エゾノギシギシ 蝦夷の羊蹄
Flora of Mikawa
タデ科 Polygonaceae ギシギシ属
別 名 | ヒロハギシギシ |
中国名 | 钝叶酸模 dun ye suan mo |
英 名 | broadleaf dock |
学 名 | Rumex obtusifolius L. |
花 期 | 6~8月 |
高 さ | 40~120㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 道端、荒地 |
分 布 | 帰化種 ヨーロッパ原産 |
撮 影 | 足助町 02.5.30 |
茎や葉柄、葉の中脈がしばしば赤味を帯びる。葉の幅は広く、8~12㎝、長さは15~30㎝、下部の葉は基部が浅い心形となり、葉縁に細かい縮れがある。葉裏の脈上は突起状毛が密生して白い。花は長い総状花序につき、段の間隔を開けて、多段に輪生する。雌雄同株、両性花と雌花がある。花は花被片(萼)6個、雄しべ6個、雌しべ1個からなる。果実(痩果)は3個の内花被が大きくなり果実を包む。果実の内花被は卵円形、先がやや長く尖り、縁に長く突き出た突起があり、中央にこぶ状の突起がある。縁の突起は少ないことも多く、こぶ状の突起は赤色になることが多い。果実は長さ2~2.7㎜、幅1.2~1.7㎜、3稜形、褐色~赤褐色。2n=40
木本亜種 subsp. obtusifolius(subsp. agrestis )はユーラシア西部、subsp. sylvestris は東部、 subsp. transiensはヨーロッパ、subsp. subalpinus は山地に分布する。アメリカではsubsp. obtusifoliusとsubsp. sylvestrisだけが見られる。 subsp. obtusifolius は内花被の突起の1個又は3個が大きく、大きさも違う。subsp. sylvestris は突起が内花被の基部付近だけにつき、長さがほぼ等しく、約0.6㎜以下。
渥美半島で見られるエゾノギシギシと思われるものは葉が小さく、葉の両面の脈に突起状毛がある。全形はアレチギシギシに似ており、上部で横に分枝する。内花被の縁に突起がある。
絶滅危惧種であるコギシギシも果実の内花被の縁の突起が長いが、突起が少ないことがなく、内花被の先がやや短い。また、葉裏の脈上の突起状毛がない。
ギシギシの果実の内花被は広卵形で、縁に浅い鋸歯がある。
ナガバギシギシは、果実の内花被が広卵形、全縁。
アレチギシギシは果実の内花被が小さく、長卵形、全縁。
木本亜種 subsp. obtusifolius(subsp. agrestis )はユーラシア西部、subsp. sylvestris は東部、 subsp. transiensはヨーロッパ、subsp. subalpinus は山地に分布する。アメリカではsubsp. obtusifoliusとsubsp. sylvestrisだけが見られる。 subsp. obtusifolius は内花被の突起の1個又は3個が大きく、大きさも違う。subsp. sylvestris は突起が内花被の基部付近だけにつき、長さがほぼ等しく、約0.6㎜以下。
渥美半島で見られるエゾノギシギシと思われるものは葉が小さく、葉の両面の脈に突起状毛がある。全形はアレチギシギシに似ており、上部で横に分枝する。内花被の縁に突起がある。
絶滅危惧種であるコギシギシも果実の内花被の縁の突起が長いが、突起が少ないことがなく、内花被の先がやや短い。また、葉裏の脈上の突起状毛がない。
ギシギシの果実の内花被は広卵形で、縁に浅い鋸歯がある。
ナガバギシギシは、果実の内花被が広卵形、全縁。
アレチギシギシは果実の内花被が小さく、長卵形、全縁。