クマシデ  熊四手
[別名] イシシデ、カタシデ
[英名] Japanese hornbeam
[学名] Carpinus japonica Blume
カバノキ科  Betulaceae  クマシデ属
三河の植物観察
クマシデの雄花
クマシデの果実
クマシデの幹
クマシデ
クマシデの葉表
クマシデの葉裏
 和名の由来は葉が硬く、風にそよぐと音を立てることから。
 幹は黒褐色、若木の樹皮は滑らか、成長するとミミズ腫れ状の模様が入り、老木は裂ける。葉は互生し、長さ5~10㎝の長楕円形、幅がやや狭く、先が尖る。葉の質は薄く、葉脈が深く、裏面に出っ張り、縁は重鋸歯。葉表は無毛、葉裏の脈上には帯褐色の長毛があり、脈腋に毛叢がある。雌雄同株。開花は葉の展開と同時。雄花序、雌花序ともに垂れ下がる。果穂は長さ5~10㎝、葉状の果苞が密生する。果苞は長さ1.5~2㎝、縁に粗い鋸歯がある。堅果は長さ約4㎜の扁平な長楕円形、果苞の基部につく。2n=16
 サワシバ Carpinus cordata は幹に菱形の裂け目が入り、クマシデより葉の幅が広く、基部が心形。果苞の鋸歯が浅い。
[花期] 4月
[樹高] 10~15m
[生活型] 落葉高木
[生育場所] 丘陵、山地の谷筋
[分布] 在来種(日本固有種) 本州、四国、九州
[撮影] 面ノ木 07.7.1

 クマシデ属

  Family: Betulaceae - genus Carpinus

 高木、ときに低木、落葉性。樹皮は亀裂.があるか又は平滑。托葉は脱落性。葉は互生、不規則な二重又は単純な鋸歯状。雄花序は垂れ下がり、穂状の集散花序、円筒形、冬の間は蕾に包まれ、多くの苞が重なる。花は小苞又は花被がない。雄しべは3~12個、苞の基部につく。花糸は先が又状に分かれ、葯は2室。葯室は分かれ、先に毛がある。雌花序は小さいシュートに頂生又は腋生、総状花序。花は対につく。苞は葉状、平らになり、重なり、基部で2~3分裂する。小堅果はうねがあり、苞の裂片により包まれ又は包まれない。
 世界に約50種があり、日本、朝鮮、中国、インド、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム、ヨーロッパ、南北アメリカに分布する。


 クマシデ属の主な種と園芸品種

 1  Carpinus betulus L.  セイヨウシデ[AGM]
 ヨーロッパ、アジア西部原産。英名はcommon hornbeam , European hornbeam , hornbeam。
 落葉高木、高さ15~25m、まれに30m。幹はしばしば溝があり、曲がる。樹皮は古くなっても平滑、緑灰色。蕾(芽)はブナに似ず、せいぜい長さ10㎜、小枝にくっつく。葉は互生、長さ4~9㎝、葉脈は明瞭、特有の波形の質感を与え、縁は鋸歯状。雌雄同株。風媒の雄と雌の尾状花序(catkin)が葉の展開後の早夏に生じる。果実は堅果、小さく、長さ7~8㎜、長さ3~4㎝の3点が尖る葉状の総苞に部分的に取り囲まれる。果実は秋に熟す。種子はしばしば、播種の後、2年目の春まで発芽しない。 
 品種) 'A. Beeckman' , 'Albovariegata' (v) , 'Asplenifolia' , 'Columnaris Nana' , 'Columnaris' , 'Cucullata' , 'Fastigiata'[AGM] , 'Fielder's Tabular' , 'Folis Argenteovariegatis Pendula' (v) , 'Frans Fontaine' , 'Globus' , 'Heterophylla' , 'Horizontalis' , 'Incisa' , 'Jardin des Burettes' , 'Lucas' , 'Monument' , 'Monumentalis' , 'Pendula' , 'Pendula Dervaesii' , 'Pinocchio' , 'Prostrate' , 'Punctata' , 'Purpurea' , 'Pyramidalis' , 'Quercifolia' , 'Rockhampton' , 'Rockhampton Red' , 'Streetwise' , 'Stegemanns Primus' (PBR) , 'Variegata' (v)

 2  Carpinus caroliniana Walter アメリカシデ
 北アメリカ東部原産。英名はAmerican hornbeam , blue-beech , musclewood
 落葉、小高木又は高木、高さ6~10m。幹の樹皮は平滑、灰色。枝は大きく、果時に筋肉のようになり、musclewoodともいわれる。花期は春、雄花序と雌花序が別個の尾状花序(catkin)であり、雌性の尾状花序は翼のある小堅果の束をつける。葉は暗緑色、楕円状長円形、鋸歯縁、しばしば、秋に黄色、橙色、赤色になる。堅木(hard wood =広葉樹)といわれ、商業的にはシデ材(hornbeam wood)といわれる。
品種) 'Ascendens' , 'Red Fall' , 'Sentinel Dries'

 3  Carpinus cordata Blume サワシバ
    synonym Carpinus erosa Blume
    synonym Carpinus cordata Blume var. microcarpa (Hayashi) Hayashi
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は千金榆( qian jin yu )
 高木、高さ18m以下。樹皮は灰色~黒灰色、鱗状に裂ける。小枝は褐色~黄褐色、無毛又は若い時にまばらに絨毛があって無毛になるか又は密に短毛と柔毛がある。葉柄は長さ1.5~2㎝、無毛になるか又はまばらな柔毛~密な短毛や綿毛がある。葉身は卵形~卵状楕円形~倒卵状頂楕円形、長さ8~15㎝、幅4~5㎝、下面は中脈にまばら~密に絨毛があるか又は密に短毛や綿毛がある。上面はまばらに絨毛があるか無毛になる。葉の基部は不等の心形、縁は不規則な重鋸歯。葉先は尖鋭形~尾状尖鋭形。側脈は15~20対。雌花序は長さ5~12㎝、幅4~4.5㎝。花序柄は長さ3~4㎝、まばらに淡毛があるか無毛になる。苞は密に重なり、広卵状長楕円形、長さ1.5~2.5㎝、幅1~1.3㎝、外面の基部の髭を除いて無毛。外側の苞の縁は離れた鋸歯で曲がる。内側の苞の縁は離れた鋸歯が先端にあり、長楕円形の基部の裂片が小堅果を包み、脈は5本、かすかな網状脈がある。小堅果は長楕円形、長さ4~6㎜、幅約2㎜、無毛、かすかにうねがある。花期は4~6月。果期は7~8月。2n=16。(FOC)
 3-1 Carpinus cordata Blume var. chinensis Franch.  ビロードサワシバ
    synonym Carpinus cordata Blume var. velutina (Hayashi) Honda
    synonym Carpinus cordata Blume f. chinensis (Franch.) Nakai
    synonym Carpinus chinensis (Franchet) Pei.
  日本、中国原産。中国名は华千金榆(hua qian jin yu)
  小枝、葉柄、花序の軸には密に短毛と絨毛がある。葉は下面の中脈と側脈にまばらに絨毛がある。
 3-2 Carpinus cordata Blume var. pseudojaponica H.J.P.Winkl.  オオサワシバ

 4  Carpinus eximia Nakai  オオイヌシデ
    synonym Carpinus tschonoskii Maxim. var. eximia (Nakai) Hatus.
 朝鮮原産。英名はKorean hornbeam
 落葉高木、高さ30m以下。樹皮は灰色、幹の直径30~45㎝。葉は卵形~卵状長楕円形、基部は円形~切形近く、先は細く尖り、重鋸歯、長さ7.5~10㎝、幅2.5~3.1㎝、側脈は14~16対、両面に絹毛があり、上面は羽毛状。雌の果時の尾状花序は長さ5~7.5㎝、幅約3㎝。花序柄は絹毛があり、長さ3.3~5㎝。苞は半卵形、長さ3.3㎝、幅1.3㎝、脈に毛がある。小堅果は腺てんがあり、先に毛がある。

 5  Carpinus fangiana Hu,
 中国西部原産。中国名は川黔千金榆(chuan qian qian jin yu) 。英名はmonkeytail hornbeam
 高さ20m以下。樹皮は暗灰色~灰褐色。小枝は紫褐色、無毛になる。葉柄は無毛、長さ約1.5㎝。葉身は卵状披針形又は楕円状披針形、長さ6~27㎝、幅2.5~8㎝、両面とも中脈と側脈のまばらな絨毛以外は無毛、側脈に腋に毛叢があり、基部は心形類~円形~広楔形、縁は不規則な剛毛状の重鋸歯、先は尖鋭形。側脈は24~34対。雌花序は長さ45~50㎝、幅3~4㎝。花序柄は長さ3~5㎝、密に短毛とまばらに絨毛がある。苞は密に重なり、斜めの楕円形、長さ1.8~2.5㎝、幅1~1.2㎝、紙質、両面の脈上にまばらに絨毛があり、外面は基部に毛があり、外側の縁は離れた鋸歯があり、わずかに屈曲し、内側の縁には下部に離れた微鋸歯があり、小堅果を包む小さい曲がった基部の裂片を持ち、先は鋭形、基部から5脈があり、かすかに網状脈がある。小堅果は長楕円形、長さ約3.5㎜、無毛、かすかにうねがある。花期は5~6月。果期は7~9月。
品種) 'Wharton's Choice'

 6  Carpinus hebestroma Yamam.  タロコシデ
 台湾固有種。中国名は太鲁阁鹅耳枥 tai lu ge e er li 。
 高さ8m以下。樹皮は暗灰色。小枝は紫褐色委、細く、有毛。葉柄は細く、長さ7~10㎜、有毛。葉身は披針形~卵状披針形、長さ5~5.5㎝、幅1.4~1.5(~1.8)㎝、類無毛、基部は類円形、縁は不規則な鋸歯縁、先は尖鋭形、側脈は11~12対。雌花序は長さ3~3.5㎝、幅約1.5㎝、花序柄は長さ1.5~2㎝、有毛。苞は広半卵形、長さ7~10㎜、幅約5㎜、網状脈にまばらに毛があり、外側の縁は切刻状の歯があり、基部に裂片は無く、内側の縁は全縁、基部に内曲する耳があり、先は鈍形、脈は4~5本。小堅果は卵形、長さ約2.5㎜、幅約1.5㎜、密に毛があり、先に絨毛があり、まばらに樹脂を含む腺があり、うねがある。花期は5~7月。果期は7~9月。

 7  Carpinus japonica Blume クマシデ
 日本固有種。英名はJapanese hornbeam
 幹は黒褐色、若木の樹皮は滑らか、成長するとミミズ腫れ状の模様が入り、老木は裂ける。葉は互生し、長さ5~10㎝の長楕円形、幅がやや狭く、先が尖る。葉の質は薄く、葉脈が深く、裏面に出っ張り、縁は重鋸歯。葉表は無毛、葉裏の脈上には帯褐色の長毛があり、脈腋に毛叢がある。雌雄同株。開花は葉の展開と同時。雄花序、雌花序ともに垂れ下がる。果穂は長さ5~10㎝、葉状の果苞が密生する。果苞は長さ1.5~2㎝、縁に粗い鋸歯がある。堅果は長さ約4㎜の扁平な長楕円形、果苞の基部につく。2n=16
 品種) 'Chinese Lantern'
 7-1 Carpinus japonica Blume var. cordifolia H.J.P.Winkl.  オオクマシデ

 8  Carpinus kawakamii Hayata  アリサンシデ
    synonym Carpinus minutiserrata Hayata
 台湾原産。中国名は阿里山鹅耳枥 a li shan e er li 。
 高木。樹皮は暗灰色。小枝は褐色、無毛又はまばらに短毛がある。葉柄は長さ0.8~1.5㎝、まばらに毛がある。葉身は卵状披針形~長楕円状披針形、長さ4~5㎝、幅1.8~2.5㎝。下面は脈上にまばらに絨毛がある。上面は若い時にまばらに毛があり、無毛になり、基部は類円形~類心形、ときに不等形、縁は規則的な重鋸歯、ときに先が単純な鋸歯状、葉先は尖鋭形又は尾状尖鋭形。側脈は10~15対。雌花序は長さ4~6㎝、幅2~2.5㎝。花序柄は長さ約1㎝、密に毛がある。苞は半卵形、長さ1.8~2㎝、外面に密に毛があり、外側の苞の縁は不規則な粗い歯があり、基部の裂片は無い。内側の苞の縁は類かま形又は真っすぐ、全縁、卵形、曲がった基部の裂片は長さ約3㎜、先は尖鋭形、脈は5本、網状脈が明瞭。小堅果は広卵形、長さ約3㎜、まばらに樹脂質の腺があり、先は密に絨毛があり、うねが6本ある。花期は4~6月。果期は7~8月。

 9  Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume  アカシデ
    synonym Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume var. longispica Uyeki
    synonym Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume f. macrophylla (Nakai) W.T.Lee
 日本、朝鮮原産。
 落葉高木、高さ10~15m。幹は暗灰色、平滑、皮目が多く、老木は樹皮が筋状に窪む。葉は互生し、長さ3~7㎝、幅2~3.5㎝の卵形~卵状楕円形、先が尾状に尖り、基部は円形。若芽が赤色を帯び、特に若葉の付け根や葉柄が赤色になる。葉の質は薄い洋紙質、葉脈が深く、裏面に出っ張り、縁は不揃いの重鋸歯、葉先が尾状に長く尖る。葉表は長い伏毛が散生し、側脈は7~15対、葉裏の脈上、脈腋には細毛がある。葉柄は長さ3~14㎜、雌雄同株。開花は葉の展開と同時。雄花序は長さ4~5㎝で、垂れ下がり、苞や葯が赤色を帯び、黄褐色。雌花序は上向きにつくか、又は垂れ下がる。果穂は長さ4~10㎝、葉状の果苞がやや密に多数つき、熟すと赤色を帯びた黄褐色になる。果苞はイヌシデより小さく、長さ1~1.8㎝、幅も狭く、基部で3裂し、縁に粗い鋸歯がある。堅果は果苞の基部につき、長さ約3.5㎜の扁平な広卵形、表面に縦の筋が7~10本ある。
 9-1 Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume f. pendula (Miyoshi) Sugim.  シダレアカシデ

 10  Carpinus orientalis Mill. オリエンタルシデ
 地中海沿岸(アジア西部、ヨーロッパ南東部)原産。英名はOriental hornbeam , Eastern Hornbeam , Turkey hornbeam
 高さ6~7.5m、まれに15mになる。葉は長円状楕円形、長さ5㎝以下(C. betulus= European hornbeam や C. caroliniana = American hornbeam の15㎝よりかなり小さい)、光沢があり、暗緑色、下面は中脈に軟毛がある以外は無毛。花期は春。雌の尾状花序は翼のある小堅果の束をつける。秋遅く、鈍い黄色や赤色に紅葉する。耐乾性がある。
品種) 'Calcarea' , 'Grandifolia' , 'Perdika'

 7  Carpinus pubescens Burkill
 中国、ベトナム原産。中国名は云贵鹅耳枥 yun gui e er li
 高さ17m以下、樹皮は褐灰色。小枝は暗褐色、まばらに絨毛があるか無毛になる。葉柄は長さ4~15㎜、まばらに、毛があるか又はほぼ無毛。葉身は長楕円形~長楕円状披針形~卵状披針形~卵状楕円形、まれに卵形~楕円形、長さ5~10㎝、幅2~3.5㎝、下面は脈にまばらに絨毛があり、側脈の腋に毛叢がある。葉の上面は無毛、葉の基部は類円状楔形、~類円形~類心形、ときに不等形、縁は規則的な小さな重鋸歯、葉先は尖鋭形、まれに鋭形。側脈は12~14対。雌花序は長さ5~7㎝、幅1~2.5㎝。花序柄は長さ2~3㎝、まばらに絨毛があるか又は無毛。苞は半卵形、まれに広半卵形、長さ1~2.5㎝、脈にまばらに絨毛があり、外側の縁は不規則な歯状、基部に裂片は無く、内側の縁は全縁、真っすぐ又は類かま形、基部に内曲する耳をもち、先は鈍形又は鋭形、脈は5本、網状脈が明瞭。小堅果は広卵形、長さ3~4㎜、幅2~3㎜、密に毛があり、まれに無毛になり、先には絨毛があり、まばらに樹脂を含む腺があり、うねは目立つ。花期は5~6月。果期は7~9月。
品種) 'Abbotsbury'

 7  Carpinus rankanensis Hayata  ランカンシデ
 台湾原産。中国名は兰邯千金榆 lan han qian jin yu
 高さ3.5~4m。樹皮は暗灰色。小枝は褐色、無毛。葉柄は長さ5~10㎜。葉身は長楕円形~卵状長楕円形~楕円形、長さ8~10㎝、幅3~4㎝、下面は中脈と側脈に絨毛があり、上面は中脈に小剛毛がある以外は無毛、葉の基部は心形、縁は不規則な剛毛状の重鋸歯、先は尖鋭形又は尾状尖鋭形。
側脈は20~25対。雌花序は頂生、長さ10~12㎝。花序柄は長さ2~3㎜、小剛毛がある。苞は密に重なり、卵状長楕円形~披針形、長さ約13㎜、幅約7㎜、外面は基部に髭があり、外側の縁には離れた鋸歯があり、内曲し、基部の裂片は無く、内側の縁は全縁又は先部に離れた鋸歯があり、小さな内曲する裂片があり、小堅果を被い、先は鋭形又は尖鋭形、脈は基部から3本、網状脈はかすか。小堅果は長楕円形又は卵形、長さ約3.5㎜、ごくかすかなうねがある。花期は5~6月。果期は7~8月。

 8  Carpinus tschonoskii Maxim.  イヌシデ
    synonym Carpinus fauriei Nakai
 日本、朝鮮、中国原産。中国名は昌化鹅耳枥 chang hua e er li。
 落葉高木、高さ10~15m。幹は灰白色、平滑、老木は樹皮に縦筋状に浅い割れ目が入る。若芽は赤色を帯びない。葉は互生し、長さ4~12㎝、幅2~5㎝の卵形~卵状長楕円形。先が鋭形、基部は円形~広いか椀形。側脈は12~16対、裏面に出っ張り、縁は不揃いの重鋸歯。葉裏の脈上と脈腋に毛がある。葉柄は長さ8~15㎜、淡褐色の毛が密生する。雌雄同株。開花は葉の展開と同時。雄花序は長さ約5㎝、垂れ下がり、苞の縁には長毛がある。雌花序は本年度の先又は短枝の腋から垂れ下がる。果穂は長さ4~12㎝、葉状の果苞がまばらに開き気味につく。果苞はアカシデより大きく、2~2.5(3.5)㎝、先が尖り、外側の縁に不揃いの鋭い鋸歯があり、内側はほぼ全縁、基部に堅果を包むように裂片がある。堅果は果苞の基部につき、長さ4~5㎜の扁平な広卵形、表面に縦の筋が約10本ある。花期は4~5月。
 8-1 Carpinus tschonoskii Maxim. f. pendula Hayashi  シダレイヌシデ

 9  Carpinus turczaninovii Hance  イワシデ(コシデ)
    synonym Carpinus tanakaeana Makino
 日本(本州中国地方、四国、九州)、朝鮮原産。盆栽に利用される。
 落葉低木、高さ4m以下。樹皮は暗灰色、浅く縦に裂ける。枝は密に分枝し、当年枝には伏毛がある。葉は互生し、葉柄は細く、長さ2~5㎜、赤色を帯び、軟毛がある。葉身卵形~卵円形、長さ2.5~6㎝、幅1.5~2.5㎝、基部は円形~広楔形、細かい重鋸歯縁、葉先は鋭形、下面は脈上に伏毛があり、脈腋に毛叢があり、上面は無毛になる。側脈は10~13対。托葉は線形で硬く、宿存性、長さ約8㎜。雄花序の苞は赤色で目立つ。雌花序は長さ3~6㎝、苞は4~8個つき、長さ1~1.8㎝、歪んだ卵形、不規則な粗い鋸歯縁。小堅果は卵形、長さ約4㎜、先が尖り、花柱が宿存し、表面に縦の筋がある。 花期は4~5月。果期は8~9月。

 9-1 Carpinus turczaninovii Hance var. coreana (Nakai) W.T.Lee  チョウセンイワシデ
 10  ハイブリッド
10-1 Carpinus × schuschaensis
 セイヨウシデ Carpinus betulus × オリエンタルシデ Carpinus orientalis
品種) 'Rockhampton Red'


 参考

1) Flora of China
 Carpinus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=105705
2)Carpinus in Flora of North America @ efloras.org
 Carpinus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=105705
 Carpinus caroliniana
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233500311
3) Plant Finder - Missouri Botanical Garden
 Carpinus orientalis
 http://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/
  PlantFinderDetails.aspx?taxonid=277841&isprofile=0&

TOP Back