ヤマヌカボ 山糠穂
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Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae ヌカボ属
中国名 |
华北剪股颖 hua bei jian gu ying |
英 名 | clavate bent |
学 名 | Agrostis clavata Trin. subsp. clavata synonym Agrostis clavata Trin. subsp. matsumurae (Hack. ex Honda) Tateoka synonym Agrostis clavata Trin. 広義 |
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
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
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花 期 | 5~6月 |
高 さ | 30~70㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地、丘陵地、人里などの林縁、道端、造成地 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、カナダ、アラスカ |
撮 影 | 幡豆町 11.6.14 |
山と名がついているが、人里近くの畔道などでもよく見かけられる。茎は細く、繊細、叢生して直立する。葉は柔らかく、幅(0.5)2~5㎜、平滑で無毛。葉舌は切形。植物体の1/3長以下の円錐花序を茎の先につける。花序の枝は細く、ざらつき、やや開出して斜上し、3~6個つき、花序の枝の基部近くには小穂をつけない。小穂は1小花のみからなり、長さ2~2.2㎜。小穂の第1苞穎は第2苞穎より少し長く、小花(護頴)は苞穎より短い。苞頴や葯が紫色を帯びることも多い。護頴は薄膜質、3脈があり、芒はない。護頴は果実をほとんど覆い、腹側に隙間が見える程度であり、内頴はほとんど見えないが、護頴を取り外すと内頴が護頴の基部についてくる。内頴は護頴の長さの1/3より短いか、不明瞭。果実(頴果)は長さ約1~1.2㎜、腹部が窪む。2n=42。
帰化種のコヌカグサやバケヌカボはよく似ているときがある。花序の枝の基部近くにも小穂をつけ、花序枝がやや繊細さに欠ける。護頴は果実の包み方が浅く、腹部の隙間が大きく、内頴が護頴の長さの約1/2より長い。
ヌカボは花序の枝が短く、花序の枝は茎に沿って直立~斜上し、小穂が花序の枝の基部近くにもつく。第1苞頴と第2苞頴の長さの差が大きい傾向がある。ヌカボとヤマヌカボを亜種や変種に区別しない見解もあり、最近ではヌカボに含めるのが主流である。
造成地で見られることが多いナンカイヌカボは花序が繊細で、著しく散開し、小穂に芒がある。
帰化種のコヌカグサやバケヌカボはよく似ているときがある。花序の枝の基部近くにも小穂をつけ、花序枝がやや繊細さに欠ける。護頴は果実の包み方が浅く、腹部の隙間が大きく、内頴が護頴の長さの約1/2より長い。
ヌカボは花序の枝が短く、花序の枝は茎に沿って直立~斜上し、小穂が花序の枝の基部近くにもつく。第1苞頴と第2苞頴の長さの差が大きい傾向がある。ヌカボとヤマヌカボを亜種や変種に区別しない見解もあり、最近ではヌカボに含めるのが主流である。
造成地で見られることが多いナンカイヌカボは花序が繊細で、著しく散開し、小穂に芒がある。