イナカギク  田舎菊

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae シオン属

別 名 ヤマシロギク 山白菊
学 名 Aster semiamplexicaulis (Makino) Makino ex Koidz.

 synonym Aster ageratoides Turcz. var. semiamplexicaulis (Makino) Ohwi

 synonym Aster ageratoides Turcz. subsup. amplexifolius (Sieb. et Zucc.)Kitam.

イナカギクの花序
イナカギクの花序2
イナカギクの花
イナカギクの花
イナカギクの花後
イナカギクの総苞
イナカギクの茎と葉基部
イナカギク
イナカギクの筒状花と舌状花
イナカギクの葉表
イナカギクの葉裏
イナカギクの葉表の縁
果 期 9~11月
高 さ 45~85cm
生活型 多年草
生育場所 日当たりのよい山野
分 布 在来種  本州(東海地方以西)、四国、九州
撮 影 三国山  04.10.17
三河では山地の道端でよく見かけられる。ヤマシロギクが標準和名とされるが、シロヨメナの別名をヤマシロギクとすることがあり、混同を避けるためイナカギクと呼んでいる。
 茎や葉の両面に白い軟毛を密生し、触るとビロードの感触がある。葉は柔らかく、下部の葉は長さ6~12㎝、幅1.5~3㎝の長楕円状披針形、縁に鋸歯があって、縁毛があり、先が尖る。葉元から1/3のところで急に狭くなり、基部がやや茎を抱く。頭花は白色、直径約2㎝。筒状花が咲き始めには鮮やかな黄色だが、時間が経つと退色し、やや白色~緑色っぽくなる。花の構造はノコンギクと同じ。舌状花は11~15個つき、雌花、白色、柱頭は2分岐して線形。筒状花は両性、黄色、先が5裂し、柱頭は2分岐し、向かい合って内側にくの字に曲がる。総苞は釣鐘形、総苞片は3列。痩果は長さ約2.5㎜の倒卵状長楕円形、冠毛がある。2n=18
 シロヨメナ Aster ageratoides var. leiophyllus は茎や葉にほとんど毛がなく、花に同じような冠毛があるが、花がやや小さい。
 ビロードヤマシロギク Aster ageratoides var. lasiocladus は中国、台湾に分布する。