ヒメコウゾ 姫楮
Flora of Mikawa
クワ科 Moraceae コウゾ属
別 名 | コウゾ |
中国名 | 楮 chu [コウゾ] |
学 名 | Broussonetia monoica Hance Broussonetia kazinoki auct. non Siebold |
花 期 | 4~5月(果期 6~7月) |
高 さ | 2~5m |
生活型 | 落葉低木 |
生育場所 | 山林 |
分 布 | 在来種 本州(岩手県以南)、四国、九州、中国、台湾、ベトナム |
撮 影 | 豊田市 花 04.5.2 実 05.6.19 |
ヒメコウゾもコウゾとよばれ、ミツマタと並び和紙の原料として品種改良されたものが古くから栽培されていた。朝鮮半島は帰化とされている。Flora of Chinaのようにヒメコウゾをコウゾに含める見解があり、World Flora Onlineではコウゾのsynonymとされている。
落葉低木。高さ2~5m。樹皮は褐色、狭楕円形の皮目がある。茎は直立するが、シュートはやや蔓状に伸びる。若枝には初め毛が密生するが、のちに少なくなる。冬芽は卵状三角形、芽鱗は2個、褐色、無毛、側芽は枝に圧着してつく。葉は互生し、葉柄は長さ5~10㎜、毛がある。葉身はゆがんだ卵形~広卵形、長さ4~10㎝×幅(2)3~4.5㎝、単葉~不規則に2~3裂の切れ込みがあり、縁には細鋸歯があり、先は尾状に尖る。葉の質は薄く、上面に毛があり、下面は脈上に毛がある。雌雄同株。新枝の下部の葉腋に雄花序、上部に雌花序がつく。雄花序は直径0.8~1㎝の球形、花序柄は長さ約1㎝。雌花序は直径4~5㎜の球形、長さ約5㎜の赤紫色の糸状の花柱が多数つく。集合果は直径(0.8)1~1.5㎝、橙赤色に熟し、独特な味がして食べられる。花期は4~5月。果期は6~7月。
コウゾはカジノキとの雑種。雌雄異株。芽鱗が褐色、有毛。
ツルコウゾ Broussonetia kaempferi var. kaempferiは日本固有種。本州(山口県)、四国、九州に分布し、蔓性。葉は長さ4~11㎝、幅1.3~4㎝。雄花序が長さ1~1.5㎝と長い。
ナンゴクコウゾ Broussonetia kaempferi var. australis は中国、台湾に分布し、蔓性でなく、葉は2~3裂し、長さ3.5~8㎝、幅2~3㎝。雄花序が長く1.5~2.5㎝。
落葉低木。高さ2~5m。樹皮は褐色、狭楕円形の皮目がある。茎は直立するが、シュートはやや蔓状に伸びる。若枝には初め毛が密生するが、のちに少なくなる。冬芽は卵状三角形、芽鱗は2個、褐色、無毛、側芽は枝に圧着してつく。葉は互生し、葉柄は長さ5~10㎜、毛がある。葉身はゆがんだ卵形~広卵形、長さ4~10㎝×幅(2)3~4.5㎝、単葉~不規則に2~3裂の切れ込みがあり、縁には細鋸歯があり、先は尾状に尖る。葉の質は薄く、上面に毛があり、下面は脈上に毛がある。雌雄同株。新枝の下部の葉腋に雄花序、上部に雌花序がつく。雄花序は直径0.8~1㎝の球形、花序柄は長さ約1㎝。雌花序は直径4~5㎜の球形、長さ約5㎜の赤紫色の糸状の花柱が多数つく。集合果は直径(0.8)1~1.5㎝、橙赤色に熟し、独特な味がして食べられる。花期は4~5月。果期は6~7月。
コウゾはカジノキとの雑種。雌雄異株。芽鱗が褐色、有毛。
ツルコウゾ Broussonetia kaempferi var. kaempferiは日本固有種。本州(山口県)、四国、九州に分布し、蔓性。葉は長さ4~11㎝、幅1.3~4㎝。雄花序が長さ1~1.5㎝と長い。
ナンゴクコウゾ Broussonetia kaempferi var. australis は中国、台湾に分布し、蔓性でなく、葉は2~3裂し、長さ3.5~8㎝、幅2~3㎝。雄花序が長く1.5~2.5㎝。