クワ科 Moraceae
分類 | 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-バラ類(Rosid)-窒素固定クレード(nitrogen‑fixing clade)-バラ目(Rosales) |
分布 | 熱帯、亜熱帯を中心に約37属約1200種が分布し、日本には6属17種が自生する。 |
特徴 | 中高木、低木、つる性木、まれに草本。しばしば乳状又は水のような乳液を持ち、ときに刺がある。托葉があり、しばしば脱落性。葉は互生まれに対生、葉柄がしばしばあり、明白にある。葉身は単葉、ときに鐘乳体(cystoliths)をもち、縁は全縁又は掌状分裂し、羽状脈又は掌状脈。花序は腋生、頻繁に対になり、総状花序、穂状花序、頭状花序、まれに集散花序、ときにイチジク(fig)又はイチジク形花序(syconium)になり、花が中空の花托の中に包まれる。花は単性(雌雄同株又は雌雄異株)、小形~微小。萼片は(1)2~4(~8)個、分離又は合着、覆瓦状又は敷石状。花冠は無い。雄花 雄しべは萼片と同数、萼片に対生し(パンノキ属以外)、直線又は蕾中では曲がる。葯は1~2室、三日月形(crescent-shaped)~(top-shaped)。退化雌しべ(pistillode)がしばしばある。雌花 萼片は普通4個。子房は上位、周位、又は下位、1(2)室。胚珠は室に1個、倒生胚珠又は湾生胚珠、花柱は枝が1又は2個。柱頭は普通、糸状。果実は普通、核果、まれに痩果、大きな萼に包まれ、又は(及び)肉質の花托に埋没し、しばしば、複合果(syncarp)になる。種子は1個、胚乳は有又は無。 |
栽培 | イチジク、クワなど多くが栽培されている。観葉植物のインドゴムノキもこの科に属している。 |
イチジク属 | イタビカズラ | Ficus sarmentosa Buch.-Ham. ex Sm. subsp. nipponica (Franch. et Sav.) H.Ohashi |
イチジク | Ficus carica L. | |
イヌビワ | Ficus erecta Thunb. | |
ホソバイヌビワ | Ficus erecta Thunb. var. erecta form. sieboldii (Miq.) Corner | |
クワ属 | マグワ | Morus alba L. |
ヤマグワ | Morus bombycis Koidz. | |
クワクサ属 | クワクサ | Fatoua villosa (Thunb.) Nakai |
コウゾ属 | コウゾ | Broussonetia x kazinoki Siebold |
ヒメコウゾ | Broussonetia monoica Hance |