ナガバノウナギツカミ  長葉の鰻攫

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae イヌタデ属

別 名 ナガバノウナギヅル 長葉の鰻蔓
中国名 长箭叶蓼 chang jian ye liao
学 名 Persicaria hastatosagittata (Makino) Nakai
 synonym Persicaria ussuriensis (Regel) Nakai
 synonym Polygonum hastatosagittatum Makino
ナガバノウナギツカミの花
ナガバノウナギツカミの腺毛
ナガバノウナギツカミの茎
ナガバノウナギツカミの托葉鞘
ナガバノウナギツカミ
ナガバノウナギツカミ花序
ナガバノウナギツカミ葉
ナガバノウナギツカミ葉2
花 期 9~10月
高 さ 30~90㎝
生活型 1年草
生育場所 水辺、川沿い、湿った場所
分 布 在来種 日本(本州、四国、九州)、中国、台湾、ロシア
撮 影 田原市  06.10.21
ナガバノウナギツカミはタデ科イヌタデ属の湿った場所に生える1年草。
 茎は直立または基部で平伏し、高さ30~90㎝、分枝し、角があり、角に沿って 長さ0.3~1㎜の逆刺がまばらにある。葉柄は長さ1~2.5(~3)㎝、下向きの刺がある。 葉身は披針形~線状惰円形または楕円形~卵状長円形、長さ3~7(~10)㎝×幅1~2(~4)㎝、無毛または毛があり、下面に中脈に沿った逆刺があり上面にときに星状毛があり、基部は矢じり形または亜矛形(小さく3裂又はほぼ切形)、縁は短い縁毛があり、先は鋭形 または亜尖頭形。托葉鞘は筒形、長さ1~3㎝、膜質、先は切形、短い~長い縁毛がある。花序は頂生または上部の葉に腋生し、短い穂状花序状の総状花序になる。花序柄は2又分岐し、密に毛があり、疎~密に赤色~暗褐色の腺毛がある。苞は広楕円形または卵形、長さ2.5~3㎜、赤色の腺毛があり、縁に縁毛があり、通常それぞれに2個の花がつく。小花柄は苞より長く、長さ4~6㎜、赤色の腺毛がある。 花被はピンク色(淡紅色)、5深裂する。花被片は広楕円形、長さ3~4㎜。 雄しべは7または8本。花柱は3本、中央より下部で合着する。柱頭は頭状。痩果は宿存する花被に包まれ、暗褐色、光沢があり、卵形、明瞭な3稜形、長さ3~4㎜。花期は8~9月。果期は9~10月。2n=22。
 類似種にホソバノウナギツカミ(Persicaria praetermissa)、ナガバノヤノネグサ(Persicaria breviochreata)がある。ホソバノウナギツカミは花の数が少なく、花柄の腺毛が少なく、葉柄が上部ではほとんどない。
 愛知県絶滅危惧ⅠB類のナガバノヤノネグサは葉の幅がやや広く、葉柄が短く、托葉鞘が長さ3~4㎜と短い。花数も少ない。
 アキノウナギツカミ(ウナギツカミ)は普通に見られるが、ホソバノウナギツカミ、ナガバノウナギツカミは少なく、ナガバノヤノネグサはほとんど見られない。
 ヤノネグサ(Persicaria muricata)は葉幅が広く、小苞の先だけ赤く、小花柄が短い。