カバノキ科 Betulaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-バラ類(Rosid)-窒素固定クレード(nitrogen‑fixing clade)-ブナ目(Fagales)
【カバノキ科の属】
ハンノキ属 Alnus、カバノキ属 Betula、クマシデ属Carpinus、ハシバミ属 Corylus、アサダ属 Ostrya、ハシバミモドキ属 Ostryopsis 
分布 北半球の温帯中心に世界に6属約230種が分布し、日本には5属(カバノキ属、ハンノキ属、クマシデ属、アサダ属、ハシバミ属)約30種が自生する。
特徴 中高木、低木、落葉、雌雄同株。托葉があり、しばしば脱落性、まれに宿存性。葉は互生し、単葉、有柄、普通、重鋸歯、まれに単鋸歯縁、分裂するか又は全縁、羽状脈。花は単性。雄花序は早咲き(precocious)、尾状花序で細長く、垂れ下がり(pendulous)、多数の苞が重なる。各々の苞に抱かれ、普通、小さな2出集散花序(dichasium)があり、花序は1~3個の雄花をつける。雄しべは萼片と同数、萼片に対生し、又は萼がないときは花序の雄しべは20個以下。花糸は非常に短く、合着又はほぼ合着する。葯は2室、花粉嚢(thecae)は合着又は分離し、縦の隙間から裂開する。雌花序は下垂又は直立し、苞が多数、重なる。各々の苞に2~3個の花を持つ小さな2出集散花序(dichasium)をつける。萼は1~6個の鱗片状の裂片があり又は欠く。花弁は無い。子房は下位、2室。花柱は2個、分離。胚珠は2個又は不稔により1個、各々の室の先近くから垂れ下がる。果実は堅果又は小堅果、翼は有又は無。種子は1個、胚は直線状、扁平又は厚い子葉がある。胚乳は無い。
栽培 シラカバは樹皮が白く美しいため、公園の植栽に利用されている。一部家具などの木材として利用されているものもある。ヨッロッパ産のセイヨウハシバミの実はヘーゼルナッツと呼ばれ、食用とされている。
クマシデ属  アカシデ Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume
イヌシデ Carpinus tschonoskii Maxim.
サワシバ Carpinus cordata Blume
クマシデ Carpinus japonica Blume.
ハシバミ属 ツノハシバミ Corylus sieboldiana Blume var. sieboldiana
ハンノキ属 オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana Matsum.
カワラハンノキ Alnus serrulatoides Callier
ケヤマハンノキ Alnus hirsuta Turcz.
サクラバハンノキ Alnus trabeculosa Hand.-Mazz.
ハンノキ Alnus japonica (Thunb.)Steud.
ヒメヤシャブシ Alnus pendula Matsumu.
ヤシャブシ Alnus firma Siebold et Zucc.