カラタチバナ 唐橘

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Flora of Mikawa

サクラソウ科 Primulaceae ヤブコウジ属

別 名 ヒャクリョウ(百両)
中国名 百两金 bai liang jin
英 名 Japanese-holly
学 名 Ardisia crispa (Thunb.) A.DC

 synonym Ardisia crispa (Thunb.) A.DC. var. dielsii (H.Lev.) E.Walker

 synonym Ardisia crispa f. leucocarpa (Nakai) H.Ohashi

 synonym Ardisia crispa f. xanthocarpa (Nakai) H.Ohashi

 synonym Ardisia crispa var. caducipila (Nakai) Ohwi

カラタチバナの実
カラタチバナの葉
カラタチバナ
カラタチバナ葉
花 期 4~6(~7)月
果 期 10~1(~4)月
高 さ 20~70(~150)㎝
生活型 常緑小低木
生育場所 混交林または広葉樹林、湿地、竹林、丘陵、谷間
分 布 在来種 本州(新潟県、茨城県以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、ブータン、インドネシア、ベトナム
撮 影 豊田市自然観察の森 05.11.26
カラタチバナはヤブコウジ科ヤブコウジ属の小低木。別名はヒャクリョウ(百両)といい、赤い実のセンリョウマンリョウに対比される。
 低木または亜低木、高さ20~70(~150)㎝、匍匐性の根茎を持つ。茎は若いうちは普通、微細な微軟毛があるか、またはまばらに褐色の鱗片がある。葉は互生し、葉柄は長さ5~8㎜。葉身は(狭卵形~)楕円状披針形~狭披針形(~披針形)、長さ7~25㎝×幅1~5.8㎝、膜質またはほぼ紙質、上面は無毛、下面は通常±微細な褐色の鱗片があり、基部は楔形、縁は全縁または浅い小円鋸歯状、反り返り、細点があり、先は長い尖鋭形またはまれに鋭形、側脈は中脈の両側に約8本あり、縁脈は不明瞭。花序は頂生、ほぼ散形花序、単純、湾曲した長さ5~10㎝の特殊な側枝につく。花は直径約7㎜、白色またはピンク色、長さ4~5㎜。小花柄は長さ1~1.5㎝、微軟毛がある。萼片は長円状卵形または披針形、長さ約1.5㎜、±まばらに細点があり、無毛、先端は鋭形または狭く円形。花弁は長円形、長さ4~5㎜、細点があり、外側は無毛、内側は±微細な微軟毛があり、先は鋭形。雄しべは花弁とほぼ同長。葯は狭楕円状披針形、背側に腺があるかまたはない。子房は無毛。胚珠は約5個、単列につく。果実は帯赤色の球形、直径(5~)6~7㎜、細点があり、ときに春まで残る。花期は4~6(~7)月。果期は10~1(~4)月。2n=24, 46。