ハマミズナ科 Aizoaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-ナデシコ目(Caryophyllales)
従来はツルナ科、ザクロソウ科と呼ばれていたが、現在ではハマミズナ科とされている。
分布 乾燥した亜熱帯中心に世界に約135属1800種が分布し、アフリカが最も多く、次にオーストラリやアメリカ西部に多い。日本にはツルナだけが自生する。
特徴 1年草、多年草、亜低木、低木本、低木、多汁。茎は直立又は平伏。葉は単葉まれに羽状複葉、ほとんど対生、ときに互生、多くは多肉質、縁は全縁まれに歯状。托葉は無く、ときに葉柄の基部に托葉状の鞘がある。。花序は頂生又は側生の集散花序のように見え又は花が単生する。花は両性まれに単性、放射相称、子房周位又は子房下位花。蜜腺は分かれるか、又は子房の周りに環状につく。花被片は(4)5(~8)個、筒部に下部が合着する。花弁は欠き又は有る。雄しべは3個~多数、分離又は基部が合着、最も外側のものはしばしば仮雄しべとなる。葯は縦の隙間から裂開する。子房下位、合成心皮、心皮は2個~多数。胚珠は1個~多数、長い珠柄につき、ほとんど湾生胚珠。中軸胎座又は側膜胎座ときに基部の側膜胎座。柱頭は心皮と同数。果実は吸湿性又は横裂蒴果、まれに液果又は堅果。種子は外種皮の周りに曲がった細い胚があり、まれに仮種皮がある。胚乳はわずか又は欠く。x = 8。
栽培 マツバギク、ハナヅルソウ、リビングストンデージーが観賞用に栽培されている。メセン(女仙)とよばれるコノフィツムやリトープスなどは、観葉の多肉植物として親しまれている。日本の海岸に自生するツルナは食用として、栽培されている。
カルポプロツス属 バクヤギク Carpobrotus chilensis (Molina) N.E. Br.
クレレツム属 リビングストンデージー Cleretum bellidiforme (Burm.f.) G.D.Rowley
ツルナ属 ツルナ Tetragonia tetragonoides (Pall.)O. Kuntze
デロスペルマ属 タイカンマツバギク Delosperma cooperi (Hook.f.) L.Bolus
ハナヅルソウ属 ハナヅルソウ Aptenia cordifolia (L.f.) Schwantes
マツバギク属  マツバギク Lampranthus spectabilis (Haw.) N.E.Br.
ランプランサス・アウレウス Lampranthus aureus (L.) N.E.Br.