ビヨウヤナギ 未央柳、美容柳
Flora of Mikawa
オトギリソウ科 Clusiaceae オトギリソウ属
中国名 | 金丝桃 jin si tao |
学 名 | Hypericum monogynum L. synonym Hypericum chinense L. var. salicifolium (Siebold et Zucc.) Choisy synonym Hypericum chinense L. |
花 期 | 5~7月 |
高 さ | 0.5~1.3m |
生活型 | 半落葉小低木 |
生育場所 | 庭、公園 |
分 布 | 外来種 中国原産 |
撮 影 | 豊橋市 14.6.21 |
ビヨウヤナギはオトギリソウ科オトギリソウ属の観賞用の栽培種。江戸時代に渡来したといわれ、公園や庭によく植えられている。花がやや大きく、雄しべが長い。葉が十字対生し、花の子房がやや小さく、花柱が長い。
半落葉小低木。高さ0.3~1.3m。幹は緩く枝分かれする。若枝は2(まれに4)稜があるが、すぐに円柱形になる。葉柄は長さ1.5~2㎜。葉は対生(十字対生)し、長さ2.5~5㎝、幅1.2~2.3㎝の楕円形~披針形、厚い紙質。腹面は淡緑色、白粉をかぶらない。背面に小さな腺点(油点)があり、腹面にはない。花序は1~15(30)個の花がつく。花柄は長さ0.8~2.8(5)㎝。花は直径3~6.5㎝。萼片は長さ4.5~13㎜、幅1.5~6㎜。花弁は黄金色~レモン色、長さ2~3.4㎝、幅1~2㎝、萼片の長さの2.5~4.5倍、全縁、腺点はない。雄しべは5個の束になり。それぞれ25~35個の雄しべがある。雄しべは花弁より長く、長い雄しべは長さ1.8~3.2㎝。子房は長さ2.5~5㎜、幅2.5~3㎜。花柱は長さ1.2~2㎝、子房の長さの3.5~5倍。蒴果は長さ6~10㎜、幅4~7㎜。種子は暗赤褐色、長さ約2㎜。2n=42。花期は5~7月。
キンシバイ Hypericum patulum は中国名が金丝梅 jin si mei 。葉は長さ1.5~6㎝、幅0.5~3㎝。葉裏の腺点は密にある。花序に花は1~15個つく。花柄は長さ2~4(7)㎜。花は直径2.5~4㎝、深いカップ形。萼片は長さ5~10㎜。花弁は長さ1.2~1.8㎝、幅1~1.4㎝、萼片の長さの1.5~2倍。雄しべは50~70個が束になり、長いものは7~12㎜、花弁の0.4~0.5倍の長さ。子房は長さ5~6㎜、幅3.5~4㎜。花柱は長さ4~5.5㎜、子房の0.75~0.95倍の長さ。蒴果は長さ0.9~1.1㎝、幅8~10㎜。 種子は長さ1~1.2㎜、暗褐色。2n=20。
セイヨウキンシバイ は別名ヒメキンシバイ。樹高が低く、地下茎を伸ばして広がり、グランドカバーに適している。葉は対生し、十字対生しない。花弁より雄しべが長い。
タイリンキンシバイは別名がピペリカム・ヒドコート。花が大きく、花弁の先が浅く切れ込み、花弁が広角に開く。葉の幅が狭く、緑色、対生~十字対生になる。雄しべが花弁の半分より短い。
コボウズオトギリは茎が直立し、多数分枝する。葉は対生し、長さ4~12㎝、卵形、先は円頭~鈍頭、縁に腺点がある。雄しべは花弁より長く、子房が大きい。蒴果は長さ7~12㎜、広長楕円形、すぐに赤色になり、次第に黒色に変化する。
半落葉小低木。高さ0.3~1.3m。幹は緩く枝分かれする。若枝は2(まれに4)稜があるが、すぐに円柱形になる。葉柄は長さ1.5~2㎜。葉は対生(十字対生)し、長さ2.5~5㎝、幅1.2~2.3㎝の楕円形~披針形、厚い紙質。腹面は淡緑色、白粉をかぶらない。背面に小さな腺点(油点)があり、腹面にはない。花序は1~15(30)個の花がつく。花柄は長さ0.8~2.8(5)㎝。花は直径3~6.5㎝。萼片は長さ4.5~13㎜、幅1.5~6㎜。花弁は黄金色~レモン色、長さ2~3.4㎝、幅1~2㎝、萼片の長さの2.5~4.5倍、全縁、腺点はない。雄しべは5個の束になり。それぞれ25~35個の雄しべがある。雄しべは花弁より長く、長い雄しべは長さ1.8~3.2㎝。子房は長さ2.5~5㎜、幅2.5~3㎜。花柱は長さ1.2~2㎝、子房の長さの3.5~5倍。蒴果は長さ6~10㎜、幅4~7㎜。種子は暗赤褐色、長さ約2㎜。2n=42。花期は5~7月。
キンシバイ Hypericum patulum は中国名が金丝梅 jin si mei 。葉は長さ1.5~6㎝、幅0.5~3㎝。葉裏の腺点は密にある。花序に花は1~15個つく。花柄は長さ2~4(7)㎜。花は直径2.5~4㎝、深いカップ形。萼片は長さ5~10㎜。花弁は長さ1.2~1.8㎝、幅1~1.4㎝、萼片の長さの1.5~2倍。雄しべは50~70個が束になり、長いものは7~12㎜、花弁の0.4~0.5倍の長さ。子房は長さ5~6㎜、幅3.5~4㎜。花柱は長さ4~5.5㎜、子房の0.75~0.95倍の長さ。蒴果は長さ0.9~1.1㎝、幅8~10㎜。 種子は長さ1~1.2㎜、暗褐色。2n=20。
セイヨウキンシバイ は別名ヒメキンシバイ。樹高が低く、地下茎を伸ばして広がり、グランドカバーに適している。葉は対生し、十字対生しない。花弁より雄しべが長い。
タイリンキンシバイは別名がピペリカム・ヒドコート。花が大きく、花弁の先が浅く切れ込み、花弁が広角に開く。葉の幅が狭く、緑色、対生~十字対生になる。雄しべが花弁の半分より短い。
コボウズオトギリは茎が直立し、多数分枝する。葉は対生し、長さ4~12㎝、卵形、先は円頭~鈍頭、縁に腺点がある。雄しべは花弁より長く、子房が大きい。蒴果は長さ7~12㎜、広長楕円形、すぐに赤色になり、次第に黒色に変化する。