ヤナギ科 Salicaceae

分類 被子植物(angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群 (Superrosids)-バラ類(Rosid)-マメ類(Fabids)-COMクレード(COM clade)-キントラノオ目(Malpighiales)
分布 世界の熱帯から亜熱帯に約54属約1200種が分布する。
 従来のイイギリ科の大多数もヤナギ科に入れられるようになった。日本にはイイギリ属、クスドイゲ属、ヤマナラシ属、ヤナギ属の 31種が自生する。
特徴  落葉性木本。葉は単葉で、互生し、まれに対生のものもある。冬芽には花芽と葉芽の区別がある。雌雄異株。尾状花序に小さな花を多数つける。虫媒花又は風媒花。果実は蒴果で、熟すと裂開して綿毛に包まれた種子(柳絮=りゅうじょ)を飛ばす(ヤナギ連)。
 大きな科であり、亜科[subfamily]、連[tribe]に分けられている。
 ヤナギ亜科(Salicoideae)とカミニンギョウ亜科(Salicoideae)は葉脈が鋸歯の先の脱落性の頂端に達し、分泌腺や短い毛となった salicoid teeth を持つ。
 サミダ亜科(Samydoideae)は salicoid teeth ではない。

【ヤナギ科内の分類】
●サミダ亜科(Samydoideae)
●カミニンギョウ亜科(Salicoideae)
●ヤナギ亜科(Salicoideae)
 連(tribe)
Bembicieae、Homalieae(タカサゴノキ連)、Abatieae、Prockieae 、Scolopieae(トゲイヌツゲ連)、Flacourtieae 、Saliceae(ヤナギ連) 、[Azara(イイギリ連)]
特徴  コリヤナギの枝は行李の材に使用され、バッコヤナギはまな板の材として利用される。ポプラやシダレヤナギは庭園や街路樹としてよく栽培されている。ネコヤナギのように切り花として利用されるものもある。
イイギリ属 イイギリ Idesia polycarpa Maxim
ヤナギ属 イヌコリヤナギ Salix integra Thunb.
コゴメヤナギ Salix serissaefolia Kimura
ネコヤナギ Salix gracilistyla Miq.
マルバヤナギ(アカメヤナギ) Salix chaenomeloides Kimura