シロイヌノヒゲはイヌノヒゲと判別が困難であり、現在ではイヌノヒゲに含められている。
　葉は長さ12～18㎝、基部の幅3～5㎜。頭花は直径8～10㎜。花茎は長さ15～38㎝、葉の1.5倍ほどの長さがあり、捻じれる。茎頂に頭花を単生し、総苞片が多数あり、雄花と雌花が混生する。花には白色の毛が多い。雄花は萼、花弁とも3裂し、葯は黒色。雌花の萼も3裂する。総苞片は頭花と同長かやや長い。
　イヌノヒゲ Eriocaulon miquelianum は花茎が5～10㎝、総苞片が長く、頭花の1.5～3倍の長さがある。花の白色の毛がやや少ない。変化が多く、シロイヌノヒゲとの判別が困難なものがある。
　ニッポンイヌノヒゲ Eriocaulon taquetii は花茎がイヌノヒゲより太く、葉の長さより長くならず、ねじれがほとんどない。葉の幅も広い。花に白色の毛がほとんどない。
　イトイヌノヒゲ Eriocaulon decemflorum は総苞片の幅が広く、質が薄く、先が鈍頭で、花茎も細い。
　三河固有種のミカワイヌノヒゲ Eriocaulon mikawanum は頭花が小さく、茎がやや細く、倒れることが多い。