メキシコマンネングサ  メキシコ万年草
[英名] Mexican stonecrop
[学名] Sedum mexicanum Britt.
ベンケイソウ科 Crassulaceae  マンネングサ属
三河の植物観察
メキシコマンネングサの花
メキシコマンネングサの花2
メキシコマンネングサの葉
メキシコマンネングサ
 観賞用に栽培していたものが帰化したと考えられている。メキシコの名がつけられているが、メキシコや近隣のアメリカにも自生はないとされており、原産地は不明である。
 茎は直立し、赤色を帯びることもある。葉は(3)4~5個輪生し、長さ8~20㎜、幅1.9~3㎜の広線形、鋭頭。花序は傘状に広がり、1枝に7~8個の花がつく。花は5数性、黄色の5弁花、直径10~12㎜。萼片は長さが不均等、長さ3.3~4.7㎜。花弁は長さ3.3~4.8㎜。雄しべは10個、花弁とほぼ同長。花糸は黄色。葯は黄色、裂開すると橙赤色。2n=36
 ツルマンネングサは葉がヘラ形で、3個輪生し、つるのように横に広がる。葯が橙赤色。
 オノマンネングサは葉が3個輪生し、扁平、葉先が尖る。花序の枝が短く、葯が黄色。
[花期] 6~7月
[草丈] 10~30㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 道端
[分布] 帰化種   不明
[撮影] 幸田町  12.5.30

 マンネングサ属

  family Crassulaceae - genus Sedum

 1年草又は多年草、ほとんどが無毛、たまに有毛。根は普通のひげ根。塊根は普通、発達せず、たまに、根茎をもつ。茎葉直立又は傾伏、ときに束生又はコケのようになり、肉質、無毛又は有毛、基部はまれに木質になる。葉は互生、対生又は輪生、基部にしばしば、距があり、縁は普通、全縁(Sedum rosthornianum では4~8個の歯があり、S. engleri var. dentatumでは離れた歯がある)。花序は頂生又は腋生、集散花序、しばしば、散房花序状になり、1個~多数の花がつく。花は普通、両性、まれに単性、ほとんどが、不等形の (3~)5(~9)数性。咢片と花弁は離生又は基部で合着する。花弁は離生又はぼ離生、黄色、まれに白色又は帯赤色。雄しべは普通、花弁の数の2倍の数、2列につき、まれに花弁の数と同数で1列につく。花弁の前に位置し、花弁の基部又はわずかに上につく。蜜腺の鱗片は全縁又は先が凹形。心皮は普通、花弁と同数、たまに、少なくなり、分離又は基部が広くなって合着する。花柱は短い又は長い。袋果は多数又は少数の種子をもつ。種子は平滑又はパピラはあり、たまに条線がある。2n = 4~約 640。
 世界に約470種があり、主に北半球に分布するが、南半球のアフリカや南アメリカにも分布する。


 マンネングサ属の主な種と園芸品種

 1  Sedum acre L.  オウシュウマンネングサ 欧州万年草
 ヨーロッパ原産。北アメリカ、オーストラレーシアなど世界中で帰化し、日本でも野生化している。
 多年草、マット状になり、無毛。茎は這い(trailing 花のつかないシュートは先が斜上する)、緩く分枝し、ロゼットをつけない。葉は(普通、落葉性、もし、宿存性なら、葉身は白色、柔らかく、紙質)、互生(密に覆瓦状)、広がり、無柄。葉身は黄緑色、粉白色を帯びず、三角状卵形、円柱形~ほぼ円柱形(断面が楕円形)、長さ (2~)5(~8)㎜×幅1~4㎜、基部に鈍い短い距があり、薄膜状でなく、先は鈍形。花のつくシュートは直立し、普通、単純、長さ 5~10(~15)㎝、葉身は三角状卵形、基部に短い距があり、分岐しない。花序は集散花序、花が2~12個つくか又は単生、単分岐で(monochasially) 、枝が(1~)2(~3)本つき、反曲せず、まれに、又状になる。苞は葉に似て、小さい。花柄は無いか又は1㎜以下。花は5数性。咢片は直立~開出、基部で分離、緑色、長楕円状卵形、不等長、長さ 2~3㎜×幅1.3~2.3㎜、先は鈍形。花弁は広がり、分離、明るい黄色、長楕円状卵形~披針形、竜骨は無く、長さ5~9㎜、先は鋭形~尖鋭形。花糸は黄色。葯は黄色(長楕円形)。蜜腺の鱗片は黄緑色、四角形。心皮は果時に星状に開出し、分離し、黄色。2n = 40, 60, 80, 100, 120。花期は春。
品種) 'Aureum' , 'Elegans' , 'Golden Queen' , 'Helvetica' , 'Minus' , 'Oktoberfest'
 2  Sedum actinocarpum Yamam.  ホシザキマンネングサ
 台湾原産。中国名は星果佛甲草 xing guo fu jia cao 。

 3  Sedum album L.  シロバナマンネングサ 白花万年草
 ヨーロッパ原産。アメリカに帰化している。英名はwhite stonecrop。別名はシロベンケイソウ 白弁慶草。
 多年草、高さ7.5~15㎝、緩く叢生し、微軟毛があり、パピラがある。茎は這い、短く斜上し、多数、分枝し(基部に密に腺毛があり)、ロゼットをつくらない。葉は互生し、開出又は伏し、無柄。葉身は緑色、しばしば赤色を帯び、粉白色を帯びず、線形~卵形、類円柱形だが、下面はやや平ら、長さ4~20(~25)㎜×幅1~20㎜、基部にはわずかに距があり、鱗片状ではなく、先は鈍形~丸い(表面は無毛又はまばらに有毛)。花のつくシュートは直立し、単純又は分枝し、長さ 5~18(~30)㎝(無毛又はまばらに有毛)、葉身は線形~卵形、基部にわずかに距があり、分岐しない。花序は円錐状の集散花序花が15~50+個つき、3~5本の枝をつけ、枝は反曲し、又状になる。苞は葉に似て、小さい。 花柄は長さ3~5㎜。花は5数性。咢片は直立、基部で合着し、緑色、卵形~三角形、等長、長さ 0.5~1.5㎜×幅0.2~0.5㎜、先は鋭形(無毛又はまばらに微軟毛がある)。花弁は広がり、分離し、白色、まれにピンク色、披針形、竜骨は無く、長さ2~4.5㎜、先は類鋭形。花糸は白色。葯は赤色。蜜腺の鱗片は白色又は黄色、へら形。心皮は果時に直立、分離し、帯白色。2n = 34, 51, 68, 85, 102, 136。花期は6~8月。
品種) 'Bella d'Inverno' , 'Coral Carpet' , 'Green Ice' , 'Ibiza' , 'Murale'
3-1 Sedum album subsp. teretifolium var. micranthum
品種)  'Chloroticum'

 4  Sedum alfredii Hance  シナマンネングサ 志那万年草
 日本(四国、九州)、朝鮮、中国、台湾に分布。中国名は东南景天 dong nan jing tian
 多年草。
 山地の岩上や石垣に生育する多年草。 茎は単純又は先が分枝し、高さ10~20cm。 葉は茎の下部で互生し、普通、落葉性、茎の上部に密集する。葉身は線状楔形~へら形~倒卵形、長さ1.2~3㎝×幅2~6㎜、基部は狭い楔形で距があり、先は鈍形、ときに凹形。 集散花序は散房花序状、直径5~8㎝、多数花がつく。苞は葉状、小さい。花は無柄、不等の5数性、直径約1㎝。 萼片は線状へら形、長さ3~5㎜×幅1~1.5㎜、基部に距がある。花弁は黄色、披針形~披針状長楕円形、長さ4~6㎜×幅1.6~1.8㎜、基部は合着し、先は微突形。 雄しべは10個、咢片の前にあるものは長さ約4㎜、花弁の前にあるものは長さ約2.5㎜、花弁の基部から1~1.5㎜につく。蜜腺の鱗片はへら状四角形、長さ約1.2㎜、先は鈍い切形。 心皮は直立、卵状披針形、長さ約4㎜、基部は合着する。花柱は長さ約1㎜。袋果は斜めに散開する。種子は多数、褐色、長さ約0.6㎜。
花期は4~5月。果期は6~8月。

 5  Sedum bulbiferum Makino  コモチマンネングサ 子持ち万年草
 日本(本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾原産。中国名は珠芽景天 zhu ya jing tian
 コモチマンネングサは在来種であり、普通に見られる。葉の基部に珠芽(むかご)を付けるため、コモチの名が付けられている。
 茎は下部では地を這うが、上部で立ち上がり、草の間からも立ち上がった花を見ることができる。茎が赤味を帯びることも多い。葉は下部で対生し、上部は互生する。葉は長さ1~2㎝の扁平なへら形、多肉質で厚みがある。葉の裏側に1脈があり、表面の基部が凹む。葉先の縁に微細な突起がある。花は直径約15㎜の黄色の5弁花。花弁は長さ4~5㎜。雄しべは10個、花弁より短い。葯の表面は濃黄色、葯が花粉を出すため縦に裂開して、半分ほどに縮み、葯が橙赤色になる。花粉は少なく、縮んだ葯の中に満たされている程度、大きさも一定でない。萼片は花弁より短い。珠芽は小さな円い葉の新芽のように見える。種子はほとんどできない。2n=38

 6  Sedum caeruleum L.  アオバナイチネングサ 青花一年草
 地中海沿岸地域、北アフリカ原産。英名はAzure stonecrop , blue stonecrop , barbary stones , red-leaf, baby-blue stone-crop, sky stone-crop
 1年草、多肉、叢生、無毛又は全体にまばらに腺毛がある。1本又は基部から多数、分枝し、直立し、高さ5~15(~20)㎝。葉は狭長楕円形普通、赤色を帯びる。花は星形、珍しい青色。茎は直立又は斜上し、1本又は頂部で分枝し、明るい赤色。葉は互生し、無柄、卵形~長楕円形又はほぼ線形、長さ5~25㎜×幅3.5㎜以下、先は鈍く又は丸く、円柱形~類円柱形、光沢があり、緑色、しばしば赤色になる。花序は緩い集散花序、2~多数の、ときに又状の扇状集散花序(cincinni)をもつ。苞は葉状~小さい。花柄は長さ3~7㎜。花はほとんどが花弁が5~9個。咢片は淡緑色、広く、無柄、基部は合着し、卵形、長さ1㎜以下。花弁は離生、星状に開き、長楕円状披針形、長さ2~4㎜、鈍形、類微突形、青色、淡青色、又は白色(まれに帯ピンク色)。花糸は14本、白色。葯は赤色、しばしば暗青色。蜜腺は小さく、倒卵形、柄があり、白色。袋果は直立、やがて横になり、幅が狭くなり、先端は細く(スタイラス)、帯灰色、中央にパピラがあり、種子は1又は2(~3)個だけ。花期は春3~6月)。種子は卵形、暗褐色、うねがある。2n = 26, 28。

 7  Sedum cryptomerioides Bartlet et Yamam.  スギバマンネングサ 杉葉万年草
 台湾原産。中国名は杉叶佛甲草 shan ye fu jia cao
 8  Sedum dasyphyllum L.  ヒメホシビジン 姫星美人
 地中海沿岸地域原産。英名はCorsican stonecrop , thick-leaved stonecrop
 多年草、小型、高さ8~12㎝。全体に腺毛があるか無毛。茎は這う。葉は対生し、長さ3.5~7㎜、太く、卵形~楕円形~倒卵形、灰緑色~粉白色~帯赤色。花は5~6 (~ 8)数性。花柄は短い。咢は粘る。咢片は卵形、先は鋭形、長さ1~1.5㎜。花弁は白色、長さ3~5㎜、竜骨があり、黒色の斑点がある。蜜腺は黄色。子房は緑色。花期は初夏。
品種)  'Lilac Mound' , 'Lloyd Praeger'
 9  Sedum diffusum S. Watson セダム・ディフスム
 メキシコ原産。
 多年草、広く枝が広がり、根茎と短い茎があり、枝は細い。葉は長楕円状線形、鈍頭、距があり。類円柱形、長さ3~12㎜×幅1~3㎜。花のつく枝は直立し、腋生、苞は披針形長さ3~4㎜。花は5数性、無柄、咢片は基部でわずかに合着し、極短い距があり、不等長、卵形~倒卵状線形、円形~類鈍形、長さ1.5~3㎜。花弁は基部で合着し、長楕円形、鋭頭、狭い微突形、長さ4~5㎜、白色。葯は紫色。2n = 38, 39, 76, 114 。
品種) 'Milky Way' , 'Potosinum'
 10  Sedum drymarioides Hance  ナナツガママンネングサ 七ツ釜万年草
   synonym Sedum drymarioides Hance var. toyamae H.Hara 
 日本(長崎県)、中国、台湾原産。中国名は大叶火焰草 da ye huo yan cao 。灰岩の岩場に生える。
 1年草、腺毛がある。茎は単生、長さ7~25㎝、枝は多数、斜上、細く、軟かい。下部の茎葉は対生または4輪生、他は互生。葉柄は長さ1~2㎝。葉身は卵形~広卵形、長さ26~40㎜×幅14~25㎜、基部は広楔形沿下する。集散花序は円錐花序状、少数のはながつく。花は不等の5数性。花柄は長さ4~8㎜。咢片は長楕円形~披針形、長さ約2㎜、先は類鋭形、花弁は白色、長楕円形。長さ3~4㎜、先は尖鋭形。雄しべは10個、長さ2~3㎜。蜜腺の鱗片は広へら形、先は凹形~浅く分裂。心皮は広がり、長さ2.5~5㎜。種子は長楕円状 卵形、縦に条線がある。花期は4~6月。果期は8月。
 11  Sedum erythrospermum Hayata  アカダママンネングサ 赤玉万年草
 台湾原産。中国名は红籽佛甲草 hong zi fu jia cao

 12  Sedum formosanum N.E.Br.  ハママンネングサ 浜万年草
   synonym Sedum alfredii auct. non Hance
 日本(九州南部、沖縄)、台湾、フィリピン原産。中国名は台湾佛甲草 tai wan fu jia cao 。
 多年草。茎は基部から2又は3分枝し、直立し、房状、±丈夫、高さ10~15㎝、密に葉がつく。葉は互生又は対生、葉身はへら形、倒卵形、又は類円形、長さ約1.5㎝×幅0.8~1.2㎝、先は鈍い円形。集散花序h散房花序状、直径5~8㎝、多数の花がつく。苞は葉状。花は無柄、不等形、5数性、直径約1㎝。咢片は線状披針形、不等長、長さ2~3㎜、先は鈍形。花弁は黄色、狭披針形、長さ6~7㎜、先は鋭く尖る。雄しべは10個。葯は黄色、花弁より短い。蜜腺の鱗片は心皮に対生する。心皮は広披針形、長さ5~6㎜、先は短く尖鋭形。花柱は長さ約1㎜。袋果は直立、多数の種子をもつ。種子は狭楕円形、長さ約0.4㎜。花期は3~5月。果期は6~7月。 
 13  Sedum frutescens Rose  キダチベンケイ 木立弁慶
 メキシコ原産。Joshua Tree Sedum
 多年性の低木、丈夫な茎をもつ。高さ80㎝以下。樹皮は普通淡褐色、紙状の薄片になり、小枝にパピラがある。葉は互生、楕円状線形、又は楕円状長楕円形、鋭形、ときに倒披針状長楕円形で鈍形、まれに類凹形、類円柱形、縁に細かいパピラがあり、長さ14~58㎜×幅3~ 9㎜。花序は集散花序、2又それ以上の枝をもち、緩い円錐花序になる。花は5 (~6) 数性、無柄又はほぼ無柄。咢片は基部が分離、短い距があり、不等長、楕円形、鈍形、緑色、長さ2.1~4.1㎜×幅0.8~1.2㎜、直立。花弁は基部近くまで分離、披針形~対長楕円形、類鈍形~鋭形、微突形、竜骨があり、白色、淡緑色又はピンク色の竜骨をもち、長さ約6.5㎜、広がる。葯は赤色、類球形。蜜腺は白色。袋果は広く散開し、腹側の縁に幅1~2㎜の唇と長さ1~1.8㎜の嘴をもつ。種子は披針形、平滑、約長さ0.9㎜×幅0.25㎜。2n = 60 。
 ※キダチベンケイ(ソウ)といわれているもので花が赤色ものがある。リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)Kalanchoe又はトウロウソウ属Bryophyllumの トウロウソウ(セイロンベンケイ)であり、世界中で野生化しており、沖縄、小笠原諸島、南西諸島でも野生化している。
 ※  Kalanchoe pinnata (Lam.) Pers.  トウロウソウ 灯籠草(セイロンベンケイ)
    synonym Bryophyllum pinnatum (Lam.) Oken 落地生根 lao di sheng gen
  マダガスカル原産。英名はairplan , cathedral-bells , curtainplant , floppers , good-luck-leaf , lifeplant , Mexican loveplant , miracle-leaf , tree-of-life
 多年草、高さ40~150(~200)㎝、無毛、多肉質。茎は直立又は斜上、上部、円柱形、単純、赤色の斑点又は縞があり、普通、分枝し、ときに基部に不稔のシュートをもつ。葉は十字対生し、奇数羽状複葉で3~5小葉、長さ10~30㎝。葉柄は長さ2~4(~10)㎝、小葉の葉身は長楕円形~楕円形、長さ6~8㎝×幅3~5㎝、縁は円鋸歯、先は鈍形。花序は頂生、円錐花序、長さ10~40㎝、多数の花がつく。花は下向きに垂れ下がる。花柄は長さ10~25㎜、細い。咢筒は長さ2~4㎝。咢片は長さ7~10.5㎜×幅7~11.25㎜、三角形~類半円形、鋭形。花冠は帯赤色~紫色、長さ5㎝以下、花冠筒部は長さ2.5~4㎝、基部にまばらな縁毛がある。花冠裂片は卵状披針形。雄しべは花冠の基部につく。蜜腺の鱗片は長楕円形。袋果は長さ12~14㎜、卵形、咢と花冠の中に含まれる。種子は長さ約0.8㎜×幅0.35㎜、倒卵形、条線がある。花期は1~3月。
 14  Sedum hakonense Makino  マツノハマンネングサ 松の葉万年草
 日本(埼玉県~静岡県の太平洋側)、中国原産。中国名は本州景天 ben zhou jing tian 。
 不稔の茎は類直立、かなり丈夫、高さ6~8㎝。花茎は基部から斜上又は平伏するが、先は直立し、±房状長さ5~10㎝。葉は互生。葉身は狭倒披針形、平ら、長さ1~2.5㎝×幅 (1~)2~3㎜、先は± 鈍形。集散花序は普通、3枝があり、散房花序状、緩く、多数の花がつく。苞は長さ4~10㎜。花は無柄、不等長、4数性。咢片は三角形~狭い楕円形、不等長、長さ0.5~1㎜先は極鈍形。花弁は黄色、類頂さ円形~広披針形、長さ4~4.5㎜、先は短い微突形。雄しべは8個、花弁の長さよりわずかに短いか、同長。蜜腺の鱗片は広へら形、短い爪部があり、先は鈍形。心皮は類散開長さ4.5~5.5㎜、基部は2~2.5㎜合着する。花柱は短い。袋果は多数の種子をもつ。種子は披針形、長さ1~1.3㎜。花期は8月。果期は9月。
 15  Sedum hispanicum L.  ウスユキマンネングサ 薄雪万年草
 ヨーロッパ、アジア西部、コーカサス原産。英名はSpanish stonecrop 。北海道、東北に帰化。
 1年草、2年草又は多年草。根は細く、シュートほとんど発達しない。茎は高さ5~20㎝、直立、普通基部から分枝し、腺毛がある。葉は互生、無柄、肉質、無毛、線形又は長楕円状披針形、類鋭形、全縁、粉白色を帯び、長さ4~18㎜×幅1~3㎜。花序は総状花序又は穂状花序状、分枝し、花が1~8個つく。花は類無柄又は花柄があり、5~9数性。花柄は長さ0.5~1.5㎜。咢片は離生、長さ1~3㎜×幅0.5~1.5㎜、卵形~広卵形、微突頭、無毛又は有毛。花弁は離生、長さ4~6㎜×幅1~3㎜、披針形、尖鋭形、無毛、白色、帯赤色の中央線をもつ。雄しべは10~18個、2輪につき、長さ2~4.5㎜。蜜腺の鱗片はへら形、長さ 0.5~0.8㎜×幅0.1~0.2㎜。心皮は5~9個、基部で合着し、長さ2~4㎜×幅0.5~1㎜、直立。花柱は短い。柱頭は頭状。袋果は5~9個、星形に広がり、長さ3~6㎜×幅1~2㎜、 突起がある。種子は小さく、褐色、卵形、長さ0.5~1㎜×幅0.1~0.3㎜、花期は3~6月。
品種) 'Albescens' , 'Blue Carpet' , 'Pewter'
15-1 Sedum hispanicum var. minus 'Aureum'

 16  Sedum japonicum Siebold ex Miq,  メノマンネングサ 広義
   synonym Sedum chrysastrum Hance
   synonym Sedum uniflorum subsp. japonicum (Siebold ex Miq.) H. Ohba
 日本、中国、台湾原産。中国名は日本景天 ri ben jing tian 。
 多年草、這う。不稔のシュートは長さ2~4㎝。花茎は多数、分枝し、斜上し、細く、長さ10~20㎝。葉は互生し、間隔が離れ、無柄、線状へら形~円柱形~±平ら、長さ7~10㎜×幅2~3㎜、基部に短い距があり、先は鈍形。集散花序は3枝があり、散房花序状、直径4~8㎝。花は不等長の5数性。花柄は太く、短い。咢片は線状長楕円形~類三角形、長さ2~4㎜、基部に短い距があり、先は鈍形。花弁は黄色、長楕円状披針形、長さ6~7㎜×幅約1.5㎜、先は尖鋭形。雄しべは10個、咢片の前の雄しべは花弁とほぼ同長又は長く、花弁の前の雄しべは花弁よりわずかに短く、花弁の基部から約1.2㎜につく。密腺の鱗片は小さく、基部は広楔形、先は円状切形。神秘は披針形、長さ約5㎜、基部は約2㎜が合着する。花柱は長さ約1㎜。袋果は水平に星形に散開する。花期は5~5月。果期は7~8月。
品種) 'Tokyo Sun'
21-1 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. japonicum var. japonicum  メノマンネングサ
   synonym Sedum uniflorum Hook. et Arn. subsp. japonicum (Siebold ex Miq.) H.Ohba
21-1-1 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. japonicum var. senanense (Makino) Makino  ミヤママンネングサ 深山万年草
   synonym Sedum uniflorum Hook. et Arn. subsp. japonicum (Siebold ex Miq.) H.Ohba var. senanense (Makino) H.Ohba 
   synonym Sedum senanense Makino
 本州中部地方~近畿地方に分布。亜高山や高山の岩場や砂礫地に生える。
 小型の多年草、茎は針金のように細くて硬く、横に岩の間を這って分枝する。花茎は直立し、高さ3~10㎝。 葉は互生し、多肉質、円柱形、長さ3~5㎜。花は星形、黄色、直径約1㎝。花期は7~8月。
21-1-2 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. japonicum var. senanense (Makino) Makino f. leucanthemum Honda  シロバナミヤママンネングサ
 ミヤママンネングサの白花品種。
21-2 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. boninense (Yamam. ex Tuyama) H.Ohba  ムニンタイトゴメ
   synonym Sedum boninense Yamam. ex Tuyama 
   synonym Sedum uniflorum Hook. et Arn. subsp. boninense (Yamam. ex Tuyama) H.Ohba 
 日本(小笠原諸島)固有種。
 茎は数回、分枝し、高さ、3~5㎝。葉は短い円柱形~長楕円状卵形、長さ約2㎜、多肉質、無毛、先は丸い。地上部は夏に枯れ、地中の鱗茎のみで休眠する。花は黄色、花弁は5個。 葯は初め黄色、古くなると橙色。 花期は12~3月。果期は1~4月。
21-3 Sedum japonicum f. morimura モリムラマンネングサ(ヨコハママンネングサ)
Sedum uniflorum ssp. japonicum f. morimurae
 原産地不明。園芸種としてよく栽培されている。
 常緑多年草、高さ5~10㎝。茎は直径約1㎜、下部は地表を横に這って伸び、マット状に広がり、上部は直立する。茎葉は疎らにつき、互生又は対生又は3(~4)輪生、黄緑色、光沢があり、長楕円形~卵形、長さ.5~8㎜×幅2~3㎜、厚さ1~1.5㎜の扁平、茎の下部の葉は扁平だが、上部の葉はやや肉厚。花は直径7~8㎜。葯は黄色。花期は5~7月
21-4 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. oryzifolium (Makino) H.Ohba  タイトゴメ 大唐米
   synonym Sedum uniflorum Hook. et Arn. subsp. oryzifolium (Makino) H.Ohba 
   synonym Sedum oryzifolium Makino
 関東地方以西~九州に分布する。海岸の岩上に生える。茎は長く這い、多数、分枝し、先は斜上し、密に葉をつける。葉は円柱状長楕円形、互生し、長さ3~7㎜×幅1.5~2.5㎜、先はほぼ丸く、粒状の突起が無い。花は側生する高さ5~12㎝の花枝につく。萼片は卵状長楕円形、円頭、長さ3~4㎜。花弁は黄色、広披針形、先は尖鋭形、長さ4~5㎜。雄しべは花弁より短い。葯は黄色。心皮は5個、果時わずかに斜上する。花期は5~7月。
品種)  'Minus'
21-4-1 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. oryzifolium (Makino) H.Ohba var. pumilum (H.Ohba) H.Ohba  オカタイトゴメ 丘大唐米
   synonym Sedum uniflorum Hook. et Arn. subsp. oryzifolium (Makino) H.Ohba var. pumilum H.Ohba
 原産地不明。オカタイトゴメは市街地に多いとされているが、三河湾沿いには非常に多く、海水の影響する砂浜にもあり、タイトゴメと誤認しやすい。
 葉は互生し、茎の下部の葉は長さ約3㎜の長楕円形、間隔が開いてつく。上部の葉はやや角張り、密集してつくことが多い。葉の断面は半円形。葉の縁付近に細かい粒状の突起がある。花は直径約8㎜。花茎の中心につく花の花弁は5個、周囲につく花は花弁が4個になりやすい。花弁も葯も黄色。雄しべは花弁より長い。果実は袋果であり、星形になり、小さな種子が入り、熟すと乾いて上側が裂ける。
 在来のタイトゴメは海岸の岩場に生え、全体にやや大きく、葉が長さ3~7㎜の円柱状の長楕円形、先が丸く、粒状の突起が無い。
 メノマンネングサは葉が互生し、長さ6~18㎜の円柱形、鈍頭、粒状の突起が無い。葯は黄色~橙黄色。
21-5 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. uniflorum H.Ohba  コゴメマンネングサ 小米万年草
   synonym Sedum uniflorum Hook. et Arn.
 九州南部~沖縄に分布。
 高さ5~10㎝。葉は小型、楕円柱形、約長さ3㎜×幅2㎜、短く丸い。花は黄色、直径約1㎝。

 22  Sedum lineare Thunb.  オノマンネングサ 雄の万年草
 原産地が中国ではないかとされる栽培種。日本では結実しない。ヨーロッパでも栽培され、原産地不明ともいわれる。英名はneedle stonecrop。中国名は佛甲草 fu jia cao 。
 多年草。高さ10~22㎝。茎は赤色を帯びることもあり、基部が匍匐し、上部は斜上する。葉は3個輪生し、長さ(7)20~30㎜、幅約2㎜の線形、扁平、鋭頭。花は黄色の5弁花、直径約15㎜。花弁は長さ4~9㎜。雄しべは10個、花弁とほぼ同長。葯は黄色。萼片は長さが一定せず、2~7(11)㎜。袋果は長さ4~5㎜、放射状につく。種子は小さい。2n=72。花期は5~6月。
品種)  'Major' , 'Variegatum' (v)
22-1 Sedum lineare Thunb. f. variegatum Praeger  フクリンマンネングサ 覆輪万年草
  葉の縁が白色になる品種。はフクリンオノマンネングサ、姫笹ともいい、広く流通している。

 23  Sedum lucidum R.T. Clausen  マツヒメ 松姫(照葉厚葉弁慶)
 メキシコ原産。 
 多肉植物、多年草、無毛、高さ20㎝以下。ロゼットは平らになる。葉は鈍い緑色、粉白色を帯び、明るい光を浴びると、縁が赤色になる。花は小さく、白色。花期は冬。
 品種の'Obesum' がよく栽培されている。中国名は丸叶松绿。
品種) 'Obesum'
 24  Sedum lydium Boiss.  セダム・リディウム
 トルコ、アジア西部原産。英名はMossy Stonecrop least stonecrop 。
 高さ5~10㎝。葉は多肉質、長さ5㎜以下。秋~冬に赤色になるが落葉しない。花は茎頂部の半球形の花序に密集してつき、白色。花期は初夏。
品種) 'Aureum' , 'Bronze Queen'
 25  Sedum makinoi Maxim.  マルバマンネングサ
 日本(本州、四国、九州)、中国原産。中国名は圆叶景天 yuan ye jing tian 。
多年草。高さ15~25㎝。茎は紅紫色を帯び、這い、節から根を出し、分枝して広がり、先は斜上する。葉は質が厚く、光沢がある、対生し、葉身は長さ7~10(16~20)㎜、幅3~6(6~8)㎜の倒卵形~倒卵状さじ形、基部は狭まり柄状になり、先は円形~鈍形。茎頂の集散花序に星形の花がつく。苞は葉状、葉よりやや小さい。花は無柄、不等長の5数性。萼片は長さ2~3㎜、幅0.7~0.8㎜の線状さじ形、大きさはやや不揃い、先は鈍形、基部は短く合着し、長さ0.2~0.5㎜の浅い筒状になる。蕾のときには萼片の先だけが緑色で蕾から離れ、蕾の周りに玉がついたように見える。花弁は黄色、(4)5個つき、長さ4~5㎜、幅約1.2㎜の披針形、先が尖り、平開する。雄しべは10個、萼片の前にあるものは花弁と同長。花弁の前にあるものは花弁よりわずかに短い。葯は裂開直前に橙赤色、裂開後は黒色になる。花粉は黄色。鱗片状蜜腺は長さ約0.6㎜、長楕円状さじ形。心皮は長さ約5㎜、披針形。花柱は長さ約1㎜。果実は袋果。種子は卵形、小型、表面は乳頭状。n=35, 36。花期は6中旬~7月。果期は8~9月。
品種) 'Limelight' , 'Ogon' , 'Tornado' (PBR) , 'Variegatum' (v)= f.variegata覆輪丸葉万年草

 26  Sedum mexicanum Britton  メキシコマンネングサ
 メキシコで採取され、命名されたが原産地不明。英名はMexican stonecrop。中国名は 松叶佛甲草 song ye fo jia cao。
 多年草。高さ10~30㎝。茎は直立し、赤色を帯びることもある。葉は(3)4~5個輪生し、長さ8~20㎜、幅1.9~3㎜の広線形、鋭頭。花序は傘状に広がり、1枝に7~8個の花がつく。花は5数性、黄色の5弁花、直径10~12㎜。萼片は長さが不均等、長さ3.3~4.7㎜。花弁は長さ3.3~4.8㎜。雄しべは10個、花弁とほぼ同長。花糸は黄色。葯は黄色、裂開すると橙赤色。2n=36。6~7月。

 27  Sedum microsepalum Hayata  ニイタカヒメレンゲ
 台湾原産。中国名は小萼佛甲草 xiao e fu jia cao 。

 28  Sedum morganianum E.Walth.  タマツヅリ 玉綴り
 メキシコ、ホンジュラス原産。英名はdonkey's tail , Burro's Tail。
 多年草。茎は多数、長く垂れ下がり、長さ90~100㎝。葉は紡錘形、わずかに扁平、長さ約2㎝×厚さ5~8㎜、多肉質、粉白色を帯びた淡緑色。花は長い垂れ下がった枝先の散房花序に1~6個つき、紫ピンク色~赤色。花期は夏。
品種) 'Burro's Tail' , 'Jack's Stalk'
 29  Sedum morrisonense Hayata  ニイタカマンネングサ
 台湾原産。中国名は玉山佛甲草 yu shan fu jia cao .

 30  Sedum nagasakianum (H.Hara) H.Ohba  ナガサキマンネングサ長崎万年草 
   synonym Sedum alfredii Hance var. nagasakianum H.Hara 
 日本(九州西部)固有種。海岸近くの岩場などに生える。
 多年草。花茎は高さ10~20㎝。茎は地を這い、上部は斜上する。葉は互生又は対生、無柄、±密集し、へら状長楕円形~倒卵形、先は類鋭形~鈍形~小凹形、ときに先が乳頭状(mamillate)、長さ5~15(~25)㎜、淡緑色。花枝は多数、斜上し、細く、長さ10~20㎝。花は5数性。咢片は無柄、不等長、広倒卵形~半長楕円形、長さ2.5~5㎜、基部は合着して広楔形、先は類鋭形~小凹形。花弁は線状披針形、長さ6~7㎜、先は短い微突形、帯黄色。花期は6~7月。 n = 62。
 31  Sedum nokoense Yamam.  ノウコウマンネングサ 能高万年草
   synonym Sedum taiwanianum S. S. Ying. 
 台湾原産。中国名は能高佛甲草 neng gao fu jia cao。
 32  Sedum obtusifolium C.A. Mey. セダム・オブツシフォリウム
 イラン、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコ原産。標高2000m以上の高山地に生える。
 多年草、無毛、ときに上部にパピラがある。初めほぼ地下に不稔のシュートをもち、密に小さな白shくの葉が固まった短いほぼ球形の球根状の珠芽(propagule)をつくる。それから秋に地表に平らな緑色のロゼットを生じる。葉は対生、無柄、へら状長楕円形~楕円形~卵形~倒卵形、先は鋭形、縁は不明瞭な円鋸歯又は全縁、長さ2~40㎜×幅15㎜以下。花枝は直立し、無毛又は上部にパピラがあり、長さ 6~25 (~40)㎝。花序はさそり形集散花序(cincinnus)を 2~3 (~4)個もつ類散房花序。苞は小さく、長楕円形。花は5数性、(類)無柄。咢片は長楕円形~広長楕円形、先は(類)鋭形、わずかに不等長、しばしば先が乳頭状(mamillate)、長さ3~6㎜。花弁は広披針形~長楕円形、長い微突形、長さ6~10㎜、白色~ピンク色~赤紫色。葯は赤色。2n = 12, 30。
品種) 'Variegatum' (v)
 33  Sedum ochroleucum Chaix
 スイス、フランス、イタリア、アルバニア、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、セルビア、クロアチア、マケドニア、スロベニア、ギリシャ、トルコ原産。
 多年草、無毛。不稔の枝は±平伏し、根を出す。葉は覆瓦状につき、線状長楕円形、先が微突形、円柱状、基部に距があり、長さ10~15㎜、緑色又は粉白色。花枝は直立又は斜上、長さ15~40㎝。花序は頂生の散房花序、枝が3~5本、密に腺毛があり、蕾では直立又は頭が平らになり、枝はわずかに反曲する。苞は葉状、腺毛がある。花は (5~)6~8数性、類無柄。咢片は基部が合着し、等長、三角形、先は長い尖鋭形、長さ5~7㎜、密に腺毛がある。花弁は離生、長楕円形、クリーム色又は緑白色、長さ8~10㎜、花時に直立。花糸は白色、無毛。葯は黄色。2n = 34, 68, 102 。
品種) 'Green Spreader'
 34  Sedum oreganum Nutt.  セダム・オレガナム
 北アメリカ(カリフォルニア州、オレゴン州)原産。英名はOregon stonecrop , green stonecrop
 常緑、多年草。多肉質、高さ20㎝以下。葉は多肉質、ロゼットを作り、青緑色、縁が赤色を帯び、冬に黄色~濃ブロンズ色に変わる。花枝は赤色。花は星形、淡黄色、下側が赤色を帯び又は白色の斑点がある。花期は7~8月。
品種) 'Procumbens' , 'Variegatum' (v)

 35  Sedum oxypetalum Kunth  ウスバキダチベンケイ 薄葉木立弁慶
   synonym Sedum arborescens Sesse & Moc.
   synonym Sedum peregrinum Sesse & Moc.
 メキシコ原産。英名はdwarf tree stonecrop。
 落葉低木、直立し、高さ50~100㎝。主幹は多肉質、パピラがあり、太いものは直径15㎝になり、枝は二又に分枝する。葉はパピラがあり、倒披針形~倒卵形、先は丸く、長さ8~15㎜×幅5~10㎜、花期の後に葉が落ちる。花序は頂生し、花は5数性、しばしばわずかに芳香がある。咢片は不等長。花弁は披針形、帯赤色。花糸はピンク色。葯は赤色。蜜腺は黄色。雌しべは緑黄色~赤褐色。袋果は多数の種子を持つ。種子は小さく、約長さ0.6㎜×幅0.8㎜、網目があり、風で散布される。花期は8~10月。果期は10~1月。
 36  Sedum pallidum M.Bieb.  シンジュボシマンネングサ 広義
 黒海周辺のブルガリア、トルコ、ロシア、ジョージア原産。
 多年草、腺毛がある。普通、花のつくシュートは斜上し、その基部につく不稔のシュートが分枝し、根を出す。葉は互生し、密に覆瓦状につき、無柄、短い距があり、線形~線状長楕円形、長さ6~10㎜、まれにそれ以上になり、円柱形~類円柱形、先は鈍形~鋭形、粉白を帯びた緑色、ときに赤色になる。花枝は長さ15㎝以下、花序は集散花序、普通の2~4個のさそり形集散花序(cincinnus)を含む。花は5数性。咢片は無柄、基部はわずかに合着し、三角形、先は鋭形。花弁は離生、披針形、白色まれに帯ピンク色、竜骨がしばしば赤色になる。花糸は無毛。葯は赤色。2n = 20, 40, 60。
36-1 Sedum pallidum M.Bieb. var. bithynicum (Boiss.) D.F.Chamb.  シンジュボシマンネングサ
   synonym Sedum bithynicum Boiss.
 アルバニア、インド原産。
品種) 'Aureum'
 37  Sedum parvisepalum Yamam.  ニイタカナガバマンネングサ
 台湾原産。中国名は尖萼佛甲草 jian e fu jia cao
 38  Sedum polytrichoides Hemsl.  ウンゼンマンネングサ 雲仙万年草
   synonym Sedum kiusianum Makino 
   synonym Sedum lepidopodum Nakai 
 日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国原産。英名はSpanish Stonecrop。中国名は藓状景天 xiang zhuang jing tian
 多年草。不稔のシュートは多数つく。茎は斜上し、房状、細く、長さ5~10㎝、木質。葉は互生、葉身は線形~線状披針形、長さ5~11(15)㎜×幅1~2㎜、基部に距があり、先は鋭形。花枝は長さ5~10㎝、不稔の枝より葉が離れてつく。花序は散房花序羽状の集散花序、2~4個のさそり形集散花序をもち(枝が2~4本)、多数の花がつく。花は無柄又は短い花柄があり、不等の5数性。咢片は披針状卵形(三角形)、等長、長さ1.5~2.5㎜、基部に距は無く、先は鋭形(類鋭形~尖鋭形)。花弁は黄色、狭披針形、長さ5~7㎜、先は尖鋭形(又は短い微突形)、基部はわずかに合着。雄しべは10個、花弁の長さよりわずかに短い。花糸は黄色。花柱は細長く、長さ約1.5㎜。蜜腺の鱗片は小さく、基部は楔形、先は広い円形。心皮は±直立。袋果は星形に散開し、卵状長楕円形、長さ4.5~5㎜、多数の種子をもち、基部は約1.5㎜合着し、先は長さ約1.5㎜の嘴が直立する。種子は長楕円形、長さ1㎜より小さい。花期は7~8月。果期は8~9月。2n = 22, 24, 24 - 30, 28, 28 - 40, 32, 40, 42, 44, 46, 50, 52, 54, 70 。
 ※ ウンゼンマンネングサ、ツシママンネングサ、セトウチマンネングサの3種をまとめ、ウンゼンマンネングサとした(大場秀章 1982)。その後、亜種と変種により3種に分けられた(Flora of Japan 2001 大場秀章)。
品種)  'Chocolate Ball'(ハイブリッド)
38-1 Sedum polytrichoides Hemsl. subsp. yabeanum (Makino) H.Ohba var. setouchiense (Murata et Yuasa) H.Ohba  セトウチマンネングサ 瀬戸内万年草
   synonym Sedum yabeanum Makino ar. setouchiense Murata et Yuasa 
 岡山県、兵庫県、香川県(小豆島)に分布する。
38-2 Sedum polytrichoides Hemsl. subsp. yabeanum (Makino) H.Ohba var. yabeanum (Makino) H.Ohba  ツシママンネングサ 対馬万年草
   synonym Sedum yabeanum Makino
 長崎県(対馬、平戸島、壱岐島、五島列島)、島根県(隠岐諸島)に分布。丘陵地の岩場に生える。

 39  Sedum rosulatobulbosum Koidz.  コウライコモチマンネングサ
 対馬、壱岐島に分布。肉芽がある。
 40  Sedum rubrotinctum R.T.Clausen  ニジノタマ  虹の玉
  synonym  Sedum × rubrotinctum  (Sedum pachyphyllum × Sedum stahlii )
 メキシコ原産。英名はjelly-beans ,jelly bean plant , pork and beans
 日本には、昭和38年頃渡来した
 葉は、夏は光沢のある緑色、冬になり気温が低くなると赤色になる。花は黄色。花期は5月頃。
品種) 'Aurora' , 'Mini Me' , 'Pork and Beans'
 41  Sedum rupifragum Koidz.  オオメノマンネングサ 大雌の万年草(立久恵万年草)
   synonym Sedum hakonense Makino var. rupifragum (Koidz.) Ohwi
 日本(島根県の立久恵峡)固有種。岩上に生える。太平洋岸のマツノハマンネングサ(S. hakonense) に似るが、葉が細く、扁平。雄しべが花弁より短い。
 茎は這い、少数、分枝し、花枝を斜上し、高さ10~20㎝。葉は互生し、細く、線状披針形~線形、扁平、長さ2~3㎝×幅3~5㎜、先端が鈍形。花は茎頂の集散花序に多数(20~1000個程度)つき、直径5~7㎜、4~5数性。萼片は離生し、短い距がある。花弁は黄色、5個、平開する。雄しべは花弁より短い。花期は5~6月。

 42  Sedum rupestre L.  サカサマンネングサ 逆万年草
   synonym Sedum reflexum L.
   synonym Petrosedum reflexum (L.) Grulich
 スウェーデン、フィンランド~南ヨーロッパ、バルカン半島北部原産。英名はJenny's stonecrop , blue stonecrop , prick-madam。
 多年草、やや房状、無毛(花序に腺毛があることもある)。茎は平伏、根を出し、単純(しばしば、基部がやや木質)、ロゼットをつける。葉は互生(覆瓦状)、斜上し、無柄。葉身は緑色、やや粉白色を帯び、線形~長楕円形、円柱状、長さ10~15㎜×幅1~3㎜、基部に切形の距があり、縁は薄膜状でなく、先は微突形。花のつくシュートは直立又は斜上し、若い時は下垂し、単純、長さ15~35㎝、葉身は線形基部は距があり、側枝(offset)を作らない。花序は頂生の散房花序状の集散花序、花が15~25+個つき、単分岐集散花序(monochasially)、球形、枝が3~7本(まばらに腺毛がある)。枝は蕾のときは反曲し、又状にならない。苞は葉に似る。花柄は無又は1㎜以下。花は(5~)7(~9)数性。咢片は直立し、基部が合着、黄緑色、卵形、等長、長さ2~3(~3.3)㎜×幅1.5~2 ㎜、先は鋭形~尖鋭形、(無毛又はまばらに腺毛がある)。花弁は広がり、分離、黄色、長楕円形、わずかに竜骨があり、長さ6~7㎜、先は鋭形。花糸は黄色、パピラがあり、まれに平滑。葯は黄色、蜜腺の鱗片は黄色、横方向に長楕円形。心皮は果時に直立、分離、褐色。 2n = 56, 88, 112, 120.。花期は春~夏(5~6月).
品種) 'Angelina' , 'Aureum' , 'Blue Cushion' , 'Blue Spruce' , 'Cristatum' 'Green Cushion' , 'Minus' , 'Monstrosum Cristatum' , 'Stormy Angelina' , 'Viride' , 'Yellow Cushion'
 43  Sedum sarmentosum Bunge  ツルマンネングサ 蔓万年草
   synonym Sedum angustifolium Z. B. Hu & X. L. Huang
   synonym Sedum kouyangense H. Leveille & Vaniot
 朝鮮・中国東北部、タイ原産。中国名は垂盆草 chui pen cao 。英名はstar sedum, yellow moss, star stonecrop。古い時代に帰化したと考えられている。ヨーロッパ東部や北アメリカにも帰化している。
 多年草。高さ10~20㎝。不稔の茎と花茎は紅色を帯び、長く匍匐し、節から根を出し、細く、長さ10~25㎝。葉は3輪生、葉身は倒披針形(へら形)~長楕円形、長さ1.5~2.8㎝×幅3~7(~12)㎜、基部は急に狭くなり、距があり、先は類鋭形、全縁。集散花序は3~5分枝し、散房花序状、直径5~6㎝、少数の花がつく。花は無柄、不等形、5数性、直径約1.5㎝。咢片は披針形~長楕円形、長さ3.5~5㎜、基部に距があり、先は鈍形。花弁は黄色、披針形~長楕円形、長さ5~8㎜、先は±長い微突形。雄しべは10個、花弁より短い。葯は橙赤色。蜜腺の鱗片は楔状四角形、長さ約0.5㎜、先は類凹形。心皮は散開し、長楕円形、長さ5~6㎜。花柱は長い。袋果は星形になる。種子は卵形、長さ約0.5㎜。花期は5~7月。果期は8月。2n=ca.72。日本では結実しない。
 44  Sedum satumense Hatus.  サツママンネングサ 薩摩万年草
 日本(鹿児島県磯間岳)固有種。山頂の岩場に生える。
 一見ナガサキマンネングサに似ているが、葉は対生で白味がない。シママンネングサにも一寸、似ているが、 多年草で全体に赤味がなく、 葉が対生。
 多年草、全体に緑色、高さ5~10㎝、しばしば基部が木質。葉は対生、倒卵形~狭いへら状楕円形、扁平、先は鈍形、基部は漸尖し、長さ約10㎜×幅5~6㎜。花序は頂生、散房花序状、直径約3㎝。花は5数性、花柄は無い。咢片は倒披針形、長さ約2~3㎜、先は円形、わずかに不等長。花弁は分離、黄色、披針形、先は尖鋭形、長さ約4㎜。雄しべは10個、花弁の間の雄しべは長さ約3㎜、花弁の前の雄しべは長さ3㎜、長い葯はない。葯は黄色、長さ0.5㎜。心皮は5個、類直立、長楕円形、尖鋭形、長さ約3㎜。

 45  Sedum sediforme (Jacq.) Pau セダム・セディフォルメ
 地中海沿岸地域、モロッコ、シリア、イスラエル原産。英名はpale stonecrop。
 多年草、強健、無毛、多肉質。花茎は長く、肉質で基部が木質になる。花茎と同長の花のつかないシュートを数本を生じる。花のつかないシュートの茎は斜上又は傾伏、しばしば基部が木質になり、葉は厚く、ワックス状の粉白色又は緑色、槍形で片側が扁平、先細で柔らかく、先端が刺状。しばしば、花期までに落ちる。花茎は直立、蕾でも下垂せず、高さ25~60㎝、葉は覆瓦状、長楕円形又は楕円形、先細で柔らかく、先端が刺状(微突形)、半円柱形、しばしば上がやや平らになり、距があり、長さ5~20㎜×幅1.8~4㎜、無毛、暗緑色で、しばしば、粉白色を帯び、ワックス状。花序は頂生、散房花序、3~8本の単集散花序の枝をもち、無毛、直立、蕾では類球形、枝が強く反曲する。苞は無い。花は両性花、 (5~) 6~ (~9)数性、無柄又はほぼ無柄、直径9~13㎜。咢片は基部で融合し、卵形~三角形、等長、微突形、長さ1.5~3㎜、無毛、緑色。花弁は分離、楕円状長楕円形~倒披針形、緑白色又はクリーム色、長さ5~8㎜×幅1.5~2㎜、広がる。花糸は白色、基部にパピラがある。葯は黄色。蜜腺の鱗片は横向きに長楕円形。袋果は直立、麦わら色~暗褐色。種子は長楕円形、褐色、肋がある。2n = 32, 40, 48, 56, 60, 64, 80, 96, 128, ca. 144 , 176。
品種) 'Gran Canaria' , 'Marrakesh'

 46  Sedum sekiteiense Yamam.  ハヤタマンネングサ
 台湾原産。中国名は石啶佛甲草 shi ding fu jia cao 。
 47  Sedum sexangulare L. ロクジョウマンネングサ 六条万年草
 ヨーロッパ、アジア原産。英名は tasteless stonecrop , six-sided stonecrop , chain stonecrop 。アメリカで野生化している。
 強健、密生し、無毛、マット状になり、常緑、高さ7.5~10㎝、幅30~60㎝に広がる。葉は6列の螺旋状につく(種名は6角を意味する)。葉は多肉質、明るい緑色、長さ約6㎜、秋と冬に銅色~ブロンズ色になる。花は葉の上の集散花序につき、小さく、星形、花弁は5個、明るい黄色。花期は6~8月。Sedum acreの歯は苦いが、葉は味がマイルド、tasteless stonecropの名はこれによる。chain stonecrop は葉のつき方による。
品種) 'Weisse Tatra'

 48  Sedum spathulifolium Hook. ブロードリーフ・ストーンクロップ
 北アメリカ原産。英名は broadleaf stonecrop , Colorado stonecrop。
 多年草。 高さ5~22㎝、しばしば粉白を帯び、ロゼットは密、直径1~6㎝節間は見えず、普通、1~2㎜。葉は長さ11~22㎜×幅2~5㎜、厚さ1~2㎜、先端は円形~鈍形。ロゼットの外側の葉は内側の葉より大きい。花序は長さ3~8㎝、花が5~48個つく。苞は長さ6~11㎜、楕円形、基部は切形。花弁は長さ (5)7~8(10) ㎜、±直立~広がり、披針形、鋭形、黄色。葯は黄色又は赤褐色。果実は基部が融合し、長さ4~8㎜、熟すまで直立、熟すと広がる。種子は長さ約1㎜。n=15(Jepson eFlora)
品種) Atropurpureum Group , 'Aureum' , 'Cape Blanco' , 'Carneum' , 'Purpureum' , 'Red Raver' , 'Roseum' , subsp. yosemitense 'Red Raver' , 'William Pascoe' ,

 49  Sedum stellariifolium Franch.  ケマンネングサ 毛万年草
 中国、台湾原産。中国名は火焰草 huo yan cao 。
 50  Sedum stenopetalum Pursh  セダム・ステノペタルム
 北アメリカ原産。英名wormleaf stonecrop。
 多年草、高さ5~27㎝、無毛、しばしば、上部の葉に側枝をもつ。ロゼットは普通、密、直径0.7~2㎝、節間は普通、見えず、約1㎜。葉は長さ6~16㎜、普通、±披針形、古くなると赤色の薄膜状になり、基部はしばしば±3分裂し、先端は長く先細になる。花序は普通、集散花序状になり、普通、長さ約1.5㎝、花が1~44個つく。花弁は長さ4~10㎜、披針形、長く先細になり、黄色(中肋は±赤色)。葯は黄色又は薄褐色。果実は基部で±融合し、長さ5~8㎜、±直立する。種子は長さ約1㎜。n=8,16,24。(Jepson eFlora)
品種) 'Douglasii'

 51  Sedum subtile Miq. ヒメレンゲ 姫蓮華
 本州(関東地方以西)、九州、中国、ベトナムに分布。中国名は细小景天 xi xiao jing tian
 多年草。高さ5~15㎝。茎の基部の葉は対生し、長さ5~15㎜、幅3~5㎜。茎の上部の葉はコモチマンネングサより細く、互生し、長さ5~20㎜、幅1~2㎜。花は5数性。花弁は黄色、5個、長さ4~6㎜の広披針形、先が尖る。雄しべは10個、花弁よりわずかに短い。葯は赤褐色。萼片は不等長の長さ3~7㎜、花弁より短く、広線形~狭披針形。苞は萼の基部につき、線形、萼片より長い。茎は花後に枯れ、花後に幅の広いさじ形の葉をつけた走出枝を出す。果実は放射状の袋果。2n=56。花期は5~6月。

 52  Sedum tarokoense H.W.Lin et J.C.Wang  タロコマンネングサ 太魯閣万年草
 台湾原産。
 53  Sedum tetractinum Froderstrom オオマルバマンネングサ 大葉丸葉万年草
 中国原産。中国名は四芒景天 si mang jing tian
品種) 'Coral Reef'

 54  Sedum tosaense Makino  ヤハズマンネングサ 矢筈万年草
 日本(徳島県と高知県)、中国(浙江省)に分布。石灰岩地に生える。
 多年草、緩く、房状、茎は斜上又は傾伏、肉質、細く、高さ約12㎝。葉は互生、へら形、先端は円形~小凹形、葉柄があり、微細な脈がある。花枝は多数、斜上する。花序は集散花序、1~3個の扇状集散花序(cincinni)をもち、ときに又状になり、扇状集散花序は短く、広がり、花が1~5個つく。苞は線状へら形、鈍形、凹形。花は5数性、(類)無柄。咢片は基部が分離、距があり、不等長、長楕円状線形~線状へら形、鈍形。花弁は基部でわずかに合着し、長楕円状披針形、鋭形、黄色。密腺の鱗片は小さく、四角状へら形、円形~切形、平ら。花柱は短く、±曲がる。果実は広がる。種子はおそらく、網状でパピラがある。Sedum tricarpumに似て、日本固有といわれる Ohba (2001: 22)。花期は5~7月。
 2亜種がああるが、はっきり区別できないともいわれる。
54-1 Sedum tosaense ssp. tosaense
54-2 Sedum tosaense ssp. sinense K.T.Fu & G.Y.Rao
  咢は基部が分離、距がある。種子は密に乳頭がある(mamillate)=おそらく、網状でパピラがある。

 55  Sedum tricarpum Makino  タカネマンネングサ 高嶺万年草
 日本(本州の近畿以西、四国、九州)に分布。山地の岩上や樹幹に生える。
 多年草、高さ10~25㎝。茎は赤色を帯びる。葉は長さ1~3㎝、へら形~ 倒披針形、肉厚、多少、光沢がある。茎葉は互生し、さじ形~ 倒披針形、長さ2~3㎝×幅5~10㎜、先は鈍形。上部の茎葉は対生する。花茎は直立し、茎頂の花序に花を多数つける。花は直径約1㎝、花弁は5個、黄色。雄しべは花弁より短く、長さ6~8㎜。葯は裂開直前に橙赤色。雌しべは3個、長さ6~8㎜。花期は6~8月。
55-1 Sedum tricarpum Makino f. viride Hatus.  アオタカネマンネングサ(アオミヤママンネングサ)

 56  Sedum urvillei De Candolle セダム・アービリィ
   synonym Sedum acre var. hirsutum Wierzbicki
 イスラエル、レバノン、トルコ、ヨーロッパ(ハンガリー、ウクライナ、南東部)に分布。
 多年草、しばしば花のつかないシュートが多数、斜上又は直立し、多数、分枝し、基部から根を出し、房状又はマット状になり、茎の下部は皮革のような枯れた葉で被われ、側枝は容易に取り外せる。葉は互生、密に覆瓦状、円錐形~線状長楕円形、類鋭形、大きな広い切形の距があり、長さ約8㎜、光沢が無く、暗緑色又は粉白色、枯れた葉は宿存し、下部1/2が白色、先端部は黒色又は灰色。花枝の茎は長さ5~20㎝、直立又は斜上する。花序は集散花序、 2 (~4)個の扇状集散花序(cincinni)をもち、まれに又状になる。苞は花に2個つく。花は5数性、無柄又はほぼ無柄。咢片は広く、無柄、不等長、披針形、類鋭形。花弁は披針形、尖鋭形、長さ5~7㎜、黄色。花糸は黄色。葯は黄色。2n = 32, 48, 64, 80, 96, 112, 128
品種) Hillebrandtii Group , Sartorianum Group , Stribrnyi Group

 57  Sedum villosum L.  ケイチマンネングサ 毛一万年草
 ヨーロッパ、北アメリカ原産。英名はhairy stonecrop , purple stonecrop
 2年草(まれに1年草又は多年草)。花期に高さ 5~15 (~30)㎝、根はひげ根。不稔の枝は短く、葉がロゼットをつくる。葉は互生し、線形、半円柱形、上面が平らになり、先は鈍形、長さ3~8㎜、腺毛がある。花枝は単純又は基部から分枝する。花は密集した散房花序に固まって少数つき、5数性。花柄は長さ3~8㎜。腺毛がある。咢片は腺毛がある。花弁は星形に開き、長さ3~4.5㎜、ピンク赤色、背側に暗色の中脈があり、まれに腺毛がある。2n = 30
57-1 Sedum villosum var. glabratum
 葉が無毛。
.
 58  Sedum zentaro-tashiroi Makino  ヒメマンネングサ 姫万年草
 日本(対馬)固有種。
 多年草、房状になり、茎は這い又は直立~斜上し、分枝し、高さ5~13㎝、花後も側枝が伸びて枯れず、節間が短く、走出枝は出さない。葉は 4 (~5)輪生、茎上部では互生し、線状へら形~倒卵状へら形、先は鈍形~類小凹形~鋭形、葉柄のある基部では狭くなる。花枝は長さ15㎝以下。花序は少数の花のつく集散花序、2~3個の扇状集散花序(cincinni)をもつ。花は5数性、類無柄。咢は不等長、線状披針形、鈍形。花弁は卵状披針形、短い尖鋭形、黄色、広く、平開する。雄しべは花弁の長さの約2/3。花糸は黄色。葯は帯赤色。2n = ±34 , 36。

 59  Sedum hybridum L. ⇒Phedimus hybridus (Linnaeus) 't Hart in 't Hart & Eggli
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は杂交费菜 za jiao fei cai 。英名は Siberian Stonecrop
品種) 'Czar's Gold' , 'Immergrunchen'

 60  その他
品種) (Herbstfreude Group) 'Herbstfreude' , 'Abbey Dore' , Autumn Joy , 'Bertram Anderson' , 'Carl' , 'Class Act' (PBR) , 'Coral Blush' , 'Coral Sunset' , 'Dark Magic' , 'Dudley Field' , 'Eleanor Fisher' , 'Elworthy Rose' , 'Frere Shaki' , 'Frosted Fire' , 'Garbro' (PBR) , Garnet Brocade = 'Garbro' (PBR) , 'Glen Chantry' , 'Gold Mound' , 'Goldie' , 'Harvest Moon' , Herbstfreude Group , 'Indian Chief' , 'Insedyebou' (PBR ) , 'Insedyelcu' (PBR) , 'Jade Tuffet' , 'James Windsor' , 'Jamin' , 'Joyce Henderson' , 'Joyce Tulloch' , 'Katharine's Gold' , 'Kosmosje' , 'Lemon Ball' , 'Lemon Belle' , 'Little Dove' , 'Little Gem'[Sedum cremnophila×Sedum humifusum] , 'Little Missy' (v) , 'Maestro' , 'Manoir de Gaudon' , 'Marchants Best Red' , 'Moonglow' , 'Mr Goodbud' (PBR) , 'Munstead Red' , 'Novem' (PBR) , 'Oriental Dancer' , 'Parish Plum' , 'Peaches and Cream' , 'Pewter' , 'Pink Dove' , 'Pinky' , Rbge 763791 , 'Red Bead' , 'Red Cauli' , 'Red Star' , 'Ripe Rhubarb' , 'Rose Clair' , 'Ruby Glow' , 'Sandra Mottram' , 'Silvermoon' , 'Stewed Rhubarb Mountain' , 'Vera Jameson' , 'Wallaceum' , 'Washfield Purple' , 'Weihenstephaner Gold' , 'Winky' , 'Zebra'


 類似種

 キリンソウ属とムラサキベンケイソウ属は古くはマンネンソウ属に含まれていた。
 Phedimusは1817年に Constantine Samuel Rafinesqueより記載され、1975年に亜属とされた。After Henk 't Hart (1944-2000) と Bert Bleijによりマンネングサ属の亜属として、1995年までに定義し直された。ムラサキベンケイソウ属は1977年にH. Ohbaにより記載され、節又は亜属とされていた。
 現在では、キリンソウ属Phedimusとムラサキベンケイ属Hylotelephiumに分けられている。


 参考

1) Flora of China
 Sedum
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=129989
2) GRIN
  Sedum
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11032
3)llifle
 Sedum caeruleum L.
 http://www.llifle.com/Encyclopedia/SUCCULENTS/Family/Crassulaceae/33695
  /Sedum_caeruleum
4)International Crassulaceae Network
 Sedum diffusum
 http://www.crassulaceae.ch/de/artikel?akID=182&aaID=2&aiID=D&aID=2601
5)Flora of New Zealand | Taxon Profile | Sedum spurium
 Sedum spurium
 http://www.nzflora.info/factsheet/taxon/Sedum-spurium.html
6)International Crassulaceae Network
 Sedum
 http://www.crassulaceae.ch/de/search-result?x80_term=sedum
7) PDF]初島住彦* 九州産マンネングサの一新種
 September 1978 The Journal of Geo botany Vol. XXVI. No. 2.
8) Sedum - Crassulaceae - The Succulent Plant Page
 The Stonecrop Page
 http://succulent-plant.com/families/crassulaceae/sedum.html
9) Illustrated Handbook of Succulent Plants: Crassulaceae
 Editor : Dr. Urs Eggli

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