メタカラコウ 雌宝香

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae メタカラコウ属

中国名

窄头橐吾 zhai tou tuo wu

学 名 Ligularia stenocephala (Maxim.) Matsum. et Koidz.
メタカラコウの花序
メタカラコウの葉
メタカラコウの葉先
メタカラコウ
メタカラコウ頭花
花 期 6~9月
高 さ 60~100㎝
生活型 多年草
生育場所 湿気の多い草地、湿地
分 布 在来種  本州、四国、九州、中国、台湾
撮 影 豊根村  05.7.18
根生葉は数個つき、長い葉柄があり、長さ20~25㎝の矢尻形、基部は左右にやや張り出し、基部と葉先が尖る。長い総状花序に多数、頭花をつける。花序には苞がある。舌状花の数は1~4個と少なく、咲き損ないのように見えるのが特徴。筒状花は6~11個。総苞は長さ10~12㎜、狭い筒形。総苞片は1列、5個。痩果は長さ6~7㎜の円柱形。冠毛は褐色を帯びる。
 オタカラコウは葉が長さ約30㎝の腎円形で、花序がメタカラコウより短く、頭花が大きく、舌状花が5~9個つく。
 カイタカラコウは花序が短く、頭花は4~11個。根生葉は長さ10~20㎝のほこ形、基部が尖らない。

メタカラコウ属

  family Asteraceae - genus Ligularia

 多年草。根茎は短く、花の無いロゼット葉をもつ。根は丈夫又は細く、無毛又は有毛。茎はロゼット葉の外側の軸から生じ、直立し、普通、単生、基部は古い葉柄の残りで取り囲まれる。根生葉(ロゼットと下部の茎葉)はよく発達し、掌状又は羽状脈があり、葉柄は長く、基部は広く鞘になる。茎葉は互生し、少数つき、根生葉に似るが、小さく、上部では次第に小さくなり、葉柄は短く、基部に広い鞘が有又は無。頭花は多数、散房花序、複合の散房花序、総状花序、円錐花序状の総状花序につき、又は単生し、基部に少数~多数の補足の苞をもつ。花序柄は葉状の苞をもつ。総苞は円筒形、鐘形、こま形、又は半球形。総苞片は2列につき、離生。外総苞片は狭い。内総苞片は広く、縁は膜質又は1列、統合し、先は2~5歯がある。花托は平ら、鱗片は無い。外側の小花は雌性、放射状、まれに細い筒状、又はときに周辺小花が無い。中央の小花は筒状、両性、拡大部は5裂。葯は基部が鈍形、先は三角形又は卵形、鋭形。花糸は無毛、先は膨らむ。花柱の枝は細く、先は鈍形又は円形。痩果はうねがある。冠毛は2~3列の小歯がある毛であり、ときに無い。
 世界に約140種あり、アジア、ヨーロッパに分布する。

メタカラコウ属の主な種と園芸品種

1 Ligularia angusta (Nakai) Kitam. ヤマタバコ 山煙草
 日本固有種(本州の茨城・栃木県以北)。和名は根生葉がタバコの葉によく似ているこ とに由来する。
 多年草。高さ100~130㎝。茎は直立し、全体に粉白色を帯びる。根生葉は長い葉柄があり、直立する。 葉身は卵状長楕円形、長さ15~35㎝、縁は不規則な波状の鋸歯がある。茎葉は無柄。花序は頂生の総状花序に黄色の頭花を密に多数つける。花序柄は短く、花時は横を向く。 総包片は合着し、筒状になる。花期は5~6(7)月。

2 Ligularia biceps Kitag. イトウソウ
 中国(遼寧省)原産。中国名は无缨橐吾 wu ying tuo wu。草が茂った斜面に生える。
 茎は直立し、高さ50㎝以下、無毛、全体に灰緑色。根生葉は柄があり、葉柄は長さ25㎝まで、無毛、中部~上部の葉の葉柄は翼が広い。葉身は卵形~円形、長さ28㎝×幅23㎝・以下、無毛、羽状脈があり、明瞭な網状脈があり、基部は心形、縁は波状の歯があるかまたは全縁、先は円形。中部~上部の茎葉は緩く、根生葉に似るが小さく、無柄。最上部の茎葉は苞になる。頭花は1~9個、しばしば散房花序につく。総苞は黒灰色、鐘形、または果時に円蓋状、長さ1~1.2㎝、外側は無毛。総苞片は広がり、革質、中間より下で統合し、上部に3~5裂片があり、裂片は卵形~三角形、先は円形、微突形。周辺小花は6~13個、黄色、小舌は広楕円形、長さ3㎝×幅1.1㎝・以下、先端は全縁または歯がある。筒状小花は長さ約1cm、筒部は長さ約3㎜。痩果は褐色、長さ6~10㎜。冠毛は無い。花期と果期は 7月。

3 Ligularia calthifolia Maxim. ウスリートウゲブキ
 中国(黒竜江省)、ロシア原産。中国名は乌苏里橐吾 wu su li tuo wu。草原、牧草地、斜面に生える。
 茎は直立し、高さ30~80㎝、 基部で直径2.5~5㎜、下部は無毛、上部は白色のくも毛状の微軟毛があり、短い直軟毛がある。根生葉は葉柄があり、葉柄は細長く、葉身の2~4倍の長さで、基部は鞘状。葉身は心状腎形~心状卵形、長さ6~18㎜×幅6~12mm、無毛、両面に顕著な掌状脈があり、基部は心形、縁は鈍い歯と鋭い歯があり、先は鈍形または鋭形。中部~上部の茎葉は 1~2個で、根生葉に類似しているがより小さく、葉柄の基部が鞘状に拡大する。頭花は(1~)2~4個、散房花序につく。苞は葉状、卵状披針形、花序柄と同長、白色の微軟毛がある。花序柄は長さ9㎝まであり、短い褐色の直軟毛がある。補助苞(supplementary bracts)は狭披針形で、総苞と同じかそれより長い。 総苞形は広く鐘状または球形、長さ1.2~1.3㎝×幅1.3~1.8㎝、外面には短い褐色の直軟毛がある。総苞片は(5~)8~12個、密に覆瓦状、卵状長円形~狭披針形、先は鋭形で微突形。内側の総苞片はより幅が広く、外面に凸状の2稜があり、縁は膜質。周辺小花は黄色、8~10個、小舌は線状へら形、長さ2~3㎝×幅4~6㎜、筒部は長さ7~9㎜。中心小花は多数の筒状小花、長さ1.2~1.3㎝、筒部は長さ約6㎜。痩果は褐色、円筒形、長さ7~10㎜、うねがある。 冠毛は赤褐色、筒状花冠の筒よりやや長い。花期は7月。果期は8~9月。2n=60。

4 Ligularia dentata (A.Gray) H.Hara マルバダケブキ 丸葉岳蕗
  synonym Ligularia clivorum Maxim. 
 日本(本州、四国)、中国、ミャンマー、ベトナム原産。中国名は齿叶橐吾 chi ye tuo wu 。英名はgolden groundsel, bigleaf ligularia。別名はマルバノチョウリョウソウ。
 多年草。高さ80~120㎝。根生葉は長い柄があり、長さ20~30㎝、幅20~40㎝の腎円形。茎葉は2個付き、柄の基部は鞘になる。茎頂の散房状の花序に直径約8㎝の頭花をつける。花序の苞はない。舌状花は10個内外。総苞は球形、紫色を帯び、縮毛が密にある。総苞片は1列、9~13個。痩果は円柱形。冠毛は褐色を帯びる。2n=60。花期は7~8月。
品種) 'Britt Marie Crawford' , 'Candlelight' , 'Dark Beauty' , 'Desdemona' , 'Dunkellaubig' , 'Enkelrig' , 'Franz Feldweber' , 'Midnight Lady' , 'Midnight Lady' , 'Moorblut' , 'Orange Princess' , 'Orange Queen' , 'Osiris Cafe Dark' (PBR) , 'Osiris Cafe Noir' , 'Osiris Fantaisie' (v) , 'Othello' , 'Ox-eye' , 'Pandora' , 'Queen Victoria' , 'Rubrifolia' , 'Sommergold' , 'Twilight' , 'Woerlitzer Gold'

5 Ligularia fauriei (Franch.) Koidz. ミチノクヤマタバコ 陸奥山煙草
 日本固有種(本州の東北地方、関東地方北部の太平洋側)。山地の草原に生える。
 多年草、高さ60~100㎝。茎は直立し、根出葉はロゼットになり、花時にも宿存し両面とも無毛、葉柄は長さ15~17㎝。葉身は灰緑色、卵状楕円形~楕円形、長さ10~25㎝×幅7~14㎝、基部は切形~広楔形、縁は不規則な鋭い波状鋸歯、先は円形。茎葉は互生し、3~4個つき、基部は広い鞘状となる。花序は頂生の総状花序、長さ20~25㎝、頭花が多数つく。総苞は狭筒形、長さ約6㎜×幅3㎜。総苞片は5個、離生、先は鈍形、短毛がある。周辺小花は2~3個つき、舌状、黄色、花冠は長さ約16㎜×幅約4㎜。中心小花は5個、筒状、花冠は長さ約7㎜。冠毛は赤褐色、長さ約3㎜。花期は(5下旬~)6~7月。

6 Ligularia fischeri (Ledeb.) Turcz. オタカラコウ 雄宝香

  synonym Ligularia sibirica (L.) Cass. var. speciosa (Schrad. ex Link) DC.

  synonym Ligularia gigantissima Nakai
  synonym Ligularia euodon Miq.

  synonym Ligularia splendens (H.Lev. et Vaniot) Nakai タンナオタカラコウ

  synonym Ligularia sp. aff. sibirica (L.) Cass. アソタカラコウ 阿蘇宝香

 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー原産。中国名は蹄叶橐吾 ti ye tuo wu 。川岸、沼地の牧草地、草が茂った斜面、低木林、森林の縁に生える。
 茎は直立、高さ80~200㎝、基部の直径5~10㎜、下部は無毛又は短い黄褐色の直軟毛があり、上部や合成花序は密に短い黄褐色の直軟毛がある。根生葉は葉柄がある。葉柄は長さ18~59㎝、短い褐色の直軟毛があり、基部は鞘状。葉身は下面が淡緑色、上面は緑色、腎形、長さ8~30㎝×幅13~40㎝、下面に短い褐色の直軟毛があり、上面は無毛、掌状脈があり、目立つ5~7本の主脈があり、縁は規則的な歯があり、先は円形、ときに微突形。切れ込みは葉身の長さの約1/3、広い。基部の裂片はほぼ円形、散開しない。中間~上部の茎葉は葉柄が短く、鞘は長い。葉身は腎形、長さ4.5~5.5㎝×幅5~6㎝。合成花序は総状花序、長さ27~75㎝、下部の葉状の苞は卵形~卵状披針形、長さ6㎝×幅2㎝以下、上部は小さく、草質、縁は歯状、先は微突形。上部の葉状の苞は披針形。花序柄は下部では長さ9㎝以下、上部では小さく細い。頭花は多数、補足の苞は狭披針形~線形。総苞は鐘形、長さ7~20㎜×幅5~14㎜、外側に短い褐色の直軟毛がある。総苞片は8~14個、2列につき、頂円形、幅3~5㎜、先は鋭形。内総苞片は縁が広い膜質。周辺小花は5~9個、黄色、舌部は長円形、長さ1.5~2.5㎝×幅6㎜以下、先は鈍形、筒部は長さ5~11㎜。筒状小花は多数、長さ8~17㎜、津粒は長さ5~9㎜。痩果は暗褐色、紡錘状円筒形、長さ6~8㎜。冠毛は黄褐色、筒状花冠より短い。花期と果期は7~10月。2n=60。
6-1 Ligularia fischeri var. fischeri オタカラコウ 狭義

  synonym Ligularia fischeri (Ledeb.) Turcz. var. spiciformis Nakai フセンオタカラコウ

6-2 Ligularia fischeri var. megalorhiza Wynn-Jones & J.M.H.Shaw

 朝鮮に分布。
品種) Ligularia fischeri var. megalorhiza 'Cheju Charmer'

7 Ligularia hodgsonii Hook.f. トウゲブキ 峠蕗
 日本(北海道、本州の福島県・山形県以北)、中国、ロシア原産。中国名は鹿蹄橐吾 lu ti tuo wu。別名はエゾタカラコウ(蝦夷宝香)。小川の土手、草が茂った斜面、森林の縁に生える。
 茎は直立、高さ100㎝以下、基部の直径3~5㎜、下部は無毛、上部と合成花序は白色にクモ毛状軟毛と短い黄色の直軟毛がある。根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ10~30㎝、細く、基部は狭い鞘がある葉身は腎形、又は心状腎形、長さ(2~)5~8㎝×幅4.5~13㎝、厚く、無毛、掌状脈と目立つ網状脈があり、基部は心形、縁は三角状の歯又は円鋸歯があり、歯の間に縁毛があり、先は円形。中間と上部の茎葉は少数、歯柄は短いか又は無く、基部は広い鞘がある。葉身は腎家、下部の葉より小さい。頭花は1個~多数、単生又は散房花序又は複合の散房房花序につき、枝は長さ6~12㎝、束生する。葉状の苞は舟状、長さ2~3㎝×幅約1㎝。花序柄は長さ0.5~2.5㎝。補足の苞は線状錐形、総苞より短い。総苞は広鐘形、幅より長さが長く、長さ10~14㎜×幅7~10㎜、外側は無毛又は白色のクモ毛状軟毛があり、基部は切形又は円形。総苞片は8~9個、密に覆瓦状、紫赤色、長円形、幅3~4㎜、褐色の縁毛があり、先は広三角形、ときに微突形。内総苞片は外側の凸面に2本の竜骨があり、縁は広い膜質。周辺小花は黄色、舌部は長円形、長さ15~25㎜×幅6㎜以下、先は鈍形、小歯状、筒部は長さ約4㎜。筒状小花は多数、総苞から突き出し、長さ9~10㎜、筒部は長さ2~3㎜。痩果は円筒形、長さ7~8㎜、うねがある。冠毛は赤褐色、筒状の花冠の長さと同長。花期と果期は7~10月。2n= 58。
品種) 'Golden Queen'

8 Ligularia intermedia Nakai コウライメタカラコウ 高麗雌宝香
  synonym Ligularia sinica Kitag.
 朝鮮、中国原産。中国名は狭苞橐吾 xia bao tuo wu。小川の土手、草が茂った斜面、森林の下層、高山の牧草地に生える。
 茎は直立し、高さ100㎝、 基部で直径1㎝以下、下部は無毛、上部には白色のくも毛状微軟毛がある。根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ16~43㎝、無毛、基部には狭い鞘があり、葉身は心形~腎形、長さ8~16㎝×幅12~23.5㎝、無毛、掌状の脈があり、縁は規則的な鋭三角形の歯があり、先は鈍形または微突形、切れ込みは葉身長さの約1/3の長さ、幅が広い。 中部~上部の茎葉は似ているが、小さく、短い葉柄があるかまたは無柄、鞘はわずかに広がる。最上部の茎葉は苞状、卵状披針形。合成花序は総状花序状、長さ22~25㎝。葉状の苞は線形または線状披針形、下部のものは 長さ3㎝まで、上部ほど小さい。花序柄は長さ3~10㎜、無毛。頭花は多数。補助苞(supplementary)は線形。総苞は鐘形、長さ8~11㎜×幅4~5㎜、外側は無毛。総苞片は6~8個、2列、楕円形、幅約3mm、縁は膜質、先は三角形で鋭形。周辺小花は4~6個、黄色、小舌は長円形、長さ1.7~2㎝×幅約3㎜、先は鈍形、筒部は長さ約7㎜。中心小花の筒状小花は7~12個、総苞から出て、長さ1~1.1㎝、筒部は長さ約6㎜、基部はわずかに太い。痩身は円筒形、長さ5~7mm 冠毛は紫褐色、ときに白色で、筒状花冠の筒部より短い。花期と果期は7~10月。

9 Ligularia jaluensis Kom. チョウセンタカラコウ 朝鮮宝香
  synonym Ligularia deltoidea Nakai サンカクツワブキ
  synonym Ligularia leucocoma Nakai
 朝鮮、中国(黒竜江省、吉林省、遼寧省)、ロシア原産。中国名は复序橐吾 fu xu tuo wu。標高400~1000mの牧草地、森林の縁に生える。
 茎は直立し、高さ約200㎝、基部で直径1cm、下部は無毛、上部には短い褐色の直軟毛と白色のくも毛状微軟毛がある。根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ40㎝以下、短い直軟毛があり、狭く、全体に翼があり、基部は鞘になる。葉身は三角形または卵状三角形、長さ8~37㎝×幅7~35㎝、葉脈に沿ってのみ短い直軟毛があり、上面は無毛、羽状脈があり、中脈は丈夫、側脈と網状脈は下面で明瞭、基部は心形またはほぼ切形、縁は浅い三角形の歯と縁毛があり、先は鋭形。中部~上部の茎葉は小さく、短い葉柄があり、葉柄には翼があり、基部は鞘になる。葉身は三角形または長円形。合成花序は円錐花序状の総状花序または総状花序であり、長さ50㎝まで、分岐し、下部の枝は長さ22㎝まで。葉状の苞は線形、長さ約5㎜。花序柄は長さ1~1.5㎝、短い直軟毛がある。頭花は多数。補助苞(supplementary bracts)は錐形または無い。総苞は鐘形または杯形、長さ1~1.1㎝×幅8~15㎜、無毛。総苞片は8~12個、2列、長円形、幅3~4㎜、先は鋭形。内総苞片は縁が膜質。周辺小花は5~8個、黄色、小舌は楕円形、長さ1.3~1.8cm、幅6.5mm以下、先は鋭形、筒部は長さ約5mm。中心小花は多数、筒状、長さ8~9mm、筒部は長さ2~2.5mm。痩果は帯黄色、円筒形、長さ4~6㎜。冠毛は管状の花冠とほぼ同長、白色。花期は7~9月。

10 Ligularia jamesii (Hemsl.) Kom. ヤノネツワブキ
 朝鮮、中国(吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区)原産。中国名は长白山橐吾 chang bai shan tuo wu。標高300~2500mの森林の下層、低木林、高山草原に生える。
 茎は直立し、高さ30~60 cm、基部で直径 4 ~ 5 mm、下部は無毛、上部は白色のくも毛状微軟毛がある。根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ29㎝まで、細く、無毛で、基部は狭く鞘になる。葉身は三角形矛形、長さ3.5~9㎝×基部の幅7~10㎝、下面は無毛、上面は短い黄色の直軟毛があり、掌状~羽状脈があり、縁は鋭い歯があり、先は鋭形~尖鋭形、切れ込みは葉身の長さの約1/2、幅が広く、基部の裂片は披針形、長さ6㎝まで、裂片は長さ2.5㎝まで、散開し、縁は全縁かまたは2~3裂する。中部の茎葉は短い葉柄があり、鞘は広がり、4㎝以下、抱茎。葉身は小さく、卵状矢じり形。 上部の茎葉は多数つき、無柄、苞状、披針形、長さ3㎝まで、縁はほぼ全縁。 頭頂は単生、直径5~7cm。 補助苞は線状披針形。 総苞形は広鐘状、長さ15~17㎝×幅1.5cm以下、外側は白色のくも毛状微軟毛がある。総苞片は13個、2列、披針形、幅約3㎜、縁は褐色の膜質、先は尖鋭形。周辺小花は13~16個、黄色、小舌は線状披針形、長さ4㎝以下×幅3~4㎜、先は尖鋭形、2~3裂し、筒部は長さ5~6㎜。中心小花は多数、管状、長さ1~1.1センチ、筒部は長さ約5㎜。痩果は暗褐色、円筒形、長さ5~7㎜。冠毛は淡黄色、中心小花の花冠と同長。花期と果期は7月~8月。

11 Ligularia japonica DC.  ハンカイソウ 樊噲草
  synonym Ligularia palmatifida Nakai 
  synonym Ligularia japonica DC. var. scaberrima Hayata ex Y.Ling 
 日本(本州の静岡県以西、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、インド原産。中国名は大头橐吾 da tou tuo wu。山地の林内、湿った草原に生える。
 多年草。高さ50~100㎝。茎は直立し、高さ50~100(160)㎝になる。根生葉は長さ20~100㎝の葉柄があり、葉柄の基部に短い鞘がある。葉身は直径30~40㎝の腎臓形~円心形、掌状に3~5全裂し、さらに羽状に深裂し、縁に鋸歯があり、まれに全縁のこともある。中間や上部の茎葉は2~3個つき、小さく、短柄があり、基部が鞘状に茎を抱く。最上部の茎葉は鞘がなく、掌状深裂。葉表は無毛、葉裏は初め白色の微軟毛があるか無毛。頭花は茎頂の散房花序に2~8個つき、直径8~13㎝。花序には普通、苞がなく、花柄は長さ20㎝以下、羊毛状の軟毛がある。総苞は長さ10~25㎜、幅15~24㎜の半球状。総苞片は1列、9~12個、先が尖る。舌状花は黄色~橙黄色、10~18個。舌部は長さ4~6.5㎝、幅約1㎝の長楕円形、筒部は長さ7~12㎜。筒状花は橙黄色、多数。花柱の先は反曲し、鈍形。痩果は長さ約9㎜(7~16)㎜の円柱形、暗褐色。冠毛は褐色を帯び、長さ4.5~7.5㎜。2n=60。花期は6~8月。
品種) 'Chinese Dragon' , 'Rising Sun'

12 Ligularia kaialpina Kitam. カイタカラコウ 甲斐宝香
  synonym Ligularia sibirica (L.) Cass. var. kaialpina (Kitam.) Kitam.
 日本固有種(本州の東北地方南~中部地方)。沢沿いなど湿った草地などに生える。
 多年草。高さ30~70㎝。茎は直立し、ほぼ無毛。根出葉は葉柄が長さ18~25㎝。葉身は矛形~矛状心形、長さ10~20㎝×幅7~13.5㎝、基部はやや矛形~矢じり形、縁は不揃いな鋸歯がり、先は短い尾状。茎葉は2~3個つき、根生葉より小型。頭花は散房花序に4~11個程度つく。総苞は筒形、長さ約11㎜。周辺小花は5個つき、黄色、舌状、長さ25~28㎜。中心小花は黄橙色、筒状、14~16個つく。花期は7~8月。

13 Ligularia kojimae Kitam. ミヤマオタカラコウ 深山雄宝香
  synonym Senecillis kojimae (Kitam.) Kitam.
 台湾原産。中国名は台湾橐吾 tai wan tuo wu。山地に生える。
 多年草。 茎は直立し、細く、高さ約30㎝、最上部と花序にはまばらに白色のクモ毛状の直軟毛があり、下部は平滑、基部の直径は約2.5㎜。根生葉には葉柄があり、葉柄は長さ10㎝以下、基部は鞘状。葉は腎形、長さ2.3~3㎝×幅3.5㎝、先はほぼ円形、縁にはきれいな小歯があり、基部は曲がり、広くまたは狭く、両面が平滑で、下面が淡色。茎葉は1~2枚つき、根生葉と同形で、葉柄の基部は広くなり、鞘状に茎を抱く。合成花序は総状花序状。苞は披針形、長さ8~12㎜。花序柄は長さ9㎜、頭花は約11個、放射状頭花。総苞は筒形、長さ約10㎜、幅約4㎜、総苞片は5個、2列、線形、先に短毛がある。 舌状小花は2~3個、小舌は長さ約13㎜×幅1.5㎜、先は深く3裂し、筒部は長さ約7㎜。筒状の中心小花は約6個、長さ約12㎜。冠毛は長さ約4㎜。痩果(未熟)は平滑、先は切形、基部は尖鋭形。[Acta Phytotax. Geobot. 8: 82 (1939)]

14 Ligularia mongolica (Turcz.) DC. モウコヤマタバコ 蒙古山煙草
  synonym Ligularia taquetii (H.Lev. et Vaniot) Nakai ハマタバコ
 朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は全缘橐吾 quan yuan tuo wu。湿地の牧草地、斜面、低木林、森林の林冠のすき間(canopy gaps)に生える。
 植物は灰緑色。茎は直立し、高さ30~110㎝、基部で直径2.5~5 mm。 は無毛。 根生葉は有柄。 葉柄は長さ35㎝まで、無毛、基部は狭く覆われています。 葉身は卵形、長楕円形または楕円形、長さ6~25㎝×幅4~12㎝、無毛、羽状脈があり、基部はくさび形、葉柄に狭まり、縁は全縁、先は鈍形。中部~上部の茎葉は無柄、長円形または卵状披針形、直立、沿着し、基部は半抱茎。 合成花序は総状花序、束生、ほぼ頭花状、長さ2~4㎝、または下部が離れ、長さ16㎝まで。 葉状の苞および補助苞(supplementary bracts)は線状披針形、長さ1㎝未満。花序柄は長さ3~5mm、細い。頭花は 多数。総苞は狭鐘形または円筒形、長さ8~12㎜×幅4~5㎜、外側は無毛。総苞片は5個または6個、2列、長円形、幅4mm以下、先は鈍形または鋭形。内総苞片は縁が膜質。周辺小花は1~4個、黄色、小舌は長円形、長さ1~1.2㎝×幅6 mm以下、先は円形、筒部は長さ約6㎜。筒状の中心小花は5~10個、長さ8~10㎜、筒部は長さ4~5㎜、拡大部の基部はくさび形で、狭い。痩果は褐色、くさび状円筒形、長さ4~7㎜。 冠毛は赤褐色、中心小花の筒部と同じか短い。花期と果期は6~8月。

15 Ligularia przewalskii (Maxim.) Diels リグラリア・プルゼバルスキー
 中国原産。中国名は掌叶橐吾 zhang ye tuo wu。ヨーロッパで栽培されている。標高1100~3700mの小川の土手、草が茂った斜面、林縁、林の下層、低木林に生える。
 茎は直立、高さ30~130㎝、細く、直径3~4㎜。 基部は無毛。 根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ50㎝まで、無毛、基部は鞘に覆われる。葉身は卵形、長さ4.5~10㎝×幅8~18㎝、無毛またはまれに両面に短い直軟毛があり、掌状脈があり、4~7掌状全裂し、裂片は3~7分裂し、中裂片は重複して3分裂し、裂片は縁が不規則に細かく切り込んだ歯がある。中部~上部の茎葉は、葉が少なく、小さく、掌状に分裂し、しばしば、大きな鞘をもつ。合成花序は総状花序、長さ30~48(~60)㎝。葉状の苞は線状錐形。花序柄は長さ3~4㎜、細く、無毛。頭花は多数、40~100個。補助苞(supplementary bracts)はしばしば欠く。総苞は狭円筒形、長さ7~11㎜×幅2~3㎜、外側は無毛。総苞片は(3~)4~6(~7)個、2列、線状長円形、幅約2㎜、縁は狭く膜質、先は円形、褐色の縁毛がある。周辺小花は2~3個、黄色、小舌は線状長円形、長さ17㎜以下×幅2~3㎜、透明、先は鈍形、筒部は6~7㎜。筒状の中心小花は普通、3個、総苞を超え、長さ1~1.2㎝、筒部は拡大部と同長。痩果は褐色、紡錘形、長さ5~7㎜、先は漸尖する。冠毛は紫褐色、長さ約4㎜、筒状花冠の筒部より短い。花期と果期は6~10月。2n=58。
品種) 'B-m's Lacerated' , 'Curly' , 'Dragon Wings' , 'Dragon's Breath' , 'Light Fingered'

16 Ligularia sachalinensis Nakai オニオタカラコウ 鬼宝香
  synonym Ligularia fischeri (Ledeb.) Turcz. f. diabolica Kitam.
 中国(黒竜江省)、ロシア(極東)原産。中国名は黑龙江橐吾 hei long jiang tuo wu。草が茂った斜面、牧草地、湿地の牧草地、低木、森林の縁に生える。  茎は直立し、高さ60~150㎝、直径4~7㎜。 基部、遠位および合生花序は、短い黄色がかった茶色の毛毛があり、時には白いくも膜 - 思春期が混ざり合っています。 根生葉は有柄。 葉柄は長さ9~53㎝、短く黄褐色の毛毛があり、基部は覆われています。 葉身は腎形または腎状心形、長さ3~30㎝×幅5~45㎝、下面には密に短い黄褐色の直軟毛があるかまたは脈に沿ってのみ毛があり、上面は無毛、掌状に脈があり、縁は規則的な歯があり、先は円形~鋭形、湾入は葉身の長さの1/5~1/4で広く、基部の裂片は長円形またはほぼ円形、散開し、外側の縁には粗い歯がある。中部~上部の茎葉は似ているが小さく、短い葉柄があるか無柄、鞘は広がり、短い黄褐色の直軟毛があり、縁は全縁。合成花序は総状花序状、長さ8~35㎝。最も下部は葉状の苞であり(花序の基部に2~5個)、苞は卵形、上部のものは披針形~線形、長さ9~25㎜×幅15㎜以下、草質、縁には歯と縁毛があり、先は尖鋭形。花序柄は長さ2~12㎝、上部ほど小さくなる。頭花は多数。補助苞(supplementary bracts)は線形。総苞は鐘形、長さ1~1.1㎝×幅5~7㎜、外側には短い黄褐色の直軟毛がある。総苞片は6~8個、2列、長円形、幅2~3㎜、先は三角形。内総苞片は縁が膜質。周辺小花は2~6個、黄色、小舌は長円形、長さ1.2~1.8cm×幅2~4㎜、先は円形~鋭形。中心小花は多数、筒状、長さ1~1.1cm、筒部は長さ5~6㎜。痩果は暗褐色、紡錘形~円筒形、長さ5~8㎜。 冠毛は黄褐色で、筒状の花冠より短い。花期は7~8月。

17 Ligularia sagitta (Maxim.) Mattf. ex Rehder et Kobuski コウアンタカラコウ
  synonym Ligularia ovato-oblonga (Kitam.) Kitam.
 中国、モンゴル原産。中国名は箭叶橐吾 jian ye tuo wu 。小川の土手、草が茂った斜面、森林の縁、森林の下層、低木林に生える。
 茎は直立し、高さ25~70㎝、基部で直径1㎝以下になり、無毛、または上部と合成花序は初め白色のくも毛状微軟毛があり、無毛になる。 根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ4~8㎝、白色のクモ毛状微軟毛があり、狭い翼があり、翼の縁は全縁または小歯があり、基部には鞘がある。葉身は矢じり形、矛形、または卵形長円形~長円状矢じり形、長さ2~20㎝、基部の幅1.5~20㎝、下面は白色のくも毛状微軟毛があるか、または無毛になり、上面は無毛、羽状脈があり、縁は歯があり、先は鈍形または鋭形、切れ込みは葉身の長さ1/4~1/3、幅が広く、基部の裂片は散開または散開せず、外側の縁には粗い歯がある。中部の茎葉は短い葉柄があり、鞘は抱茎、葉身は小さく、矢じり形または卵形。最上部の茎葉は苞状、披針形~狭い披針形。合成花序は総状花序状、長さ6.5~40㎝、緩い。葉状の苞は卵状披針形~狭披針形~線形、長さ6~15㎜×幅約7㎜、またはまれに長くて幅が広く、6.5㎝以下、草質で、先は尖鋭形。花序柄は長さ5~70㎜、細い。頭花は多数。補助苞(supplementary bracts)は線形。総苞は鐘形または狭鐘形、長さ7~10㎜×幅4~8㎜、外側は無毛。総苞片は7~10個、2列、長円形または披針形、先は鋭形または尖鋭形。内総苞片は縁が膜質。周辺小花は5~9個、黄色、小舌は長円形、長さ5~12 ×幅約3㎜、先は鈍形、筒部は長さ約5㎜。中心小花の筒状小花は多数、長さ7~8㎜、拡大部は総苞から突き出し、筒部は長さ3~4㎜。痩果は褐色、円筒形、長さ3.5~6㎜。冠毛は筒状花冠と同長、白色。花期と果期は7~9月。2n= 58。

18 Ligularia schmidtii (Maxim.) Makino チョウセンヤマタバコ 朝鮮山煙草
  synonym Ligularia sibirica (L.) Cass.
 朝鮮、中国(黒竜江省)、ロシア原産。中国名は合苞橐吾 he bao tuo wu。標高100~1500mの森林の下層、草が茂った斜面、低木林に生える。
 植物は灰緑色。 茎は直立し、高さ50~200㎝、基部の直径2.5~7㎜、無毛。根生葉は葉柄があり、葉身は広卵形または長円形、長さ10~30㎝×幅5~22㎝、無毛、羽状脈があり、基部は円形、縁は不規則な波状の歯があり、先は鈍形または鋭形。中部~上部の茎葉は、短い葉柄があるかまたは無柄、長円形または卵状長円形で、約・長さ13㎝×幅4㎝、上部ほど小さくなる。合成花序は総状花序、長さ6~13(~18)㎝。花序柄は長さ3~15cm。葉状の苞および補助苞は小さい。頭花は多数。総苞は鐘形、長さ6~7㎜×幅約5㎜、外側は無毛。総苞片は統合し、先には2~5歯があり、歯の先端は鋭く、または円形。周辺小花は2~6個、黄色、小舌は長円形、長さ1.3~2.2㎝ ×幅2~6㎜、先は鋭形、筒部は長さ4~5㎜。 筒状の中心小花は多数、長さ7~10㎜、筒部は長さ2~3㎜。痩果は褐色、円筒形、長さ7~8㎜。冠毛は赤褐色、中心小花の花冠の筒部の長さと同長。花期と果期は6~9月

19 Ligularia sibirica (Linnaeus) Cassini リグラリア・シビリカ
 中国、モンゴル、ロシア、ヨーロッパ原産。中国名は橐吾 tuo wu。湿地、湿った草原、川岸に生える。
 茎は直立し、高さ20~200㎝、基部で直径2~11 mm、下部は無毛、上部および合生花序には短い黄褐色の直軟毛がある。根生葉は葉柄があり、葉柄は長さ14~39㎝、無毛、基部は鞘に覆われる。葉身は卵状心形、三角状心形、腎状心形、または広心形、長さ3.5~32㎝×幅4.5~29㎝、無毛、掌状の脈があり、基部は心形、縁は規則的な歯があり、先は円形~鈍形、切れ込みは葉身の長さの1/4~1/3の長さで、基部の裂片は長円形またはほぼ円形。中部の茎葉は似ているが、短い葉柄があり、葉柄は長さ3~14㎝、鞘は拡大し、長さ3~6cm。最も上部の茎葉は歯のある鞘のみを持つ。合成花序は総状花序、長さ4.5~42㎝、しばしば束生する。 葉状の苞は卵形または卵状披針形、下部のものは長さ3㎝以下×幅0.8~2㎝、上部では小さく、縁は全縁または歯があり、草質。花序柄は長さ4~12㎜、まれに下部で8㎝までになる。頭花は多数。 補助苞は狭披針形、無毛、縁は全縁、膜下。総苞はときに紫赤色、広鐘形、鐘形、または鐘状こま形、長さ7~11㎜×幅6~11㎜、外側は無毛、基部は丸い。総苞片は7~12個、2列、披針形または長楕円形、長さ7~11㎜、縁は膜質、先は鋭形~鈍三角形または尖鋭形。周辺小花は5~8(~11)個、黄色、小舌は倒披針形または長円形、長さ1~2.2㎝ ×幅3~5㎜、先は鈍形、筒部は5~10㎜。 筒状の中心小花は多数、長さ8~13mm、筒部は4~7㎜。痩果は褐色、円筒形、長さ4~7㎜。冠毛は帯黄色、中心小花の花冠と同長。花期と果期は7~10月。2n=60。
品種)  'Hietala'

20 Ligularia stenocephala (Maxim.) Matsum. et Koidz.  メタカラコウ 雌宝香

  synonym Ligularia stenocephala Matsum. et Koidz. var. vegetior F.Maek. ex Kitag.

  synonym Ligularia stenocephala Matsum. et Koidz. var. scabrida Koidz

 日本(本州、四国、九州)、中国、台湾原産。中国名は窄头橐吾 zhai tou tuo wu。湿気の多い草地、湿地に生える。
 多年草。高さ60~100㎝。根生葉は数個つき、長い葉柄があり、長さ20~25㎝の矢尻形、基部は左右にやや張り出し、基部と葉先が尖る。長い総状花序に多数、頭花をつける。花序には苞がある。舌状花の数は1~4個と少なく、咲き損ないのように見えるのが特徴。筒状花は6~11個。総苞は長さ10~12㎜、狭い筒形。総苞片は1列、5個。痩果は長さ6~7㎜の円柱形。冠毛は褐色を帯びる。花期は6~9月。
品種) 'Globosa'

21 Ligularia trichocephala Pojark. カラフトトウゲブキ 樺太峠蕗
  synonym Ligularia hodgsonii Hook.f. var. sachalinensis Koidz.
 サハリン原産。トウゲブキ(Ligularia hodgsonii)の類似種。
 トウゲブキに似るが、外果皮の外壁が平滑で、中果皮に柔細胞の列が多数ある。

22 ハイブリッド
(1) Ligularia x yoshizoeana (Makino) Kitam. ダケブキ
 マルバダケブキ×ハンカイソウ 。別名はチョウリョウソウ
品種) 'Palmatiloba'
(2) その他ハイブリッド
品種) 'Bbq Banana' , 'BBQ Banana' , 'Bottle Rocket' (PBR) , 'Britt Marie Crawford' (PBR) , 'Cheju Charmer' , 'Dragon Wings' , 'Franz Marc' , 'Garden Confetti' , 'Gold Torch' , 'Granito' , 'Greenleaf' , 'Gregynog Gold' , 'King Kong' , 'Laternchen' (PBR) , 'Leopard' , Little Lantern , 'Little Rocket' (PBR) , 'Osiris Cafe Noir' , 'Osiris Chameleon' , 'Osiris Evolution' (v) , 'Osiris Pistache' (v) , 'Osiris Pure Fantaisie' , 'Ra' , 'Savill Spire' , 'Spotted Leopard' , 'Sungold' , 'The Rocket' , 'Weihenstephan' , 'Zepter'

参考

1) GRIN
 Ligularia
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=1373
2) Kewscience
 Ligularia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331719-2
3)Flora of China
 Ligularia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=118542
4)Flora of North America
 Ligularia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=118542
5)J. Jpn. Bot. 89: 365–375 (2014)
I. Illarionova:メタカラコウ属(キク科)Corymbosae 節と Subracemosae 節の分類学的ノート
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_089_365_375_abstract.pdf