama ヤナギノギク
  synonym Aster leptocladus Makino
  synonym Heteropappus hispidus (Thunb.) Less. subsp. leptocladus (Makino) Kitam.
 多年草、高さ30~80㎝。全体に細く、まばらに分枝し、倒れぎみになる。葉は長さ3~6㎝、幅1.5~3㎜の線形。葉の縁に内側に曲がる毛が生える。花は枝頂につき、淡青紫色、直径2.5~3㎝。花期はサワシロギクが赤くなって終わる頃である。花期は10~11月。
24-6 Aster hispidus Thunb. var. tubulosus K.Asano  ツツザキヤマジノギク

25 Aster incisus Fisch.  コウアンヨメナ
  synonym Aster pinnatifidus Makino f. robustus Makino
  synonym Asteromoea incisa (Fischer) Koidzumi
  synonym Kalimeris incisa (Fischer) Candolle
 日本(本州の奈良県以西、四国の徳島県、高知県)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は裂叶马兰 lie ye ma lan 。
 多年草、高さ30~120㎝、根茎がある。茎は直立、上部で分枝し、溝があり、無毛又は疎らに剛毛がある、。葉は質が薄い。下部の茎葉は花時までに枯れる。茎中間の葉は無柄、楕円状披針形~披針形、長さ6~10(~15)㎝×幅1.2~2.5(~4.5)㎝、下面は剛毛があるかほぼ無毛。上面は無毛~ほぼ無毛、基部は次第に漸尖し、縁は切れ込みのある鋸歯状、ときに羽状浅裂、まれに全縁 、ざらつき、脈は明瞭、先は尖鋭形。上部の葉は小さく、線状披針形、全縁。頭花は開いた散房花序の合成花序(corymbiform synflorescences)につき、直径2.5~3.5㎝。.総苞は半球形、長さ5~7.5㎜×幅7~12㎜。総苞片は3列、覆瓦状、長円状披針形、外面にまばらに小剛毛があり、縁毛がある。外総苞片は長さ3~4㎜、鋭形。内総苞片は長さ4~5㎜、縁は薄膜質、帯紫色、先は鈍形。周辺小花は.(13~)16~27(~29)個つき、淡ライラック色~青紫色、筒部は長さ1~1.5㎜、舌部は長さ1.5~1.8㎝×幅0.2~0.25㎝。中心小花は黄色、長さ3~4㎜、筒部は長さ1~1.3㎜、拡大部は鐘形有毛、裂片は三角形、長さ約0.6㎜、無毛。痩果は帯褐色、倒卵形、扁平、長さ3~3.5㎜、剛毛があり、縁に淡色の2うね、ときに3うねがある。冠毛は帯赤色、長さ0.5~1.2㎜。花期と果期は6~10月。2n=18。

26 Aster indamellus Grierson
 中国、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン原産。中国名は叶苞紫菀 ye bao zi wan

27 Aster iinumae Kitam. ex Hara ユウガギク 柚香菊
  synonym Aster indicus var. pinnatifidus Maxim
  synonym Asteromoea pinnatifida (Matsum.) Koidz
  synonym Kalimeris pinnatifida (Maxim.) Kitam
  synonym Boltonia indica var. pinnatifida Matsum.
 日本固有種(本州(近畿地方以北)。英名はfalse aster, Japanese aster 。
 多年草、高さ30~150㎝。長い地下茎がある。葉は薄く、長さ3~8㎝の披針形~卵状長楕円形、縁はしばしば羽状に中裂し、葉形は変化が多い。葉の基部は楔形で葉柄はない。花は直径約2.5㎝、淡紫色~白色。青味の強さ、花弁の幅や数も変化が多い。冠毛はほとんどなく、長さ約0.25㎜。痩果は長さ2~3㎜の倒卵形、稜に剛毛、面にも腺毛がある。2n=18。花期は7~10月。

28 Aster kantoensis Kitam カワラノギク 河原野菊
  日本固有種(関東地方)。相模川、多摩川、鬼怒川など一部水系の中流域の増水時 に時々冠水するような氾濫原の砂礫地に生える。自生地の保全活動が実施されている。
 2年草、叢生し、高さ30~80(100)㎝。茎は上部で分枝する。 根生葉と下部の茎葉は花時には枯れる。 葉は無柄、ほぼ無毛、線状披針形~線形。茎中部に葉は線形、長さ6~7㎝×幅3~5㎜、茎上部のものほど小さくなる。 頭花は茎の上部の散房花序又は円錐花序につき、直径3~4㎝。総苞は幅7~10㎜。総苞片は2列。舌状花は白色~淡紫色。筒状花は黄色。冠毛は長さ約6㎜。花期は10~11月

29 Aster koraiensis Nakai チョウセンシオン 朝鮮紫苑 (チョウセンヨメナ)
 朝鮮原産。

30 Aster komonoensis Makino コモノギク 菰野菊  (別名 タマギク)
 日本(本州の近畿地方、四国)原産。和名は三重県の御在所山麓の菰野の地名に由来する。山地の岩場や砂礫地に生える。
 多年草、高さ15~50㎝。葉はロゼット状になる。葉は根生葉と茎葉、根間葉と下部の茎葉は花時には枯れる。中部の茎葉は長さ2.5~7㎝、長楕円形、基部は無柄又は翼のある葉柄になり、やや茎を抱く。頭花は散房花序に数個つき、直径2.5~3.5㎝。総苞は球形~短い円筒形、長さ6~12㎜。 総苞片は3列、先は尖らず、外総苞片は先が円形。 蕾は球形になる。周辺小花の舌状花は淡紅紫色。中心小花は黄色。花期は7~9月。

31 Aster maackii Regel  ヒゴシオン 肥後紫苑
  synonym Aster horridifolius H. Leveille & Vaniot
 日本(九州)、朝鮮、中国原産。中国名は圆苞紫菀 yuan bao zi wan 。
 多年草、高さ40~90㎝、根茎がある。茎は直立、1本、帯赤色の条線があり、上側はまばらに、ざらつき、下部の葉はまばらに小さな柄のある腺があり、上部ではより腺が多い。茎葉は上部ではサイズが次第に大きくなり、最も下部の葉は花時までに枯れ、無柄、疎~密に微細突起があり(scabridulous)、微細な柄のある腺があり、上面はごく疎らにそれがあり、縁は鋸歯縁又は細鋸歯縁、微細突起状の縁毛があり、3脈があり、中脈は上面で明瞭、先は鋭形、ときに鈍形、微突形。下部~上部の葉は披針形、長さ4~11㎝×幅0.7~2㎝、基部は漸尖形。合成花序の葉は披針形、長さ2~6㎝×幅0.5~1.5㎝、縁は細鋸歯~全縁。頭花は (1 ~)2~10個又はそれ以上、頂生の散房花序状の合成花序につき、まれに単生する。花序柄は長さ20~80㎜、中位~密に微細突起があり、微細な柄のある腺がある。 苞は狭卵形、全縁、上部の苞は頭花に接して包む。総苞は広鐘形、長さ7~9㎜。総苞片は3列につき、不等長、基部は硬くなり、外面は無毛、腺は無く又はまばらに微細な柄のある腺があり、縁は薄膜質、微細不整歯があり、上部1/3は葉状、縁毛があり、中脈はわずかに半透明、先は鈍形~円形、縁毛がある。外総苞片は披針形~長円形、長さ2~4㎜×幅0.9~1.1㎜、外面の上部に微細な有柄の腺があり、中脈には疎~中位に小剛毛がある。中総苞片は長円形、長さ6~7㎜×幅1.2~1.3㎜、上部の縁と先は帯紫色。内総苞片は線状長円形、長さ 9.5~10㎜×幅1~2㎜、薄膜質、先は帯紫色。周辺小花は30~40個つき、紫色、筒部はまばらに毛があり、弁部は長さ.15~18㎜×幅約1.5㎜、腺は無い。中心小花は黄色、長さ約7㎜、筒部と拡大部の基部にまばらに毛があり、まばらに微細な有柄の腺がある。拡大部は鐘形、長さ約4㎜、裂片は広がり、先端は反曲し、三角形~狭三角形、長さ1.2~1.5㎜、先にまばらに小剛毛があり、腺は無い。痩果は下部が紫色、上部は紫色のまだらになり、倒卵形、扁平、長さ2.3~2.5㎜、中位~密に小剛毛があり、先に微細な有柄の腺がまばらにあり、2うねがある。冠毛は4列につき、 汚白色、細く、 ひげ状の毛であり、最も外側の剛毛は0~4本、長さ0.2~0.6㎜。外側の剛毛は0又は1本、長さ約2.8㎜。内側の剛毛は長さ4.8~5.2㎜、先細りになる。最も内側の剛毛は長さ5.3~5.7㎜、先細りになる。花期と果期は7~10月。2n=18。

32 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. センボンギク 広義
品種) Ajw 93/559 , 'Js Straffe Prairie Gast'

32-1 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. microcephalus  センボンギク  千本菊
 日本固有種(本州の宮城県~広島県、四国、九州)。山地の川岸や渓流の岩場に生える。ノコンギクの渓流型。別名はミズギク、タニガワコンギク。
 多年草、高さ10~40㎝。茎は細く、束生し、上部で分枝する。根生葉は花時に無い。葉は互生、茎葉に葉柄は無い。葉身は線形、長さ3.5~5.5㎝×幅3.5~5㎜、基部は漸尖形、上半部に疎らに鋸歯があり、先は尖鋭形、上面にはまばらに短毛があり、下面はほぼ無毛。頭花は放射状頭花( radiate)、直径1.5~2㎝。花柄は長さ1.5~2㎝。総苞は半球形、長さ3.5㎜。総苞片は3列、線形、緑色、鈍頭。舌状小花は1列、花冠は淡紫色~ほぼ白色。中心小花は花冠が筒状、先が5裂し、黄色。痩果は冠毛がある。花期は9~11月。
32-2 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. angustifolius (Kitam.) Nor.Tanaka  ホソバコンギク 
32-3 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. littoricola (Kitam.) Nor.Tanaka  ハマコンギク
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. ovatus (Franch. et Sav.) Nakai form. littoricola (Kitam.) Ohwi
 ノコンギクの海岸型である。基準産地は江ノ島であり、エノシマヨメナとも呼ばれる。
 高さ50~100㎝。茎には毛が密生する。葉は卵円形、有毛、厚紙質、表面に光沢がある。近くにノコンギクも見られたが葉の厚さが全く違い、ここのものは花弁が20枚以上と多く、混同することはない。総苞は短毛に覆われ、総苞片は3列。冠毛はノコンギクと同じように長い。花期は8~10月。
32-4 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ovatus (Franch. et Sav.) Soejima et Mot.Ito  ノコンギク 野紺菊
  synonym Aster ageratoides Turcz. var. ovatus (Franch. et Savat) Nakai
  synonym Aster ovatus (Franch. et Savat) Mot.Ito et Soejima var. ovatus
 日本固有種(本州、四国、九州)。
 多年草。高さ50~100㎝。地下茎が横に這い、あちこちから枝を出すので、まとまった群落を作りやすい。茎は立ち上がって枝を出し、高さは50-100cmに達するが、草刈りをされた場合など、はるかに小さい姿でも花をつけている。根出葉は柄があって卵状長楕円形、茎葉は柄がなくて卵状楕円形から卵形で三行脈、縁には粗くて浅い鋸歯が出る。いずれも葉の両面ともに短い毛がある。根出葉は花時にはなくなる。 花は8月から11月頃まで咲く。茎の先端の花序は散房状で、頭花は径2.5cmほど、周辺の舌状花は細長くて紫を帯びた白から薄紫、中央の管状花は黄色。痩果は長さ1.5-3mmで先端には4-6mmの冠毛が多数ある。 花期は8~11月。
品種) 'Hortensis'(コンギク 紺菊)
32-4-1 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Savat var. ovatus (Franch. et Savat) Sejima et Mot.Ito form. albidus Kitam. シロバナコンギク 白花紺菊
 ノコンギクの白花品種。

32-4-2 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ovatus (Franch. et Sav.) Soejima et Mot.Ito f. humilis (Nakai) Yonek.  コマチギク
32-4-3 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ovatus (Franch. et Sav.) Soejima et Mot.Ito f. vernalis (Honda) Yonek.  ハルノコンギク
32-5 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ripensis Makino  タニガワコンギク
32-5-1 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ripensis Makino f. tubulosus (Makino) Makino  チョクザキヨメナ
  synonym  Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. tubulosus (Makino) H.Hara 
32-5-2 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ripensis Makino f. albiflorus (Makino) H.Hara  シロバナチョクザキヨメナ
32-6 Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. yezoensis (Kitam. et H.Hara) Soejima et Mot.Ito  エゾノコンギク 蝦夷野紺菊

33 Aster miyagii Koidz. オキナワギク 沖縄菊
 日本固有種(沖縄、奄美大島)。海岸の岩場に生える。
 常緑、多年草、高さ10~30㎝と小型。茎は1本又は2~3本、密に毛がある。花後に匍匐枝を出し、節から根を出しロゼット状に葉をつけて増える。 根出葉はロゼット状、円形~倒卵形、長さ1~3㎝、質は厚く、全縁又は少数の鋸歯があり、表面に光沢があり、両面に毛がある。茎葉は少なく、小さく、さじ形。頭花は直径約2.5㎝。舌状小花は1列、薄青紫色~白色。中心小花は筒状、花冠は黄色、長さ4.5~5㎜。痩果は倒披針形、長さ約3.5㎜、密に毛がある。花期は10~1月。

34 Aster mongolicus Franchet
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は蒙古马兰 meng gu ma lan

35 Aster moupinensis (Franchet) Handel-Mazzetti
 中国原産。中国名は川鄂紫菀 chuan e zi wan

36 Aster oreophilus Franchet
 中国原産。中国名は石生紫菀 shi sheng zi wan 。

37 Aster panduratus Nees ex Walpers
 中国原産。中国名は琴叶紫菀 qin ye zi wan

38 Aster rugulosus Maxim. サワシロギク 沢白菊
 日本固有種(本州、四国、九州)
 多年草。高さ40~60㎝。地下茎が湿地の中を横に這って広がる。茎は細く、直立し、分枝が少なく、まばらに毛がある。葉は長さ7~17㎝、幅1~1.5㎝の線状披針形、やや硬く、ざらつき、縁にまばらに低い鋸歯がある。頭花は茎頂に散房状にまばらにつき、直径2~3㎝。舌状花は7~12個(8個程度が多い)つき、白色、しだいに淡紅色に変わる特徴がある。総苞は長さ4.5~5㎜、総苞片は3列、外片は短い。痩果は長さ2.2~2.6㎜、熟すと総苞が開出する。冠毛は長さ3~4.5㎜、褐色を帯びる。2n=18。花期は8~10月。
品種) 'Asrugo'

38-1 Aster rugulosus Maxim. var. shibukawaensis Kitam. et Murata シブカワシロギク
 蛇紋岩地の乾いた礫地又は草地に生える。横に這う地下茎がなく、葉先が尖る。浜松市の渋川が基準産地である。

39 Aster salwinensis Onno
 中国、ミャンマー原産。中国名は怒江紫菀 nu jiang zi wan

40 Aster savatieri Makino ミヤマヨメナ 深山嫁菜
  synonym  Gymnaster savatieri (Makino) Kitam
 日本固有種(本州、四国、九州) 
多年草、高さ20~50㎝。茎は長毛が密生し、直立し、上部で分枝する。根生葉は花期に残る。葉は互生し、長さ4~6㎝の卵状長楕円形、下部の葉柄には翼がある。葉縁は粗い切れ込みがあり、両面に毛がある。頭花は長い花茎の先に単生し、直径3~4㎝。舌状花は8~12個程度と少なく、舌状花の間に隙間が見られる。舌状花の花冠は長さ17~20㎜、淡青色。総苞片は2列、ほぼ同長。痩果は長さ3~4㎜、冠毛はない。2n=18,36。花期は5~6月。
40-1 Aster savatieri Makino 'Miyakowasure' ミヤコワスレ
 古くから栽培されている品種。花の色は青紫、青、淡紅、白など多くの改良品種がある。ミヤマヨメナより舌状花の花冠が幅広い。

41 Aster scaber Thunb. シラヤマギク 白山菊
 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は东风菜 dong feng cai
 多年草。高さ100~150㎝。茎や葉に短毛が生え、ざらつく。葉は下方ほど、大きく、葉柄も長い。下部の葉は、長さ10~20㎝、幅10~20㎝の心形。葉柄は長さ10~15㎝、翼があることが多い。葉の鋸歯は不規則で粗く、やや重鋸歯状。上部の葉は先が尖った卵形、小さい。頭花は白色、直径約2㎝、舌状花は4~9個、数が一定せず、まばらにつく。総苞は直径5~6㎜、鐘形、総苞片は3列。痩果は長さ2.5~3(4)㎜、冠毛は褐色を帯び、長さ3.5~4.2㎜。2n=18。花期は8~11月。
品種) 'Ki Hakikomi-fu'

42 Aster semiamplexicaulis (Makino) Makino ex Koidz ヤマシロギク 山白菊 (イナカギク 田舎菊)
 三河では山地の道端でよく見かけられる。ヤマシロギクが標準和名とされるが、シロヨメナの別名をヤマシロギクとすることがあり、混同を避けるためイナカギクと呼んでいる。
 多年草、高さ45~85㎝。茎や葉の両面に白い軟毛を密生し、触るとビロードの感触がある。葉は柔らかく、下部の葉は長さ6~12㎝、幅1.5~3㎝の長楕円状披針形、縁に鋸歯があって、縁毛があり、先が尖る。葉元から1/3のところで急に狭くなり、基部がやや茎を抱く。頭花は白色、直径約2㎝。筒状花が咲き始めには鮮やかな黄色だが、時間が経つと退色し、やや白色~緑色っぽくなる。花の構造はノコンギクと同じ。舌状花は11~15個つき、雌花、白色、柱頭は2分岐して線形。筒状花は両性、黄色、先が5裂し、柱頭は2分岐し、向かい合って内側にくの字に曲がる。総苞は釣鐘形、総苞片は3列。痩果は長さ約2.5㎜の倒卵状長楕円形、冠毛がある。2n=18 花期は9~11月。

43 Aster sikkimensis J. D. Hooker
 中国、インド、ネパール原産。中国名は锡金紫菀 xi jin zi wan

44 Aster smithianus Handel-Mazzetti
 中国原産。中国名は甘川紫菀 gan chuan zi wan

45 Aster sohayakiensis Koidz ホソバノギク 細葉野菊 (キシュウギク 紀州菊)
 日本固有種(紀伊半島)
 多年草。高さ30~60㎝。岩の間を地下茎が這って伸びる。茎は直立又は斜上し、上部で湾曲し、無毛。下部の葉は花時に枯れる。葉は狭被針形~狭倒披針形、長さ9~14㎝×幅約1.5㎝、上面は光沢があり、葉脈は窪み、縁に浅鋸歯がある。  頭花は直径1.5~2.5㎝。総苞片は3列、覆瓦状。舌状小花は5~8個つき、白色。中心小花は黄色~緑黄色。花期は8~10月

46 Aster souliei Franchet
 中国、ブータン、ミャンマー原産。中国名は缘毛紫菀 yuan mao zi wan
46-1 Aster souliei var. souliei
46-2 Aster souliei var. limitaneus (W. W. Smith & Farrer) Handel-Mazzetti,
 中国名は毛背缘毛紫菀 mao bei yuan mao zi wan

47 Aster spathulifolius Maxim  ダルマギク 達磨菊
 日本(本州の中国地方、九州北部)、朝鮮、ロシア原産。海岸の岩場や礫地などに生える。
 多年草、高さ25~30㎝、全体に軟毛がある。葉は密に重なり合ってつく。下部の葉は倒卵形~円形、長さ3~9㎝×幅1.5~5.5㎝、質が厚く、先は円形、縁は少数の鈍鋸歯があり、両面にビロード状の毛が密生する。頭花は直径3~4㎝。総苞は半球形。総苞片は3列、線形。舌状小花は淡紫色~白色。筒状花は黄色。花期は(8)10~11月。
47-1 Aster spathulifolius Maxim. var. oharae (Nakai) Nakai ex Kitam. オオダルマギク

48 Aster stracheyi Hook.f.
 中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は匐生紫菀 fu sheng zi wan

49 Aster sugimotoi Kitam  アキハギク 秋葉菊
  synonym  Aster ageratoides Turcz. var. sugimotoi (Kitam.) Kitam.
 日本固有種(本州の茨城県~愛知県の太平洋岸)。別名はアキバギク、アキワギク、キヨスミギク。
 多年草。高さ40~60㎝。茎は斜上~垂れ下がり、短毛がある。分布域の東部のものの方が毛が多いといわれる。根生葉は花時には無い。葉は長さ5~8㎝、幅3~4㎝の卵形、両面にまばらに短毛があり、葉先は尖り、基部は楔形、鋸歯は5対内外。葉柄が明瞭にあり、葉柄の上部は翼状となる。上部の葉は鋸歯がほとんど無い。頭花は直径1.5~2㎝。総苞は長さ約4㎜。総苞片は3列。舌状花は白色。冠毛は長さ約3㎜。痩果は長さ約2.5㎜。2n=18(2倍体),36(4倍体)。花期は9~11月。

50 Aster tataricus L.f. シオン 紫苑
  synonym Aster fauriei Tamamsch
 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。英名はTartarian aster 。中国名は紫菀 zi wan 。
別名はオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)、オモイグサ(思い草)、ノジオン。
 日本にも自生のものがあるが、栽培種は朝鮮や中国から渡来したものである。昔から観賞用によく栽培され、ときに逸出する。
 多年草。高さ100~200㎝。茎は直立する。葉は互生し、長楕円形、先が尖り、縁にまばらに鋸歯がある。茎頂に直径約2.5㎝の頭花を散房状に多数つける。舌状花は紫色。冠毛は長い。2n=54。花期は8~10月。
品種) 'Blue Lake' , 'Jindai'

51 Aster tenuipes Makino クルマギク 車菊
 日本固有種(紀伊半島南部)。川岸の岩上から垂れ下がって生える。
 多年草。茎は垂れ下がり、長さ30~85㎝、上部で分枝する。川岸の崖の岩上から垂れ下がってはえる 花期は8~10月。

52 Aster tongolensis Franchet
 中国原産。中国名は东俄洛紫菀 dong e luo zi wan
品種) 'Berggarten' , 'Dunkleviolette' , 'Lavender Star' , 'Leuchtenburg' , 'Napsbury' , 'Sommergruss' , 'Sternschnuppe' , Summer Greeting , 'Wartburgstern'

53 Aster thomsonii C. B. Clarke
 インド、ネパールパキスタン原産
品種) 'Nanus' , 'Winchmore Hill'

54 Aster trinervius Roxb. ex D. Don
 中国、インド、ネパール、ミャンマー、フィリピン原産。中国名は三基脉紫菀 san ji mai zi wan
品種) 'Morea'
54-1 Aster trinervius subsp. trinervius
 中国、インド、ブータン、ネパール、ミャンマータイ原産。中国名は三基脉紫菀 san ji mai zi wan
54-2 Aster trinervius Roxb. ex D. Don var. wattii (C. B. Clarke) Grierson
  synonym Basionym: Aster wattii C. B. Clarke
 インド原産。

55 Aster turbinatus S. Moore
 中国原産。中国名は陀螺紫菀 tuo luo zi wan  
55-1 Aster turbinatus var. chekiangensis C. Ling ex Y. Ling,
 中国原産。中国名は仙白草 xian bai cao
55-2 Aster turbinatus var. turbinatus
 中国原産。中国名は陀螺紫菀 tuo luo zi wan

56 Aster verticillatus (Reinwardt) Brouillet シュウブンソウ 秋分草
  synonym Rhynchospermum verticillatum Reinw.
 日本(本州、四国、九州、沖縄)、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、ベトナム原産。中国名は秋分草 qiu fen cao
 多年草。高さ50~100㎝。茎は直立し、上部で分枝し、長い枝を開出する。葉は互生し、全縁、下部の葉は長さ7~15㎝、幅17~32㎜の長楕円形~披針形で先が尖り、縁にはわずかに鋸歯がある。枝の葉腋に頭花を単生又は小さな円錐花序につける。頭花は直径約5㎜、総苞は長さ2.5㎜の半球形。総苞片は2~3列。頭花は周辺2~3列に雌性の舌状花があり、中心部は両性の筒状花がある。舌状花の花冠は白色。両性花の痩果は嘴がなく、長さ約2.5㎜。雌性花の痩果には嘴があり、長さ約3㎜。冠毛は取れやすい。2n=18。花期は9~10月。

57 Aster viscidulus (Makino) Makino ハコネギク 箱根菊 (ミヤマコンギク 深山紺菊)
 日本固有種(本州の関東、中部地方)
 多年草、高さ30~60㎝。茎は叢生し、短毛が密にある。根生葉は花期にはない。葉は長さ4~7㎝、幅1.5~1.7㎝の卵状長楕円形。葉の鋸歯は浅く、不揃い。葉柄はほとんどない。頭花は直径約2.5㎝総苞が粘るのが特徴である。総苞片は4列。舌状花は白~淡紫色。痩果は長さ2.5㎜、有毛。冠毛は長さ約3㎜。2n=18。花期は8~10月。
57-1 Aster viscidulus (Makino) Makino var. alpinus (Koidz.) Kitam タカネコンギク
 南アルプスに自生する小型の高山型変種。

58 Aster yakushimensis (Kitam.) Soejima et Yahara ヤクシマノギク 屋久島野菊 (ヤクシマノコンギク 屋久島野紺菊)
 日本固有種(屋久島)
 多年草、高さ60~100㎝。茎は直立し、上部で分枝し、太く、無毛又は毛が少ない。葉は互生し、根生葉は楕円形、花時には枯れる。茎葉は長円状披針形、長さ10~13㎝、基部は楔形、縁には大きく鋭い鋸歯があり、先は尖鋭形、質が厚く、やや光沢がある。頭花は多数つき、淡紫色、直径2~2.5㎝。総苞片は3~4対、覆瓦状につき、卵形、鋭頭。花期は10~12月。

59 Aster yomena (Kitam.) Honda ヨメナ
  synonym Kalimeris yomena Kitam
  synonym Kalimeris incisa (Fisch.) DC. var. yomena Kitam.
  synonym Aster incisus Fisch. var. yomena Kitam.
 日本固有種(本州(中部地方以西、四国、九州)。春の若葉は良い香りがして、菜飯、あえもの、天ぷらなどに食される。別名はオハギ、カンサイヨメナ。
 多年草、高さ50~120㎝。茎葉は長さ6~10㎝の卵状長楕円形、粗い鋸歯があり、葉縁には微毛がある。葉表は微毛があっても少なく、やや光沢がある。葉裏は脈上に微毛があるものが多く、ほとんど無毛のものもある。頭花は直径約3㎝。舌状花は雌性、淡紫色~白色。筒状花は両性、黄色。筒状花の花柱の先は2分岐し、扁平、先端が三角形、内側に向かい合って曲がる。冠毛はほとんどない。総苞は鐘形。総苞片は3列につき、縁に毛があり、先が尖る。痩果は長さ3~4(実測2.4~3.1)㎜の扁平な長卵形、上部に腺毛があり、剛毛も多い。冠毛は0.5(実測0.2~0.5)㎜と短い。2n=63。花期は7~10月。

59-1 Aster yomena (Kitam.) Honda var. angustifolius (Nakai) Soejima et Igari オオユウガギク 大柚香菊
  synonym Aster robustus (Makino) Yonek.
  synonym Kalimeris incisa (Fisch.) DC. var. robusta (Makino) Kitag
 日本固有種(本州の中部地方以西、四国、九州)。湿地や田の畔などに生える。ヨメナより花弁が細く、数が多い。
 多年草。高さ1~1.5m。地下茎を伸ばして増える。葉は質が厚い。茎の下部や中部の葉は長さ8~10㎝×幅約2.5㎝、長円状披針形、先は鋭形、基部は漸尖し、縁にはまばらに欠刻状の大きな鋸歯がある。上部の葉は線状披針形。頭花は直径3~3.5㎝。周辺小花は1列、舌状、淡青紫色。中心小花は黄色、筒状。総苞は長さ5~6㎜。総苞片は3列、外片は内片より短い。痩果は長さ3~3.5㎜、倒卵形、扁平。冠毛は長さ約1㎜。花期は8~10月。
59-2 Aster yomena (Kitam.) Honda var. dentatus (Kitam.) H.Hara  カントウヨメナ 関東嫁菜
 関東以北に分布する。ヨメナとユウガギクの雑種とも言われる。
 多年草、高さ50~100㎝。地下茎を伸ばして増える。葉はユウガギクより厚く、ヨメナより薄く、縁には荒い鋸歯がある。花序柄は長い。頭花は直径2.5~3㎝。総苞は半球形。総苞片は3列に覆瓦状につき、反り返らない。舌状花は青紫色を帯びる。筒状花と舌状花では柱頭の形が異なる。痩果の冠毛は長さ0.25mmと短い。花期は7~10(11)月。

60 Aster yoshinaganus (Kitam.) Mot.Ito et Soejima シコクシロギク
  synonym Aster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. yoshinaganus (Kitam.) H.Hara シコクシロギク
 日本固有種(紀伊半島、高知県)
 多年草、高さ30~60㎝。茎は細く、屈曲し、短毛があるか又は無。 茎葉は線状披針形~長楕円形、下から1/3ほどで急にくびれ下部は狭くなり、基部は耳状に茎を抱く。頭花は緩い散房花序につき、直径15~18㎜。舌状小花は帯紫色。総苞片は3列。痩果は狭長楕円形、長さ約2.5㎜、有毛。冠毛は長さ約3㎜。花期は9~10月。

61 Aster yunnanensis Franchet
 中国原産。中国名は云南紫菀 yun nan zi wan
61-1 Aster yunnanensis var. yunnanensis 云南紫菀 yun nan zi wan
61-2 Aster yunnanensis var. angustior Handel-Mazzetti 狭苞云南紫菀 xia bao yun nan zi wan
61-3 Aster yunnanensis var. labrangensis (Handel-Mazzetti) Y. Ling 夏河云南紫菀 xia he yun nan zi wan

62 Aster ×frikartii Silva Tar. & C. K. Schneid. アスター フリカルティー
 栽培種。A. amellus と A. thomsoniiの交雑種。 英名はFrikart's asterと呼ばれる。
品種)  'Eiger' , 'Flora's Delight' , 'Jungfrau' , 'Monch'メンヒ , 'Robinsonii' , Wonder of Stafa , 'Wunder von Stafa'

シオン属から他属に移動された主なアスター

1 エウリビア属 Eurybia
1-1 Eurybia divaricata (L.) G.L.Nesom ホワイトウッド・アスター white wood aster
  synonym Aster divaricatus L
1-2 Eurybia macrophylla (L.) Cass オオバアスター
  synonym Aster macrophyllus L.
1-3 Eurybia sibirica (L.) G.L.Nesom  シベリアアスター Siberian aster
  synonym Aster sibiricus L.

2 ガラテラ属 Galatella
 Galatella linosyris (L.) Rchb.f. ゴルディロックス・アスター goldilocks aster
  synonym Aster linosyris (L.) Bernh.

3 イオナクティス属 Ionactis
 Ionactis alpina (Nutt.) Greene 溶岩アスター(ラバアスター lava aster)
  synonym Aster scopulorum A.Gray

4 シムフィヨトリクム(ユウゼンギク)属 Symphyotrichum
4-1 Symphyotrichum novi-belgii (L.) G.L.Nesom ユウゼンギク 友禅菊
  synonym Aster novi-belgii L.
 北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はNew York aster , confused Michaelmas daisy , Michaelmas daisy。日本には明治時代に渡来した。別名、シノノメギク東雲菊、ミケルマスデージー 、宿根アスター、アメリカシオンという。
4-2 Symphyotrichum novae-angliae (L.) G.L.Nesom  ネバリノギク(アメリカシオン)
  synonym Aster novae-angliae L.
 北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名は New England aster , hairy Michaelmas daisy , Michaelmas daisy , New England aster , New England daisy。日本には大正時代に導入に導入された。

4-3 Symphyotrichum ericoides (L.) G. L. Nesom   クジャクアスター 孔雀アスター
  synonym Aster ericoides L.
 北アメリカ(カナダ、USA、メキシコ)原産。英名はdense-flower aster , elongate aster , heath aster , many-flower aster , squarrose white aster , tufted white prairie aster , white aster , white heath aster , white prairie aster , white-wreath aster , wreath aster。別名はシュッコンアスター、クジャクアスター、ヒースアスター、クジャクソウ 
4-4 Symphyotrichum pilosum (Willd.) G.L.Nesom キダチコンギク 木立紺菊
  synonym Aster pilosus Willd
 北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はawl aster , frost aster , frost-weed aster , hairy aster , heath aster , Michaelmas daisy , nailrod , old-field aster , Pringle's aster , steelweed , white heath aster
品種) 白孔雀(白花)
4-5 Symphyotrichum hybrids
品種)  'Asty'クジャクソウ(住化農業)

※ 孔雀アスターは狭義にはSymphyotrichum ericoidesを指すが、一般的には、Symphyotrichum ericoides 系の園芸品種、キダチコンギク系の園芸品種、それらの交配種及びユウゼンギクとの交配種を含めた総称である。茎は真っすぐ直立、又はやや弧を描き、高さ70~180㎝になり、上部で多数分枝し、細い枝先に多数、頭花をつける。頭花は直径1~2㎝、白色、淡ピンク色、紫色、青紫色など。

5 ウラギク属 Tripolium
 Tripolium pannonicum (Jacq.) Schur ウラギク(ハマシオン)
  synonym Aster tripolium L

5 エゾギク属
 Callistephus chinensis (L.) Nees アスター(エゾギク 蝦夷菊) 
 日本、朝鮮、中国原産。中国名は翠菊 cui ju 。英名はChaina aster

参考

1) Taxonomy - GRIN-Global Web v 1.9.9.2
 Aster  
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=1069
2) Flora of North America
 Aster  
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=316902
 Mauranthemum paludosum  
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=250067169
3) Flora of China
 Aster
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=102902
4) Jepson eFlora
 Aster  
http://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=89044
5) Recent name changes in the aster family (Asteraceae)
 Aster.  
http://www.guynesom.com/AsternamesWEB.htm
6) Asteraceae
 Asteraceae Bercht. et J.Presl (キク科), aster family  
http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~tsuyu/top/plt/aster/fam.html
7)Aster amellus - La Valle del Metauro
 Aster amellus  
http://www.lavalledelmetauro.it/contenuti/funghi-flora-fauna/scheda/1415.html
8)ノコンギクの学名の訂正
 Aster microcephalus (Miq.) Franch. & Sav.,
 the Correct Name for A. ovatus (Franch. & Sav.) Mot. Ito & Soejima  
https://ci.nii.ac.jp/naid/110003758669