アマチャ  甘茶
[別名] コアマチャ、ヒメアマチャ
[中国名] 亦称土常山 yi cheng tu chang shan
[学名] Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. thunbergii (Siebold) H.Ohba
アジサイ科 Hydrangeaceae  アジサイ属
三河の植物観察
アマチャの花序
アマチャの両性
アマチャの装飾花
アマチャ葉
アマチャ
 葉を乾燥、発酵させて 煎じると甘茶になり、古くから栽培されている。お寺の花まつりで振る舞われる。甘味があり、抗アレルギーなどの薬効もあるが、濃すぎると中毒を起こして嘔吐する恐れがある。
 枝は赤紫色~紫褐色。葉は長さ5~10㎝の楕円形~倒卵状惰円形、先が長く尖る。装飾花は紫色~紅色を帯び、萼片は円形~広卵形、重なり合う。両性花は青色。
 ヤマアジサイ Hydrangea serrata var. serrata は山林内のやや湿ったところに群生する。幹は灰褐色、樹皮が薄く剥がれ落ちる。葉は対生し、薄く、長さ6~13㎝の広惰円形~長楕円形で、縁に細鋸歯があり、光沢はない。葉裏に縮毛があり、脈腋に多い。葉柄は長さ1~3㎝。集散花序は直径5~10㎝。花は白色~淡青色。三河地域のものはほとんど白色。装飾花は直径1.5~3㎝、萼片は3~4個、卵形。両性花は花筒が長さ1.5㎜、花弁5個、雄しべ10個。蒴果は長さ3~4㎜の卵形~惰円形。種子は両端に突起状の翼がある。2n=36。
 ベニガク Hydrangea serrata var. japonica は日本で江戸時代から栽培されている栽培種。葉はヤマアジサイに似ている。花は装飾花が白色から次第に紅色に変わり、萼片に鋸歯がある。
 ガクアジサイ Hydrangea macrophylla form. normalis は葉の幅が広く、厚くて光沢がある。房総半島、三浦半島、伊豆半島などに自生する。アジサイの原種。
 アジサイ Hydrangea macrophylla form. macrophylla はガクアジサイの花が装飾花だけになった栽培種。園芸品種が多数ある。
 甘茶のように甘く、お茶のように 飲む数種のものを甜茶(テンチャ)といい、その中に他のアジサイ属も含まれる。狭義には甜茶 Rubus chingii var. suavissimusを指す。
 テンチャ Rubus chingii var. suavissimus は甘茶と同じように甘味のあるお茶になる。バラ科に属し、ゴショイチゴRubus chingiiの変種に分類され、中国名は 甜茶 tian chaという。
 ヒマラヤタマアジサイ(カワカミアジサイ)Hydrangea asperaは中国、台湾、インド、ネパール、ベトナム、ミャンマー、インドネシアに分布する。台湾に分布するものはタイワンゴトウヅルと呼ばれ、別種とされていたが、現在はヒマラヤタマアジサイに含まれる。中国名は马桑绣球 ma sang xiu qiu、別名は甘茶、甜茶、土常山ともいわれ、葉に甘味成分がある。
 ロウレンシュウキュウ Hydrangea strigosa は中国、台湾、ネパール、ミャンマー、ネパール、インドネシアに分布し、甜茶のかわりにつかわれる。中国名は蜡莲绣球 la lian xiu qiu 、別名は土常山、大叶土常山、甜茶など。日本では簡体字でなく、異体字の臘蓮繍球が使われている。
 カラコンテリギHydrangea chinensis は中国に分布し、中国绣球( zhong guo xiu qiu)といい、 伞形绣球 Hydrangea angustipetala を含む。別名を土常山、 甜茶ともいう。
 アマチャヅル Gynostemma pentaphyllum は甘茶のように飲まれるつる性草本。健康茶ブームで流行したことがある。
[花期] 6~7月
[樹高] 1~2m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 山地の谷沿い
[分布] 在来種 本州(関東地方、中部地方)
[撮影] 蒲郡市(栽培種)  03.7.12
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