コハコベ(2)  茎が緑色の小繁縷
[英名] Common Chickweed
[学名] Stellaria media (L.) Vill.
ナデシコ科 Caryophyllaceae  ハコベ属
三河の植物観察
コハコベの雄しべ1個
コハコベの雄しべ2個
コハコベの雄しべ3個
コハコベの雄しべ4個
コハコベの裂開した果実
コハコベの種子
コハコベ
コハコベ葉表
コハコベ葉裏
コハコベ茎
 コハコベは茎が普通、赤紫色を帯びるが、日陰に生えるものは緑色のものが多く、ミドリハコベとよく似ていて間違いやすい。葉も大きく、葉身の長さが1〜2.5pある。郊外の林縁の道端などで見られ、雄しべを見ないとミドリハコベと区別できない。コハコベの雄しべの数は1〜7個であり、普通は3個程度が多い。雄しべの数が4個以下の花が確認できればコハコベである。雄しべの数が8個以上あればミドリハコベである。雄しべの数が5〜7個の場合は種子を確認しないと確定できない。
 稔った種子を採取しないと突起が確認しにくい。稔った種子を見つけるのは面倒であるが、採取した草をビニール袋に入れて帰ってくると、稔った種子がビニール袋についていて簡単に採取できる。三ヶ根山付近で種子を調べたところほとんどコハコベであり、ミドリハコベは少なかった。今のところ雄しべの数の少ないミドリハコベは確認していない。萼に毛のないものもあった。
 類似の在来種のミドリハコベは茎が暗紫色を帯びず、雄しべの数が5〜10個と多く、種子の突起がやや尖る。茎が緑色のコハコベとは判別が難しく、種子を調べる必要がある。
 ウシハコベは大型で、花柱が5個。他によく似た種としてはイヌコハコベノミノフスマノミノツヅリがあげられる。
[花期] 3〜9月
[高さ] 5〜20cm
[生活型] 越年草
[生育場所] 道端、山野
[分布] 帰化種 ヨーロッパ原産 世界全体
[撮影] 蒲郡市形原町 02.3.10
TOP Back