オトギリソウ科  Clusiaceae (Guttiferae)

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-バラ類(Rosid)-マメ類(Fabids)-COMクレード(COM clade)-キントラノオ目(Malpighiales)
分布 熱帯を中心に、世界に約40属1200種が分布し、日本には5属約10種が自生する。オトギリソウ科をHypericaceaeとする見解もある。
特徴 科名は「油点」の意。中高木、低木ときに草本。樹脂または油脂を離生間げきや管に含む。黒色又は赤色の腺はときにヒペリシン(hypericin)やプソイドヒペリシン(pseudohypericin)を含む。葉は単葉、全縁又は稀に、腺縁毛があり、対生又はときに輪生、ほとんど無柄に近い。花は両性又は単性、規則的、子房下生、単生~集散花序~密穂花序。小苞はしばしば下の萼に挿入され、常に萼片との区別が明瞭とは限らない。萼片は(2~)4~ 5(~ 6)個、蕾では 覆瓦状又は十字対生まれに輪生状に結合する。内萼片はときに花弁状になる。花弁は(3~)4~ 5(~ 6)個、分離し、蕾では覆瓦状又は回旋状。雄しべは多数、まれに少数、分離した(3)4~5束になり、花弁の前につき又は様々に合着し、様々に結合した又は明らかに分離した花糸があり、ときに不稔(仮雄しべ)。葯は縦に裂開する。仮雄しべは3~5個の束になり、分離、萼片の前につき又は様々に合着又は欠く。子房は上位、2~5(~12)個の合着した心皮をもち、1~12室、中軸胎座~側膜胎座~基底胎座。胚珠は各々の胎座に1~多数つき、直立~下垂する。花柱は1~5(~12)個、分離又は結合又は欠く。柱頭は1~12個、点状~盾状など、放射状、表面は乳頭状又は平滑。果実は胞間裂開又は胞軸裂開、まれに胞背裂開、蒴果、液果又は核果。種子は1個~多数、胚乳 は欠くか又はほとんど無い。ときに仮種皮がある。状。種子は普通、多数、胚乳は無く、胚は直線状、子葉は平ら又は巻き込む。
栽培 熱帯果樹のマンゴスチンもこの仲間。観賞用にヒペリカム類、キンシバイなどが栽培されている。
オトギリソウ属 オトギリソウ Hypericum erectum Thunb. var. erectum
キンシバイ Hypericum patulum Thunb.
コケオトギリ Hypericum laxum Koidzumi
コボウズオトギリ Hypericum androsaemum L.
サワオトギリ Hypericum pseudopetiolatum R. Keller
セイヨウオトギリ Hypericum perforatum L.
セイヨウキンシバイ Hypericum calycinum L.
タイリンキンシバイ Hypericum × hidcoteense Geerinck
トモエソウ Hypericum ascyron L.
ヒメオトギリ Hypericum japonicum Thunb.
ビヨウヤナギ Hypericum monogynum L.
フクギ属 キヤニモモ Garcinia xanthochymus Hook.f. ex T.Anders.
ミズオトギリ属 ミズオトギリ Triadenum japonicum Makino