ツバキ科　Theaceae

分類	被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キク類(Asterids) -ツツジ目(Ericales)
分類	新分類（APGⅢ）でモッコク属(Ternstroemia)、サカキ属（Cleyera）、ヒサカキ属(Eurya)などはモッコク科(Pentaphylacaceae)に分離された。【ツバキ科の属】　Apterosperma、Camellia(ツバキ属)、[Euryodendron]、Franklinia、Gordonia、Hartia、Malachodendron,、[Piquetia]、Polyspora、Pyrenaria、Schima(ヒメツバキ属)、Stewartia(ナツツバキ属)、[Theopsis]、 Tutcheria(ヒサカキサザンカ属)
分布	熱帯、亜熱帯中心に、世界に約14属、約350種が分布する。日本にはツバキ属、ナツツバキ属の2属が自生する。

特徴

低木又は中高木、常緑まれに落葉。普通、両性、葉は単葉、互生し、有柄まれに無柄。葉身は2次脈が羽状、縁は普通、鋸歯縁まれに全縁。花は腋生又はほぼ頂生、単生ときに3～10個以上の束生又は総状花序につき、有柄又は無柄。小苞は2～8個まれにそれ以上、宿存性又は早落性、ときに同花被花(萼片と区別できない)。萼片は5(6)個、まれにそれ以上、宿存性。花冠は白色、赤色、又は黄色、花弁5個、まれにそれ以上、基部は合着まれに分離、雄しべ群(androecium)につく。雄しべは多数、1～6輪につき、外側の花糸は基部が合着する。葯は背着又は底着、2室、横に又は縦に裂開する。雌しべ群(gynoecium)は3～5心皮。心皮は合着又は不完全に合着～分離に近くなる。子房は上位、まれに周位、3～5室、中軸胎座又はまれに基底胎座に近くなる。胚珠は1室に2～5(～約100)個又はそれ以上。花柱は分離又は基部で合着、まれに完全に統合される。果実は胞背裂開蒴果又は非裂開性の核果又は漿果(液果)、1室につき1個～多数の種子をもつ。果皮は木質、革質又は肉質。柱状体(columella)は宿存性又は退化する。種子は球形、半球形、扁圧した長楕円状卵形、又はじん臓形、翼は有又は無。外種皮は骨質、革質、平滑又はハチの巣状。へそ(hilum)はへそ状に凹むか又は線形。胚乳は有又は無。胚は大又は小。子葉は肉質又は薄い。

栽培

チャノキ（お茶）は世界中で飲料用に栽培されている。観賞用のツバキは多くの品種がある。

ツバキ属	アザレアツバキ	Camellia azalea C. F. Wei
	カイドウツバキ	Camellia amplexicaulis（Pitard）Cohen Stuart
	カメリア・エリナカスケード	Camellia 'Elina Cascade'
	カメリア・グライシー	Camellia grijsii Hance
	サザンカ	Camellia sasanqua Thunb.
	ツバキ・ロゼフローラ	Camellia rosiflora Hooker
	チャノキ	Camellia sinensis O.Kuntze .
	ツァイ	Camellia tsaii Hu
	ヤブツバキ	Camellia japonica L.
ナツツバキ属	シナナツツバキ	Stewartia rostrata Spongberg
	ナツツバキ	Stewartia pseudo-camellia Maxim.
	ヒメシャラ	Stewartia monadelpha Sieb. et Zucc.

ツバキ科 Theaceae

ツバキ科　Theaceae