ガマズミ  莢蒾
[別名] アラゲガマズミ
[英名] linden arrowwood
[中国名]

荚蒾 jia mi

[学名] Viburnum dilatatum Thunb.
レンプクソウ科 Adoxaceae  ガマズミ属
三河の植物観察
ガマズミの花序
ガマズミの花
ガマズミの若い茎
ガマズミの葉裏の腺点
ガマズミ葉柄と葉基部の腺体
ガマズミの果実
ガマズミの果実2
ガマズミ
ガマズミ葉
ガマズミ果実の核
 別名にアラゲガマズミとあるように毛が多い。幹は灰褐色、若い枝は灰緑色、1年目の小枝は灰褐色、開出毛と星状毛がある。古い小枝は暗紫褐色、小さな円形の皮目が散付する。冬芽は長さ3~5㎜の卵形、鋭頭、2対の鱗片がつく。鱗片には剛毛状の毛が密生し、星状毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ (2)10~30㎜、星状毛又は長さ1㎜以下の毛がある。托葉は無い。葉身は長さ3~10(13)㎝、幅2~(11) ㎝の広倒卵形~倒卵形~広卵形、紙質、葉先はやや鈍く尖る。葉裏は黄色を帯びたフォーク状毛や星状毛があり、帯黄色~無色の細かい腺点が散在する。葉表は伏毛があり、中脈は葉裏に突出し、側脈は6~8対、羽状脈、真っすぐかわずかに曲がり、枝分かれして歯に終わり、細脈は横断する。葉は分裂せず、基部は円形~鈍形~わずかに心形、ときに楔形、葉身基部の中脈の両側に1~3個の円形の大きな蜜腺がある。葉縁は鋸歯縁、先は鋭形。花は葉の展開後に開花する。花序は散形花序に似た複合の集散花序(多散花序 pleiochasium)であり、直径4~10㎝、短い小枝の先につき、対の葉がある。花序の最初の節には5柄が輪生し、剛毛状の毛と星状毛が密につき、装飾花はない。花柄は長さ1~2(4)㎝、苞や小苞は早落性、葉状、緑色、披針形、有毛。花は3~4列につき、芳香があり、短柄~無柄。 萼は緑色、萼筒は長さ約1㎜、星状毛がある。萼片は卵形、長さ約0.5㎜、縁毛があり、先は鈍形。花冠は白色、直径5~8㎜、星状毛があり、筒部は長さ約1.5㎜、裂片は開き、卵円形、長さ1.5~2.5㎜、幅と長さはほぼ同長。雄しべは花冠から明瞭に突き出し、花糸は長さ4~6㎜。葯は黄白色、広楕円形、小さく、長さ約1㎜。花柱は花冠裂片から突き出し、柱頭は3裂する。果実は核果、赤色に熟し、楕円状卵形、長さ6~8㎜、幅4.5~6.5㎜。核は扁平、卵形、長さ5~6㎜、幅4~5㎜、背面に2本の浅い溝があり、腹面に3本の浅い溝があり、先は円く、基部は尖る。核の色は淡黄褐色だが果汁の赤色に染まりやすく、溝は浅く不明瞭、腹面の1本だけ明瞭。果実は赤色の酸味の強い果汁が多く、食べられる。
 ミヤマガマズミは標高のやや高いところに生え、葉の表面の毛が少なく、葉先が尾状にとがる。
 葉の幅が狭いのがコバノガマズミオトコヨウゾメ。コバノガマズミは葉柄が短くて托葉がある。
 オトコヨウゾメは葉柄が無毛又はまばらに長毛が生える程度。
[花期] 5~6月
[樹高] 2~6m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 山地の林内、林縁
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾
[撮影] 幸田町   12.5.24
新城市   15.11.19(果実)
TOP Back