サラサモクレン  更紗木蓮
[別 名] サラサレンゲ、ニシキモクレン
[中国名] 二乔玉兰 er qiao yu lan
[英 名] saucer magnolia, Chinese magnolia, tulip tree
[学 名] Magnolia x soulangeana Soulange-Bodin
Magnolia x soulangiana Soul.-Bod.
Yulania × soulangeana (Soulange-Bodin) D. L. Fu
Magnolia yulan Desfontaines var. soulangeana (Soulange-Bodin) Lindley
Magnolia denudata Desr. var. purpurascens (Maxim.) Rehder et E.H.Wilson 
モクレン科  Magnoliaceae  モクレン属
三河の植物観察
サラサモクレンの花
サラサモクレンの花
サラサモクレンの花
サラサモクレンの花被片内面
サラサモクレン雄しべ
サラサモクレンの幹
サラサモクレン
 モクレン(シモクレン)とハクモクレンとの交雑種(denudata × liliifolia)、両者の中間の形質をもち、花色はほぼ白色~淡赤色~暗赤色など変化が多く、花形や樹形などにも幅広い変異があり、多くの品種が作られている。ヨーロッパで人工的に作られたものであるが、中国では自然交雑のものも見られる。モクレン は小型で花が紫色、ハクモクレンは大型で花が白色。モクレンは開花が遅い。学名はsoulangeana(NPGS/GRIN ,Flora of China)とsoulangiana(USDA)の両方が使われている。,Flora of Chinaの解説は次のとおり。日本より開花期がやや早い。開花期はハクモクレン、サラサモクレン、モクレンの順。小型で開花が遅いのがモクレンであり、庭に植えられているのはサラサモクレンンの園芸品種が多い。
 高さ6~10m。小枝は無毛。葉痕は葉柄の長さの約1/3。葉柄は長さ1~1.5㎝、有毛、葉身は長さ6~15㎝、幅4~7.5㎝の倒卵形、基部は約2/3が次第に狭くなり、紙質、葉裏は軟毛で覆われ、葉表は基部の中脈上に突起毛の残りがあり、側脈は7~9対、基部は楔形、先は短い鋭頭。蕾は卵形。花は葉の展開前に咲く。花被片は6~9個、淡赤色~暗赤色。外側の3個は内側の3個の約2/3の長さ。雄しべは長さ1~1.2㎝、連結して突き出し、棘状突起(mucro)のようになる。葯は長さ約6㎜、横から裂開する。雌ずい群(gynoecium)は円筒形、長さ約1.5㎝、無毛。果実(集合果)は長さ約8㎝、幅約3㎝、心皮は成熟すると黒色、卵形~倒卵形、長さ1~1.5㎝、白色の皮目がある。種子は暗褐色、広倒卵形~倒卵形、横に扁平。2n=76
 モクレン Magnolia liliiflora=Yulania liliiflora は中国原産、中国名は紫玉兰(zi yu lan)。小型で樹高3m以下、普通、叢生する。樹皮は灰褐色。小枝は緑紫色~淡紫褐色。葉痕は葉柄の長さの約1/2。葉柄は長さ0.8~2㎝、葉身は披針状倒卵型~倒卵型、長さ8~18㎝、幅3~10㎝。葉裏は灰緑色、脈に軟毛があり、葉基部は次第に狭くなり、先は鋭形。葉表は濃緑色、幼時にわずかに毛がある。側脈は8~10対。花柄は太く、強く、毛状突起がある。蕾は卵形、淡黄色、絹毛がある。花は葉の展開と同時に開花し、花瓶形、直立し、わずかに芳香がある。花被片は9~12個、外側の3個は萼片状、紫緑色、長さ2~3.5㎝の披針形、落ちやすい。内側の2輪の花被片は外面が紫色~帯紫色、内面が帯白色、花弁状、楕円状倒卵形長さ8~10㎝、幅 3~4.5㎝、肉質。雄しべは紫赤色、長さ8~10㎜、連結して突き出し、棘状突起のようになる。葯は長さ約7㎜、横から裂開する。雌ずい群は淡紫色、長さ約1.5㎝、無毛。果実は暗紫褐色、円筒形、長さ7~10㎝。 心皮は成熟すると類球形、先は短い嘴状。花期は3~4月。果期は8~9月。2n=76。
 ハクモクレン Magnolia denudata= Yulania denudata は中国原産、中国名は玉兰( yu lan)、大型、高さ25m以下。樹皮は濃灰色、粗く、割れ目がある。冬芽や花柄には密に、淡灰黄色の長い絹毛がある。枝は広がり、広い樹冠をなす。小枝は灰褐色、やや太く、強い。葉痕は葉柄の長さの1/4~1/3。葉柄は長さ1~2.5㎝、 絨毛状。葉表は狭いしわがある。葉身は倒卵形~広倒卵形~倒卵状惰円形、下部の葉は楕円形、長さ10~15(18)㎝、幅6~10(12)㎝、紙質、中間から基部へ次第に狭くなる。葉裏は淡緑色、脈に絨毛がある。葉表は濃緑色、幼時に絨毛があり、後に脈上だけに残る。側脈は8~10対。網状脈は目立つ。葉先は広円形~切形~わずかに凹形。花柄は明瞭に太く、密に淡黄色の絹毛がある。蕾は卵形。葉の展開前に開花し、花は直径10~16㎝、直立し、芳香がある。花被片は9個、白色、長楕円状倒卵形、長さ6~8(10)㎝、幅2.5~4.5(6.5)㎝、ほぼ同大、基部は普通ピンク色を帯びる。雄しべは長さ7~12㎜、幅約5㎜、連結して突き出し、棘状突起のようになる。葯は長さ6~7㎜、横から裂開する。雌ずい群は淡緑色、長さ2~2.5㎝、無毛。子房は狭卵形、長さ3~4㎜。花柱は円錐形、長さ約4㎜。果実は円筒形、しかし栽培時には部分的に未成長で曲がり、長さ12~15㎝、幅3.5~5㎝、成熟した心皮は褐色、厚く木質、白色の皮目がある。種子は心臓形、長さ約9㎜、幅約10㎜、横に扁平。外種皮は赤色、外種皮内層は黒色。花期は2~3月。果期は8~9月。2n = 76, 114。
[花期] 2~3(4)月 
[樹高] 6~10m
[生活型] 落葉小高木
[生育場所] 庭園、公園
[分布] 園芸品種  
[撮影] 豊川市  15.3.31
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