タチドコロ 立野老
Flora of Mikawa
ヤマノイモ科 Dioscoreaceae ヤマノイモ属
中国名 | 纤细薯蓣 xian xi shu yu |
学 名 | Dioscorea gracillima Miq. |
花 期 | 5~7月 |
高 さ | つる性 |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 丘陵、山地 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、中国 |
撮 影 | 田原市 07.6.30 |
和名はオニドコロに似て葉が初期に直立することによる。花期はオニドコロより早い。
根茎は水平に不規則に伸びる。茎は左巻き。葉は互生し、ときに基部では3~4輪生し、葉柄は長さ7~12㎝。葉身は長さ5~10㎝、幅3~7㎝の三角状卵形~三角状楕円形、先が長く尖り、基部は心形。葉縁はほぼ全縁、しばしば細かい波状の鋸歯縁となる。雌雄異株。雄花序は不規則に分枝し、まれに集散花序状になり、花軸が細く、垂れ下がり、直立することもある。雄花は単生又は稀に、花序の基部に2~3個つき、無柄。苞は卵形、膜質。小苞は苞より短い。花被は黄緑色~黄色~淡橙色。皿形、花被片は6個、卵状円形、長さ1.5~2㎜。雄しべは3個、仮雄しべ3個。雌花序は分枝せず、長さ7㎝以下、疎に数個の雌花を疎につける。雌花は花被が黄緑色~黄色~淡橙色、花被片6個、子房下位で太い柄のように見える。花柱は3裂し、仮雄しべ6個。蒴果は長さ18~22㎜、幅18~20㎜、薄い翼状の3室があり、種子は室の中央に1~2個入り、種子の翼が上側を除き、果実の縁まであり、熟すと上側が裂開する。種子は楕円形、全周に翼があるか又は1辺に翼がほとんどないことも多い。まれに2種子が1つの翼に包まれることもある。2n=20,40
中国にも自生するが、葉が大きく、日本の典型的なタイプのように細かい鋸歯がなく、葉縁が全縁でほとんど波打たない。
ヒメドコロは葉の幅が狭く、オニドコロは葉の幅が広い。タチドコロの葉は両者の中間幅。葉の幅が似ているヤマノイモやナガイモは、葉縁に細かい波状の鋸歯がない。花が似ているカエデドコロの花は黄色が鮮やかで、雄しべが6個とも花粉を出す。
根茎は水平に不規則に伸びる。茎は左巻き。葉は互生し、ときに基部では3~4輪生し、葉柄は長さ7~12㎝。葉身は長さ5~10㎝、幅3~7㎝の三角状卵形~三角状楕円形、先が長く尖り、基部は心形。葉縁はほぼ全縁、しばしば細かい波状の鋸歯縁となる。雌雄異株。雄花序は不規則に分枝し、まれに集散花序状になり、花軸が細く、垂れ下がり、直立することもある。雄花は単生又は稀に、花序の基部に2~3個つき、無柄。苞は卵形、膜質。小苞は苞より短い。花被は黄緑色~黄色~淡橙色。皿形、花被片は6個、卵状円形、長さ1.5~2㎜。雄しべは3個、仮雄しべ3個。雌花序は分枝せず、長さ7㎝以下、疎に数個の雌花を疎につける。雌花は花被が黄緑色~黄色~淡橙色、花被片6個、子房下位で太い柄のように見える。花柱は3裂し、仮雄しべ6個。蒴果は長さ18~22㎜、幅18~20㎜、薄い翼状の3室があり、種子は室の中央に1~2個入り、種子の翼が上側を除き、果実の縁まであり、熟すと上側が裂開する。種子は楕円形、全周に翼があるか又は1辺に翼がほとんどないことも多い。まれに2種子が1つの翼に包まれることもある。2n=20,40
中国にも自生するが、葉が大きく、日本の典型的なタイプのように細かい鋸歯がなく、葉縁が全縁でほとんど波打たない。
ヒメドコロは葉の幅が狭く、オニドコロは葉の幅が広い。タチドコロの葉は両者の中間幅。葉の幅が似ているヤマノイモやナガイモは、葉縁に細かい波状の鋸歯がない。花が似ているカエデドコロの花は黄色が鮮やかで、雄しべが6個とも花粉を出す。