ネコヤナギ 猫柳

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Flora of Mikawa

ヤナギ科 Salicaceae ヤナギ属

別 名 タチネコヤナギ
英 名 rose-gold pussy willow
中国名 细柱柳 xi zhu liu
学 名 Salix gracilistyla Miq.
ネコヤナギ花穂
ネコヤナギ花穂2
ネコヤナギの若い枝
ネコヤナギの若葉裏の毛
ネコヤナギの幹
ネコヤナギ
ネコヤナギ花穂3
ネコヤナギ葉表
ネコヤナギ葉裏
ネコヤナギ葉柄と托葉
花 期 2~4月
高 さ 1~3(5)m
生活型 落葉低木
生育場所 河岸の水際
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア
撮 影 豊橋市 16.3.4
広く栽培されている。
  樹皮は暗灰色、古くなると縦に割れ目が入る。小枝は黄褐色~小豆色、はじめ軟毛が密生し、後に無毛。蕾は黄褐色、楕円状卵形、うぶ毛で覆われ、先は尖る。托葉は半卵形で大きい。葉は互生し、葉柄は長さ7~12㎜。葉身は楕円形~倒卵状長楕円形、まれに長楕円形、長さ5~12㎝、幅1.5~2(3.5) ㎝、葉裏は灰色、絹綿毛で覆われ(春の若葉、初夏には無毛~ほぼ無毛、夏~初秋には密に絹毛がある)、葉表は濁った緑色、無毛、基部は楔形、基部を除いて細かい鋸歯縁、先は鋭形、葉脈は葉裏に盛り上がる。雌雄別株。花期は早く、葉の展開前に開花する。尾状花序(catkin)は無柄、長さ2.5~3.5㎝、幅1~1.5㎝、銀白色の毛が目立つ。苞は先が黒色、下部は淡緑色、楕円状披針形、白色の長毛があり、先が尖る。雄花は背面に腺があり、小豆色、細く、雄しべ2個。花糸は全体に合着し、長さ約6㎜、無毛。葯は赤色~小豆色。果時には尾状花序は長さ8㎝以下に長くなる。雌花は子房が楕円形、綿毛が密にあり、無柄。花柱は細く、長さ2.5~3㎜。柱頭は2裂。蒴果は密に毛があり、熟すと裂開し、種子を飛ばす。種子は綿毛に包まれ、ヤナギの種子の綿毛は柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる。2n=38