イヌガシ 犬樫

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Flora of Mikawa

クスノキ科 Lauraceae シロダモ属

別 名 マツラニッケイ、ニイタカシロダモ
中国名 台湾新木姜子 tai wan xin mu jiang zi
学 名 Neolitsea aciculata (Blume) Koidz.
イヌガシ雄樹
イヌガシ雄花序
イヌガシの雄花
イヌガシの幹
イヌガシ
イヌガシ葉表
イヌガシ葉裏
イヌガシ若葉表
花 期 3~4月
高 さ 2~5(10)m
生活型 常緑小高木
生育場所 暖地の山地
分 布 在来種 本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、台湾
撮 影 田原市  15.3.17
幹は灰褐色~灰黒色、平滑、割れ目ができず、小さな皮目がある。若枝は緑色。葉芽は被針形。葉は互生し、枝先に集まってつき、長さ5~12㎝、幅2~4㎝、被針形~倒卵状被針形、全縁。葉表は無毛、葉裏は粉白のロウ質を帯び、無毛、シロダモほど白くない(若葉には灰色~黄褐色の圧毛がある)。側脈は3脈が明瞭、3~4対。先は尾状鋭先形~鋭先形、鈍端、基部は尖った楔形。葉に芳香はない。葉柄は長さ(0.5~1)2~2.5㎝。雌雄別株。花芽は球形、4~6個の総苞片に包まれる。散形花序に暗紫紅色の花が3~9個つく。雄花は花被片4個、長さ約3㎜、暗紫紅色、雄しべ6個、黄色い腺体が2個の花糸の基部につき、葯は4室、雌しべがあるが結実しない。雌花序は雄花序より花数が少ない。雌花は雄花と似ているが、花被片がやや小さく、仮雄しべが4個、基部に腺体がある。果実は液果、長さ約1㎝、惰円形~長楕円形、秋に光沢のある黒紫色に熟す。果柄は長さ7~8㎜。種子は茶褐色、倒卵状惰円形、やや扁平。
 シロダモ Neolitsea sericea は名のように、葉裏が白く、3脈がはっきりした葉をつけ、葉が大きい。花は10~11月に咲き、黄褐色。果実は楕円形の液果で、1年後の花期になってやっと赤く熟す。種子は果実に1個入り、球形。
 ヤブニッケイはクスノキと同様に葉をもむとよい香りがする。葉の形は似ていて、葉先が尖る。花は黄緑色で小花柄が長い。果実は長さ1~1.5㎝の球形~惰円形、秋に黒紫色に熟す。