イソマツ科 Plumbaginaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-ナデシコ目(Caryophyllales)
分布 世界に約21属1120種が分布し、日本にもイソマツ、ハマサジなど数種が自生する。
特徴 多年草が多く、亜低木、低木もある。海岸や乾燥地を好むものが多い。科名は鉛に由来する。茎は直線状又は挺幹(caudex)になる。葉は単葉、互生又は基部につき、無柄又は有柄であっても葉柄は葉身と不明瞭。托葉は無い。葉身は全縁、まれに羽状分裂、両面に石灰腺(chalk gland)がある。花序は頂生又は腋生、不分枝又は分枝、穂状花序、穂状の総状花序、類頭状花序、円錐花序であり、平面状の穂状花序に配列し、1~10個又はそれ以上の小集散花序又はカタツムリ形花序からなる。小集散花序又はカタツムリ形花序は普通、小穂として知られ、1~5個の花があり、苞は小穂の基部に1個、小苞が花の基部に1~2個ある。花は両性、放射相称、無柄又はごく短い花柄がある。萼は宿存性、子房下生、筒形~漏斗形、5肋、5裂。花冠は子房下生(子房上位花)、花弁は合着し、ときに基部だけ合着する。裂片又は花弁は5個、捻じれる。雄しべは花冠裂片に対生し、子房下生又は花冠の基部につく。葯は2室、縦に裂開する。雌しべ1個。子房上位、1室。花柱5個、分離又は合着。柱頭は5個。胚珠は1個、基部の珠柄から下垂する。蒴果は普通、萼の中に包まれる。種子は蒴に1個。胚は直線形、でんぷん質の胚乳に薄く囲まれる。
栽培 ドラーフラワーにされるスターチス(和名はハナハマサジ)やアルメリア(和名はハマカンザシ)、ルリマツリ、ルリマツリモドキなどが観賞用に栽培されている。
イソマツ属 スターチス(ハナハマサジ) Limonium sinuatum (L.) Mill.
ニワハナビ Limonium coriarium H.Arnaud
ハマサジ Limonium tetragonum (Thunb.) A.A. Bullock
リモニウム・ペレジー Limonium perezii (Stapf) F. T. Hubb.
ハマカンザシ属 ハマカンザシ Armeria maritima (Mill.) Willd
ルリマツリ属 ルリマツリ Plumbago auriculata Lam.
ルリマツリモドキ属  ブータンルリマツリ Ceratostigma griffithii C.B.Clarke
ルリマツリモドキ Ceratostigma plumbaginoides Bunge