ショウガ科 Zingiberaceae

分類 被子植物(angiosperm)-単子葉類(Monocots) -ツユクサ類(Commelinids)-ショウガ目(Zingiberales)
分布 南アジアと東南アジアの熱帯、アメリカに数種、亜熱帯~暖温帯のアジア、合わせて世界に約50属1300種が分布し、日本にはショウガ属とハナミョウガ属が自生する。
特徴 科名はショウガに由来。多年生草本。地上生、まれに着生、芳香があり、肉質の根茎があり、塊茎をもつもの、もたないものがある。茎は普通、短く、葉鞘が幾重にも重なり合って茎のように見える偽茎がある。葉は2列生、1列生、基部では小さくなるか又は無く、葉鞘となる。葉鞘は開き、葉舌が普通ある。葉柄は有柄又は無柄、葉身と葉鞘の間にある。葉身は類円形~披針形~細い紐状、芽を縦に包み、無毛又は有毛、中脈は明瞭、側脈は普通多数、羽状、平行、全縁。花序は偽茎の先又は別茎の先につき、円筒形又は紡錘形ときに球形。花は粗~密に、数個~多数、ときに苞腋に巻いた小苞があり、密錐花序、ときに総状花序や穂状花序。苞や小苞があり、しばしば目立つ色になる。花は両性、子房下位花、左右相称。萼は普通、管状、細く、1面で、二つに分かれ、ときに仏炎苞様になり、先は3歯又は3裂する。花冠は下部は筒状、先は3裂する。裂片は大きさや形が異なる。雄しべや仮雄しべは2輪に6個。外側の側部の2個の仮雄しべは花弁状又は唇弁の基部の小さな歯又は着生し、又は欠ける。外輪の中央の仮雄しべは常に縮小し不完全。唇弁は内輪の2個の側仮雄しべから形成される。内輪の中央の正常な雄しべは花糸が長く又は短く、葯室は2個、内向葯、裂け目で裂開し、ときに開孔する。しばしば基部が伸びて距となり、先がとさか状になることもある。子房下位、初期に3室、熟すと1又は3室。胚珠は1室に多数。胎座型は側膜、基底、中軸。成長した花柱は非常に細く、花糸の溝中にあって、葯室の間に伸びる。柱頭は葯の上に見え、漏斗形、パピラがあり、湿り、しばしば縁毛がある。仮花柱(stylode)2個は子房の先で蜜腺に退化する。果実は蒴果、肉質又は乾質、裂開性又は非裂開性、ときに液果状。種子は数個~多数、仮種皮があり、仮種皮は裂開するか又は切り裂かれる。
栽培 香辛料としてショウガ、ミョウガ、カルダモン、ウコン(ターメリック)などが栽培され、ショウガ、ウコン、キョウオウ(ハルウコン)は薬用にも用いられる。観賞用に栽培されるものもある。
ウコン属  ウコン Curcuma longa L 
キョウオウ Curcuma aromatica Salisb
クルクマ・シャローム Curcuma alismatifolia Gagnep.
シュクシャ属 ハナシュクシャ Hedychium coronarium J.Koenig
ヘディキウム Hedychium sp.
ショウガ属 ミョウガ Zingiber mioga (Thunb.) Roscoe
ハナミョウガ属 ゲットウ Alpinia zerumbet (Pers.) B.L.Burtt et R.M.Sm.
ハナミョウガ Alpinia japonica (Thunb.) Miq.
ピンクジンジャー Alpinia purpurata (Vieill.) K.Schum. 'Pink'