アカシデ 赤四手

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Flora of Mikawa

カバノキ科 Betulaceae クマシデ属

別 名 コシデ、シデノキ、ソロノキ、コソロ
学 名 Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume

 synonym Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume var. longispica Uyeki

 synonym Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume form. macrophylla (Nakai) W.T.Lee

 synonym Distegocarpus laxiflora Siebold et Zucc.

アカシデの枝先
アカシデの果穂
アカシデの果実
アカシデの幹
アカシデ
アカシデの葉表
アカシデの葉裏
花 期 4~5月
高 さ 10~15m
生活型 落葉高木
生育場所 山野の湿った場所
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮
撮 影 豊田市 13.8.7
和名の由来は葉が硬く、風にそよぐと音を立てることから。
 幹は暗灰色、平滑、皮目が多く、老木は樹皮が筋状に窪む。葉は互生し、長さ3~7㎝、幅2~3.5㎝の卵形~卵状楕円形、先が尾状に尖り、基部は円形。若芽が赤色を帯び、特に若葉の付け根や葉柄が赤色になる。葉の質は薄い洋紙質、葉脈が深く、裏面に出っ張り、縁は不揃いの重鋸歯、葉先が尾状に長く尖る。葉表は長い伏毛が散生し、側脈は7~15対、葉裏の脈上、脈腋には細毛がある。葉柄は長さ3~14㎜、雌雄同株。開花は葉の展開と同時。雄花序は長さ4~5㎝で、垂れ下がり、苞や葯が赤色を帯び、黄褐色。雌花序は上向きにつくか、又は垂れ下がる。果穂は長さ4~10㎝、葉状の果苞がやや密に多数つき、熟すと赤色を帯びた黄褐色になる。果苞はイヌシデより小さく、長さ1~1.8㎝、幅も狭く、基部で3裂し、縁に粗い鋸歯がある。堅果は果苞の基部につき、長さ約3.5㎜の扁平な広卵形、表面に縦の筋が7~10本ある。
 イヌシデは葉先が尾状に尖らない。果苞の縁が鋭い鋸歯。雄花序が長さ5~8㎝。
 サワシバクマシデは葉の重鋸歯が細かく、果穂の果苞が密につく。サワシバ は幹に菱形の裂け目が入り、クマシデより葉の幅が広く、基部が心形。果穂が長く、果苞の鋸歯が浅い。