コヌカグサ 小糠草

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Flora of Mikawa

イネ科 Poaceae ヌカボ属

別 名 レッドトップ
中国名 巨序剪股颖 ju xu jian gu ying
英 名 redtop
学 名 Agrostis gigantea Roth.

 synonym Agrostis stolonifera L. var. palustris auct. non (Huds.) Farw.

コヌカグサの花序
コヌカグサの小花
コヌカグサ果実
コヌカグサの葉舌
コヌカグサの葉舌2
コヌカグサ
コヌカグサ葉
コヌカグサ小穂
コヌカグサ護頴と内頴
花 期 6~8月
高 さ 50~100㎝
生活型 多年草
生育場所 日当たりのよい山野、道端
分 布 帰化種 朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、インド、ネパール、パキスタン、西アジア、ヨーロッパ原産
撮 影 蒲郡市  06.7.29
牧草として渡来したものが野生化したもの。南北アメリカ、ニュージーランドなどに帰化している。
 匍匐根茎があり、横に伸び広がる。茎は硬く、直立し、叢生する。葉は無毛、長さ10~20㎝、幅2~8㎜。葉舌は長さ2~7㎜、薄く、花序のつかない葉舌は幅より長さが長くなる。花序は円錐状、3~6(8)本の枝を輪生状に斜上し、長さ10~25㎝。花序の短い枝には基部近くから小穂がつく。小穂の柄には普通、小刺がある。小穂は紫色を帯びることが多く、緑色~淡紫色、長さ2~2.8㎜、1小花をもつ。苞穎は第1、第2ともほぼ同長。第1苞穎の背は竜骨状で刺がある。護穎は長さ1.4~1.9㎜の透明な膜質、苞穎より短く、背にかすかな芒があることがあり、基毛はない。葯は黄色、護頴の1/2以上の長さがある。内頴はほぼ果実と同長で護頴の半長より長い。果実は長さ約1㎜、淡褐色。熟して小花が落ちた後も、苞穎が残る。2n=42
 類似種に茎の基部が地表を長く這うハイコヌカグサ Agrostis stolonifera L. 、葉が細いイトコヌカグサ Aira caryophyllea L. subsp. multiculmis (Dumort.) Bonnier et Layens や雑種と推定されているバケヌカボなどがあるが、中間型もあり区別が困難な場合もある。
 ヤマヌカボヌカボは内頴が護頴の長さの1/3より短い。ヤマヌカボは枝の基部に小穂がつかず、ヌカボは花序の枝が茎に沿って直立~斜上する。
 ヒメコヌカグサは小花が苞頴より長い。