カンアオイ  寒葵
[別名] カントウカンアオイ 関東寒葵
[学名] Heterotropa kooyana (Makino) F. Maek. var.nipponica (F.Maek.) F.Maek.
Asarum nipponicum F.Maek. var. nipponicum
ウマノスズクサ科  Aristolochiaceae  カンアオイ属
三河の植物観察
カンアオイの花
カンアオイの花横
カンアオイの花2
カンアオイの葉表
カンアオイの葉裏
カンアオイの若葉
カンアオイ
カンアオイ花の内部
 カンアオイ属Heterotropa、フタバアオイ属Asarum、ウスバサイシン属Asiasarum、アメリカカンアオイ属Hexastylis、タカサゴサイシン属Geotaeniumの5属をカンアオイ属Asarumにまとめる説が主流になってきている。
 葉は長さ5~10㎝程度、卵形~広卵形、基部は心形。形や大きさは変化が多く、ヒメカンアオイとほぼ同形のものもある。葉柄は長く、紫色を帯びる。萼筒は直径約10㎜、長さ10~12㎜の円筒形、花は直径2~3㎝。萼裂片は長さ7~15㎜、やや波打ち、先の尖った三角形、内面に短毛がある。萼裂片基部の萼筒の口部(口輪)は白っぽく、縁どられる。カンアオイ属は萼筒内部の網目の隆起線の数も重要である。カンアオイの網目の隆起線は縦9~12本、横4~6本。雄しべ12個、雌しべより短い。雌しべ6個、花柱の上部は2裂して尖り、基部に柱頭がある。2n=24
 カンアオイ類は分布域が狭く、地方ごとに非常に多くの種類があり、日本に約60種もあるといわれている。分類も混乱している。次にいくつかを示す。
 スズカカンアオイは東海、近畿、北陸西部地方に分布し、網目の隆起線は縦約10本、横2~4本。萼裂片は萼筒よりかなり長く、長三角形である。
 イワタカンアオイは静岡県西部と愛知県東部に分布し、網目の隆起線は縦約30本,、横約10本。
 ヒメカンアオイは本州、四国に分布し、網目の隆起線は縦18~21本、横4~6本。
 ランヨウアオイは関東南西部~山梨県、静岡県 に分布し、葉身に光沢があり、基部が著しく張り出す。萼筒内部の縦の隆起線は9~12本、横約5本。柱頭が小さく、点状。
 コシノカンアオイは日本海側の山形県~福井県に分布し、葉が厚く、黒色を帯びて光沢があり、花の直径が3~4㎝ある。
 アツミカンアオイ(厚身寒葵)は近畿地方、紀伊半島に分布し、葉が多肉質で厚く、葉脈が窪む。
 ナンカイアオイは兵庫県、和歌山県、徳島県、高知県に分布し、萼筒の上端内側がくびれ、蕾の萼裂片の基部が凹む。
 ミヤコアオイは本州(近畿以西~島根県)、四国西部に分布し、萼筒の口部が強く狭まり、萼筒が巾着形、外面に多数の膨らみがあり、凸凹である。
 サンヨウアオイは本州(中国西部)、四国南西部、九州北部、に分布し、萼筒の口部が強く狭まり、萼筒が巾着形、外面に6個の縦の膨らみがある。 
[花期] 10~2月
[草丈] 地をはう
[生活型] 多年草
[生育場所] 林内
[分布] 在来種(日本固有種) 本州(千葉県~東海地方)の太平洋岸
[撮影] 田原市  05.4.10
TOP Back