ハクモクレン  白木蓮、白木蘭
[別 名] ハクレン、モクレン
[中国名] 玉兰 yu lan
[英 名] lilytree
[学 名] Magnolia denudata Desr.
Yulania denudata (Desr.) D.L.Fu.
モクレン科  Magnoliaceae  モクレン属
三河の植物観察
ハクモクレンの蕾
ハクモクレンの花
ハクモクレンの花2
ハクモクレンの花後
ハクモクレンの花後2
ハクモクレンの幹
ハクモクレン
ハクモクレン蕾2
ハクモクレン葉表
ハクモクレン葉裏
 モクレン属はタイサンボクなどのMagnolia亜属とモクレン、コブシなどのYulania亜属に分けられていたが、オガタマノキ属Michelia とYulania亜属がDNA系統解析により近縁であることがわかり、Micheliaを広義のモクレン属Magnoliaとする説がとられている。Yulania亜属をYulania属とする見解もあり、Flora of Chinaではこの説による。
 ハクモクレンは中国原産の栽培種である。花被片は白色、9個、ほぼ同大。紫色のモクレンやサラサモクレンなどと同様によく栽培されている。
 大型、高さ25m以下(日本で最大とされる長崎県の海寺跡のハクモクレンは高さ15m、幹回り、2.2m)。樹皮は濃灰色、粗く、割れ目がある。冬芽や花柄には密に、淡灰黄色の長い絹毛がある。枝は広がり、広い樹冠をなす。小枝は灰褐色、やや太く、強い。葉痕は葉柄の長さの1/4~1/3。葉柄は長さ1~2.5㎝、 絨毛状。葉表は狭いしわがある。葉身は倒卵形~広倒卵形~倒卵状惰円形、下部の葉は楕円形、長さ10~15(18)㎝、幅6~10(12)㎝、紙質、中間から基部へ次第に狭くなる。葉裏は淡緑色、脈に絨毛がある。葉表は濃緑色、幼時に絨毛があり、後に脈上だけに残る。側脈は8~10対。網状脈は目立つ。葉先は広円形~切形~わずかに凹形。花柄は明瞭に太く、密に淡黄色の絹毛がある。蕾は卵形。葉の展開前に開花し、花は直径10~16㎝、直立し、芳香がある。花被片は9個、白色、長楕円状倒卵形、長さ6~8(10)㎝、幅2.5~4.5(6.5)㎝、ほぼ同大、基部は普通ピンク色を帯びる。雄しべは長さ7~12㎜、幅約5㎜、連結して突き出し、棘状突起のようになる。葯は長さ6~7㎜、横から裂開する。雌ずい群は淡緑色、長さ2~2.5㎝、無毛。子房は狭卵形、長さ3~4㎜。花柱は円錐形、長さ約4㎜。果実は円筒形、しかし栽培時には部分的に未成長で曲がり、長さ12~15㎝、幅3.5~5㎝、成熟した心皮は褐色、厚く木質、白色の皮目がある。種子は心臓形、長さ約9㎜、幅約10㎜、横に扁平。外種皮は赤色、外種皮内層は黒色。花期は2~3月。果期は8~9月。2n = 76, 114。
 モクレンMagnolia liliifloraも中国原産。紫玉兰(zi yu lan)、小型で樹高3m以下。花被片は9~12個、外側の3個は小さく、落ちやすい。内側の花被片は外面が紫色~帯紫色、内面が帯白色。花期はやや遅く3~4月。2n=76。
 サラサモクレン Magnolia x soulangeana はモクレン(シモクレン)とハクモクレンとの交雑種(denudata × liliifolia)、両者の中間の形質をもち、花色はほぼ白色~淡赤色~暗赤色など変化が多く、花形や樹形などにも幅広い変異があり、多くの品種が作られている。花被片は外側の3個が内側の3個の約2/3の長さ。
[花期] 2~3(4)月
[樹高] 5~15(25)m
[生活型] 落葉高木
[生育場所] 丘陵地、山地、庭園、公園
[分布] 帰化種  中国原産、
[撮影] 蒲郡市  16.3.19
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