ヤマノイモ科 Dioscoreaceae
分類 | 被子植物(angiosperm)-単子葉類(Monocots) -ヤマノイモ目(Dioscoreales) |
APG分類ではタシロイモ科(Taccaceae)のタシロイモ属(Tacca)もヤマノイモ科に含めるようになった。Trichopus属もTrichopodaceae科として分ける見解も過去にはあった。 【ヤマノイモ科の属】 Dioscorea(ヤマノイモ属)、Epipetrum、[Helmia]、[Podianthus]、Rajania、[Steireya]、Stenomeris、Tacca(タシロイモ属)、Trichopus |
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分布 | 熱帯に多く、世界に約6属650種が分布し、日本にはヤマノイモ、オニドコロなど数種のヤマノイモ属が自生する。 |
特徴 | つる性草本又はつる性木、まれに直立、小さい草本である。根茎又は塊茎がある。茎は巻付き、短毛があるか又は無毛、ときに刺がある。葉は互生又は対生、葉柄があり、単葉又は掌状複葉、基部の葉脈は3~13本、間質性脈(interstitial vein)は網状。掌状複葉の小葉はしばしば卵形~披針形。花は普通、単性(雌雄異株のとき、まれに雌雄同株)、ときに両性、単生、束生又は集散花序、穂状花序、総状花序又は密穂花序、ときにこれらが円錐花序に集まる。雄花は花被片が6個、2輪につき、基部が合着又は分離。雄しべは6個、ときに3個、仮雄しべになって減り又は無くなり、花被や花托につき、子房は未発達又は欠く。雌花は雄花に似ている、仮雄しべは3、6個又は欠く。子房は下位、3室、胚珠は普通、室に2個(2以上の種も少しある)、中軸胎座。花柱3個、分離。果実は蒴果、液果、翼果。種子は膜質の翼が有又は無。胚乳がある。胚は小さい。 |
栽培 | ヤマノイモ、ナガイモはとろろ料理に使われる。ヤマノイモ科のヤマノイモ属の仲間は東南アジアではヤムイモと呼ばれ主食となっている。タシロイモ属のクロバナタシロイモはブラックキャットと呼ばれ観賞用に栽培される。 |
タシロイモ属 | クロバナタシロイモ | Tacca chantrieri André |
ヤマノイモ属 | オニドコロ | Dioscorea tokoro Makino |
カエデドコロ | Dioscorea quinqueloba Thunb. | |
タチドコロ | Dioscorea gracillima Miq. | |
ナガイモ | Dioscorea polystachya Turcz. | |
ヒメドコロ | Dioscorea tenuipes Franch. et Savat. | |
ヤマノイモ | Dioscorea japonica Thunb. |