ベニガク  紅額
[学名] Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. japonica (Siebold) H.Ohba et S.Akiyama
Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata form. rosalba (Van Houtte) E.H.Wilson
Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. form. rosalba (Van Houtte) Ohwi
Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. form. rosalba (Van Houtte) Ohwi
アジサイ科 Hydrangeaceae  アジサイ属
三河の植物観察
ベニガクの花序
ベニガクの装飾花
ベニガクの両性花花
ベニガクの両性花
ベニガク葉
ベニガク
 ベニガクは葉がヤマアジサイと似て先が尖り、 縁に細鋸歯がある。装飾花は白色から次第に紅色に変わり、萼片は菱状円形、縁に鋸歯がある。両性花は白色。日本で江戸時代から栽培されている栽培種であり、赤色系のセイヨウアジアイの母種になっているともいわれている。古くからのベニガクと似たような品種も多く、外観では判別が難しい園芸品種も多い。セイヨウアジサイの 'Rosalba'は両性花がピンク色であり、ベニガクとは異なる。'クレナイ'は装飾花が濃い紅色。ベニガクの学名はヤマアジサイの品種 Hydrangea serrata var. serrata form. rosalba とされてきたが、最近の研究により、ヤマアジサイとエゾアジサイの中間的形質をもち、両者の雑種に起源するものと考えられ、ヤマアジサイの変種 Hydrangea serrata var. japonica とされる(Ohba et Akiyama 2013)。
 ヤマアジサイ Hydrangea serrata var. serrata は山林内のやや湿ったところに群生する。幹は灰褐色、樹皮が薄く剥がれ落ちる。葉は対生し、薄く、長さ6~13㎝の広惰円形~長楕円形で、縁に細鋸歯があり、光沢はない。葉裏に縮毛があり、脈腋に多い。葉柄は長さ1~3㎝。集散花序は直径5~10㎝。花は白色~淡青色。三河地域のものはほとんど白色。装飾花は直径1.5~3㎝、萼片は3~4個、卵形。両性花は花筒が長さ1.5㎜、花弁5個、雄しべ10個。蒴果は長さ3~4㎜の卵形~惰円形。種子は両端に突起状の翼がある。2n=36。
 アマチャ Hydrangea serrata var. var. thunbergii は装飾花の萼片が円形に近く、先が丸く、萼片が重なり合う。
 ガクアジサイHydrangea macrophylla form. normalis は葉の幅が広く、厚くて光沢がある。房総半島、三浦半島、伊豆半島などに自生する。
 アジサイ Hydrangea macrophylla form. macrophylla はガクアジサイの花が装飾花だけになったものであり、園芸品種が多数ある。
 セイヨウアジサイは Hydrangea macrophylla form. hortensia はヨーロッパで品種改良されたアジサイであり、園芸品種が多数ある。
[花期] 6~7月
[樹高] 0.5~1.0m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 庭園、公園
[分布] 在来種 栽培種
[撮影] 豊田市  03.7.12
TOP Back