アゼトウガラシ 畔唐辛子
Flora of Mikawa
アゼナ科 Linderniaceae アゼトウガラシ属
中国名 | 狭叶母草 xia ye mu cao |
学 名 |
Vandellia micrantha (D.Don) Eb.Fisch., Schaferh. et Kai Mull. synonym Lindernia micrantha D.Donsynonym Lindernia angustifolia (Benth.)Wettst. |
花 期 | 8~10月 |
高 さ | 10~20㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | やや湿った場所 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、インド、ネパール、スリランカ、インドネシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム |
撮 影 | 幡豆町 04.10.10 |
ゴマノハグサ科からオオバコ科に移されたが、APG III(2009年版)ではアゼナ科として分離された。分子系統解析によるFischer et al. (2013) の再解析によってアゼナ属が分割され、アゼトウガラシ属に変更された。
1年草、高さ10~20㎝。茎は無毛、直立し、分枝する。葉は無柄、対生し、長さ10~30㎜、幅3~6㎜の線形~線状披針形、縁に2~4個の浅鋸歯があり、先が尖る。上部の葉腋に長さ6~10㎜の唇形花をつける。花冠の基部は淡紅紫色、先端は白色で、下唇の中央に黄色の斑紋があるのが特徴である。萼は5裂する。雄しべは4個つき、うち、上側の2個が短く、長い下側の2個の葯には棒状の突起(付属体)がある。果実は長さ1.4㎝以下、唐辛子のように細長い。花期は8~10月。
アゼナ類(アゼナ、アメリカアゼナなど)も花冠に黄色の班紋がない。シソクサも花冠が白色で少し似ているが、葉の幅が広く腺点があり、シソに似た香りがする。
草本、無毛又は有毛。茎は4稜形。葉は対生、卵形で羽状脈、又は線形~披針形で中脈だけがしばしば見え、普通、歯がある。花は腋生、対生又は束生、上部では普通、総状花序につく。萼は筒形又は鐘形、5歯又は5萼片はほぼ等長。花冠は筒部が突き出し、2唇形、5裂し、上唇が短い。雄しべは4本、2強雄しべ、2本が長く、他の2本が短い。花糸は全縁、下側の2本は下唇の基部につく。花糸は長く、弓なりになり、基部に歯状又は糸状の付属体がつく。葯は対が密着し、2室、葯室は散開し、先が密着する。花柱は1本、柱頭は平らになり、2薄板または1個。蒴果は球形、長円形、又は線形、普通、萼の長さを明瞭に超え、2バルブ。バルブは全縁、膜質、縁は平ら。
世界に約52種があり、アフリカ、アジア、オーストラリアに分布する。
synonym Vandellia cordifolia (Colsm.) G.Don
synonym Lindernia anagallis (N. L. Burman) Pennell [Flora of China]
synonym Torenia anagallis (Burm.f.) Wannan [Kewscience]
日本(沖縄)、中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、貴州省、湖南省、江西省、四川省、雲南省)、台湾、ブータン、インド、シッキム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、 オーストラリア原産。中国名は长蒴母草 chang shuo mu cao 。林縁、小川沿い、水田、湿った場所に生える。Kewscienceではツルウリクサ属[ハナウリクサ属](Torenia)とされている。Flora of Chinaではアゼナ属(Lindernia)。
1年草、高さ10~40㎝。根はひげ根。茎は這い、しばしば分枝し、条線があり、無毛、節から根を出す。葉は葉柄が短いかほぼ無柄。葉身は三角状卵形、卵形、又は長円形、長さ0.4~2㎝×幅0.7~1.2㎝、無毛、基部は切形~類心形、縁は浅い円鋸歯があり、先は円形~鋭形、側脈は3~4対、45度の角度で広がる。花は腋生、単生。花柄は長さ6~10㎜、果時に2㎝以下になり、無毛。萼は長さ約5㎜、基部が合着する。萼片は狭披針形、無毛。花冠は白色又は薄紫色、長さ0.8~1.2㎝。下唇は上唇よりわずかに長く、平らに広がり、3裂し、裂片はほぼ等長。上唇は卵形、2裂する。前側の雄しべの花糸は基部がこん棒形に広がる。花柱は2裂する。蒴果は線状卵形、宿存する萼の長さの約2倍。種子は卵形、いぼ状。花期は4~6月。果期は6~11月。
synonym Lindernia micrantha D. Don
日本(本州、四国、九州、沖縄)、韓国、中国、インド、ネパール、スリランカ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア(Java)原産。中国名は狭叶母草 xia ye mu cao 。やや湿った場所に生える。
1年草。高さ10~20㎝。茎は無毛、直立し、分枝する。葉は無柄、対生し、長さ10~30㎜、幅3~6㎜の線形~線状披針形、縁に2~4個の浅鋸歯があり、先が尖る。上部の葉腋に長さ6~10㎜の唇形花をつける。花冠の基部は淡紅紫色、先端は白色で、下唇の中央に黄色の斑紋があるのが特徴である。萼は5裂する。雄しべは4個つき、うち、上側の2個が短く、長い下側の2個の葯には棒状の突起(付属体)がある。果実は長さ1.4㎝以下、唐辛子のように細長い。花期は8~10月。
白花品種。
3 Vandellia montana (Blume) Benth. タイワントウガラシ 台湾唐辛子
synonym Vandellia mollis Benth.
synonym Lindernia mollis (Bentham) Wettstein [Flora of China]
中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、江西省、雲南省)、インド(アッサム)、パキスタン、カンボジア、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア原産。中国名は红骨母草 hong gu mu cao。台湾には自生しない。標高900~1400mの畑、日当たりの良い山の斜面、森林の端、小川沿いの低木林に生える。
1年草、匍匐性、匍匐茎があり、節から根を出し、花冠を除いて光沢のある白色の微細な剛毛(hirtellous)がある。 根は繊維質。茎は湾曲して先は斜上し、長さ5~20㎝またはそれ以上、分枝は少なく、条線があり、節間が長い。葉は無柄~短い葉柄がある。葉身は長円状披針形~長円形、長さ0.7~2.5㎝×幅2~6㎜、白色の光沢のある絹毛状の伏毛があり、基部は楔形~ほぼ心形、縁は不規則な鋸歯~円鋸歯があり、先は鋭形~鈍形。総状花序は上部の葉腋につき、短いか、またはときにほぼ散形状になり、10個以上の花がつき、ときに花が葉腋に単生する。苞は小さく、錐形。小花柄は長さ2.5㎝まで。萼は長さ5~7㎜まで、基部まで裂ける。萼片は披針形。 花冠は紫色~黄白色、長さ8~10㎜。下唇は平らに広がり、3裂する。前側の雄しべの花糸は歯状の付属体を持つ。柱頭は2裂。蒴果は狭卵形、宿存する萼より短い。種子には格子状にいぼ状突起がある(lattice-tuberculate)。花期は7~10月。果期は9~11月。
台湾(台南西安)原産。中国名は黄岑母草 huang qin mu cao。
ハーブ。 根はひげ根。茎は細く、よく分枝し、長さ20~36㎝、溝があり、毛があり、基部が這い、節から発根する。葉柄は長さ約5㎜。葉身は三角状卵形、長さ1.6~2.5㎝×幅0.8~1.5㎝、下面に葉脈に沿って毛が生え、上面は無毛、基部は広楔形~ほぼ切形またはほぼ心形、縁には6~10対の三角形の鋭歯があり、先は鋭形~ほぼ鈍形。総状花序は6~10個の花があり、腋生で緩い。苞は線状披針形、長さ約5㎜、まばらに毛がある。小花柄は長さ1~1.8㎝、上部では徐々に短くなり、毛はまばらに生える。萼は鐘形、長さ5~9㎜、基部まで裂け、裂片は線状披針形、外側にまばらに短毛があり、縁は全縁、先は尖鋭形。花冠は長さ1.3㎝まで。下唇は3裂し、裂片は広卵形で、中裂片は上唇より大きくて長い。上唇は2裂し、裂片は狭い。 前側雄しべの花糸は棍棒形の付属体を持つ。柱頭は薄板状(lamellate)。 蒴果は楕円状長円形、宿存する萼より短い。
5 Vandellia setulosa (Maxim.) T.Yamaz. シソバウリクサ 紫蘇葉瓜草
synonym Lindernia setulosa (Maximowicz) Tuyama ex H. Hara
日本(本州の紀伊半島、四国、九州の大分県、鹿児島県)、中国原産。中国名は刺毛母草 ci mao mu cao 。
1年草。茎はほとんどが平伏し、まれに斜上~ほぼ直立し、ほぼ4稜形、うねに翼があり、条線があり、剛毛があるかほぼ無毛。葉柄は長さ3㎜以下。葉身は広卵形~デルタ状円形、長さ4~13㎜X幅3~12㎜、ときに幅が長さより広くなり、上面にまばらに伏毛があり、基部は広くさび形で、ほぼ等形、縁に4~6対の広三角形の歯があり、先は類鋭形。花は腋生、単生し、又はしばしば緩い総状花序につく。花柄は長さ2㎝以下。萼は果時に長さ5㎜以下、基部まで分裂し、裂片は線形、花時に平らに広がり、古くなると内側に曲がって蒴果を被い、縁に粗毛があり、中脈は隆起し、粗毛がある。花冠は白色又は薄紫色、長さ7㎜以下、萼よりわずかに長い。下唇は平らに広がる。上唇は卵形。雄しべは4本、全て稔性。蒴果は紡錘状卵形、宿存する咢より短い。あ節は楕円形。花期は5~8月。果期は7~11月。
6 Vandellia viscosa (Hornem.) Merr. ケウリクサ 毛瓜草⇒ヤマザキア属
synonym Lindernia viscosa (Hornemann) Boldingh, Zakfl
中国(広東省、広西チワン族自治区、江西省、雲南省)、台湾、インド(ダージリン)、シッキム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア原産。中国名は粘毛母草 nian mao mu cao。標高900~1300mの森林、岩場に続く場所に生える。2018年にヤマザキア属に移され、POWOではヤマザキア属(Yamazakia)とされている。
1年草。長い匍匐茎はない。茎は直立またはまばらに散在し、条線があり、粗く開出する長毛がある。葉は下部で短い葉柄があり、上部では無柄。葉身は卵状長円形、長さ5㎝以下、まばらに粗い毛が生え、基部は沿下し、縁は波打ち、歯があり、先は鈍形~円形。上部の葉は無柄、長さより幅が広く、根生葉より小さく、基部は半抱茎状で、ときに広心形。総状花序は緩く、6~10個の花がつく。花序柄は花時に斜上~広がり、花後に反り返り、果時には長さ1㎝までになり、粗い毛がある。苞は小さく、披針形。小花柄は花時に斜上~広がり、果時には反り返って長さ1㎝までになり、粗い毛がある。萼は長さ約3㎜、基部まで裂ける。萼片は狭披針形、外側には粗い毛がある。花冠は白色または帯黄色、長さ5~6㎜。下唇は長さ約3㎜、裂片はほぼ等長。上唇は長さ約2㎜、2裂する。雄しべは4本、すべて稔性。蒴果は球形、宿存する萼とほぼ同長。種子は楕円状長円形。花期は5~8月。果期は9~11月。
family Linderniaceae - genus Yamazakia
草本、無毛又は有毛。茎は4稜形。葉は対生、卵形で羽状脈、又は線形~披針形で中脈だけがしばしば見え、不規則な鈍い円鋸歯があるか、またはほぼ全縁、歯は鈍い円鋸歯。花は腋生、対生又は束生、上部では普通、総状花序につく。萼は筒形又は鐘形、ほぼ基部まで裂け、5裂片はほぼ等長。花冠は筒部が突き出し、2唇形、5裂し、上唇が短い。雄しべは4本、2強雄しべ、2本が長く、他の2本が短い。花糸は全縁、下側の2本は下唇の基部につく。花糸は長く、弓なりになり、基部に歯状の付属体がつく。葯は対が密着し、2室、葯室は散開し、先が密着する。花柱は1本、柱頭は平らになり、2薄板。蒴果は球形、長円形、又は線形、普通、萼の長さを明瞭に超え、2バルブ。バルブは全縁、膜質、縁は平ら。
世界に2種があり、アフリカ、アジア、オーストラリアに分布する。
A)萼片はほぼ基部まで裂ける。
B) 2個の前側の稔性な雄しべは、花糸の基部に付属体がある。
synonym Gratiola pusilla Willd.
synonym Lindernia pusilla (Willd.) Merr.
synonym Lindernia pusilla (Willdenow) Boldingh [Flora of China]
中国(広西チワン族自治区、海南省、南雲南省)、台湾、インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、ビスマルク諸島、キャロライン諸島、オーストラリア原産。中国名は细茎母草 xi jing mu cao。英名はtiny slitwort, dwarf yamazakia。標高800~1600mの水辺、湿った場所、水田、森林に生える。
1年草、高さ6~30㎝、散在し、ときに長い匍匐茎をもつ。茎はほぼ直立し、ほぼ無毛または毛があり、各節に密に粗い毛があり、節間は長さ6㎝まで。葉は下部では短い葉柄があり、上部では無柄。葉身は卵形、心形、またはときに円形、長さ1.2㎝まで、まばらに粗い伏毛があり、基部は楔形~ほぼ心形、縁はほぼ円鋸歯があるかまたは全縁、上面で脈が凹む。花序は頂生、亜散形状総状花序、花が3~5個つく。小花柄は細く、長さ0.8~1.5㎝、直軟毛~ほぼ無毛。萼は深裂する。萼片は披針形、外側に粗い毛がある。花冠は紫色、長さ約9㎜。下唇は長さ約5.5㎜、上唇よりもはるかに長い。上唇は広卵形、凹形。前側の雄しべの花糸は細く、基部に関節がある。柱頭は 2-薄板(lamellate)。蒴果は卵状球形で、宿存する萼とほぼ同長。種子は長円形、いぼ状突起がある。花期は5~9月。果期は9~11月[Flora of China]。
1年草、直立し、高さ6~30cm。茎は平伏し、枝はしばしば根茎から広く広がり、または基部で平伏し、節間は長い。葉は卵形~円状卵形、長さ0.5~2.0㎝×幅0.5~1.5㎝、基部は切形、先は鈍形、縁には円鋸歯状鋸歯があり、下面で脈が明瞭。葉柄は長さ1~3㎜。花は葉腋に1~4個つく。小花柄は長さ3~20㎜、細く、腺毛がある。萼はより長く、萼筒は長さ1㎜、平滑。萼片は披針形、直軟毛のない腺がある。花冠は白色~紫色。上唇は直立し、長さ3㎜、先で2裂し、汚れた淡褐色または藤褐色で、帯紫色の線があり、または淡藤色または淡青色。花冠筒部は長さ4㎜、下唇は幅4~6㎜、中裂片は広卵形で側裂片よりわずかに大きく、基部に黄色の斑点がある。後側の花糸は長さ2㎜、前側の花糸は長く、すべて無毛、子房下の盤は白色、花柱は無毛。 柱頭の薄板は縁に繊毛がある。蒴果は球形、直径3~4㎜、無毛。 種子は長円状くさび形(oblong- cuniform)で、長さ0.5㎜、両端が切形、縦に蜂の巣状で黄褐色(tawny)。花期と果期は5~11月[参考14 インド]。
synonym Vandellia viscosa (Hornem.) Merr.
synonym Gratiola viscosa Hornem.
synonym Tittmannia viscosa REICHENBACH
中国(広東省、広西チワン族自治区、江西省、雲南省)、台湾、インド(ダージリン)、シッキム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア原産。中国名は粘毛母草 nian mao mu cao。別名はタイワントウガラシ。標高900~1300mの森林、岩場に続く場所に生える。
1年草。長い匍匐茎はない。茎は直立またはまばらに散在し、条線があり、粗く開出する長毛がある。葉は下部で短い葉柄があり、上部では無柄。葉身は卵状長円形、長さ20~30(~50)㎜×幅8~15㎜、まばらに粗い毛が生え、基部は沿下し、縁は波打ち、不規則な粗い鋸歯があり、先は鈍形~円形。上部の葉は無柄、長さより幅が広く、根生葉より小さく、基部は半抱茎状で、ときに広心形。総状花序は緩く、6~10個の花がつく。花序柄は花時に斜上~広がり、花後に反り返り、果時には長さ1㎝までになり、粗い毛がある。苞は小さく、披針形。小花柄は花時に斜上~広がり、果時には反り返って長さ1㎝までになり、腺毛と粗い毛がある。萼は長さ約3㎜、基部まで裂ける。萼片は狭披針形、外側には腺毛と粗い毛がある。花冠は白色または帯黄色、長さ5~6㎜。下唇は長さ約3㎜、裂片はほぼ等長。上唇は長さ約2㎜、2裂する。雄しべは4本、すべて稔性。柱頭は 2-薄板(lamellate)。蒴果は球形、宿存する萼とほぼ同長。種子は楕円状長円形。花期は5~8月。果期は9~11月。
Lindernia
Vandellia
Vandellia
Willdenowia 43(2): 209-238. Fischer E., Schaferhoff B. and Kai Muller K. 2013.
原 寛:あぜたうがらし及びすずめのたうがらし属
山崎敬:東亜産アゼナ属,ウリクサ属とその類縁1
山崎敬特:東亜産アゼナ属,ウリクサ属,ハナウリクサ属とその類縁3
山崎敬:東亜産アゼナ属,ウリクサ属,ハナウリクサ属とその類縁 (4)
山崎敬:インドシナ産ゴマノハグサ科植物の新知見 (2)
原 寛 1980. 東亜植物註解 (8). アゼトウガラシ
山崎敬:インドシナ産ゴマノハグサ科植物の新知見 (6)
大橋広好:シロバナアゼトウガラシ(アゼナ科)の新学名
Vandellia plant
14)Asian Plant Research Journal · July 2023
A note on Yamazakia pusilla (Willd.) from Jamtara Forest Division, Jamtara, Jharkhand, India
1年草、高さ10~20㎝。茎は無毛、直立し、分枝する。葉は無柄、対生し、長さ10~30㎜、幅3~6㎜の線形~線状披針形、縁に2~4個の浅鋸歯があり、先が尖る。上部の葉腋に長さ6~10㎜の唇形花をつける。花冠の基部は淡紅紫色、先端は白色で、下唇の中央に黄色の斑紋があるのが特徴である。萼は5裂する。雄しべは4個つき、うち、上側の2個が短く、長い下側の2個の葯には棒状の突起(付属体)がある。果実は長さ1.4㎝以下、唐辛子のように細長い。花期は8~10月。
アゼナ類(アゼナ、アメリカアゼナなど)も花冠に黄色の班紋がない。シソクサも花冠が白色で少し似ているが、葉の幅が広く腺点があり、シソに似た香りがする。
アゼトウガラシ属
family Linderniaceae - genus Vandellia草本、無毛又は有毛。茎は4稜形。葉は対生、卵形で羽状脈、又は線形~披針形で中脈だけがしばしば見え、普通、歯がある。花は腋生、対生又は束生、上部では普通、総状花序につく。萼は筒形又は鐘形、5歯又は5萼片はほぼ等長。花冠は筒部が突き出し、2唇形、5裂し、上唇が短い。雄しべは4本、2強雄しべ、2本が長く、他の2本が短い。花糸は全縁、下側の2本は下唇の基部につく。花糸は長く、弓なりになり、基部に歯状又は糸状の付属体がつく。葯は対が密着し、2室、葯室は散開し、先が密着する。花柱は1本、柱頭は平らになり、2薄板または1個。蒴果は球形、長円形、又は線形、普通、萼の長さを明瞭に超え、2バルブ。バルブは全縁、膜質、縁は平ら。
世界に約52種があり、アフリカ、アジア、オーストラリアに分布する。
アゼトウガラシ属[ウリクサ属]の主な種
1 Vandellia anagallis (Burm.f.) T.Yamaz. シマウリクサ 島瓜草synonym Vandellia cordifolia (Colsm.) G.Don
synonym Lindernia anagallis (N. L. Burman) Pennell [Flora of China]
synonym Torenia anagallis (Burm.f.) Wannan [Kewscience]
日本(沖縄)、中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、貴州省、湖南省、江西省、四川省、雲南省)、台湾、ブータン、インド、シッキム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、 オーストラリア原産。中国名は长蒴母草 chang shuo mu cao 。林縁、小川沿い、水田、湿った場所に生える。Kewscienceではツルウリクサ属[ハナウリクサ属](Torenia)とされている。Flora of Chinaではアゼナ属(Lindernia)。
1年草、高さ10~40㎝。根はひげ根。茎は這い、しばしば分枝し、条線があり、無毛、節から根を出す。葉は葉柄が短いかほぼ無柄。葉身は三角状卵形、卵形、又は長円形、長さ0.4~2㎝×幅0.7~1.2㎝、無毛、基部は切形~類心形、縁は浅い円鋸歯があり、先は円形~鋭形、側脈は3~4対、45度の角度で広がる。花は腋生、単生。花柄は長さ6~10㎜、果時に2㎝以下になり、無毛。萼は長さ約5㎜、基部が合着する。萼片は狭披針形、無毛。花冠は白色又は薄紫色、長さ0.8~1.2㎝。下唇は上唇よりわずかに長く、平らに広がり、3裂し、裂片はほぼ等長。上唇は卵形、2裂する。前側の雄しべの花糸は基部がこん棒形に広がる。花柱は2裂する。蒴果は線状卵形、宿存する萼の長さの約2倍。種子は卵形、いぼ状。花期は4~6月。果期は6~11月。
2 Vandellia micrantha (D.Don) Eb.Fisch., Schaferh. et Kai Mull. アゼトウガラシ 畔唐辛子
synonym Vandellia angustifolia Benth.synonym Lindernia micrantha D. Don
日本(本州、四国、九州、沖縄)、韓国、中国、インド、ネパール、スリランカ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア(Java)原産。中国名は狭叶母草 xia ye mu cao 。やや湿った場所に生える。
1年草。高さ10~20㎝。茎は無毛、直立し、分枝する。葉は無柄、対生し、長さ10~30㎜、幅3~6㎜の線形~線状披針形、縁に2~4個の浅鋸歯があり、先が尖る。上部の葉腋に長さ6~10㎜の唇形花をつける。花冠の基部は淡紅紫色、先端は白色で、下唇の中央に黄色の斑紋があるのが特徴である。萼は5裂する。雄しべは4個つき、うち、上側の2個が短く、長い下側の2個の葯には棒状の突起(付属体)がある。果実は長さ1.4㎝以下、唐辛子のように細長い。花期は8~10月。
2-1 Vandellia micrantha (D.Don) Fb.Fisch., Schaferh. et Kai Mull. f. leucantha (Hiyama) H.Ohashi シロバナアゼトウガラシ 白花畔唐辛子
synonym Vandellia angustifolia Benth. f. leucantha Hiyama白花品種。
3 Vandellia montana (Blume) Benth. タイワントウガラシ 台湾唐辛子
synonym Vandellia mollis Benth.
synonym Lindernia mollis (Bentham) Wettstein [Flora of China]
中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、江西省、雲南省)、インド(アッサム)、パキスタン、カンボジア、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア原産。中国名は红骨母草 hong gu mu cao。台湾には自生しない。標高900~1400mの畑、日当たりの良い山の斜面、森林の端、小川沿いの低木林に生える。
1年草、匍匐性、匍匐茎があり、節から根を出し、花冠を除いて光沢のある白色の微細な剛毛(hirtellous)がある。 根は繊維質。茎は湾曲して先は斜上し、長さ5~20㎝またはそれ以上、分枝は少なく、条線があり、節間が長い。葉は無柄~短い葉柄がある。葉身は長円状披針形~長円形、長さ0.7~2.5㎝×幅2~6㎜、白色の光沢のある絹毛状の伏毛があり、基部は楔形~ほぼ心形、縁は不規則な鋸歯~円鋸歯があり、先は鋭形~鈍形。総状花序は上部の葉腋につき、短いか、またはときにほぼ散形状になり、10個以上の花がつき、ときに花が葉腋に単生する。苞は小さく、錐形。小花柄は長さ2.5㎝まで。萼は長さ5~7㎜まで、基部まで裂ける。萼片は披針形。 花冠は紫色~黄白色、長さ8~10㎜。下唇は平らに広がり、3裂する。前側の雄しべの花糸は歯状の付属体を持つ。柱頭は2裂。蒴果は狭卵形、宿存する萼より短い。種子には格子状にいぼ状突起がある(lattice-tuberculate)。花期は7~10月。果期は9~11月。
4 Vandellia scutellariiformis (T.Yamaz.) T.Yamaz. タイナントウガラシ 台南唐辛子
synonym Lindernia scutellariiformis T. Yamazaki [Flora of China]台湾(台南西安)原産。中国名は黄岑母草 huang qin mu cao。
ハーブ。 根はひげ根。茎は細く、よく分枝し、長さ20~36㎝、溝があり、毛があり、基部が這い、節から発根する。葉柄は長さ約5㎜。葉身は三角状卵形、長さ1.6~2.5㎝×幅0.8~1.5㎝、下面に葉脈に沿って毛が生え、上面は無毛、基部は広楔形~ほぼ切形またはほぼ心形、縁には6~10対の三角形の鋭歯があり、先は鋭形~ほぼ鈍形。総状花序は6~10個の花があり、腋生で緩い。苞は線状披針形、長さ約5㎜、まばらに毛がある。小花柄は長さ1~1.8㎝、上部では徐々に短くなり、毛はまばらに生える。萼は鐘形、長さ5~9㎜、基部まで裂け、裂片は線状披針形、外側にまばらに短毛があり、縁は全縁、先は尖鋭形。花冠は長さ1.3㎝まで。下唇は3裂し、裂片は広卵形で、中裂片は上唇より大きくて長い。上唇は2裂し、裂片は狭い。 前側雄しべの花糸は棍棒形の付属体を持つ。柱頭は薄板状(lamellate)。 蒴果は楕円状長円形、宿存する萼より短い。
5 Vandellia setulosa (Maxim.) T.Yamaz. シソバウリクサ 紫蘇葉瓜草
synonym Lindernia setulosa (Maximowicz) Tuyama ex H. Hara
日本(本州の紀伊半島、四国、九州の大分県、鹿児島県)、中国原産。中国名は刺毛母草 ci mao mu cao 。
1年草。茎はほとんどが平伏し、まれに斜上~ほぼ直立し、ほぼ4稜形、うねに翼があり、条線があり、剛毛があるかほぼ無毛。葉柄は長さ3㎜以下。葉身は広卵形~デルタ状円形、長さ4~13㎜X幅3~12㎜、ときに幅が長さより広くなり、上面にまばらに伏毛があり、基部は広くさび形で、ほぼ等形、縁に4~6対の広三角形の歯があり、先は類鋭形。花は腋生、単生し、又はしばしば緩い総状花序につく。花柄は長さ2㎝以下。萼は果時に長さ5㎜以下、基部まで分裂し、裂片は線形、花時に平らに広がり、古くなると内側に曲がって蒴果を被い、縁に粗毛があり、中脈は隆起し、粗毛がある。花冠は白色又は薄紫色、長さ7㎜以下、萼よりわずかに長い。下唇は平らに広がる。上唇は卵形。雄しべは4本、全て稔性。蒴果は紡錘状卵形、宿存する咢より短い。あ節は楕円形。花期は5~8月。果期は7~11月。
6 Vandellia viscosa (Hornem.) Merr. ケウリクサ 毛瓜草⇒ヤマザキア属
synonym Lindernia viscosa (Hornemann) Boldingh, Zakfl
synonym Yamazakia viscosa (Hornem.) W.R.Barker, Y.S.Liang & Wannan [Kewscience]
synonym Gratiola viscosa Hornem.中国(広東省、広西チワン族自治区、江西省、雲南省)、台湾、インド(ダージリン)、シッキム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア原産。中国名は粘毛母草 nian mao mu cao。標高900~1300mの森林、岩場に続く場所に生える。2018年にヤマザキア属に移され、POWOではヤマザキア属(Yamazakia)とされている。
1年草。長い匍匐茎はない。茎は直立またはまばらに散在し、条線があり、粗く開出する長毛がある。葉は下部で短い葉柄があり、上部では無柄。葉身は卵状長円形、長さ5㎝以下、まばらに粗い毛が生え、基部は沿下し、縁は波打ち、歯があり、先は鈍形~円形。上部の葉は無柄、長さより幅が広く、根生葉より小さく、基部は半抱茎状で、ときに広心形。総状花序は緩く、6~10個の花がつく。花序柄は花時に斜上~広がり、花後に反り返り、果時には長さ1㎝までになり、粗い毛がある。苞は小さく、披針形。小花柄は花時に斜上~広がり、果時には反り返って長さ1㎝までになり、粗い毛がある。萼は長さ約3㎜、基部まで裂ける。萼片は狭披針形、外側には粗い毛がある。花冠は白色または帯黄色、長さ5~6㎜。下唇は長さ約3㎜、裂片はほぼ等長。上唇は長さ約2㎜、2裂する。雄しべは4本、すべて稔性。蒴果は球形、宿存する萼とほぼ同長。種子は楕円状長円形。花期は5~8月。果期は9~11月。
ヤマザキア属(Tittmannia Rchb.)
ヤマザキア属はアゼナ属(Lindernia)から分離独立した2種の属(Austral. Syst. Bot. 31: 249 (2018))family Linderniaceae - genus Yamazakia
草本、無毛又は有毛。茎は4稜形。葉は対生、卵形で羽状脈、又は線形~披針形で中脈だけがしばしば見え、不規則な鈍い円鋸歯があるか、またはほぼ全縁、歯は鈍い円鋸歯。花は腋生、対生又は束生、上部では普通、総状花序につく。萼は筒形又は鐘形、ほぼ基部まで裂け、5裂片はほぼ等長。花冠は筒部が突き出し、2唇形、5裂し、上唇が短い。雄しべは4本、2強雄しべ、2本が長く、他の2本が短い。花糸は全縁、下側の2本は下唇の基部につく。花糸は長く、弓なりになり、基部に歯状の付属体がつく。葯は対が密着し、2室、葯室は散開し、先が密着する。花柱は1本、柱頭は平らになり、2薄板。蒴果は球形、長円形、又は線形、普通、萼の長さを明瞭に超え、2バルブ。バルブは全縁、膜質、縁は平ら。
世界に2種があり、アフリカ、アジア、オーストラリアに分布する。
Australian Systematic Botany
A)萼片はほぼ基部まで裂ける。
B) 2個の前側の稔性な雄しべは、花糸の基部に付属体がある。
C) 葯室は下部が鋭形。 蒴果は球形または長円状楕円形、萼より短いか、わずかに超える。…………………………………………Sect.Tittomannia
D) 葉は不規則な鋸歯があるか、またはほぼ全縁、歯は鈍い円鋸歯。雄しべの付属体は短く、歯状。蒴果は卵状球形。…Series Viscosae
E) 葉柄のある葉には不規則な粗い鋸歯があり、長さ20~30㎜×幅8~15㎜。小花柄と萼には腺毛がある。…………………Vandellia viscosa。
ヤマザキア属の種
1 Yamazakia pusilla W.R.Barkersynonym Gratiola pusilla Willd.
synonym Lindernia pusilla (Willd.) Merr.
synonym Lindernia pusilla (Willdenow) Boldingh [Flora of China]
中国(広西チワン族自治区、海南省、南雲南省)、台湾、インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、ビスマルク諸島、キャロライン諸島、オーストラリア原産。中国名は细茎母草 xi jing mu cao。英名はtiny slitwort, dwarf yamazakia。標高800~1600mの水辺、湿った場所、水田、森林に生える。
1年草、高さ6~30㎝、散在し、ときに長い匍匐茎をもつ。茎はほぼ直立し、ほぼ無毛または毛があり、各節に密に粗い毛があり、節間は長さ6㎝まで。葉は下部では短い葉柄があり、上部では無柄。葉身は卵形、心形、またはときに円形、長さ1.2㎝まで、まばらに粗い伏毛があり、基部は楔形~ほぼ心形、縁はほぼ円鋸歯があるかまたは全縁、上面で脈が凹む。花序は頂生、亜散形状総状花序、花が3~5個つく。小花柄は細く、長さ0.8~1.5㎝、直軟毛~ほぼ無毛。萼は深裂する。萼片は披針形、外側に粗い毛がある。花冠は紫色、長さ約9㎜。下唇は長さ約5.5㎜、上唇よりもはるかに長い。上唇は広卵形、凹形。前側の雄しべの花糸は細く、基部に関節がある。柱頭は 2-薄板(lamellate)。蒴果は卵状球形で、宿存する萼とほぼ同長。種子は長円形、いぼ状突起がある。花期は5~9月。果期は9~11月[Flora of China]。
1年草、直立し、高さ6~30cm。茎は平伏し、枝はしばしば根茎から広く広がり、または基部で平伏し、節間は長い。葉は卵形~円状卵形、長さ0.5~2.0㎝×幅0.5~1.5㎝、基部は切形、先は鈍形、縁には円鋸歯状鋸歯があり、下面で脈が明瞭。葉柄は長さ1~3㎜。花は葉腋に1~4個つく。小花柄は長さ3~20㎜、細く、腺毛がある。萼はより長く、萼筒は長さ1㎜、平滑。萼片は披針形、直軟毛のない腺がある。花冠は白色~紫色。上唇は直立し、長さ3㎜、先で2裂し、汚れた淡褐色または藤褐色で、帯紫色の線があり、または淡藤色または淡青色。花冠筒部は長さ4㎜、下唇は幅4~6㎜、中裂片は広卵形で側裂片よりわずかに大きく、基部に黄色の斑点がある。後側の花糸は長さ2㎜、前側の花糸は長く、すべて無毛、子房下の盤は白色、花柱は無毛。 柱頭の薄板は縁に繊毛がある。蒴果は球形、直径3~4㎜、無毛。 種子は長円状くさび形(oblong- cuniform)で、長さ0.5㎜、両端が切形、縦に蜂の巣状で黄褐色(tawny)。花期と果期は5~11月[参考14 インド]。
2 Yamazakia viscosa (Hornem.) W.R.Barker, Y.S.Liang & Wannan ケウリクサ 毛瓜草
synonym Lindernia viscosa (Hornemann) Boldingh, Zakflsynonym Vandellia viscosa (Hornem.) Merr.
synonym Gratiola viscosa Hornem.
synonym Tittmannia viscosa REICHENBACH
中国(広東省、広西チワン族自治区、江西省、雲南省)、台湾、インド(ダージリン)、シッキム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア原産。中国名は粘毛母草 nian mao mu cao。別名はタイワントウガラシ。標高900~1300mの森林、岩場に続く場所に生える。
1年草。長い匍匐茎はない。茎は直立またはまばらに散在し、条線があり、粗く開出する長毛がある。葉は下部で短い葉柄があり、上部では無柄。葉身は卵状長円形、長さ20~30(~50)㎜×幅8~15㎜、まばらに粗い毛が生え、基部は沿下し、縁は波打ち、不規則な粗い鋸歯があり、先は鈍形~円形。上部の葉は無柄、長さより幅が広く、根生葉より小さく、基部は半抱茎状で、ときに広心形。総状花序は緩く、6~10個の花がつく。花序柄は花時に斜上~広がり、花後に反り返り、果時には長さ1㎝までになり、粗い毛がある。苞は小さく、披針形。小花柄は花時に斜上~広がり、果時には反り返って長さ1㎝までになり、腺毛と粗い毛がある。萼は長さ約3㎜、基部まで裂ける。萼片は狭披針形、外側には腺毛と粗い毛がある。花冠は白色または帯黄色、長さ5~6㎜。下唇は長さ約3㎜、裂片はほぼ等長。上唇は長さ約2㎜、2裂する。雄しべは4本、すべて稔性。柱頭は 2-薄板(lamellate)。蒴果は球形、宿存する萼とほぼ同長。種子は楕円状長円形。花期は5~8月。果期は9~11月。
参考
1) Flora of ChinaLindernia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=118628
2) Plants of the World Online | Kew ScienceVandellia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:38096-1
3)GRINVandellia
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=19528
4) (PDF) The phylogeny of Linderniaceae The new genus ...Willdenowia 43(2): 209-238. Fischer E., Schaferhoff B. and Kai Muller K. 2013.
The phylogeny of Linderniaceae The new genus Linderniella, and new combinations within Bonnaya, Craterostigma, Lindernia, Micranthemum, Torenia and Vandellia
https://www.researchgate.net/publication/259762272_The_phylogeny_of_Linderniaceae_-_The_new_genus_Linderniella_and_new_combinations_within_Bonnaya_Craterostigma_Lindernia_Micranthemum_Torenia_and_Vandellia
5) 植物研究雑誌 Journ. Jap. Bot. Vol. 19 No.17 p203-209(1943)原 寛:あぜたうがらし及びすずめのたうがらし属
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/19/7/19_19_7_2764/_pdf/-char/ja
6) 植物研究雑誌 Journ. Jap. Bot. Vol. 29 No.10 p299-306(1954)山崎敬:東亜産アゼナ属,ウリクサ属とその類縁1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/29/10/29_29_10_3787/_pdf/-char/ja
7)植物研究雑誌J. Jap. Bot.30(6): 171-180.(1955)山崎敬特:東亜産アゼナ属,ウリクサ属,ハナウリクサ属とその類縁3
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/30/6/30_30_6_3878/_pdf/-char/ja
8) 植物研究雑誌30(12): 359-364(1955)山崎敬:東亜産アゼナ属,ウリクサ属,ハナウリクサ属とその類縁 (4)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/30/12/30_30_12_3936/_pdf/-char/ja
9) 植物研究雑誌53(4)97-106(1978)山崎敬:インドシナ産ゴマノハグサ科植物の新知見 (2)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/53/4/53_53_4_6861/_pdf/-char/ja
10) 植物研究雑誌 55(11): 321-327.(1980)原 寛 1980. 東亜植物註解 (8). アゼトウガラシ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/55/11/55_55_11_7160/_pdf/-char/ja
11) 植物研究雑誌 55(11): 328-336(1980)山崎敬:インドシナ産ゴマノハグサ科植物の新知見 (6)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/55/11/55_55_11_7162/_pdf/-char/ja
12)植物研究雑誌J. Jpn. Bot. 92(5): 307-308 (2017)大橋広好:シロバナアゼトウガラシ(アゼナ科)の新学名
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/92/5/92_92_5_10818/_pdf/-char/ja
13)A General History of the Dichlamydeous Plants, 第 4 巻Vandellia plant
14)Asian Plant Research Journal · July 2023
A note on Yamazakia pusilla (Willd.) from Jamtara Forest Division, Jamtara, Jharkhand, India
https://www.researchgate.net/publication/372251052_A_note_on_Yamazakia_pusilla_Willd_from_Jamtara_Forest_Division_Jamtara_Jharkhand_India