オオイヌホオズキ 大犬酸漿
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Flora of Mikawa
ナス科 Solanaceae ナス属
英 名 | divine nightshade |
学 名 | Solanum nigrescens Mart. et Gal. |
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

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
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
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花 期 | 7~10月 |
高 さ | 30~80㎝ |
生活型 | 1年草又は多年草 |
生育場所 | 田の畔、草地、湿った場所 |
分 布 | 帰化種 南アメリカ、メキシコ原産 |
撮 影 | 幡豆町 07.9.22 |
日本には広く帰化しているようである。茎はときにやや暗紫色を帯び、稜があり、曲がった小さな刺がある。茎の基部は這い、先が立ち上がる。あまり立ち上がらず、長く這っていることも多い。葉は深く切れ込まず、浅い波状の鋸歯があることが多い。葉縁や葉裏には屈毛があり、脈上に屈毛が多い。花は短い総状花序につき、花数が少ないと花がほぼ散状につき、多いと離れてつき総状になることが多い。ただし例外が多い。花はやや大きく、白色~淡紫色、淡紫色になることも多い。花冠の切れ込みの深さは変化するが浅いことが多く、裂片は細く、やや縮れぎみなものもよく見られる。花柱や葯が他のイヌホオズキ類より長い。果実は熟す直前まで緑色のままで、やや光沢があり、フケ状班紋は少なく、完熟すると黒色になるが光沢はやや弱いときがあり、光沢がほとんどないものも見られる。果実中の種子はやや小さく、淡褐色。球状顆粒を4個以上もつ。
次表に実測値を示した。同じ南アメリカ原産で合衆国西海岸やオーストラリアの東海岸などに帰化しているSolanum furcatum(South American black nightshade , forked nightshade)も花が大きく、球状顆粒をもつため、比較した。
次表に実測値を示した。同じ南アメリカ原産で合衆国西海岸やオーストラリアの東海岸などに帰化しているSolanum furcatum(South American black nightshade , forked nightshade)も花が大きく、球状顆粒をもつため、比較した。
Solanum nigrescens オオイヌホオズキ 神奈川県植物誌 |
Solanum furcatum CDFAデータシート |
実測値 オオイヌホオズキ |
|
---|---|---|---|
花序の花 個 | 5~8 | 3~8 | |
花径 ㎜ | 8~12 | 15~25 | 7~15.5 |
花柱 ㎜ | 4~6 | 3.3~4.7 | |
葯 ㎜ | 2~3 | 2.3~3.3 | 2.2~3.8 |
果実光沢 | やや鈍 | やや鈍 | |
果径 ㎜ | 7~10 | 6~9 | 5~10 |
種子数 個 | 60~120 | 69~110 | |
種子長 ㎜ | 1~1.3 | 約2 | 1.1~1.5 |
球状顆粒 個 | 4~10 | 10以上 | 5~12 |
種子数は果径7㎜以上の数値を示した。
CDFAの参照にあるMalezas de Mexico (on-line resource)によると葯の長さが2~4㎜、種子長が1~1.5㎜であり、これには合致する。
種子が2㎜もなく、オオイヌホオズキに間違いないと思われるが、花序が大きい時に2つの明瞭な散状花序をもつものが稀にあった。これはSolanum furcatum の特徴である。
この他に花が大きくオオイヌホオズキ似ているが、球状顆粒が0~4個しかないものがあった。これがSolanum douglasii であろうということが判り、ダグラスイヌホオズキと呼ぶことにした。データはイヌホオズキ類の比較表にまとめた。
イヌホオズキは花冠の切れ込みが浅く、裂片の幅が広い。また、果実に光沢がなく、球状顆粒を含まない。種子が大きく長さ約2㎜ある。
アメリカイヌホオズキは果実がオオイヌホオズキ似ている。花序の花数が普通、5個以下で、花が小さく、花柱や葯も短い。種子の色も薄い。
テリミノイヌホオズキは果実が早くから黒紫色になり、光沢が強い。種子が小さく、球状顆粒が0~5個。2型確認されており、テリミノイヌホオズキ(垂れ実型)とテリミノイヌホオズキ(カンザシイヌホオズキ型)がある。>
CDFAの参照にあるMalezas de Mexico (on-line resource)によると葯の長さが2~4㎜、種子長が1~1.5㎜であり、これには合致する。
種子が2㎜もなく、オオイヌホオズキに間違いないと思われるが、花序が大きい時に2つの明瞭な散状花序をもつものが稀にあった。これはSolanum furcatum の特徴である。
この他に花が大きくオオイヌホオズキ似ているが、球状顆粒が0~4個しかないものがあった。これがSolanum douglasii であろうということが判り、ダグラスイヌホオズキと呼ぶことにした。データはイヌホオズキ類の比較表にまとめた。
イヌホオズキは花冠の切れ込みが浅く、裂片の幅が広い。また、果実に光沢がなく、球状顆粒を含まない。種子が大きく長さ約2㎜ある。
アメリカイヌホオズキは果実がオオイヌホオズキ似ている。花序の花数が普通、5個以下で、花が小さく、花柱や葯も短い。種子の色も薄い。
テリミノイヌホオズキは果実が早くから黒紫色になり、光沢が強い。種子が小さく、球状顆粒が0~5個。2型確認されており、テリミノイヌホオズキ(垂れ実型)とテリミノイヌホオズキ(カンザシイヌホオズキ型)がある。>