ジャノヒゲ 蛇の髭
Flora of Mikawa
キジカクシ科 Asparagaceae ジャノヒゲ属
別 名 | リュウノヒゲ |
中国名 | 麦冬 mai dong |
英 名 | mondo grass , dowarf lily-turf |
学 名 | Ophiopogon japonicus (L. fil.) Ker Gawl. |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 10~20㎝(花茎の高さ) |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 林内、林縁、草地 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾 |
撮 影 | 蒲郡市 09.6.29 |
ジャノヒゲはキジカクシ科 ジャノヒゲ属に属し、キジカクシ科は旧分類のユリ科から分割された。根を薬用にするため、中国では広く栽培され、庭園用に世界中で栽培されている。和名は細い葉を竜の髭にたとえたもの。
多年草、高さ10~20㎝。匐枝を地中で横に長く伸ばす。根は中間や先端で管状に太くなる。葉は房状に基部につき、無柄、長さ10~20㎝、幅2~4㎜とオオバジャノヒゲより細く、硬く、縁がざらつく。葉脈は3~7本。花茎は長さ6~15(27)㎝、葉よりかなり短い。花序は長さ2~5㎝、不完全な小さな円錐花序、数個~10個以上の花をつけ、曲がり気味になる。苞は披針形、基部のものは長さ7~8㎜。花は単生~双生し、普通、下向きになる。小花柄は長さ3~4㎜、中間で明瞭。花被片は白色~帯紫色、披針形、長さ約5㎜、幅約2㎜。花糸がごく短い。葯は長さ2.5~3㎜、先が尖る。花柱はいくぶん狭円錐形、長さ約4㎜、基部の幅が広くなる。果実のように見えるの種子であり、果皮は破れ、種子が露出して大きくなり、コバルト色(コバルトブルー)に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。種子は直径7~8㎜の球形。中の種子に見えるのは胚乳。2n=34,36,67,68,72,108、2n=70。花期は6~7月。
白花品はシロバナジャノヒゲという。よく庭に植えられているタマリュウは葉が短い園芸品種である。
変種のナガバジャノヒゲは匐枝を長く出さず、株立ちとなり、草丈が高い。葉が幅1.5~2.5㎜と細長い。基本種に含める見解もある。
オオバジャノヒゲは林内に生え、全体に大きい。匍匐を伸ばし、葉が幅4~8㎜。
ノシランも園芸種としてよく植えられている。オオバジャノヒゲより大型で、高さは30~80㎝あり、葉の幅が10~15㎜。開花がやや遅く8月頃。苞が披針形。種子はコバルト色、倒卵形。
ヤブラン属のヒメヤブランやヤブランは種子が黒紫色。花糸が明らかにあり、葯の先が尖らない。
多年草、根茎があり、ときに匍匐枝を出す。根はたまに、木質または肉質の塊根部が先近くにある。茎は類直立又は平伏、普通、1本、長く又は短く、ときに不明瞭。葉は根生葉と茎葉、互生し、密集又は散在し、無柄又は有柄、線形~長円形、普通、下面に帯白色の条線をもつ。花茎は葉腋に生じる。花序は総状花序又は縮小した円錐花序、まれに円錐花序であり、花が数個~多数つく。苞は小さい。花は両性、鐘形~平らに開き、普通、下向き。花柄には関節がある。花被片は6個、脱落性又は果時に宿存する。雄しべは6個、花被片の基部につく。花糸は普通、ごく短い。葯は底着、ときに、合着。子房は半下位、3室。胚珠は各室に2(~6)個、基部につく。花柱は1個、円柱形。柱頭は頭状、小さい。果実は早い段階で不規則に破れ、若い種子を露出する。種子は熟すと青色になり、液果状。
世界に約65種があり、温帯、亜熱帯、類熱帯と熱帯に分布する。
synonym Ophiopogon formosanus (Ohwi) Ohwi
中国(甘粛省、貴州省、河南省、湖北省、陝西省、四川省、西蔵、雲南省)、台湾、ブータン原産。中国名は沿阶草 yan jie cao。標高500~3600mの森林、低木林、藪、渓谷沿いの丘陵地帯、草が茂った斜面の湿った場所に生える。塊根は薬用に使用される。
多年草、植物は匍匐性。根は細く、通常、先端近くに塊根部がある。葉は根生、房状につき、無柄、草質、長さ(5~)20~40㎜×幅1~4(~7)㎜、縁には小鋸歯がある。花茎は長さ(5~)15~35㎝。花序は短い円錐花序、長さ1~7㎝、数個~多数の花をつける。苞は帯黄色、線形で基部につく苞は長さ約7㎜。花は単生または対につく。sh峰花柄は長さ5~8㎜、中央に関節がある。花被片は白色、帯紫色、または帯黄色で、赤味を帯び、卵状披針形~ほぼ長円形、長さ4~6㎜×幅1.5~3㎜。花糸は長さ0.5~0.8㎜。葯は長さ約2.5㎜。花柱は長さ4~5㎜、細い。 種子はほぼ球形または楕円形で直径5~6㎜。花期は6~8月。果期は8~10月。2n=36, 108。
2 Ophiopogon chingii F. T. Wang & Tang オフィオポゴン・チンギィ
synonym Ophiopogon chingii var. glaucifolius F.T.Wang & L.K.Dai
中国(広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、四川省、雲南省)原産。中国名は长茎沿阶草 chang jing yan jie cao。標高700~2100mの密集した常緑広葉樹林、竹林、藪、岩場、湿った場所に生える。
茎は平伏し、上部は±斜上し、ときに分枝し、細く、太さ2~5㎜、下部には堅い、やや木質の根がある。葉は散在し、ほぼ無柄、下面は粉白色、剣形、長さ7~20㎝×幅3~8(~20)㎜、5~9脈があり、基部は茎を抱き、基部の縁は膜質である。花茎は上部の葉腋に生じ、長さ8~15㎝。 花序は小さい円錐花序、5~10個の花がつく。苞は白色、卵形~披針形、薄膜質、基部の苞は長さ約6㎜。花は単生、または2~4個が束生する。小花柄は長さ6~12㎜、下部に関節がある。花被片は白色または帯紫色、長円形~卵状長円形、約・長さ5㎜×幅2㎜。花糸は長さ約1㎜。葯は長さ約2㎜。花柱は長さ3~4㎜。花期は5~7月。2n=36。 品種) 'Chinese Whisper' , 'Sparkler'
根はときに先端近くに肉質の塊根部を持ち、根茎は短くて太い。葉は根生、束生し、無柄、草質、長さ15~55(~70)㎝×幅3~15㎜、5~9脈があり、基部は漸尖形、縁は通常小鋸状があり、葉の束は通常、帯褐色の膜質の鞘に囲まれる。花茎は長さ(15~)20~50㎝、ときにわずかに扁平になり、狭い2枚の翼がある。花序は小さな円錐花序、長さ(2.5~)5~16㎝、多数の花がつく。苞は錐形、線形または披針形、基部の苞は長さ1.5~4㎝。花は2または3個集まってつき、ときに単生する。小花柄は長さ4~7㎜、下部または中央に関節がある。花被片は白色または帯紫色、長円形、卵形、または卵状披針形、長さ4~7㎜×幅2~2.5㎜。花糸は非常に短い。葯は長さ2~4㎜。花柱は長さ3~4㎜。種子は楕円形。花期は5~8月。果期は8~10月。2n=36, 54, 68, 72, 108, 112。
品種) 'Argenteomarginatus' (v) , 'Compactus' , 'Variegatus'
4 Ophiopogon jaburan (Siebold) G.Lodd. ノシラン 熨斗蘭
synonym Slateria jaburan Siebold
synonym Convallaria japonica var. major Thunb.
日本(本州の東海地方以西、四国、九州、沖縄)、韓国(済州島)原産。中国名は剑叶沿阶草 jian ye yan jie cao。英名はwhite lilyturf , lilyturf。沿海地の林内、林縁に生える。
多年草、高さ30~80㎝。匐枝は出さない。葉は長さ30~80㎝の線形、質が厚く、光沢があり、縁はほぼ平滑、わずかにざらつき、先端が垂れ下がる。花茎は長さ30~50㎝、幅10~15㎜、翼があり扁平、斜上するが、倒れやすい。花序は長さ10~20㎝、花が3~8個ずつ束生し、総状に多数、下向きにつく。苞は披針形。花被片は長さ約6㎜、広披針形、白色~淡紫色。雄しべは6個、花糸はごく短い。葯は長く、先が尖る。種子は倒卵形~楕円形、直径9~10㎜、12~1月にコバルト色(コバルトブルー)に熟す。花期は7~9月。
品種) Crystal Falls = 'Hocf' , 'Hocf' , 'Merton Jacobs' , 'Silver Shower' , 'Variegatus' , 'Vittatus' (v)
5 Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. ジャノヒゲ 蛇の髭
多年草、高さ10~20㎝。匐枝を地中で横に長く伸ばす。根は中間や先端で管状に太くなる。葉は房状に基部につき、無柄、長さ10~20㎝、幅2~4㎜とオオバジャノヒゲより細く、硬く、縁がざらつく。葉脈は3~7本。花茎は長さ6~15(27)㎝、葉よりかなり短い。花序は長さ2~5㎝、不完全な小さな円錐花序、数個~10個以上の花をつけ、曲がり気味になる。苞は披針形、基部のものは長さ7~8㎜。花は単生~双生し、普通、下向きになる。小花柄は長さ3~4㎜、中間で明瞭。花被片は白色~帯紫色、披針形、長さ約5㎜、幅約2㎜。花糸がごく短い。葯は長さ2.5~3㎜、先が尖る。花柱はいくぶん狭円錐形、長さ約4㎜、基部の幅が広くなる。果実のように見えるの種子であり、果皮は破れ、種子が露出して大きくなり、コバルト色(コバルトブルー)に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。種子は直径7~8㎜の球形。中の種子に見えるのは胚乳。2n=34,36,67,68,72,108、2n=70。花期は6~7月。
品種) 'Albus' , 'Aritaki' , 'Comet' (v) , 'Compactus' , 'Curly Lady' , 'Fuiri Gyoku Ryu' , 'Gyoku-Ryu' , 'Gyoku-ryu' , 'Hakuryu' , 'Kigimafukiduma' , 'Kyoto Dwarf' , 'Minor' , 'Mondo Grass' , 'Mop Top' , 'Nana' , 'Nanus' , 'Nanus Variegatus' (v) , 'Nippon' , 'Pamela Harper' , 'Pygmaeus' , 'Shiro Tama Hime' , 'Silver Dragon' , 'Silver Mist' , 'Tama-ryu' , 'Tama-ryu Number Two' , 'Torafu' (v) , 'Variegata' , 'Variegatus' (v)
YListでは下記の変種を認めているが、POWO(Kew)では下位分類を認めていない。
根茎は束生し、匍匐枝はかすかにある。ジャノヒグに似ているが匍匐枝を出さず株立ちとなる。小花柄は長さ3~4㎜あり、これに近いナガバジャノヒゲは小花柄が湾曲して細長く、長さ5~10(Flora of Japan:8~12)㎜ある点で容易に区別できる。[J. J. B. 26: 318 (1951)]
日本(本州、四国、九州)に分布。
多年草、高さ10~30㎝。根茎は短く、密に束生する。ジャノヒゲと違い、匍匐枝は無く、株立する。ジャノヒゲと同様に根には肥大する部分がある。葉はほぼ直立、長さ30~40㎝×幅1.5~2.5㎜とジャノヒゲより細長く、3~5脈があり、上面はザラつき、先は鈍形。花茎は長さ15~20㎝、長さが葉の約半分平ら、角(かど) が鋭く、幅約1.5㎜。総状花序はは長さ(5)6~8(10)㎝、やや密に花がつく。花は単生~双生し、白色、うなずく。小花柄は2~4個集合してつき、長さ8~12㎜、中間近くに関節がある。苞は卵形。花は白色~淡紫色。花被片は6個、長さ4~5(~7)㎜。葯は長さ約2.5㎜。種子はコバルト色に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。中の種子に見えるのは胚乳。2n=72。花期は(6~)8月[Flora of Japan]。
6 Ophiopogon longifolius Decne. オフィオポゴン・ロンギフォリウス
synonym Ophiopogon longifolius f. albostriatus N.Tanaka
ベトナム原産。インド、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオス、ベトナムで栽培されている。
無毛の多年草。根茎は短く、太く、まれに長く伸びる。根はひげ根で直径1~4mm、しばしば部分的に太くなり、直径7㎜以下の紡錘形の塊根になる。葉は多数、束生し、線形~線状倒披針形、両端が鋭形または漸尖し、基部は抱茎状で、薄膜質の縁を持ち、長さ20~91cm×幅2.5~15.5mm、7~19脈があり、縁には細かい小鋸歯がある。花茎は通常、葉より短く、長さ7~109cmで、しばしば湾曲し、通常は中央以下で曲がっていることが多く、多少、扁平になり、しばしば溝があり、しばしば(またはたまに)2角(edged)または非常に狭い2翼があり、しばしば帯紫色になる。花序は総状花序、長さ3~26cm、長さは花茎全長の約(1/4~)1/3~1/2、またはそれ以上。小花柄(花被の下部の柄部分を含む)は長さ3~10mm(真の花柄、花被部分を除く長さは1~4mm)、関節は通常は中央以下(たまに中央より上)にある。数個の束生する苞の腋に1~5個の花をつける。苞は卵形~狭披針形、鋭形~尖鋭形または芒状で、中肋が顕著で、薄膜質、上部の縁に細かい小鋸歯があり、通常は長さ約2cmまで。花は下方に垂れ、偏側生、鐘形、ほのかに香りがあり、蜜は無い。花被片は6個、卵形~卵状長円形、上部がやや反り、1脈があり、長さ2.3~6.7mm×幅1.3~3.0mm、白色(花被の下部の柄状部分のは紫色を帯びることもある)または淡ライラック色(Decaisne 1867)。葯は6個、内向き、卵形披針形~披針形、基部は心形~矢じり形、クリーム色~帯緑色、長さ1.4~4.2 mm。花糸は短く、長さ0.2~1.0mm。花柱は通常細長い円錐形で、長さ2.5~5.5mm。子房は3室があり、胚珠は各室2個。種子は長円形。肉質種皮(sarcotesta)を持つ。
6-1 Ophiopogon longifolius f. albostriatus N.Tanaka
栽培種。葉に白色の条線がある品種。中国南部、ベトナム、インドネシア、沖縄などで栽培されている。POWOでは基本種に含める。
品種) 'Silver Dragon' , 'Takashi-shimomura' (v)
7 Ophiopogon planiscapus Nakai オオバジャノヒゲ 大葉蛇の髭
日本固有種。本州、四国、九州に分布。英名は black mondo。
常緑多年草、高さ15~30㎝。匐枝を伸ばし、叢生する。根の先がところどころ紡錘状に太くなる。葉は長さ15~30㎝×幅4~7㎜、厚みがある。花茎は長さ15~25㎝、幅太く、しっかり立ちあがってつき、花を下向きにつける。花は数個ずつ、束生する。花茎は高さ20~30㎝、直立し、扁平。花は長さ6~7㎜×直径6~7㎜。花被片は6個、長さ6~7㎜、淡紫色~白色。雄しべ6個、花糸はごく短い。葯は黄色、細長く、先が尖る。花柱は円柱状、柱頭はわずかに3裂する。種子は直径3~5(~9)㎜、光沢の無い(鈍い)灰緑黒色に熟す。花期は6~7月。
品種) 'Aztec Prince' (PBR) , 'Black Beard' , 'Black Needle' , 'Black Smaragd' , 'Edge of Night , 'Kansu' , 'Kokuryu' , 'Little Tabby' (v) , 'Nigra' , 'Nigrescens' , 'Silver Ribbon' , 'Silvershine' , 'Yapard' (PBR)
8 Ophiopogon reversus C.C.Huang ヨナグニノシラン 与那国熨斗蘭
中国(広西チワン族自治区、海南)原産。中国名は高节沿阶草 gao jie yan jie cao。森林、小川沿いの山腹、湿った場所に生える。
根茎は短い。葉は根生、束生し、無柄、長い線形、長さ30~50㎝ ×幅3~8㎜、(5~)7~9 脈があり、基部は漸尖形、縁は上部に小鋸歯がある。花茎は長さ18~25㎝、やや扁平で微細な翼がある。 花序は小さな円錐花序で、長さ5~7㎝、多数の花がつく。苞は三角形~卵形、基部の苞は長さ1~2㎝。花は2~3個束生するか、または単生する。小花柄は湾曲し、長さ5~10㎜、上部に関節がある。花被片は紫色または紫白色、長円形、約・長さ5㎜×幅2㎜、1脈がある。花糸は短い。葯は長円形。花柱は長さ5~6㎜、細い。 種子は成熟すると紫青色で、楕円形または球形になる。花期と果期は8~10月。
9 ハイブリッドその他
品種) 'Black Dragon' , 'Fuku-ho-ryu' , 'Gin-ryu' , 'Hosoba Kokuryu' , 'Rhyuko' , 'Spring Gold' , 'Tama-hime-nishiki' (v)
Ophiopogon
Ophiopogon
TTaxonomic Notes on Ophiopogon of South Asia 1
Taxonomic Notes on Ophiopogon of South Asia VII
Flora of Japan(1953) Hosta 4,p308-309
植物採集覚書追記(奥山春季) カブダチジャノヒゲ
多年草、高さ10~20㎝。匐枝を地中で横に長く伸ばす。根は中間や先端で管状に太くなる。葉は房状に基部につき、無柄、長さ10~20㎝、幅2~4㎜とオオバジャノヒゲより細く、硬く、縁がざらつく。葉脈は3~7本。花茎は長さ6~15(27)㎝、葉よりかなり短い。花序は長さ2~5㎝、不完全な小さな円錐花序、数個~10個以上の花をつけ、曲がり気味になる。苞は披針形、基部のものは長さ7~8㎜。花は単生~双生し、普通、下向きになる。小花柄は長さ3~4㎜、中間で明瞭。花被片は白色~帯紫色、披針形、長さ約5㎜、幅約2㎜。花糸がごく短い。葯は長さ2.5~3㎜、先が尖る。花柱はいくぶん狭円錐形、長さ約4㎜、基部の幅が広くなる。果実のように見えるの種子であり、果皮は破れ、種子が露出して大きくなり、コバルト色(コバルトブルー)に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。種子は直径7~8㎜の球形。中の種子に見えるのは胚乳。2n=34,36,67,68,72,108、2n=70。花期は6~7月。
白花品はシロバナジャノヒゲという。よく庭に植えられているタマリュウは葉が短い園芸品種である。
変種のナガバジャノヒゲは匐枝を長く出さず、株立ちとなり、草丈が高い。葉が幅1.5~2.5㎜と細長い。基本種に含める見解もある。
オオバジャノヒゲは林内に生え、全体に大きい。匍匐を伸ばし、葉が幅4~8㎜。
ノシランも園芸種としてよく植えられている。オオバジャノヒゲより大型で、高さは30~80㎝あり、葉の幅が10~15㎜。開花がやや遅く8月頃。苞が披針形。種子はコバルト色、倒卵形。
ヤブラン属のヒメヤブランやヤブランは種子が黒紫色。花糸が明らかにあり、葯の先が尖らない。
ジャノヒゲ属
family Asparagaceae - genus Ophiopogon多年草、根茎があり、ときに匍匐枝を出す。根はたまに、木質または肉質の塊根部が先近くにある。茎は類直立又は平伏、普通、1本、長く又は短く、ときに不明瞭。葉は根生葉と茎葉、互生し、密集又は散在し、無柄又は有柄、線形~長円形、普通、下面に帯白色の条線をもつ。花茎は葉腋に生じる。花序は総状花序又は縮小した円錐花序、まれに円錐花序であり、花が数個~多数つく。苞は小さい。花は両性、鐘形~平らに開き、普通、下向き。花柄には関節がある。花被片は6個、脱落性又は果時に宿存する。雄しべは6個、花被片の基部につく。花糸は普通、ごく短い。葯は底着、ときに、合着。子房は半下位、3室。胚珠は各室に2(~6)個、基部につく。花柱は1個、円柱形。柱頭は頭状、小さい。果実は早い段階で不規則に破れ、若い種子を露出する。種子は熟すと青色になり、液果状。
世界に約65種があり、温帯、亜熱帯、類熱帯と熱帯に分布する。
ジャノヒゲ属の主な種と園芸品種
1 Ophiopogon bodinieri H.Lev. タイワンジャノヒゲ 台湾蛇の髭
synonym Ophiopogon scaber (Ohwi) Ohwisynonym Ophiopogon formosanus (Ohwi) Ohwi
中国(甘粛省、貴州省、河南省、湖北省、陝西省、四川省、西蔵、雲南省)、台湾、ブータン原産。中国名は沿阶草 yan jie cao。標高500~3600mの森林、低木林、藪、渓谷沿いの丘陵地帯、草が茂った斜面の湿った場所に生える。塊根は薬用に使用される。
多年草、植物は匍匐性。根は細く、通常、先端近くに塊根部がある。葉は根生、房状につき、無柄、草質、長さ(5~)20~40㎜×幅1~4(~7)㎜、縁には小鋸歯がある。花茎は長さ(5~)15~35㎝。花序は短い円錐花序、長さ1~7㎝、数個~多数の花をつける。苞は帯黄色、線形で基部につく苞は長さ約7㎜。花は単生または対につく。sh峰花柄は長さ5~8㎜、中央に関節がある。花被片は白色、帯紫色、または帯黄色で、赤味を帯び、卵状披針形~ほぼ長円形、長さ4~6㎜×幅1.5~3㎜。花糸は長さ0.5~0.8㎜。葯は長さ約2.5㎜。花柱は長さ4~5㎜、細い。 種子はほぼ球形または楕円形で直径5~6㎜。花期は6~8月。果期は8~10月。2n=36, 108。
2 Ophiopogon chingii F. T. Wang & Tang オフィオポゴン・チンギィ
synonym Ophiopogon chingii var. glaucifolius F.T.Wang & L.K.Dai
中国(広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、四川省、雲南省)原産。中国名は长茎沿阶草 chang jing yan jie cao。標高700~2100mの密集した常緑広葉樹林、竹林、藪、岩場、湿った場所に生える。
茎は平伏し、上部は±斜上し、ときに分枝し、細く、太さ2~5㎜、下部には堅い、やや木質の根がある。葉は散在し、ほぼ無柄、下面は粉白色、剣形、長さ7~20㎝×幅3~8(~20)㎜、5~9脈があり、基部は茎を抱き、基部の縁は膜質である。花茎は上部の葉腋に生じ、長さ8~15㎝。 花序は小さい円錐花序、5~10個の花がつく。苞は白色、卵形~披針形、薄膜質、基部の苞は長さ約6㎜。花は単生、または2~4個が束生する。小花柄は長さ6~12㎜、下部に関節がある。花被片は白色または帯紫色、長円形~卵状長円形、約・長さ5㎜×幅2㎜。花糸は長さ約1㎜。葯は長さ約2㎜。花柱は長さ3~4㎜。花期は5~7月。2n=36。 品種) 'Chinese Whisper' , 'Sparkler'
3 Ophiopogon intermedius D.Don タイワンカブダチジャノヒゲ 台湾株立蛇の髭
中国(安徽省、広東省、広西省、貴州省、海南省、河南省、湖北省、湖南省、陝西省、四川省、西蔵、雲南省)、台湾、パキスタン、インド、ブータン、ネパール、スリランカ、ミャンマー、カンボジア、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は间型沿阶草 jian xing yan jie cao。標高700~3000mの常緑広葉樹林、雑木林、竹林、低木林、小川沿いの湿った日陰の場所、草の茂った斜面に生える。根はときに先端近くに肉質の塊根部を持ち、根茎は短くて太い。葉は根生、束生し、無柄、草質、長さ15~55(~70)㎝×幅3~15㎜、5~9脈があり、基部は漸尖形、縁は通常小鋸状があり、葉の束は通常、帯褐色の膜質の鞘に囲まれる。花茎は長さ(15~)20~50㎝、ときにわずかに扁平になり、狭い2枚の翼がある。花序は小さな円錐花序、長さ(2.5~)5~16㎝、多数の花がつく。苞は錐形、線形または披針形、基部の苞は長さ1.5~4㎝。花は2または3個集まってつき、ときに単生する。小花柄は長さ4~7㎜、下部または中央に関節がある。花被片は白色または帯紫色、長円形、卵形、または卵状披針形、長さ4~7㎜×幅2~2.5㎜。花糸は非常に短い。葯は長さ2~4㎜。花柱は長さ3~4㎜。種子は楕円形。花期は5~8月。果期は8~10月。2n=36, 54, 68, 72, 108, 112。
品種) 'Argenteomarginatus' (v) , 'Compactus' , 'Variegatus'
4 Ophiopogon jaburan (Siebold) G.Lodd. ノシラン 熨斗蘭
synonym Slateria jaburan Siebold
synonym Convallaria japonica var. major Thunb.
日本(本州の東海地方以西、四国、九州、沖縄)、韓国(済州島)原産。中国名は剑叶沿阶草 jian ye yan jie cao。英名はwhite lilyturf , lilyturf。沿海地の林内、林縁に生える。
多年草、高さ30~80㎝。匐枝は出さない。葉は長さ30~80㎝の線形、質が厚く、光沢があり、縁はほぼ平滑、わずかにざらつき、先端が垂れ下がる。花茎は長さ30~50㎝、幅10~15㎜、翼があり扁平、斜上するが、倒れやすい。花序は長さ10~20㎝、花が3~8個ずつ束生し、総状に多数、下向きにつく。苞は披針形。花被片は長さ約6㎜、広披針形、白色~淡紫色。雄しべは6個、花糸はごく短い。葯は長く、先が尖る。種子は倒卵形~楕円形、直径9~10㎜、12~1月にコバルト色(コバルトブルー)に熟す。花期は7~9月。
品種) Crystal Falls = 'Hocf' , 'Hocf' , 'Merton Jacobs' , 'Silver Shower' , 'Variegatus' , 'Vittatus' (v)
5 Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. ジャノヒゲ 蛇の髭
synonym Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. var. caespitosus Okuyama カブダチジャノヒゲ
synonym Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. var. umbrosus Maxim. ナガバジャノヒゲ
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ベトナム、フィリピン原産。中国名は麦冬 mai dong。英名はmondo grass , dowarf lily-turf。和名は細い葉を竜の髭にたとえたもの。別名はリュウノヒゲ。多年草、高さ10~20㎝。匐枝を地中で横に長く伸ばす。根は中間や先端で管状に太くなる。葉は房状に基部につき、無柄、長さ10~20㎝、幅2~4㎜とオオバジャノヒゲより細く、硬く、縁がざらつく。葉脈は3~7本。花茎は長さ6~15(27)㎝、葉よりかなり短い。花序は長さ2~5㎝、不完全な小さな円錐花序、数個~10個以上の花をつけ、曲がり気味になる。苞は披針形、基部のものは長さ7~8㎜。花は単生~双生し、普通、下向きになる。小花柄は長さ3~4㎜、中間で明瞭。花被片は白色~帯紫色、披針形、長さ約5㎜、幅約2㎜。花糸がごく短い。葯は長さ2.5~3㎜、先が尖る。花柱はいくぶん狭円錐形、長さ約4㎜、基部の幅が広くなる。果実のように見えるの種子であり、果皮は破れ、種子が露出して大きくなり、コバルト色(コバルトブルー)に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。種子は直径7~8㎜の球形。中の種子に見えるのは胚乳。2n=34,36,67,68,72,108、2n=70。花期は6~7月。
品種) 'Albus' , 'Aritaki' , 'Comet' (v) , 'Compactus' , 'Curly Lady' , 'Fuiri Gyoku Ryu' , 'Gyoku-Ryu' , 'Gyoku-ryu' , 'Hakuryu' , 'Kigimafukiduma' , 'Kyoto Dwarf' , 'Minor' , 'Mondo Grass' , 'Mop Top' , 'Nana' , 'Nanus' , 'Nanus Variegatus' (v) , 'Nippon' , 'Pamela Harper' , 'Pygmaeus' , 'Shiro Tama Hime' , 'Silver Dragon' , 'Silver Mist' , 'Tama-ryu' , 'Tama-ryu Number Two' , 'Torafu' (v) , 'Variegata' , 'Variegatus' (v)
YListでは下記の変種を認めているが、POWO(Kew)では下位分類を認めていない。
5-1 Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. var. caespitosus Okuyama カブダチジャノヒゲ 株立蛇の髭
本州(千葉県)に分布。清澄山(妙見山)で採取された。根茎は束生し、匍匐枝はかすかにある。ジャノヒグに似ているが匍匐枝を出さず株立ちとなる。小花柄は長さ3~4㎜あり、これに近いナガバジャノヒゲは小花柄が湾曲して細長く、長さ5~10(Flora of Japan:8~12)㎜ある点で容易に区別できる。[J. J. B. 26: 318 (1951)]
5-2 Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. var. umbrosus Maxim. ナガバジャノヒゲ 長葉蛇の髭
synonym Ophiopogon ohwii Okuyama日本(本州、四国、九州)に分布。
多年草、高さ10~30㎝。根茎は短く、密に束生する。ジャノヒゲと違い、匍匐枝は無く、株立する。ジャノヒゲと同様に根には肥大する部分がある。葉はほぼ直立、長さ30~40㎝×幅1.5~2.5㎜とジャノヒゲより細長く、3~5脈があり、上面はザラつき、先は鈍形。花茎は長さ15~20㎝、長さが葉の約半分平ら、角(かど) が鋭く、幅約1.5㎜。総状花序はは長さ(5)6~8(10)㎝、やや密に花がつく。花は単生~双生し、白色、うなずく。小花柄は2~4個集合してつき、長さ8~12㎜、中間近くに関節がある。苞は卵形。花は白色~淡紫色。花被片は6個、長さ4~5(~7)㎜。葯は長さ約2.5㎜。種子はコバルト色に熟す。種子であるため、花柱の跡がない。中の種子に見えるのは胚乳。2n=72。花期は(6~)8月[Flora of Japan]。
6 Ophiopogon longifolius Decne. オフィオポゴン・ロンギフォリウス
synonym Ophiopogon longifolius f. albostriatus N.Tanaka
ベトナム原産。インド、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオス、ベトナムで栽培されている。
無毛の多年草。根茎は短く、太く、まれに長く伸びる。根はひげ根で直径1~4mm、しばしば部分的に太くなり、直径7㎜以下の紡錘形の塊根になる。葉は多数、束生し、線形~線状倒披針形、両端が鋭形または漸尖し、基部は抱茎状で、薄膜質の縁を持ち、長さ20~91cm×幅2.5~15.5mm、7~19脈があり、縁には細かい小鋸歯がある。花茎は通常、葉より短く、長さ7~109cmで、しばしば湾曲し、通常は中央以下で曲がっていることが多く、多少、扁平になり、しばしば溝があり、しばしば(またはたまに)2角(edged)または非常に狭い2翼があり、しばしば帯紫色になる。花序は総状花序、長さ3~26cm、長さは花茎全長の約(1/4~)1/3~1/2、またはそれ以上。小花柄(花被の下部の柄部分を含む)は長さ3~10mm(真の花柄、花被部分を除く長さは1~4mm)、関節は通常は中央以下(たまに中央より上)にある。数個の束生する苞の腋に1~5個の花をつける。苞は卵形~狭披針形、鋭形~尖鋭形または芒状で、中肋が顕著で、薄膜質、上部の縁に細かい小鋸歯があり、通常は長さ約2cmまで。花は下方に垂れ、偏側生、鐘形、ほのかに香りがあり、蜜は無い。花被片は6個、卵形~卵状長円形、上部がやや反り、1脈があり、長さ2.3~6.7mm×幅1.3~3.0mm、白色(花被の下部の柄状部分のは紫色を帯びることもある)または淡ライラック色(Decaisne 1867)。葯は6個、内向き、卵形披針形~披針形、基部は心形~矢じり形、クリーム色~帯緑色、長さ1.4~4.2 mm。花糸は短く、長さ0.2~1.0mm。花柱は通常細長い円錐形で、長さ2.5~5.5mm。子房は3室があり、胚珠は各室2個。種子は長円形。肉質種皮(sarcotesta)を持つ。
6-1 Ophiopogon longifolius f. albostriatus N.Tanaka
栽培種。葉に白色の条線がある品種。中国南部、ベトナム、インドネシア、沖縄などで栽培されている。POWOでは基本種に含める。
品種) 'Silver Dragon' , 'Takashi-shimomura' (v)
7 Ophiopogon planiscapus Nakai オオバジャノヒゲ 大葉蛇の髭
日本固有種。本州、四国、九州に分布。英名は black mondo。
常緑多年草、高さ15~30㎝。匐枝を伸ばし、叢生する。根の先がところどころ紡錘状に太くなる。葉は長さ15~30㎝×幅4~7㎜、厚みがある。花茎は長さ15~25㎝、幅太く、しっかり立ちあがってつき、花を下向きにつける。花は数個ずつ、束生する。花茎は高さ20~30㎝、直立し、扁平。花は長さ6~7㎜×直径6~7㎜。花被片は6個、長さ6~7㎜、淡紫色~白色。雄しべ6個、花糸はごく短い。葯は黄色、細長く、先が尖る。花柱は円柱状、柱頭はわずかに3裂する。種子は直径3~5(~9)㎜、光沢の無い(鈍い)灰緑黒色に熟す。花期は6~7月。
品種) 'Aztec Prince' (PBR) , 'Black Beard' , 'Black Needle' , 'Black Smaragd' , 'Edge of Night , 'Kansu' , 'Kokuryu' , 'Little Tabby' (v) , 'Nigra' , 'Nigrescens' , 'Silver Ribbon' , 'Silvershine' , 'Yapard' (PBR)
8 Ophiopogon reversus C.C.Huang ヨナグニノシラン 与那国熨斗蘭
中国(広西チワン族自治区、海南)原産。中国名は高节沿阶草 gao jie yan jie cao。森林、小川沿いの山腹、湿った場所に生える。
根茎は短い。葉は根生、束生し、無柄、長い線形、長さ30~50㎝ ×幅3~8㎜、(5~)7~9 脈があり、基部は漸尖形、縁は上部に小鋸歯がある。花茎は長さ18~25㎝、やや扁平で微細な翼がある。 花序は小さな円錐花序で、長さ5~7㎝、多数の花がつく。苞は三角形~卵形、基部の苞は長さ1~2㎝。花は2~3個束生するか、または単生する。小花柄は湾曲し、長さ5~10㎜、上部に関節がある。花被片は紫色または紫白色、長円形、約・長さ5㎜×幅2㎜、1脈がある。花糸は短い。葯は長円形。花柱は長さ5~6㎜、細い。 種子は成熟すると紫青色で、楕円形または球形になる。花期と果期は8~10月。
9 ハイブリッドその他
品種) 'Black Dragon' , 'Fuku-ho-ryu' , 'Gin-ryu' , 'Hosoba Kokuryu' , 'Rhyuko' , 'Spring Gold' , 'Tama-hime-nishiki' (v)
参考
1) Flora of ChinaOphiopogon
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=122994
2) GRINOphiopogon
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=8491
3)植物研究雑誌 J. Jpn. Bot. 73:301-313(1998)TTaxonomic Notes on Ophiopogon of South Asia 1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/73/6/73_73_6_9293/_pdf/-char/ja
4)植物研究雑誌 J. Jpn. Bot. 75:265-269(2000)Taxonomic Notes on Ophiopogon of South Asia VII
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/75/5/75_75_5_9439/_pdf/-char/ja
5) Biodiversity Heritage Library(BHL)Flora of Japan(1953) Hosta 4,p308-309
https://www.biodiversitylibrary.org/item/95083#page/1072/mode/1up
6) 植物研究雑誌 J. Jpn. Bot. 26 10 p30-31植物採集覚書追記(奥山春季) カブダチジャノヒゲ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/26/10/26_26_10_3345/_pdf/-char/ja