シオクグ

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

中国名 糙叶薹草 cao ye tai cao
学 名 Carex scabrifolia Steud.
シオクグの雄小穂
シオクグの雌小穂
シオクグ
花 期 6~7月
高 さ 30~60㎝
生活型 多年草
生育場所 海岸の塩湿地
分 布 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア
撮 影 田原市(渥美町)  06.6.25
海水の影響する砂地に生え、ウラギクフクドハママツナハマサジなどと同様に塩湿地植物の一つである。愛知県内では三河湾沿岸でかなり見られ、減ってきてはいるものの絶滅が危惧されるほどではない。全国的に見ても絶滅が危惧される状況ではないが、ほとんど見られなくなっている県もある。
 地下茎で群生する。基部の鞘は赤紫色を帯び、糸網を生じる。葉は茎より長く、幅約2㎜の線形。小穂は3~4個つき、上部の線形小穂は雄性、下部の長楕円形は雌性。雄性小穂は枝分かれして複数つくこともあり、雌性小穂との間は離れている。果胞は長さ6~8㎜の長楕円形、縦縞があり、先が短い嘴状。口部は2歯。鱗片は果胞の長さの約1/2。柱頭は3分岐。コウボウムギなどと同じように果胞は厚く、中の痩果は長さ約4㎜と小さく、海流散布されることを推測させる。。
 コウボウシバもよく似るが、コウボウシバは嘴が長く、鱗片も果胞と同長。