特徴 |
低木又は小高木。落葉又は常緑。小枝は二又分枝、4稜形~ほぼ円柱形、油細胞を持ち、蕾は鱗片に被われるか又は裸出し、葉柄の基部に隠れる(又は隠れない)。托葉は無い。葉は対生、単葉、葉柄がある。葉身は羽状脈、縁は全縁又はほぼ全縁。花は両性、普通、芳香があり、一般的に落葉樹の葉の展開前に出る。萼と花冠は未分化だが、ときに花被片は1形以上となる。花柄は短い。花被片は15~27(~30)個、黄色、黄白色、又はピンク色(又は褐赤色)を帯びた白色、杯形又はつぼ形の花托の外面の上に螺旋状につき、形は様々、外側は普通、苞に似て、内側は花弁状。雄しべは多数、螺旋状に花托の先の表面に2列につく。外側の列は稔性、内側の列は短い。稔性の雄しべは螺旋状に並ぶ。花糸は短く、分離。葯は2室、葯隔に対して内折れ(incumben)、外向き、隙間から縦に裂開する。葯隔は突き出し、先は微突形。仮雄しべは線形、線状披針形、又は長楕円形、軟毛又は微軟毛がある。心皮は少数~多数、分離、中空の杯形のような花托の基部の内側表面に螺旋状につき、1室。胚珠は心皮に2個、しかし、普通、1個は未成熟、倒生胚珠。花糸は糸状、伸びる。偽果(pseudocarp)は集合果(polygynaecial)であり、若い時は肉質、後に乾き、ときに木質になる。大きくなった花托(torus)を中に含んだ痩果の複合であり、先に宿存性の仮雄しべからの付属体をもつ。痩果は1種子、胚乳はほとんどないか、又は欠く。胚は大きく、子葉は巻き込まれ、葉状。 |