ジンチョウゲ科  Thymelaeaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-アオイ類(malvids)-アオイ目(Malvales)
分布 世界に約50属約700種が分布し、日本には4属16種が自生する。
特徴 低木又は中高木、まれに草本。常緑又は落葉。樹皮は丈夫、繊維状。葉は対生又は互生、まれに3出、托葉は無い。葉身は単葉、全縁、羽状脈。花序は頂生、亜頂生、頻度は低いものの腋生、ときに短枝(brachyblast)につき、無花序柄又は有花序柄、基本的には総状花序、ときに頭状花序、穂状花序、 散形花序、又は束生。花は普通、放射相称、両性又は単性(ほとんど雌雄異株)、苞があり(ときに総苞を形成する)又は無く、無柄又は有柄。萼は筒状、鐘形、漏斗形、花冠様で、4~5数性、ほとんどが脱落性、ときに、横周裂開(circumscissile)又は宿存性、裂片は覆瓦状。花弁は無い。雄しべは2本~多数、普通、萼裂片と同数対生し又は2倍つく。子房下生の花盤(disc)は子房の基部に普通つき、萼筒の中の基部にあり、分裂又は不分裂、環状又は杯状になり、又は(1~12個に)分離して円筒状、長方形、錐形、鱗片状で子房に側生し、ときに欠き、種の判別の助となる。子房は上位、1~2室、無柄又は短柄。胚珠は各室に1個、下垂胚珠、倒生胚珠。花柱は糸状、脱落性、ときに非常に短く又は不明瞭、頂生又は偏心。柱頭は頭状、球形、類球形、類棍棒形又はピラミッド形、ときに乳頭状突起がある。果実はほとんどが非裂開性、乾き又は肉質、ときに胞背裂開蒴果(ジンコウ属)。種子は胚乳が有又は無、胚は直線状。
栽培 ジンチョウゲは観賞用に庭木として植えられ、ミツマタやガンピは和紙の原料とされる。
ガンピ属 ガンピ Diplomorpha sikokiana (Franch. et Savat.) Honda
コガンピ Diplomorpha ganpi (Sieb. et Zucc.) Nakai
ジンチョウゲ属 オニシバリ Daphne pseudo-mezereum A. Gray
コショウノキ Daphne kiusiana Miq.
ジンチョウゲ Daphne odora Thunb
フクリンジンチョウゲ Daphne odora 'Marginata'
フジモドキ Daphne genkwa Siebold et Zucc.
ピメレア属 ピメレア・フォーシーズンズ Pimelea linifolia 'Four Seasons'
ミツマタ属 ミツマタ Edgeworthia chrysantha Lindl.