ヒヨドリバナ 鵯花

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae ヒヨドリバナ属

別 名 ヒヨドリバナバイスウタイ、オオヒヨドリバナ
学 名

Eupatorium makinoi Kawahara et Yahara var. oppositifolium (Koidz.)Kawahara et Yahara form. oppositifolium

 synonym Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara
 synonym Eupatorium chinense auct. non L.
 synonym Eupatorium chinense L.
ヒヨドリバナ花
ヒヨドリバナ果実
ヒヨドリバナ果実2
ヒヨドリバナの冠毛
ヒヨドリバナ茎の縮れ毛
ヒヨドリバナ葉裏の毛
ヒヨドリバナ葉裏の腺点
ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナの葉裏
ヒヨドリバナの痩果
花 期 8~10月
高 さ 60~120㎝
生活型 多年草
生育場所 山野の日当たりのよい場所、林縁
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州
撮 影 幡豆町  09.6.25
和名はヒヨドリが鳴く頃に花が咲くことに由来する。ヒヨドリバナには葉が3裂する2倍体のキクバヒヨドリとオオヒヨドリバナ(ヒヨドリバナバイスウタイ)と呼ばれる3倍体(倍数体)があり、その中間的なものもある。日本ではほんどが3倍体であり、オオヒヨドリバナをヒヨドリバナに含め、別名とするのが普通である。中国に分布するシナヒヨドリはヒヨドリバナと同種とする見解がある。これを別種とする見解もあり、2倍体と3倍体を含めヒヨドリバナを広義にEupatorium makinoi とし、キクバヒヨドリを var. makinoi 、オオヒヨドリバナ(狭義のヒヨドリバナ)を var. oppositifolium としている。
 茎には曲った毛が密生し、林縁では茎が傾いたり、曲ったりすることが多い。葉は対生し、長さ10~18㎝の卵状長楕円形、不揃いな鋸歯縁。葉の両面に縮毛があり、葉裏には腺点が密にある。葉は通常は3裂しないが、フジバカマのように3裂する場合もたまに見られる。散房状に筒状の頭花を多数つける。頭花の小花は5個。総苞片は覆瓦状に、2列につく。痩果は長さ3~4㎜、腺毛がある。冠毛は白色、長さ約4㎜。2n=30, 40, 50。
 ヒヨドリバナは変異が多く、分類が難しく、多くの品種に分けられている。また、サワヒヨドリなどとの雑種もできやすい。
 シナヒヨドリ Eupatorium chinense は中国、台湾、インド、ネパールに分布する。中国名は多须公( duo xu gong )。葉は無裂又は3裂。総苞片は3列。痩果は長さ約3㎜。冠毛は長さ約5㎜。2n=20, 30, 31, 39, 40, 50。Kewscienceではヒヨドリバナをシナヒヨドリに含めている。
 葉の脈が黄色になり斑紋に見えるのはキンモンヒヨドリと呼ばれ、ビールス病に罹患したものである。
 葉の裏の腺点がないヒヨドリバナがまれにあり、ホシナシヒヨドリバナ form. eglandulosum という。現在では品種に分けられていない。
 サケバヒヨドリは葉が3深裂してさらに粗く浅~中裂し、葉裏に腺点がない。よく似て葉裏に腺点のあるのはキクバヒヨドリ。
 葉が3~4個輪生するのはヨツバヒヨドリ
 葉が4個輪生し、幅が狭いのはハコネヒヨドリ(ホソバヨツバヒヨドリ)という。
 葉が対生するのはサワヒヨドリ
 フジバカマは葉が3裂し、葉に腺点がない。

ヒヨドリバナ属

  family Asteraceae - genus Eupatorium

 1年草~多年草。葉は対生又は輪生し、上部の葉はほぼ対生~互生する。葉身は線形~卵形~デルタ形、又は3裂し、鋸歯縁~ほぼ全縁。合成花序は散房花序又はピラミッド形の円錐花序。総苞片は10~22個、弱く~強く類覆瓦状、2~5列、ときに内総苞片は脱落性。花托は平ら又は弱く凸面。小花は3~23個。花冠は白色、紫色、ラベンダー色、又はピンク色、狭漏斗形又は基部でくびれて筒部が細く、拡大部は広鐘形、外面は腺がのどの基部と裂片の外面に集中してあり、まれに少し毛がある。花冠裂片は5個、普通、幅より長さがわずかに長い。葯台 (antheropodium)は円筒形。葯の付属体は大きく、卵状三角形、長さは幅の約1.5倍。花柱の基部には微軟毛があり、まれに、無毛、節は有又は無。花柱の枝は糸状~わずかに広く又は上部が平らになり、パピラがある。痩果はプリズム形、5うねがあり、小果柄(carpopodium)は無いか又はわずかに分化する。冠毛は剛毛、25~40本、宿存し、先の細胞は丸い~短い尖った先端をもつ。x=10, 20。
 世界に45種あり、アジア、ヨーロッパ、北アメリカに分布する。

ヒヨドリバナ属の主な種

1 Eupatorium altissimum L. エウパトリウム・アルティシウム
 北アメリカ(USA、カナダ)原産。英名はtall thoroughwort。空き地、開けた森林、茂みに生える。
多年草、50~150 cm 以上。 茎(短い尾根または太い根茎から)は単純、上部でまばらに分枝し、全体に軟毛がある(節にはときに、こぶがある)。葉は普通、対生 (節にはしばしば葉があり、側芽は 2+対の葉を生じる)、無柄またはほぼ無柄、葉身は基部から強い3脈があり、披針状楕円形~倒披針形、長さ50~120㎜×幅5~20㎜、基部は±楔形、縁は下部が全縁、上部には鋸歯があり、先は尖鋭形、面は微軟毛または絨毛があり、腺点がある。頭花は散房花序状につく。総苞片は8~10個、2~3列につき、長円形、長さ1~4㎜×幅0.5~1.5㎜(基部は漸尖)、先は円形~鋭形(微突形ではない)、外面は全体に毛がある。小花は5個、花冠は長さ3~3.5㎜。痩果は長さ2~3㎜。冠毛は30~40本の剛毛、長さ3.5~4㎜。2n=20, 30, 40。花期は7~9月。
品種) 'Prairie Jewel' (v)

2 Eupatorium amabile Kitam. ミカエリヒヨドリ
 台湾原産。中国名は多花泽兰 duo hua ze lan。草原、斜面、岩場に生える。
 低木。茎は高さ約1m、貧弱ではない。枝は細く、散開し、線条があり、上部に密に腺のある絨毛がある。葉は下面が淡緑色、上面が緑色、卵形~卵状長円形、長さ9~12㎝×幅3.5~4㎝、下面にはまばらに絨毛と腺があり、上面はほぼ無毛、基部に3脈があり、脈上にはまばらに絨毛があり、基部は円形、縁は微突状の鋸歯があり、 先は長い尖鋭形。合成花序は散開する頂生の散房花序。頭花は9~15小花。総苞は鐘形、長さ約5㎜。総苞片は12~15個、不等長、線形、先は非常に鈍く、2~3列につ。外側の総苞片は非常に短く、まばらに腺のある絨毛がある。花冠は筒状、長さ約4.5㎜、腺がある。痩果は黒色、線条があり、長さ約2.5㎜、まばらに絨毛がある。冠毛は汚白色、長さ4.5~5㎜、小芒に覆われる。花期と果期は7月~3月。2n=20。

3 Eupatorium cannabinum L. エウパトリウム・カンナビヌム
 ネパール、トルコ、西アジア、コーカサス。ヨーロッパ、北アフリカ原産。中国名は大麻叶泽兰 da ma ye ze lan。英名はhemp-agrimony , eupatoire chanvrine。中国や台湾に帰化している。小さな丘、草原の頂上、竹林の中などに生える。
 多年草、30~150㎝。 茎(短い根茎から)は1本で、上部で分枝し、微軟毛がある。葉は対生、ほぼ無柄または葉柄があり、葉身は掌状に3(~5)裂し(少なくとも下部が大きく、裂片は比較的幅が広い)、葉身(または裂片)は披針形~披針状卵形、長さ50~100㎜×幅20~40㎜、縁は鋸歯縁、先は円形~鋭形、面には微軟毛があり、腺点がある。頭花は密な散房花序につく。総苞片は8~10個、2~3列につき、長円形、長さ4.5~6㎜×幅1.5~2㎜、先は円形、外面は微軟毛があり、腺点がある。 小花は(4~)5(~6)個、花冠(通常帯ピンク色)は長さ2~2.5㎜。痩果は長さ2~3㎜。冠毛は20~30本の剛毛、長さ3~5㎜。2n=20。花期は7~9月(Flora of North America)。
品種) 'Album' , 'Flore Pleno' , 'Not Quite White' , 'Plenum' , 'Spraypaint' (v)

4 Eupatorium capillifolium (Lam.) Small イトバヒヨドリ 糸葉鵯
 北アメリカ(USA)、カリビア海諸島(バハマ、キューバ)原産。英名はdog-fennel 。古い畑、空き地、道端、平坦な林に生える。
 多年草、高さ50~200㎝。 茎(短いてい茎から)は複数あり、上部で分枝し、全体に微軟毛がある。葉は対生(下部)または互生(軸の伸長のない側芽に葉が発達するため、ノードはしばしば葉のように見えます)、無柄、葉身はしばしば3出複葉、または裂片が線形、長さ5~100㎜×幅0.2~0.5(~1)㎜、基部は±楔形、縁は全縁(強く外巻き)、先は鋭形~円形、面はほぼ無毛、腺点がある。頭花は密に円錐花序状につく。総苞片は8~10個、2~3列につき、長円形、長さ0.5~2.5㎜×幅0.2~0.5㎜、先は尖鋭形で微突形、外面は無毛又はほぼ無毛、ほとんど無く、あったとしても腺点。小花は5個、花冠は長さ2~2.5㎜。痩果は長さ1~1.7㎜。冠毛は20~30本の剛毛、長さ2~2.5㎜。2n=20。花期は8~10月。
品種) 'Elegant Feather', 'Elegant Plume'

5 Eupatorium chinense L. シナヒヨドリ 志那鵯

  synonym Eupatorium chinense var. oppositifolium (Koidzumi) Murata & H. Koyama

  synonym Eupatorium chinense var. yuliense C. H. Ou
  synonym Eupatorium crenatifolium Handel-Mazzetti

  synonym Eupatorium makinoi T. Kawahara & Yahara ヒヨドリバナ

  synonym Eupatorium makinoi var. oppositifolium (Koidzumi) T. Kawahara & Yahara

  synonym Eupatorium melanadenium Hance

  synonym Eupatorium sachalinense Makino var. oppositifolium Koidzumi.

 日本、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール原産。中国名は多须公 duo xu gong。斜面の林縁、斜面の林内、雑木林または草地に生える。Kewscienceではヒヨドリバナをこれに含めている。
 多年草、または小低木または亜低木で、高さ(50~)70~100(~250)㎝。 下部は木質でよく枝分かれし、茎はしばしば紫赤色になる。枝は斜上し、上部の枝と散房花房には汚白色(sordid-white)の微軟毛があり、合成花序の枝と花序柄にはより密に毛があり、花期までに下部は無毛になる。葉は対生し、無柄またはほぼ無柄で、葉柄は長さ2~4㎜。中部の茎葉は単葉または3裂し、卵形~広卵形、長さ4.5~10(~20)㎝×幅(2~)3~5(-6.5)㎝、両面がザラつき、白色の微軟毛と腺があり、下面と脈上にはより密にあり、葉脈は羽状脈、脈は3~7対あり、葉の基部は円形、縁は規則的な円鋸歯があり、先は尖鋭形または鈍形。 上部の茎葉は中部の茎葉と同形だが、小さい。根生葉は花時までに枯れ、縁は不規則な円鋸歯縁。合成花序は頂生、大きな緩い複合の散房花序、直径20~30㎝。頭花は多数つき、5小花をもつ。総苞は鐘形、長さ約5㎜、総苞片は3列、覆瓦状。 外側の総苞片は短く、卵形~披針状卵形、外面には微軟毛があり、まばらに腺があり、長さ1~2mm。 中間と内側の総苞片はより長く、楕円形~楕円状披針形、長さ5~6㎜、先と縁は白色、膜質、無毛だが黄色の腺がある。花冠は白色、ピンク色、赤色、または赤紫色、長さ約5㎜、黄色い腺がある。痩果は淡い黒褐色、楕円形、長さ約3㎜、5うねがあり、黄色の腺がある。 冠毛は白毛、長さ約5㎜。花期と果期は6~11月。2n=20, 30, 31, 39, 40, 50。

6 Eupatorium compositifolium Walter エウパトリウム・コンポジティフォリウム

  synonym Chrysocoma coronopifolia (Willd.) Michx
  synonym Traganthes compositifolia (Walter) Greene
  synonym Eupatorium racemosum Bertol
 北アメリカ(USA)原産。英名はyankeeweed。開けたまたはわずかに日陰の、湿った場所、砂丘、乱れた場所、道端、平地の林内に生える。
 多年草、高さ50~200 cm。 茎(短いてい幹から)は1本、上部で分枝し、全体に微軟毛がある(側芽はしばしば稔性の枝と不妊の枝を発達させる)。葉は対生(下部)または互生(側芽は休眠または1対の葉を生成)し、無柄、葉身はしばしば羽状分裂または3出し、または羽状脈があり、線形、長さ20~80㎜×幅0.5~2.5(~4)㎜、基部は楔形、縁は全縁、先は尖鋭形、面は微軟毛があり、腺点がある。頭花は円錐花序状につく。総苞片は7~10個、2~3列につき(紫色の場合もある)楕円形~長円形、長さ1~3×幅0.5~0.8㎜、(縁は透明)先は尖鋭形で微突形、外面は微軟毛があり(主に中脈上)、普通、腺点がある。小花は5個、花冠 (ときに紫色の喉部を伴う)は長さ2.5 ~ 3 mm。痩果は長さ1~1.7 mm。冠毛は20~30本の剛毛、長さ3~3.5 mm。2n=20。花期は8~10月。
品種) 'Dusty Roads'

7 Eupatorium formosanum Hayata  タイワンヒヨドリ 台湾鵯

  synonym Eupatorium formosanum Hayata var. quasitripartitum (Hayata) Kitam.

  synonym Eupatorium cannabinum L. subsp. asiaticum Kitam.

 日本(沖縄)、台湾原産。中国名は台湾泽兰 tai wan ze lan。林縁、草原に生える。
 多年草、高さ約2m。茎は直立し、小束になる。 枝は斜めに斜上し、枝分かれした合成花序のの枝は散房花序状、細い。 茎と枝は最初は緑色で、密に鉄さび色の微軟毛があり、後に無毛になり、灰褐色になる。葉は対生。中部の茎葉は 3深裂する。中裂片は披針形、大きく、長さ10~15㎝×幅2.5~3㎝、基部は楔形、先端は尖鋭形。 側葉は披針形で小さい。 上部の茎葉は次第に小さくなる。下部の茎葉は単葉、卵形または広卵形。上部の茎葉は下面が淡緑色、上面が緑色、狭卵形~卵状披針形、下面に多数の黄色の腺があり、密に伏した微軟毛があり、上面はまばらにザラつく毛があり、羽状脈があり、側脈は5~7対で、上面にわずかに突出る。合成花序は直径8~11㎝の緩い頂生の散房花序。頭花は多数、5小花。総苞は鐘形、長さ約5mm。総苞片は3列、覆瓦状。外側の総苞片は楕円形、長さ1~1.5㎜、中部と内側の総苞片は長く、狭楕円形、長さ約5㎜、すべての総苞片は鈍形、無毛、腺が無い。花冠は白色、長さ約3.5㎜。痩果は黒褐色、長さ約2.5㎜、角(かど)があり、毛と腺はない。冠毛は汚白色、長さ約3㎜。花期と果期は12月~8月。2n=20。

8 Eupatorium fortunei Turcz. エウパトリウム・フォルトゥネイ
 中国原産。中国名は佩兰 pei lan。英名はChinese eupatorium 日本、朝鮮、タイ、ベトナムに導入されている。野生の植物は稀だが、一般的に栽培されており、普通、茂みや道端の溝などに生える。
 多年草、高さ40~100㎝。 根茎は直立し、赤褐色。 茎は直立し、緑色または赤紫色、枝分かれしたものはほとんどないか、または頂部で枝分かれした合生花序があり、まばらに思春期があり、合生花序と花柄の上により密集する。 中部の茎葉は大きく、3全裂または3深裂。葉柄は長さ0.7~1㎝、頂裂片は大きく、狭楕円形~楕円状披針形、または倒披針形、長さ5~10㎝×幅1.5~2.5㎝、先は尖鋭形。側裂片は頂裂片と同形だが、より小さく、羽状脈があり、縁に粗い歯または不規則な細かい歯がある。下部の茎葉は次第に小さくなる。根生葉は花時までに枯れる。頭花は多数、頂生の複合散房花序につく。合成花序は直径3~6(10)㎝。総苞は鐘形、長さ6~7㎝、総苞片は2列または3列、覆瓦状。外側の総苞片は短く、卵状 披針形。中部および内側の総苞片は次第に長く、狭楕円形、長さ約7㎜。すべての総苞片は紫赤色で、毛や腺がなく、先は鈍形。花冠は白色または帯赤色、長さ約5㎜、腺は無い。痩果は黒褐色、楕円形、長さ3~4㎜、5角(かど)があり、無毛、腺は無い。冠毛は白色、長さ約5㎜。花期と果期は7~11月。2n=40。
品種) 'Capri' (v) , 'Fine Line' (v) , 'Pink Elegance' (v) , 'Pink Frost' (v)

9 Eupatorium glehnii F.Schmidt ex Trautv.  ヨツバヒヨドリ 四葉鵯

  synonym Eupatorium chinense L. subsp. sachalinense (F.Schmidt) Kitam. ex Murata

  synonym Eupatorium chinense L. var. sachalinense (F.Schmidt) Kitam.

  synonym Eupatorium glehnii F.Schmidt ex Trautv. var. hakonense (Nakai) H.Hara

  synonym Eupatorium chinense L. subsp. sachalinense (F.Schmidt) Kitam. ex Murata var. hakonense (Nakai) Kitam. ex Murata

 日本(北海道、本州、四国)、サハリン原産。
 多年草。高さ50~100㎝。葉は長さ10~15㎝、幅3~4㎝の長楕円形、3~4個、普通4個が輪生する。3個で輪生する場合、互生に近くなる場合などいろいろ変化する。葉の幅も場所により変わる。葉裏に腺点がある。散形花序に頭花が密に多数つく。頭花は5~6個の筒状花のみがつく。総苞は長さ約5㎜。花冠は淡紅紫色~白色、先が浅く5裂する。花柱は先が2裂し、花冠から長く突き出す。痩果は5角柱形、長い冠毛がある。2n=20。花期は8~9月。

10 Eupatorium hualienense C.H.Ou, S.W.Chung et C.I.Peng ソオウヒヨドリ
 台湾原産。中国名は花莲泽兰 hua lian ze lan。崖に生える。
 多年草。 茎は直立し、高さ50~150㎝、単純または先で分枝し、枝は散開して斜上する。 葉柄は短く、長さ2~10㎜。中部の茎葉は広卵形、厚く、長さ6.5~9㎝×幅4.5~6.5㎝、側脈は5~7対、両面とも無毛、下面に腺点があり、基部は浅い心形または円形、縁は鈍い歯のある鋸歯があり、先は鈍形または短い尖鋭形。合成花序はコンパクトな散房花序からなる。頭花は多数、5~8 個の花がつく。総苞は円筒形。総苞片は3列、まばらに腺点があり、先は鈍形または円形。花冠は筒状、長さ約3.5mm、腺がある。痩果は5うねがあり、黒色、長さ3~4㎜、腺点があり、まばらに小剛毛がある。冠毛は帯白色、長さ3~4 mm、小芒に覆われる。

11 Eupatorium hyssopifolium L. エウパトリウム・ヒソピフォリウム
 北アメリカ(USA)原産。英名はhyssop-leaf thoroughwort
 多年草、高さ50~100+㎝。茎(短いてい幹または根茎から)は単生、上部でまばらに分枝し、全体に軟毛がある。葉は普通、対生するかまたは輪生し(上部ではときに、互生して、広がりまたは水平になり)、単葉で無柄、葉身基部から脈があり(側脈はときに弱い)、披針状線形~披針形長円形~線形、長さ20~60㎜×幅2~15㎜(長さはほとんどが幅の6 ~40倍)、基部は楔形、縁は全縁~不規則な細かい鋸歯縁、または鋸歯縁、先は鋭形、表面はザラつき(少なくとも下面)。頭花は散房花序状につく。総苞片は8~10個、2~3列につき、楕円形~長円形、長さ1.5~5㎜×幅1~1.5㎜、先は鈍形~鋭形(微突形ではない)、外面は全体に毛がある(上部ほど密になる)。小花は5個、花冠は長さ3~3.5㎜、痩果は長さ2~3㎜。冠毛は20~30本の剛毛、長さ3.5~4㎜。2変種ある。
品種) 'Bubba'
11-1 Eupatorium hyssopifolium var. hyssopifolium
 USA南東部に分布。道端、乾燥した、開いた、乱れた場所に生える。
 葉はほぼ線形、幅2~5㎜、縁は普通全縁または不明瞭な鋸歯がある。2n=20, 30。花期は8~10月。
11-2 Eupatorium hyssopifolium var. laciniatum A. Gray
 USA東部に分布。乾燥した開けた野原、畑に生える。
 葉は大部分が披針状線形~披針形、幅5~15mm、縁には普通、不規則で細かく切り込みのある歯がある。2n=30, 40。花期は8~10月。

12 Eupatorium japonicum Thunb.  フジバカマ 藤袴
  synonym Eupatorium fortunei Turcz. 
  synonym Eupatorium chinense L. var. tozanense (Hayata) Kitam.
  synonym  Eupatorium tozanense Hayata トウザンヒヨドリ
 日本、朝鮮、中国原産。中国名は白头婆 bai tou po 。やや湿った場所に生える。
 多年草。高さ100~150㎝。根茎が地下を長く横に這って広がる。茎は多く集まって直立し、上部で分枝する。葉は対生し、3深裂し、裂片は長さ8~13㎝、幅3~4.5㎝の長楕円形、鋸歯縁。葉表は普通、光沢があり、葉の両面とも腺点はない。葉柄は長さ0.5~2㎝。総苞は長さ7~8㎜の鐘形。総苞片は円頭、2~3列。花は筒状花のみ5個。栽培種は藤色だが、野生のものはほとんど白色。痩果は長さ約3㎜。冠毛は白色、長さ約5㎜。2n=40。花期は8~9月。

13 Eupatorium laciniatum Kitam.  サケバヒヨドリ 裂葉鵯
  synonym Eupatorium chinense L. var. angustatum sensu H.Hara
 日本固有種(本州の愛知県以西、四国、九州)。山地に生える。
 多年草。高さ50~100㎝。葉は対生し、質は薄く、3深裂し、頂裂片は長さ7~8㎝、側裂片は長さ4~6㎝、さらに粗く浅~中裂する。葉の裏は淡緑色で、腺点はない。腺点のあるものは、キクバヒヨドリである。頭花はやや密につき、白~淡紅紫色で、小花は筒状花のみ、5個。総苞は長さ5~6㎜。痩果は長さ約3㎜、冠毛がある。2n=30。花期は9~11月。

14 Eupatorium lindleyanum DC.  サワヒヨドリ 沢鵯 広義
  synonym Eupatorium lindleyanum DC. f. trisectifolium (Makino) Hiyama
 日本、朝鮮、中国、ロシア、ミャンマー、フィリピン原産。中国名は林泽兰 lin ze lan。谷の日陰の濡れた場所、森林または草原の濡れた場所に生える。
 多年生、高さ30~150㎝。 根茎は、多数のひげ根がある。茎は直立し、下部および中部が赤色または紫赤色になり、しばしば基部から分枝、または単純、または散房花序状の合成花序の枝をもち、白色の絨毛または短い軟毛だけが密にある。下部の茎葉は花時までに枯れる。中部の茎葉は楕円状披針形~線状披針形、長さ3~12㎝×幅0.5~3㎝、単純または3全裂し、厚く、両面がザラつき、長いまたは短い白色のザラつきがあり、上面と脈上に密にあり、下面には黄色の腺があるかまたは無く、基部に3脈があり、基部はくさび形、先は鋭形。上部の葉は上部では次第に小さくなり、中部の茎葉と同形。すべての茎葉は、基部に3脈があり、縁は深くまたは浅く歯があり、無柄またはほぼ無柄。頭花は多数、頂生の密な散房花序につく。合成花序は直径2.5~6㎝、または直径約20㎝の大きな複合の散房花序である。合成花序と花序柄は紫赤色または緑色、密に短い白色の毛がある。総苞は鐘形、5小花がつく。総苞片は3列、覆瓦状。外側の総苞片は短く、披針形または広披針形、長さ1~2㎜。中部と内側の総苞片は楕円形~楕円状披針形、長さ5~6 mm。すべての総苞片は緑色または紫赤色、鋭形。花冠は白色、ピンク色、または紫赤色、長さ約4.5㎜、まばらに黄色の腺がある。痩果は黒褐色、楕円形、長さ約3mm、5うねがある。冠毛は白色、花冠の長さに等しいか、かなり長い。花期と果期は5~12月。2n=20, 30, 40。

14-1 Eupatorium lindleyanum DC. var. lindleyanum サワヒヨドリ 沢鵯 狭義

 日本、朝鮮、中国、ロシア、ミャンマー、フィリピン原産。中国名は林泽兰 lin ze lan。谷間、森林、草地などの日陰の湿った場所、湿地に生える。
 多年草、高さ40~80㎝。直立する。葉は対生し、長さ6~12㎝、幅1~2㎝の披針形~狭長楕円形、鈍頭、葉の縁に不揃いな低い鋸歯があり、ほぼ無柄。 葉脈は3行脈であり、明瞭。葉の両面に曲がった毛が散生し、葉裏には黄色の腺点が密生する。頭花は5個の小花からなり、密な散房花序となる。総苞は長さ約5㎜。総苞片は2列。花の色は淡紅紫色~白色。2n=20,30,40。花期は8~10月。

14-2 Eupatorium lindleyanum DC. var. eglandulosum Kitam.ホシナシサワヒヨドリ

  synonym Eupatorium lindleyanum DC. var. lindleyanum f. eglandulosum (Kitam.) Sugim [YList]

 中国に分布。中国名は无腺林泽兰 wu xian lin ze lan 。
 葉の下面に腺点が無い。

14-3 Eupatorium lindleyanum DC. var. yasushii Tuyama ハマサワヒヨドリ 浜沢鵯

 日本(本州の関東地方南部、伊豆諸島)に分布。海岸近くの岩場や草原に生える。
 海岸型。毛が多く、葉脈が5行脈。

15 Eupatorium luchuense Nakai シマフジバカマ 島藤袴

  synonym Eupatorium kiirunense (Kitamura) C. H. Ou & S. W. Chung

  synonym Eupatorium luchuense var. kiirunense Kitamura
 日本(南西諸島)、台湾原産。中国名は基隆泽兰 ji long ze lan。多くの場合、岩壁やサンゴ礁の島などの開けた場所に生える。
 多年草。 根茎は短い。 茎は高さ50~120cm、しばしば下部が木質、傾伏し、ときに茂み(tussocks)を形成し、無毛になる。 葉は対生、短い葉柄があり、葉柄は長さ3~8㎝、葉身は光沢があり、倒卵形~楕円状披針形、長さ8~10㎝×幅5~7㎝、無毛、下面に腺があり、3脈があり、基部は切形または心形、縁は単純な鈍い歯のある鋸歯があり、先は長い尖鋭形。頭花は頂生の散房花序に多数つく。合成花序は直径10~17cm、±緩い。総苞片は長さ4~5mm。花冠は白色~淡桃色、長さ3~4mm。痩果は長さ2.5~3mm。 冠毛は白色、長さ約5mm。花期と果期は1~8月。2n=20。

15-1 Eupatorium luchuense Nakai var. kiirunense Kitam. キールンフジバカマ

  synonym Eupatorium luchuense auct. non Nakai

  synonym Eupatorium kiirunense (Kitam.) C.H.Ou et S.W.Chung

 Kewscience、Flora of Chinaでは基本種に含める。

16 Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara ヒヨドリバナ 鵯花 [広義]
  synonym Eupatorium japonicum auct. non Thunb.
  synonym Eupatorium chinense auct. non L.
 北海道、本州(中部地方以北)、ロシアに分布。山野の日当たりのよい場所、林縁に生える。
。ヒヨドリバナには葉が3裂する2倍体のキクバヒヨドリとオオヒヨドリバナ(ヒヨドリバナバイスウタイ)と呼ばれる3倍体(倍数体)があり、その中間的なものもある。日本ではほんどが3倍体であり、オオヒヨドリバナをヒヨドリバナに含め、別名とするのが普通である。中国に分布するシナヒヨドリはヒヨドリバナと同種とする見解がある(Flora of China , Kewscience)。これを別種とする見解もあり(YList , The Plant List)、2倍体と3倍体を含めヒヨドリバナを広義にEupatorium makinoi とし、キクバヒヨドリを var. makinoi 、オオヒヨドリバナ(狭義のヒヨドリバナ)を var. oppositifoliumとしている。
 多年草、茎には曲った毛が密生し、林縁では茎が傾いたり、曲ったりすることが多い。葉は対生し、長さ10~18㎝の卵状長楕円形、不揃いな鋸歯縁。葉の両面に縮毛があり、葉裏には腺点が密にある。葉は通常は3裂しないが、フジバカマのように3裂する場合もたまに見られる。散房状に筒状の頭花を多数つける。頭花の小花は5個。総苞片は覆瓦状に、2列につく。痩果は長さ3~4㎜、腺毛がある。冠毛は白色、長さ約4㎜。2n= 30, 40, 50。

16-1 Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara var. makinoi  キクバヒヨドリ 菊葉鵯

  synonym Eupatorium chinense L. var. dissectum (Makino) H.Hara 
  synonym Eupatorium laciniatum Kitam. var. dissectum (Makino) Kitam.
 本州の近畿地方以西~九州に分布する。別名はニオイヒヨドリ、ヒヨドリバナ (2倍体)
 サケバヒヨドリによく似ているが、葉裏に腺点がある。

16-2 Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara var. oppositifolium (Koidz.) T.Kawahara et Yahara オオヒヨドリバナ 大鵯花

  synonym Eupatorium chinense L. var. simplicifolium auct. non (Makino) Kitam.

  synonym Eupatorium chinense L. var. simplicifolium (Makino) Kitam. f. eglandulosum (Honda) H.Hara ホシナシヒヨドリバナ

  synonym Eupatorium chinense L. var. oppositifolium (Koidz.) Murata et H.Koyama

 3倍体。狭義のヒヨドリバナ(ヒヨドリバナバイスウタイ)。

17 Eupatorium perfoliatum L.  ツキヌキヒヨドリ
 北アメリカ(USA、カナダ)原産。英名はcommon boneset。湿った低地、湿地、道端、湿地、湿った牧草地に生える。
 多年草、高さ40~100+㎝。 茎は(短いてい幹から)単生し、上部でまばらに分枝し、全体に微軟毛がある。葉は普通羽、対生(輪生することもある)し、無柄、葉身は羽状脈があり、長円形(先端に向かって漸尖)、長さ50~150+㎜×幅15~40㎜、基部は合着して突抜き(connate-perfoliate)、縁は鋸歯縁、先は鋭形、面は直軟毛があり、腺点があり(下面)、無毛、上面に腺点はない。頭花は散房花序につく。総苞片は1~2列で7~10個、長円形、長さ2~4.5㎜×幅0.6~1㎜、先(帯白色)は鋭形~尖鋭形、外面には絨毛または微軟毛があり、腺点がある。小花は7~11個、花冠は長さ2.5~3㎜。痩果は長さ1.5~2㎜。冠毛は20~30本の剛毛、長さ3~3.5㎜。2n=20。花期は8~10月。

18 Eupatorium shimadae Kitam. シマダヒヨドリ
 台湾原産。中国名は毛果泽兰 mao guo ze lan。斜面の草原、岩場に生える。
 多年草、高さ40~80㎝。 根茎は短く、平伏する。茎は直立し、朽ち葉色または紫色がかっており、直径約4mm。 基部では、普通単純か、または頂生の散房花序状の合生花序の枝を持ち、まれに少数、分枝し、上部は白色の微軟毛があり、合生花序と花序柄に密に毛があり、下部は無毛。 葉は対生し、厚く、単葉で、下面は淡緑色、上面は緑色、無柄またはほぼ無柄。中部の茎葉は大きく、卵状披針形、卵状長円形、または卵形、長さ8~10㎝×幅5~7㎝、基部は円形~切形、先は尾状尖鋭形。中部から上または下に向かって次第に小さくなるが、中部の茎葉と同形である。すべての葉は下面に黄色の腺があり、両面には白色の微軟毛があり、脈上に密に毛があり、基部に3脈があり、縁は粗くまたは浅い鋸歯がある。花序は頂生、複合散房花序、直径8~18cm。 頭状花序は多数、5小花をもつ。総苞は鐘形、長さ約6mm。総苞片は2列または3列、覆瓦状。外側の総苞片は短く、長円形~披針状長円形、長さ2~2.5 mm。中間および内側の総苞片は長円形、長さ約6mm、すべての総苞片はまばらに短毛があり、腺はなく、先は鈍形または円形。花冠は白色または帯紫色、長さ約4mm、少数の黄色の腺がある。痩果は黒褐色、楕円形、長さ3~3.5㎜、5本のうねがあり、まばらに絨毛があり、腺は無い。冠毛は汚白色、長さ約4mm。花期と果期は5~6月。2n=20。

19 Eupatorium tashiroi Hayata タシロヒヨドリ
  synonym Eupatorium clematideum auct. non (Wall. ex DC.) Sch.Bip.
 台湾原産。中国名は木泽兰 mu ze lan。中部と南部の山地に生える。
 低木、亜低木、または草本、小さい。茎は円柱形、細く、無毛。枝は散開し、屈曲する。葉は対生、葉柄は長さ4~6㎜、葉身は長さ4~8㎝×幅2~3㎝、薄く、3脈があり、基部は鈍形または円形、縁は歯があり、先は尖鋭形。合成花序は緩い散房花序。頭花は5小花、長さ約1㎝。花序柄は長さ1~1.5㎝、毛がある。総苞は狭鐘形。総苞片は狭披針形、1~2列、外側の総苞片は約2個、長さ約1.5 mm、内側の総苞片は長さ約5 mm、縁は薄膜質。花冠は白色、長さ約4mm。痩果は黒色、円筒形、長さ約2.5 mm、5うねがあり、無毛。冠毛は1列、長さ3~4㎜、芒で覆われる。2n=20。

19-1 Eupatorium tashiroi Hayata var. gracillimum (Hayata) Yamam. クスクスバカマ

  synonym Eupatorium clematideum (Wall. ex DC.) Sch.Bip. var. gracillimum (Hayata) C.I.Peng et S.W.Chung


20 Eupatorium tripartitum (Makino) Murata et H.Koyama ミツバヒヨドリバナ 三葉鵯花

  synonym Eupatorium chinense L. var. tripartitum (Makino) Kitam.

  synonym Eupatorium tripartitum (Makino) Murata et H.Koyama var. angustatum (Makino) Murata et H.Koyama

  synonym Eupatorium japonicum Thunb. var. tripartitum Makino

  synonym Eupatorium chinense L. var. simplicifolium (Makino) Kitam. f. tripartitum (Makino) H.Hara

 サワヒヨドリとヒヨドリバナの雑種。サワヒヨドリに近いもの(サワヒヨドリのようで葉柄が明瞭。)など様々である。

21 Eupatorium variabile Makino ヤマヒヨドリバナ 山鵯花
 日本固有種(四国、九州、奄美諸島)。海岸や海岸近くの林縁に生える。
 多年草。高さが40~100㎝。長い葉柄がある。葉はやや光沢があり、両面とも無毛、腺点はない。頭花は枝先につく。痩果は5稜形、腺はなく、上部にわずかに毛がある。冠毛は汚白色。花期はヒヨドリバナより遅く、10月中旬~11月上旬。
品種)  'Golders Green' (v)

22 Eupatorium yakushimense Masam. et Kitam. ヤクシマヒヨドリ 屋久島鵯
 日本固有種(屋久島)。
 栽培種として販売されている。

23 ハイブリッド
(1) Eupatorium x arakianum Murata et H.Koyama サワフジバカマ
 フジバカマ×サワヒヨドリ
 フジバカマに似るが、茎が赤色を帯び、上部の葉まで3裂する。フジバカマの名で流通している園芸種。
(2) Eupatorium x tawadae Kitam.  サワシマフジバカマ
 日本(南西諸島)原産。サワヒヨドリ×シマフジバカマ
(3) その他
品種) 'Elegant Plume' , 'Fine Line' , 'Glutball' , 'JS Humble' , 'Mask' , 'Prairie Jewel' , 'Snowball'

参考

1) Flora of China
 Eupatorium.
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=112351
2) GRIN
 Eupatorium
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=15718
3)Flora of North America
 Eupatorium cannabinum
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=200023930
 Eupatorium capillifolium
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=242416526
 Eupatorium compositifolium
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=250066733
 Eupatorium hyssopifolium
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=242416528
4) Plants of the World Online - Kewscience
 Eupatorium
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30000956-2