カワリハツは色の変化が多く、緑色に近くなることもある。品種form. peltereaui として分けることもあるが、分けないのが普通である。
カワリハツ傘はRussula cyanoxanthaは直径3~10㎝、中央が窪み饅頭形~杯形~漏斗形、表面に粘性があり、平滑、傘の色が紫色~淡紅色~青色~緑色~橙黄色のまだら状になり、変化し、緑色、赤紫色、青紫色に近いこともある。柄は長さ4~5㎝、幅1~2㎝、円柱形~下部がやや狭く~中部が太く、髄状、白色、平滑。ひだはやや密につき、離生、白色。肉は白色、無臭、無臭、硬くてもろい。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ7~9.5µm、幅5.5~7.5µmの類球形、小突起とわずかに細い連絡糸があり、アミロイド(ベニタケ科の特徴)。シスチジアは縁、側が同形、同大、長さ30~47µm、幅5~12µm、紡錘形~棍棒形~円柱形。菌糸はクランプを欠く。
色が変化し、色の違いで品種や変種に分ける見解もある。
form peltereaui 緑色、ウグイスタケ
var. flavovirides 黄色
var. variata 青紫色 アオムラサキハツ
クサイロハツ Lactarius subzonarius は傘の色が色~灰緑色。肉は無味、ひだ付近がやや辛い。胞子紋がクリーム色。シスチジは側が縁よりやや大きく、棍棒形。可食。
アイタケ Russula virescens は傘が灰緑色~灰青緑色~黄緑色(萌黄色)、成熟すると表面が亀甲状に裂ける。柄は下部が太くなる。ひだはときに叉状分岐する。肉は無味、無臭。胞子紋は白色。可食。