コセンダングサ 小栴檀草
Flora of Mikawa
キク科 Asteraceae センダングサ属
中国名 | 鬼针草 gui zhen cao |
英 名 | common beggar's tick , hairy beggarticks , railway beggarticks ,Spanish Needles ,beggar-ticks ,bur-marigold ,cobbler's-pegs ,common blackjack ,hairy beggar ticks |
学 名 | Bidens pilosa L. var. pilosa synonym Bidens pilosa L. 広義 |
花 期 | 9~11月 |
高 さ | 30~180㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 荒地、道端に普通 |
分 布 | 帰化種 北アメリカ、南アメリカ原産 |
撮 影 | 三ヶ根山 01.10.7 |
熱帯アメリカ原産で太平洋地域、アジアを通じて広がり、世界中の温暖な地域に分布し、センダングサ属で最も多く、道端に普通にある雑草。中国では薬草として使用され、台湾などで食用とされている。
茎は4(まれに6)稜があり、短毛がある。葉は上部で、互生、下部で対生し、両面に基部が膨らんだ毛があり、葉縁にも両面の2列に短毛がある。頭花は舌状花がなく、あっても痕跡である。花柄は長さ1~9cm。総苞の直径は7~8㎜。総苞外片は長さ4~5㎜、7~9(10)個つく。総苞内片は長さ4~7㎜。痩果は長さ4~16㎜の4稜のある細いこん棒状、黒色、扁平な場合もある。先端に長さ2~4㎜の黄色の芒(刺)が2~4個(まれに6個)つき、芒には下向きの小刺がある。芒が6個あるものは、2個の痩果が癒着している。芒が3個のものは真ん中の1個が短い場合も多い。日本では芒の数は3個が多いとされているが、この付近のものは2個が多い。また、痩果に上向きの小刺が多く、刺の基部が黄色~褐色に膨れるものがある。2n=24,36,48,72.
白い舌状小花があるのはコシロノセンダングサであり、コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種と推定されているのがアイノコセンダングサである。これら3つを区別せず、まとめてBidens pilosa L. とする説もある。hairy beggarticks はこれを指す。
コシロノセンダングサに似て白い舌状小花があり、頭花が大きいのがオオバナノセンダングサであり、総苞外片が(8~)12(~16)個、舌状小花が5~8個、小舌は長さ(5)8~15(16)㎜、痩果の芒の長さ1~2㎜、2n=48である。 アメリカセンダングサは萼状苞葉が大きい。
センダングサやコバノセンダングサは舌状花が黄色。
1 Bidens pilosa L. コセンダングサ 広義
synonym Bidens chilensis Candolle
北アメリカ、南アメリカ原産。中国名は鬼针草 gui zhen cao。英名はcommon beggar's tick , hairy beggarticks , railway beggarticks ,Spanish Needles ,beggar-ticks ,bur-marigold ,cobbler's-pegs ,common blackjack ,hairy beggar ticks。太平洋地域、アジアを通じて広がり、世界中の温暖な地域に分布し、センダングサ属で最も多く、道端、畑、村に普通にある雑草。中国では薬草として使用され、台湾などで食用とされている。
Flora of Chinaでは広義に扱い変種等に分類しない。YListでは変種、品種に分類している。Kewscienceではオオバナノセンダングサを別種としている。
1年草。茎は高さ30~180㎝、無毛または軟毛が非常にまばらに上部にある。葉柄は長さ10~30(~70)㎜、葉身は卵形~披針形、長さ30~70(~120)㎜×幅12~18(~45)㎜、または羽状に1裂、1次裂片は3~7個、卵形~披針形、長さ(10~)25~80㎜×幅(5~)10~40㎜、両面に小直軟毛~まばらに 微細な剛毛があり、または無毛、基部は切形~楔形、最終裂片の縁は鋸歯縁または全縁、普通、縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形。 合成花序は頭花が緩い散房花序につくかまたは単生する。頭花は放射状(radiate)または円盤状(discoid:中心小花頭花)。花序柄は長さ10~20(~90)㎜。萼状苞葉(calycular bracts:副萼)は(6~)7~9(~13)個、接してつき、、ヘラ形~線形、長さ(3~)4~5㎜、外面は普通、小剛毛~微軟毛があり、縁は縁毛がある。総苞はこま形~鐘形、長さ5~6㎜×幅6~8㎜。総苞片は(7~)8~9(~13)個、披針形~倒披針形、長さ4~6㎜。周辺小花は無いか[var. pilosa]、(3~)5~8個、小舌は帯白色~帯ピンク色で、長さ5~15㎜[長さ8~15mm:var. radiata][長さ5~7㎜:var. minor]。中心小花は20~40(~80)個、花冠は帯黄色、長さ(2~)3~5㎜。外側の痩果は赤褐色、±扁平、線形~狭楔形、長さ(3~)4~5㎜、面には不明瞭な2溝があり、ときにいぼ状突起のある小剛毛があり、縁には前向きの小剛毛があり、先は切形、またはやや漸尖形。内側の痩果は帯黒色、±均等に4つの角(かど)があり、線状紡錘形、長さ7~16㎜、面には2本の溝があり、いぼ状突起のある小剛毛~まばらに伏した小剛毛(strigillose)があり、縁には前向の小剛毛(hispidulous)があり、先は漸尖形。冠毛はないか、または2~3(~5)本、直立~散開し、逆向きのとげのある芒は長さ(0.5~)2~4㎜。花期は1年中。2n=24, 36, 48, 72。
1-1 Bidens pilosa L. var. pilosa コセンダングサ 小栴檀草 狭義
北アメリカ、南アメリカ原産。世界中の温暖な地域に分布し、センダングサ属で最も多く、道端に普通にある雑草。
1年草、高さ30~180㎝。茎は4(まれに6)稜があり、短毛がある。葉は上部で、互生、下部で対生し、両面に基部が膨らんだ毛があり、葉縁にも両面の2列に短毛がある。頭花は舌状花がなく、あっても痕跡である。花柄は長さ1~9cm。総苞の直径は7~8㎜。総苞外片は長さ4~5㎜、7~9(10)個つく。総苞内片は長さ4~7㎜。痩果は長さ4~16㎜の4稜のある細いこん棒状、黒色、扁平な場合もある。先端に長さ2~4㎜の黄色の芒(刺)が2~4本(まれに6本)つき、芒には下向きの小刺がある。芒が6本あるものは、2個の痩果が癒着している。芒が3個のものは真ん中の1個が短い場合も多い。日本では芒の数は3個が多いとされているが、2個も多い。また、痩果に上向きの小刺が多く、刺の基部が黄色~褐色に膨れるものがある。2n=24,36,48,72。花期は9~11月。
1-2 Bidens pilosa L. var. minor (Blume) Sherff コシロノセンダングサ 小白の栴壇草
コセンダングサに白い舌状花があるもの。中国名は咸豐草 xian feng cao。英名はsmallflower beggarticks。別名はシロバナセンダングサ、シロノセンダングサ。弘化年間渡来の記録があるが、戦後に急に広がり、本州中部以西の都会付近の荒れ地によく見られる。Kewscience、Flora of Chhinaでは基準種に含める。
高さ30~100㎝、茎は4稜形、直立し、多数分枝し、節が常の淡紫色を帯びる。葉は対生、短い葉柄がある。葉身は長さ10~20㎝、全裂し、3出複葉~羽状複葉、鋸歯縁、頂裂片は卵形~狭卵形、先は短い尖鋭形。頭花は頂生または腋生、直径(総苞)0.5~0.8㎝、散房花序状につく。花序柄は長さ3~6㎝。総苞は緑色。総苞片は線形、先は鋭形。舌状小花は白色、(4)5~7(5~8)個、小舌は長さ5~7㎜、先は3浅裂、基部は狭い筒状。中心小花は約50個、長さ0.8㎝以下、筒状、黄色、先は5裂する。痩果は線形、長さ1~2.5㎜、4稜形、黒褐色、芒(冠毛)が上部に2~3本あり、逆刺がある。花期は秋。
1-3 Bidens pilosa L. var. radiata Sch. Bip. オオバナノセンダングサ 大花の栴壇草
synonym Bidens alba (L.) DC. [Kewscience]
北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ原産。別名はシロノセンダングサ、タチアワユキセンダングサ、アワユキセンダングサ、オオバナセンダングサ。世界の暖帯~亜熱帯に広く帰化し、日本(本州、四国、九州、琉球、小笠原)にも帰化し、沖縄には非常に多い。KewscienceではBidens albaとしている。YListでは和名をオオバナノセンダングサとしている。
センダングサによく似て頭花に白い大きな舌状の花弁がつくもの。屋久島以南の琉球列島では、タチアワユキセンダングサと下部で枝を多く分けて地を這うような草姿になる品種ハイアワユキセンダングサ f. decumbens (Greenm.) Sherff があり、これらがコセンダングサよりも優勢である。国の総合対策外来種に指定されている。愛知県内ではまだ少ないが、渥美半島を中心にタチアワユキセンダングサ、ハイアワユキセンダングサの両方が帰化している。
コセンダングサに似て大きな白色の舌状花がつき、葉脈が太くならないものを愛知県の解説ではタチアワユキセンダングサという変種に当てている。舌状花は先の凹んだ広倒卵形で、よく形がそろう。コセンダングサと異なり葉脈は肥大せず、明かりにすかしてみると細い筋が見えるだけである。学名は何を当てるのが正しいかよくわからないが、沖縄を中心に国内にいち早く帰化した大型の舌状花を持つものに当てられたものを用いておく(愛知県)。
舌状花弁がタチアワユキセンダングサと同程度に大きいが、葉葉の細脈がコセンダングサと同様暗色になるものはシロノセンダングサと呼ばれ,シロノセンダングサに似ているが舌状花弁が小さく長さ5~7㎜のものはコシロノセンダングサ var. minor (Blume) Sherff である。
1-3-1 Bidens pilosa L. var. radiata Sch. Bip. f. decumbens (Greenm.) Sherff ハイシロノセンダングサ
synonym Bidens pilosa f. decumbens (Greenm.) Sherff
synonym Bidens decumbens Greenm.
別名はハイアワユキセンダングサ。下部で枝を多く分けて地を這うような草姿になる品種。花が大きく、茎が葡伏し、下葉は3小葉からなる。
1-3-2 Bidens pilosa L. var. radiata Sch. Bip. f. indivisa Kayama マルバアワユキセンダングサ
ハイアワユキセンダングサに似るが、葉が分裂せず、ときに3裂または2裂するもの。品種と認められていない。
1-4 Bidens pilosa L. var. intermedia Ohtani et Shig. Suzuki アイノコセンダングサ 合いの子栴檀草
コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種ともいわれている。白い大きな筒状花から小さな舌状花になりかけのものなど変化する。コセンダングサの変化とする説があり、コシロノセンダングサまで含めて、コセンダングサとする説が普通になっている。
茎は4(まれに6)稜があり、短毛がある。葉は上部で、互生、下部で対生し、両面に基部が膨らんだ毛があり、葉縁にも両面の2列に短毛がある。頭花は舌状花がなく、あっても痕跡である。花柄は長さ1~9cm。総苞の直径は7~8㎜。総苞外片は長さ4~5㎜、7~9(10)個つく。総苞内片は長さ4~7㎜。痩果は長さ4~16㎜の4稜のある細いこん棒状、黒色、扁平な場合もある。先端に長さ2~4㎜の黄色の芒(刺)が2~4個(まれに6個)つき、芒には下向きの小刺がある。芒が6個あるものは、2個の痩果が癒着している。芒が3個のものは真ん中の1個が短い場合も多い。日本では芒の数は3個が多いとされているが、この付近のものは2個が多い。また、痩果に上向きの小刺が多く、刺の基部が黄色~褐色に膨れるものがある。2n=24,36,48,72.
白い舌状小花があるのはコシロノセンダングサであり、コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種と推定されているのがアイノコセンダングサである。これら3つを区別せず、まとめてBidens pilosa L. とする説もある。hairy beggarticks はこれを指す。
コシロノセンダングサに似て白い舌状小花があり、頭花が大きいのがオオバナノセンダングサであり、総苞外片が(8~)12(~16)個、舌状小花が5~8個、小舌は長さ(5)8~15(16)㎜、痩果の芒の長さ1~2㎜、2n=48である。 アメリカセンダングサは萼状苞葉が大きい。
センダングサやコバノセンダングサは舌状花が黄色。
1 Bidens pilosa L. コセンダングサ 広義
synonym Bidens chilensis Candolle
北アメリカ、南アメリカ原産。中国名は鬼针草 gui zhen cao。英名はcommon beggar's tick , hairy beggarticks , railway beggarticks ,Spanish Needles ,beggar-ticks ,bur-marigold ,cobbler's-pegs ,common blackjack ,hairy beggar ticks。太平洋地域、アジアを通じて広がり、世界中の温暖な地域に分布し、センダングサ属で最も多く、道端、畑、村に普通にある雑草。中国では薬草として使用され、台湾などで食用とされている。
Flora of Chinaでは広義に扱い変種等に分類しない。YListでは変種、品種に分類している。Kewscienceではオオバナノセンダングサを別種としている。
1年草。茎は高さ30~180㎝、無毛または軟毛が非常にまばらに上部にある。葉柄は長さ10~30(~70)㎜、葉身は卵形~披針形、長さ30~70(~120)㎜×幅12~18(~45)㎜、または羽状に1裂、1次裂片は3~7個、卵形~披針形、長さ(10~)25~80㎜×幅(5~)10~40㎜、両面に小直軟毛~まばらに 微細な剛毛があり、または無毛、基部は切形~楔形、最終裂片の縁は鋸歯縁または全縁、普通、縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形。 合成花序は頭花が緩い散房花序につくかまたは単生する。頭花は放射状(radiate)または円盤状(discoid:中心小花頭花)。花序柄は長さ10~20(~90)㎜。萼状苞葉(calycular bracts:副萼)は(6~)7~9(~13)個、接してつき、、ヘラ形~線形、長さ(3~)4~5㎜、外面は普通、小剛毛~微軟毛があり、縁は縁毛がある。総苞はこま形~鐘形、長さ5~6㎜×幅6~8㎜。総苞片は(7~)8~9(~13)個、披針形~倒披針形、長さ4~6㎜。周辺小花は無いか[var. pilosa]、(3~)5~8個、小舌は帯白色~帯ピンク色で、長さ5~15㎜[長さ8~15mm:var. radiata][長さ5~7㎜:var. minor]。中心小花は20~40(~80)個、花冠は帯黄色、長さ(2~)3~5㎜。外側の痩果は赤褐色、±扁平、線形~狭楔形、長さ(3~)4~5㎜、面には不明瞭な2溝があり、ときにいぼ状突起のある小剛毛があり、縁には前向きの小剛毛があり、先は切形、またはやや漸尖形。内側の痩果は帯黒色、±均等に4つの角(かど)があり、線状紡錘形、長さ7~16㎜、面には2本の溝があり、いぼ状突起のある小剛毛~まばらに伏した小剛毛(strigillose)があり、縁には前向の小剛毛(hispidulous)があり、先は漸尖形。冠毛はないか、または2~3(~5)本、直立~散開し、逆向きのとげのある芒は長さ(0.5~)2~4㎜。花期は1年中。2n=24, 36, 48, 72。
1-1 Bidens pilosa L. var. pilosa コセンダングサ 小栴檀草 狭義
北アメリカ、南アメリカ原産。世界中の温暖な地域に分布し、センダングサ属で最も多く、道端に普通にある雑草。
1年草、高さ30~180㎝。茎は4(まれに6)稜があり、短毛がある。葉は上部で、互生、下部で対生し、両面に基部が膨らんだ毛があり、葉縁にも両面の2列に短毛がある。頭花は舌状花がなく、あっても痕跡である。花柄は長さ1~9cm。総苞の直径は7~8㎜。総苞外片は長さ4~5㎜、7~9(10)個つく。総苞内片は長さ4~7㎜。痩果は長さ4~16㎜の4稜のある細いこん棒状、黒色、扁平な場合もある。先端に長さ2~4㎜の黄色の芒(刺)が2~4本(まれに6本)つき、芒には下向きの小刺がある。芒が6本あるものは、2個の痩果が癒着している。芒が3個のものは真ん中の1個が短い場合も多い。日本では芒の数は3個が多いとされているが、2個も多い。また、痩果に上向きの小刺が多く、刺の基部が黄色~褐色に膨れるものがある。2n=24,36,48,72。花期は9~11月。
1-2 Bidens pilosa L. var. minor (Blume) Sherff コシロノセンダングサ 小白の栴壇草
コセンダングサに白い舌状花があるもの。中国名は咸豐草 xian feng cao。英名はsmallflower beggarticks。別名はシロバナセンダングサ、シロノセンダングサ。弘化年間渡来の記録があるが、戦後に急に広がり、本州中部以西の都会付近の荒れ地によく見られる。Kewscience、Flora of Chhinaでは基準種に含める。
高さ30~100㎝、茎は4稜形、直立し、多数分枝し、節が常の淡紫色を帯びる。葉は対生、短い葉柄がある。葉身は長さ10~20㎝、全裂し、3出複葉~羽状複葉、鋸歯縁、頂裂片は卵形~狭卵形、先は短い尖鋭形。頭花は頂生または腋生、直径(総苞)0.5~0.8㎝、散房花序状につく。花序柄は長さ3~6㎝。総苞は緑色。総苞片は線形、先は鋭形。舌状小花は白色、(4)5~7(5~8)個、小舌は長さ5~7㎜、先は3浅裂、基部は狭い筒状。中心小花は約50個、長さ0.8㎝以下、筒状、黄色、先は5裂する。痩果は線形、長さ1~2.5㎜、4稜形、黒褐色、芒(冠毛)が上部に2~3本あり、逆刺がある。花期は秋。
1-3 Bidens pilosa L. var. radiata Sch. Bip. オオバナノセンダングサ 大花の栴壇草
synonym Bidens alba (L.) DC. [Kewscience]
北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ原産。別名はシロノセンダングサ、タチアワユキセンダングサ、アワユキセンダングサ、オオバナセンダングサ。世界の暖帯~亜熱帯に広く帰化し、日本(本州、四国、九州、琉球、小笠原)にも帰化し、沖縄には非常に多い。KewscienceではBidens albaとしている。YListでは和名をオオバナノセンダングサとしている。
センダングサによく似て頭花に白い大きな舌状の花弁がつくもの。屋久島以南の琉球列島では、タチアワユキセンダングサと下部で枝を多く分けて地を這うような草姿になる品種ハイアワユキセンダングサ f. decumbens (Greenm.) Sherff があり、これらがコセンダングサよりも優勢である。国の総合対策外来種に指定されている。愛知県内ではまだ少ないが、渥美半島を中心にタチアワユキセンダングサ、ハイアワユキセンダングサの両方が帰化している。
コセンダングサに似て大きな白色の舌状花がつき、葉脈が太くならないものを愛知県の解説ではタチアワユキセンダングサという変種に当てている。舌状花は先の凹んだ広倒卵形で、よく形がそろう。コセンダングサと異なり葉脈は肥大せず、明かりにすかしてみると細い筋が見えるだけである。学名は何を当てるのが正しいかよくわからないが、沖縄を中心に国内にいち早く帰化した大型の舌状花を持つものに当てられたものを用いておく(愛知県)。
舌状花弁がタチアワユキセンダングサと同程度に大きいが、葉葉の細脈がコセンダングサと同様暗色になるものはシロノセンダングサと呼ばれ,シロノセンダングサに似ているが舌状花弁が小さく長さ5~7㎜のものはコシロノセンダングサ var. minor (Blume) Sherff である。
1-3-1 Bidens pilosa L. var. radiata Sch. Bip. f. decumbens (Greenm.) Sherff ハイシロノセンダングサ
synonym Bidens pilosa f. decumbens (Greenm.) Sherff
synonym Bidens decumbens Greenm.
別名はハイアワユキセンダングサ。下部で枝を多く分けて地を這うような草姿になる品種。花が大きく、茎が葡伏し、下葉は3小葉からなる。
1-3-2 Bidens pilosa L. var. radiata Sch. Bip. f. indivisa Kayama マルバアワユキセンダングサ
ハイアワユキセンダングサに似るが、葉が分裂せず、ときに3裂または2裂するもの。品種と認められていない。
1-4 Bidens pilosa L. var. intermedia Ohtani et Shig. Suzuki アイノコセンダングサ 合いの子栴檀草
コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種ともいわれている。白い大きな筒状花から小さな舌状花になりかけのものなど変化する。コセンダングサの変化とする説があり、コシロノセンダングサまで含めて、コセンダングサとする説が普通になっている。