イグサ科 Juncaceae
分類 | 被子植物(angiosperm)-単子葉類(Monocots) -ツユクサ類(Commelinids)-イネ目(Poales) |
分布 | 熱帯には少なく、温帯から寒帯にかけ、世界に約8属400種が分布し、日本にはイグサ属とスズメノヤリ属の2属が分布する。特に湿地を好むものが多く見られる。 |
特徴 | 多年草又は1年草、ごく稀に低木状。丈夫で直立又は這う根茎がある。茎は直立し、円柱形又は側面で扁平になる。葉は小さく、葉身を欠くこともあり、茎の基部で鞘になることもある(低出葉 cataphyll)。葉鞘はしばしば、葉の連結部で両面が短く伸び、対の葉耳になる。基部や茎の葉身は普通、線形~糸状、草状、扁平又は円柱形、草状の葉身のいくつかの縁に軟毛のある例外を除き無毛。花序は円錐花序、散房花序又は単生花。花は両性又は単性、 雌雄異株、ほとんど風媒花、普通、小さく、基部に1~2個の小苞葉がある。花被片は(3 又は)6個、 (1又は)2輪(外花被片、内花被片)につき、分離、普通、帯緑色~帯褐色~帯黒色、まれに白色~帯黄色、苞頴に似る。雄しべは3又は6個、6個なら外花被片に3個が対生する。花糸は細い。葯は底着、2室、縦の隙間から裂開する。花粉粒は4集粒。子房は上位、1室又は3隔壁により分かれ、3室、又は不完全に分かれる。胚珠は3個、子房の基部につき、又は多数が3つの側膜胎座の上に2列につく。柱頭は3個、乳頭状。果実は蒴果、1~3室、胞背裂開。種子はイグサ属が多数、スズメノヤリ属は3個、球形、卵形、紡錘形、小さく、ときに付属体がある。付属体は尾形。胚は直線状、小さく、肉質の胚乳に包まれる。 |
栽培 | 畳表にイグサが使用されている。 |
イグサ属 | アオコウガイゼキショウ | Juncus papillosus Franch. et Savat. |
イグサ | Juncus decipiens (Buchenau) Nakai | |
クサイ | Juncus tenuis Willd. | |
コウガイゼキショウ | Juncus prismatocarpus R.Br.. | |
コゴメイ | Juncus polyanthemus Buchenau . | |
タマコウガイゼキショウ | Juncus diastrophanthus Buchen. var. tagakusiensis (Lev.) Murata | |
ニセコウガイゼキショウ | Juncus marginatus Rostk. | |
ハリコウガイゼキショウ | Juncus wallichianus J. Gay ex Laharpe | |
ヒメコウガイゼキショウ | Juncus bufonius L. | |
ホソイ | Juncus setchuensis Buchen. var. effusoides Buchen. | |
スズメノヤリ属 | スズメノヤリ | Luzula capitata (Miq.) Miq. |
ヌカボシソウ | Luzula plumosa E. Mey. var. macrocarpa (Buchen.) Ohwi | |
ヤマスズメノヒエ | Luzula multiflora (Retz.) Lej. |