キャラボク 伽羅木
Flora of Mikawa
イチイ科 Taxaceae イチイ属
中国名 | 矮紫杉 ai zi shan |
英 名 | Dwarf Japanese yew |
学 名 | Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. nana Hort. ex Rehder Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. caespitosa (Nakai) Q.L.Wang(ダイセンキャラボク) |
花 期 | 3~4月 |
高 さ | .1~3m |
生活型 | 常緑低木 |
生育場所 | 山地 |
分 布 | 在来種 本州(日本海側)、朝鮮 |
撮 影 | 新城市(栽培) 16.9.9 |
イチイの変種である。日本の日本海側、朝鮮に分布し、主に高山~亜高山帯の多雪地帯に自生する。中国には自生しないが、栽培されている。高さ1~3m。幹は斜上し、根元から多数、分枝し、横に広がる。葉は長さ1~2㎝の線形、側枝の葉が2列に並ぶイチイと違い、不規則に螺旋状に並ぶ。葉表は濃緑色、葉裏は淡緑色の気孔帯がある。雌雄異株。雄花は淡黄褐色。雌花は淡緑褐色。種子は直径3~4㎜、球形、9~10月に仮種皮が赤くなって熟す。甘味があり、食べられる。種子は有毒。
※ダイセンキャラボク Taxus cuspidata var. caespitosa
鳥取県の大山(だいせん)に大群落があり、昭和27年に国の特別天然記念物に指定された。別種とされていたが、現在はキャラボクの変異の範囲内とされている。1~2m位の低木で、幹は斜面に沿って地面を這い、枝張りは10m以上に及び、扇状を呈する。
●イチイ Taxus cuspidata Siebold et Zucc. 常緑針葉樹。胸高直径(d.b.h.)は1~1.5m以下。樹皮は赤褐色、浅い亀裂を生じる。冬芽は小枝の基部に宿存し、重なり、背側に尾根があり、先が細くなる。葉が多数つく小枝は、生育状態で断面がV形。葉は小枝の軸に75~95°につく。葉身は暗緑色、葉表面は光沢があり、線形、ほとんど基部から先まで幅が等しく、わずかにかま形、長さ1~2.5(4)㎝、幅2.5~3㎜。葉裏面は中脈にパピラはなく、気孔帯は暗黄色(tawny yellow)、幅0.6~0.7㎜、縁の幅の少なくとも2倍あり、縁の幅は約0.2㎜。葉の基部は楔形、±非相称、縁は外巻き、先は普通、短い0.1~0.3㎜の微突形。花粉錘は卵形又は類球形、直径約3.5㎜、花序柄は長さ0.5~1㎜。小胞子葉 は9~14個つき、各々5~8個の花粉嚢をもつ。種子は卵形又は3つの角がある卵形、長さ約6㎜、幅4~4.5㎜、末端部に3~4個又はそれ以上の鈍い尾根があり、先端に小さく鈍い微突起がある。へそ(hilum)は普通、三角形又は四角形。仮種皮は熟すと、紫赤色、光沢がある。授粉は春、種子は秋に熟す。
葉裏に気孔帯があり、葉が似たものにカヤ属のカヤ、イヌガヤ科のイヌガヤ、マツ科のモミ、ツガなどがある。
※ダイセンキャラボク Taxus cuspidata var. caespitosa
鳥取県の大山(だいせん)に大群落があり、昭和27年に国の特別天然記念物に指定された。別種とされていたが、現在はキャラボクの変異の範囲内とされている。1~2m位の低木で、幹は斜面に沿って地面を這い、枝張りは10m以上に及び、扇状を呈する。
●イチイ Taxus cuspidata Siebold et Zucc. 常緑針葉樹。胸高直径(d.b.h.)は1~1.5m以下。樹皮は赤褐色、浅い亀裂を生じる。冬芽は小枝の基部に宿存し、重なり、背側に尾根があり、先が細くなる。葉が多数つく小枝は、生育状態で断面がV形。葉は小枝の軸に75~95°につく。葉身は暗緑色、葉表面は光沢があり、線形、ほとんど基部から先まで幅が等しく、わずかにかま形、長さ1~2.5(4)㎝、幅2.5~3㎜。葉裏面は中脈にパピラはなく、気孔帯は暗黄色(tawny yellow)、幅0.6~0.7㎜、縁の幅の少なくとも2倍あり、縁の幅は約0.2㎜。葉の基部は楔形、±非相称、縁は外巻き、先は普通、短い0.1~0.3㎜の微突形。花粉錘は卵形又は類球形、直径約3.5㎜、花序柄は長さ0.5~1㎜。小胞子葉 は9~14個つき、各々5~8個の花粉嚢をもつ。種子は卵形又は3つの角がある卵形、長さ約6㎜、幅4~4.5㎜、末端部に3~4個又はそれ以上の鈍い尾根があり、先端に小さく鈍い微突起がある。へそ(hilum)は普通、三角形又は四角形。仮種皮は熟すと、紫赤色、光沢がある。授粉は春、種子は秋に熟す。
葉裏に気孔帯があり、葉が似たものにカヤ属のカヤ、イヌガヤ科のイヌガヤ、マツ科のモミ、ツガなどがある。