クスノキ科 Lauraceae
分類 | 被子植物(angiosperm)-モクレン類(magnoliids)-クスノキ目(Laurales) |
分布 | 熱帯から暖帯中心に世界中に約45属2500種が分布し、日本には7属21種が分布する。 |
特徴 | 中高木又は低木、ほとんど常緑(温帯では落葉)、まれに落葉。樹皮と葉は普通、芳香がある。葉は普通、互生、たまに対生又は類対生~輪生、単葉、普通、全縁、まれに分裂、多くは羽状脈及び類掌状脈、又はしばしば、三行脈、普通、斑点状で革質、無托葉。花は腋生、ために類頂生、円錐花序、穂状花序、総状花序、偽散形花序、通常、両性、ときに単生、放射相称、ほとんど3数性、又は2数性、小さく、帯緑色、帯黄色、白色。花被は2列、普通、1列は4又は6個、基部は合着、普通、未分化の萼片状の裂片、脱落性又は宿存性。花被の筒部は普通、果実の基部に連結して、宿存する。雄ずい群(androecium )は概して、3雄しべが4輪、花被の筒部につく。最も内側の輪はまれに結合し、普通、仮雄しべに退化する。花糸は普通、分離、3番目の輪には普通2個、普通、無柄の目立つ腺突起をつける。葯は底着、花時に2室又は4室、外側の2輪の葯はほとんどつき、内側の3番目の輪は外向き、上に開くフラップのようなバルブにより裂開する。雌しべは1個、子房は普通、上位、1室。胚珠は1個、倒生胚珠、下垂胚珠。側膜胎座、花柱は1個。柱頭は1個、たまに2~3裂。果実は核果又は液果、普通、大きな花托又は花柄の上に座し、基部を大きなしばしば宿存性の花被筒により囲まれる。種子は大きな直線状の胚があり、胚乳は無い。 |
栽培 | クスノキは薬用に用いられ、ゲッケイジュやニッケイなどはハーブとして使用される。果実のアボガドもこの科に属す。 |
クロモジ属 | アブラチャン | Lindera praecox (Siebold et Zucc.) Blume |
ウスゲクロモジ | Lindera sericea (Sieb. et Zucc.) Blume var. glabrata Blume | |
カナクギノキ | Lindera erythrocarpa Makino | |
クロモジ | Lindera umbellata Thunb. | |
シロモジ | Lindera trilobum (Sieb. et zucc.) Nakai | |
ダンコウバイ | Lindera obtusiloba Blume | |
テンダイウヤク | Lindera aggregata (Sims) Kosterm. | |
ゲッケイジュ属 | ゲッケイジュ | Laurus nobilis L. |
シロダモ属 | イヌガシ | Neolitsea aciculata (Blume) Koidz. |
シロダモ | Neolitsea sericea (Blume) Koidz. | |
タブノキ属 | タブノキ | Machilus thunbergii Sieb. et Zucc. |
ニッケイ属 | クスノキ | Cinnamomum camphora (L.) J.Presl |
ニッケイ | Cinnamomum sieboldii Meisn. | |
ヤブニッケイ | Cinnamomum tenuifolium (Makino) Sugim. ex H.Hara | |
ハマビワ属 | カゴノキ | Litsea coreana Leveill. |
ワニナシ属 | アボカド | Persea americana Mill. |