モクレン  木蓮、木蘭
[別 名] シモクレン 紫木蓮
[中国名] 紫玉兰 zi yu lan
[英 名] purple magnolia, red magnolia, woody-orchid
[学 名] Magnolia liliiflora Desr.
Yulania liliiflora (Desr.) D. C. Fu
モクレン科  Magnoliaceae  モクレン属
三河の植物観察
モクレンの蕾
モクレンの花
モクレンの花2
モクレン雄しべ
モクレン雄しべ2
モクレン雌しべ
モクレンの幹
モクレン
モクレン葉表
モクレン葉裏
 モクレンは中国原産、花が紫色でシモクレン(紫木蓮)ともいう。花が紅紫色、花被片9個。外側の3個は小さく萼状。 庭園、公園、街路などによく植栽されている。古くは木蘭と書いたが、現在は木蓮。ランは中国では兰(簡体字)であるが、モクレンは紫玉兰である。サラサモクレンはハクモクレンとの交配でできた園芸品種であり、花が紫色を帯びて変化が多く、花期がモクレンよりやや早く、ハクモクレンより遅い。3種ともよく植えられている。
 小型で樹高3m以下、普通、叢生する。樹皮は灰褐色。小枝は緑紫色~淡紫褐色。葉痕は葉柄の長さの約1/2。葉柄は長さ0.8~2㎝、葉身は披針状倒卵型~倒卵型、長さ8~18㎝、幅3~10㎝。葉裏は灰緑色、脈に軟毛があり、葉基部は次第に狭くなり、先は鋭形。葉表は濃緑色、幼時にわずかに毛がある。側脈は8~10対。花柄は太く、強く、毛状突起がある。蕾は卵形、淡黄色、絹毛がある。花は葉の展開と同時に開花し、花瓶形、直立し、わずかに芳香がある。花被片は9~12個、外側の3個は萼片状、紫緑色、長さ2~3.5㎝の披針形、落ちやすい。内側の2輪の花被片は外面が紫色~帯紫色、内面が帯白色、花弁状、楕円状倒卵形長さ8~10㎝、幅 3~4.5㎝、肉質。雄しべは紫赤色、長さ8~10㎜、連結して突き出し、棘状突起のようになる。葯は長さ約7㎜、横から裂開する。雌ずい群は淡紫色、長さ約1.5㎝、無毛。果実は暗紫褐色、円筒形、長さ7~10㎝。 心皮は成熟すると類球形、先は短い嘴状。花期は3~4月。果期は8~9月。2n=76。
 ハクモクレン Magnolia denudata= Yulania denudata も中国原産、中国名は玉兰( yu lan)。大型、高さ25m以下。樹皮は濃灰色、粗く、割れ目がある。冬芽や花柄には密に、淡灰黄色の長い絹毛がある。枝は広がり、広い樹冠をなす。小枝は灰褐色、やや太く、強い。葉痕は葉柄の長さの1/4~1/3。葉柄は長さ1~2.5㎝、 絨毛状。葉表は狭いしわがある。葉身は倒卵形~広倒卵形~倒卵状惰円形、下部の葉は楕円形、長さ10~15(18)㎝、幅6~10(12)㎝、紙質、中間から基部へ次第に狭くなる。葉裏は淡緑色、脈に絨毛がある。葉表は濃緑色、幼時に絨毛があり、後に脈上だけに残る。側脈は8~10対。網状脈は目立つ。葉先は広円形~切形~わずかに凹形。花柄は明瞭に太く、密に淡黄色の絹毛がある。蕾は卵形。葉の展開前に開花し、花は直径10~16㎝、直立し、芳香がある。花被片は9個、白色、長楕円状倒卵形、長さ6~8(10)㎝、幅2.5~4.5(6.5)㎝、ほぼ同大、基部は普通ピンク色を帯びる。雄しべは長さ7~12㎜、幅約5㎜、連結して突き出し、棘状突起のようになる。葯は長さ6~7㎜、横から裂開する。雌ずい群は淡緑色、長さ2~2.5㎝、無毛。子房は狭卵形、長さ3~4㎜。花柱は円錐形、長さ約4㎜。果実は円筒形、しかし栽培時には部分的に未成長で曲がり、長さ12~15㎝、幅3.5~5㎝、成熟した心皮は褐色、厚く木質、白色の皮目がある。種子は心臓形、長さ約9㎜、幅約10㎜、横に扁平。外種皮は赤色、外種皮内層は黒色。花期は2~3月。果期は8~9月。2n = 76, 114。
 サラサモクレン Magnolia x soulangeana はモクレン(シモクレン)とハクモクレンとの交雑種(denudata × liliifolia)、両者の中間の形質をもち、花色はほぼ白色~淡赤色~暗赤色など変化が多く、花形や樹形などにも幅広い変異があり、多くの品種が作られている。花被片は外側の3個が内側の3個の約2/3の長さ。
[花期] 3~4(5)月
[樹高] 1~3(5)m
[生活型] 落葉低木(~小高木)
[生育場所] 丘陵地、山地、庭園、公園
[分布] 帰化種  中国原産、
[撮影] 新城市  10.4.16
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