ハイノキ科 Symplocaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キク類(Asterids) -ツツジ目(Ericales)
分布 ハイノキ属1属からなり、世界の熱帯から亜熱帯を中心に約400種が分布し、日本には21種が自生している。
特徴 低木又は中高木、常緑又は落葉。葉は螺旋状又は2列(distichously)に並び、単葉、托葉は無い。葉身は全縁、歯状又は腺のある歯状、裏面の中脈は凹み、又はまれに平ら又は目立つ。花序は穂状花序、総状花序、円錐花序又は団散花序(glomerule)、まれに単生花。花は放射相称、両性まれに単性、苞が1個つき、小苞は2個、まれに苞が無く又は葉腋に数個の苞がつく。子房は下位~周囲、2~5室(他の解説では3室)、室に2~4胚珠。萼は(3~)5裂、宿存性、敷石状又は覆瓦状。花冠は白色又は黄色、合弁、しかし基部近く(又は中間)まで分裂する。裂片は (3~)5(~11)個、覆瓦状。雄しべは多数、まれに4又は5個、花冠筒部につき、Symplocos亜属では単体雄しべ(monadelphou)。Hopea亜属では単体雄しべ~5体雄しべ(pentadelphous) 。花糸は分離又は小束になる。葯は類球形、2室。子房は普通、先に5個の腺があり、環状、円柱状、5裂の盤状。花柱は1個、糸状。柱頭は小さく、頭状又は2~5裂。果実は核果。種子は胚乳が豊富、胚は直線又は曲線状。子葉は非常に短い。
用途 サワフタギは別名をニシゴリ(錦織木)といい、木灰が媒染剤として使用される。クロバイ、シロバイ、ハイノキなどの灰も媒染剤として使用され、灰の名が付けられている。
ハイノキ属 クロバイ Symplocos prunifolia Sieb. et Zucc.
クロミノニシゴリ Symplocos paniculata (Thunb. ex Murray) Miq.
サワフタギ Symplocos sawafutagi Nagam.
タンナサワフタギ Symplocos coreana (HLev.) Ohwi
ミミズバイ Symplocos glauca (Thunb.) Koidz.