ヒメコウガイゼキショウ 姫笄石菖

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Flora of Mikawa

イグサ科 Juncaceae イグサ属

中国名 小灯心草 xiao deng xin cao
英 名 toad rush
学 名 Juncus bufonius L.
ヒメコウガイゼキショウの花序
ヒメコウガイゼキショウの蒴果
ヒメコウガイゼキショウ葉の基部
ヒメコウガイゼキショウ基部
ヒメコウガイゼキショウ
ヒメコウガイゼキショウの種子
ヒメコウガイゼキショウの葉
花 期 5~8月
高 さ 10~30㎝
生活型 1年草
生育場所 農耕地、道端、湿地などの砂質地
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア
撮 影 西尾市(幡豆町)  12.6.13
湿地や放棄休耕水田など湿った場所に生える。ただし、海水浴場の人工砂浜の入口付近に地を這うように生えた2株も見られた。また、岡崎市内の麦畑でも見られ、小さいために確認できていないだけかもしれない。ユーラシア大陸、南北アメリカ大陸などに広く分布し、日本にも自生のものが知られている。最近、増加しているものは外来のものではないかともいわれている。観察したものは花期が6月末頃までである。
 根茎はあまり伸びない。茎は幅約1㎜、イネ科のように円筒形。葉は茎に1~3個つき、イネ科のように扁平で、幅0.5~1.5㎜、下面が丸く、上面が丸く窪む。最下の苞(偽茎葉)は花穂より著しく短い。葉鞘は筒状にならず、葉耳は無い。花穂は花茎に頂生し、花茎と同長以上。花序の枝は鋭角につき、あまり開出しない。蒴果は長さ約4㎜、稜は無く、長楕円形、鈍頭~鋭頭、赤褐色に熟す。花被片は蒴果より長く、外花被片3個、内花被片3個あり、淡緑色、狭披針形、外花被片の先が尾状に尖る。雄しべ6個。種子は長さ(0.3)0.4~0.6㎜の楕円形、黄褐色、頭部が褐色。完熟期になると、コウガイゼキショウのように全体に赤色を帯びる場合もある。2n = 100, 110