オオバタネツケバナ 大葉種漬花

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Flora of Mikawa

アブラナ科 Brassicaceae タネツケバナ属

中国名

圆齿碎米荠 yuan chi sui mi ji

英 名 Japanese bittercress
学 名 Cardamine scutata Thunb.
 synonym Cardamine regeliana Miq.
オオバタネツケバナ花序
オオバタネツケバナ花
オオバタネツケバナ花の雄しべ
オオバタネツケバナ上部の葉
オオバタネツケバナやや未熟な種子
オオバタネツケバナ乾いた種子
オオバタネツケバナ
オオバタネツケバナ果実のさや
オオバタネツケバナ果実
オオバタネツケバナ果実列
オオバタネツケバナ葉表
オオバタネツケバナ葉裏
花 期 4~7月
高 さ ((5~)15~50(~70)㎝
生活型 2年草
生育場所 山地の湿った場所、渓流沿いなど水流のある場所
分 布 在来種 日本全土、韓国、中国、台湾、ロシア
撮 影 幡豆町 11.4.26
学名は長い間、Cardamine scutata又はCardamine regelianaとされてきたが、現在はCardamine scutataとされている。
 1年草又は2年草、まれに短命の多年草、高さ (5~)15~50(~70)㎝、無毛又はまばらに直軟毛がある。茎は直立、基部は1本、上部は単純又は分枝、屈曲しない。根生葉はロゼットにならず、しばしば花時までに枯れる。葉柄は長さ3.5㎝以下。葉身は羽状全裂、側裂片は1~4対、頂小葉は類腎形、類円形、菱状卵形、又は広倒卵形、側裂片よりかなり大きく(1.5倍以上長く)、長さ(1~)1.5~2.5㎝×幅0.7~2㎝、波状、円鋸歯、又は3~5分裂する。側裂片は小葉柄があり、又はほぼ無柄、長円形、卵形、又はほぼ円形。茎葉は根生葉に似ている。葉柄は長さ3㎝以下、基部は耳状でない。側裂片は1~5対、頂裂片よりかなり小さい。頂裂片は長さ(0.7~)2~5(~6.5)㎝×幅(0.5~)1.5~4(~5)㎝、波状、円鋸歯又は粗く3~5(~7)分裂する。総状花序は花序軸が真っすぐ。果時の花柄は散開又は斜上し、長さ(0.3~)0.6~1.4(~1.8)㎝、細い。萼片は長円形、長さ1.5~2.5(~3)㎜×幅(0.7~)0.9~1.4㎜。花弁は白色、へら形、長さ2.5~4.5(~6)㎜×幅(1~)1.5~2.5㎜。雄しべは6本。花糸は長さ2~3.5㎜。葯は卵形、長さ0.3~0.6㎜。胚珠は子房に20~40個。長角果は線形、長さ(0.9~)1.5~2.8(~3.5)㎝×幅(0.8~)1~1.4 ㎜。バルブは無毛又はまばらに微軟毛又は直軟毛があり、でこぼこにときどき膨れ、熟すと下側から裂開する。花柱は長さ(0.3~)0.6~1.5㎜。種子は片面に1列ずつ入り褐色、長円形又は類四角形、長さ0.9~1.5㎜×幅0.6~0.9㎜、翼は無く、狭い縁が有又は無。花期は4~7月。果期は5~8月。2n=32(4倍体)。
 水田の周りでよく見られるタネツケバナ は茎が紫色を帯び、頂小葉が側小葉よりやや大きい程度。
 コタネツケバナ は全体に小型、無毛。種子に翼がある。
 マルバコンロンソウは有毛。
 オランダガラシは長角果の種子が2列。