ウリ科 Cucurbitaceae
分類 | 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-バラ類(Rosid)-マメ類(Fabids)-窒素固定クレード(nitrogen‑fixing clade)-ウリ目(Cucurbitales) |
分布 | 熱帯から亜熱帯にかけて、世界に123属約800種が分布し、日本には5属8種が自生する。 |
特徴 | 科名は「カボチャ」の意味から。1年草、多年草、水のような樹液をもつ木質低木、攀縁(はんえん)、平伏。根はひげ状又は塊根状。 茎はしばしば角がある。葉は互生、不分裂又は様々な掌状(palmately)~鳥足状(pedately)に分裂し、しばしば心形。巻きひげ(tendril)は単生、側生、単一又は分枝し、渦巻状に捻じれ、まれに欠くものもある。托葉は無い。雌雄同株又は雌雄異株。花は単性、非常にまれに両性。円錐花序、総状花序、類散形花序、まれに単生。萼筒(hypanthium)は子房に 沿着する。筒部は回転し、鐘形又は皿形、普通、5裂し、裂片は覆瓦状。花冠は合弁、萼筒につき、裂片は敷石状又は螺旋状。雄しべは萼筒の基部と口部につき、普通、5又は3個、うち1個はしばしば1細胞、他は2細胞。花糸は分離又は様々に結合する。葯は別れ又は頭部に一貫し、葯室は直線状~二つ折り~外向き。未発達な子房がしばしば雄花にあり、しばしば雌花に仮雄しべがある。子房はほぼ下位。ほとんど3心皮からなり、3室、まれに1~2室、擬似の4~6室。胚珠は普通、多数、稀に少数~単数、水平~下垂~斜上し、しばしば果肉に埋没する。胎座は側膜、肉質、しばしば子房の中間で融合する。花柱は頂生、単一又は先で分枝し、分離。柱頭は大きくなるか2裂する。果実は普通、肉質の液果又はコルク質で非裂開性又はまれに室や蓋から裂開し、まれに繊維状。種子はしばしば多数、まれに数個~1個、まれに翼があり、胚乳は無い。胚は葉状の子葉と短い幼根がある。 |
栽培 | キュウリ・カボチャ・スイカ・メロンなどの果菜類としてたくさん栽培され、ヘチマ・瓢箪など鑑賞などに栽培されるものも多い。 |
アマチャヅル属 | アマチャヅル | Gynostemma pentaphyllum (Thaumb.) Makino |
アレチウリ属 | アレチウリ | Sicyos angulatus L. |
ハヤトウリ | Sicyos edulis Jacq. | |
カボチャ属 | セイヨウカボチャ | Cucurbita maxima Duchesne |
ニホンカボチャ | Cucurbita moschata Duchesne | |
カラスウリ属 | カラスウリ | Trichosanthes cucumeroides (Ser.) Maxim. |
キカラスウリ | Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam. | |
ヘビウリ | Trichosanthes anguina L. | |
キュウリ属 | キュウリ | Cucumis sativus L. |
クロウリ | Cucumis melo var. conomon (Thunberg) Makino. | |
タイガーメロン | Cucumis melo 'Tiger Melon' makuwa-uri | |
スイカ属 | スイカ | Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai |
スズメウリ属 | スズメウリ | Zehneria japonica (Thunb.) H.Y.Liu. |
トウガン属 | トウガン | Benincasa hispida (Thunb.) Cogn. |
ニガウリ属 | ニガウリ | Momordica charantia L. |
ヘチマ属 | ヘチマ | Luffa cylindrica (L.) M.Roem. |